放課後の帰り、いつものように俺は環と二人で帰る。恥ずかしいからと並んで歩くことなく、  
いつも俺の後ろについて歩く環。そんな事を気にするなよと思いながらも、  
環の持つ大和撫子らしい奥ゆかしさに思わず顔が緩んでしまう俺であった。  
 
「あの・・・朝倉様。どうかなさいましたか?」  
怪訝そうにきいてくる環。確かに歩きながらにやけているいる奴は挙動不審に見えなくもない。  
「いや、なんでもないぞ。・・・それに何度も言うようだけど、その朝倉様ってのは止めないか?」  
「はい、じゃあ・・・純一様。」  
様付けですか。と言いながらもそれもまたいいな、とおもってしまう俺だった。  
 
いつしか周りに学生の姿が少なくなり、ほぼ二人きりになると、これまたいつもの様に環が顔を赤らめながらススッと近寄り俺の腕にもたれかかる。  
「あっ、あの・・・純一様・・・いいですよね?」  
俺は答える代わりに環の肩を抱き寄せて歩き続ける。  
「あっ・・・」  
環のうれしいそうな声が聞こえ、そのまま肩に顔を預ける。  
傍から見たらやっぱり恋人同士にしか見えないだろうな、音夢や美晴に見られたら大騒ぎだな、  
などといろいろな考えが頭を駆け巡るが、しばらくは二人きりの時間に身を委ねることにする。  
 
いつしか環の住む神社の入り口の石段が近づき、別れの時が来る。  
「あっ、あの・・・純一様。きょ、今日は父がおりませぬので、よろしければお立ち寄りになってお茶でも召し上がっていかれませんか?」  
「えっ!?あ・・・うん・・・」  
俺と環にとって、お茶を飲みに立ち寄るとは、つまりそのそういうことの合図なのだ。  
 
社務室はいつものようにきれいに片付けられており、今日も相変わらず参拝客はいないようだ。  
「あの、着替えてまいりますので、楽になさっていて下さいね。」  
「ああ。」  
制服姿から着替えるために奥に行こうとする環。制服姿もかわいいからちともったいない気がするので、  
「あっ、環!」  
「はい?」  
去ろうとする環を引き止める。戻ってきた環を抱き寄せてまずは軽い口付けをする。  
「んっ・・・んん・・・」  
黙ってキスを受け入れる環。そんな環をいとおしく思う。  
二人の唇が離れると、静かに環が微笑みながら俺の頬をなでる。  
「できるだけ早く参りますので・・・待っていて下さいね。」  
 
環が去った後、唇を撫でながらぼんやりと外を眺める。もうすぐ夏だな。  
 
「お待たせしました、純一様。」  
お茶を載せた盆を持って、巫女姿の環が現れる。  
「何をご覧になっていたのですか?」  
いつものように微笑みながらお茶を俺に差し出す環。まるで長年添いなれた夫婦のようだ。  
「空から豚でも降ってこないかと眺めていたところだ。」  
「まぁ!それは大変ですね。降ってきたらどうしましょう!」  
クスクスと笑いながら俺の隣に優雅に正座する環。前は俺の冗談を本気で聞くことも多かったが、  
最近はそうでもないらしい。  
 
「今日は桜茶を煎れてみましたので、どうぞ召し上がってみてください。」  
環に促されるがままお茶を飲んでみる。どことなく桜の葉の香りが効いていてうまい。  
「おいしいですか?」  
「まあな。」  
覗き込むように巫女服姿の環が俺に尋ねてくる。俺はお茶の味よりもむしろ環の襟元が  
気になってしまった。  
 
「純一様・・・」  
そんな俺の心の動揺を知ってか知らずか、急にせつなげな表情をした環が  
俺の顔に迫ってくる。  
「純一様・・・好きです。」  
「俺もだ。」  
お互いに強く抱きしめあい、どちらともなくキスをする。先ほどの軽いキスなどではなく、  
のどの渇きを満たさんばかりの激しいキス。  
「ん・・・んん・・・はぁっ・・・んんんん!・・・・」  
普段クラスでは見せることのない環の情熱的な一面、俺だけが知っている激しい環の求愛、  
それが一層身体を燃え上がらせる。  
 
気がつくと二人は畳の上に倒れながらもキスを続けている。  
「んんっ・・・・純一様・・・・・んん・・・」  
一心不乱に唇を求め続ける環。倒れた俺の上に覆いかぶさるように抱きついてる。  
そんな環をしっかり抱きしめ、舌を交えながらのキスを続ける。  
 
いつしか激しい息づかいをしながら環が俺の顔を撫でていた。  
「はぁ・・はぁ・・・純一様・・・・大好きです。」  
「息が大分荒いけど、大丈夫か?」  
「はい・・・」  
俺は静かに上下を入れ替え、環を畳に組みじいた。すでに環の巫女服はみだれ、裾から見える  
下着が理性を失わせつつあった。  
 
「ああっ!」  
襟元から手をいれ、環の柔らかい胸をゆっくりと揉みしだく。それと同時に環の甘い声があがる。  
「やっ・・・は、恥ずかしいです・・・純一様・・・そ、そんなこと・・・」  
「もっとして欲しいんだろ?環・・・」  
「じゅ、純一様のい、意地悪っ!・・・」  
甘えるような拗ねるような声を上げながらも、環は俺の愛撫を拒否しない。  
 
いつしか環の巫女服の上ははだけ、薄水色の清楚な色をしたブラが露になっていた。  
「ブラ・・・外すよ?」  
耳元で優しくささやく。  
首を振りながらも環は拒絶しない。後ろに手を伸ばし、環のブラを外すと、形のよい乳房が露になった。  
「はっ・・・恥ずかしい・・・・です。」  
「じゃあ見ない方がいいかな?」  
そう言って旨の谷間に顔を押し付ける。ビクン!と環の身体が弾む。  
「だっ!だめです!そ、そんな・・・・はあぁ!」  
丹念に乳房を嘗めたり揉んだりすると、その都度環から甘い嬌声が上がる。  
そんな環の声がもっと聞きたくて、さらにいたずらを続ける。  
 
「も、もう・・・」  
目にうっすらと涙を浮かべた環が何かを言おうとしている。  
「もう挿れてほしいのか?」  
「ちっ・・・ちが・・・い・・・ます・・・」  
ふとはだけた袴の中から、うっすらと染みのにじみ出ている下着が見える。  
「もう・・・こんなになってるぞ・・・」  
指にその湿り気をつけて、わざと環に見せる。環が真っ赤になって顔を隠す。  
「しっ・・・しりませんっ!」  
ちょっと意地悪しすぎたようだな。俺は謝罪の意味を込めて環の頬にキスをする。  
 
「環・・・俺は、お前が欲しいんだ・・・」  
「純一様・・・」  
ようやく少し落ち着いた環が俺を見つめる。  
「環・・・愛してる。俺はお前を誰よりも愛してる。だからお前が欲しい!」  
「・・・」  
しばらく俺を見つめていた環が意を決したかのようにスッと袴の紐を解き、  
横になったまま下着だけの姿になる。  
「純一様・・・私を・・・純一様の手で愛してください。私のすべてを・・・」  
「ああ、お前のすべてを愛してやる。」  
俺も手早く着ているものを脱ぎ、環の上に重なる。  
 
下着に手をかけゆっくりと脱がせる。ピクン、ピクンと環の身体が跳ねながら反応をする。  
そして環の秘部が俺の目前に露となる。環は恥ずかしそうに顔を背ける。  
「きれいだよ、環」  
そこは既に俺の愛撫によって濡れきっており、受け入れOKの状態だった。  
静かに俺は俺の硬直したものを環に挿入した。  
「ひっ!・・・くっ・・・いいっ!痛いっ!・・・」  
今までも俺のモノを受け入れてきたのに、環のアソコはいつもきつく締め付ける。  
環も未だに痛く感じるらしい。  
「ひゃあっ・・くっううう・・・ああっ!」  
なんとか最深部まで到達すると、環は既に息も絶え絶えの状態だった。  
「大丈夫か?・・・」  
「は、はい・・・どうそ・・・純一様」  
辛そうななかでも俺に心配かけまいと二コリと笑みを浮かべる環。  
何よりも俺にとっていとおしい環。  
再びお互いにキスを交わした後、ゆっくりと環の中で動き始める。  
「ひっ!くっ・・・・ああっ!」  
涙を浮かべながらも俺のピストン運動に答えようとする環。次第に中の  
状態も良くなり、動きがスムーズになってくる。  
 
「あ・・・純一様っ!いっ!いいですっ!気持ちいですっ!」  
いつしか環も俺の動きに合わせ腰を振るようになる。きゅっ、きゅっと膣の  
締め上げがきつくなり、俺のモノに射精を促す。  
「おっ、おれはもうっ!」  
「純一様・・・ど、どうぞ、わ、私のなかで・・・ああつ!」  
どうやら環はイッたらしい。そして俺も環の仲に全てをぶちまけた。  
「あああっ!」  
ピュッ、ピュッと中で射精する度に、環は嬌声を上げて反応をする。そして  
環の膣が俺の精を更に搾り取ろうときつくきつく締め上げる。  
 
「はあ、はあ・・・」  
環の中に全てを吐き出した俺のものは萎えている。  
俺も激しくしたせいか少し疲れを感じ、畳に寝転がり天井を見上げる。  
すると環の顔が目の前に現れ、顔を覆う。再びディープ・キス。  
 
「純一様の・・・こんなに濡れている・・・」  
キスの後俺の下腹部に目をやった環は、俺の愚息を見てつぶやく。  
「きれいにいたしませんと・・・」  
するすると顔を近づけ、俺のモノをチロチロと嘗め始める。  
「お、おい・・・」  
今まで環にフェラチオを頼んだことは無かったのに、環からしてくれるとは。  
「いいのですよ・・・純一様。わ、私も純一様に喜んで頂きたくて・・・そ、その・・・  
勉強を・・・」  
しどろもどろになりながら答える環。どうやら女性雑誌を読んで知ったらしい。  
「あむ・・・ピチャ・・・んん・・・」  
 
元々頭がいいのか学習効果が高かったのか、環のフェラテクは初めてとは思えないほどの  
ものだった。  
「た、環!う、うますぎるよ・・・」  
「そ、そうれすか・・・あむ・・・もっと・・・気持ちよくしてさしあげまふね・・・ん・・」  
俺のものを含みながらうれしそうにする環。とてもいつものおしとやかな環とは異なる  
淫らな姿だ。俺のモノはいつしか再び硬さを取り戻し、第二段発射寸前となった。  
「うっ・・・はあはあ・・・環・・・すげぇいいよ・・・」  
「うふふ・・・・ピチャ・・・んっ・・・」  
口を窄めて俺のモノから精を搾り取ろうとフィニッシュに入る環。  
 
そんな俺の目の前には環のかわいらしいお尻が見えている。俺も負けずに環の  
秘部に舌で攻撃を開始した。  
「きゃっ!ああんん!!」  
突然の俺の攻撃に激しく反応する環。俺は攻撃の手を緩めず環のかわいい豆を  
集中攻撃する。  
「ひゃああっ!、じゅ、純一様っ!・・・も、もっとして下さい。」  
俺のものをギュっと握り締めながらおねだりをする環。もはや彼女にも  
理性は残っていないようだ。そしてそれは俺も同じだった。  
 
「ひいいいっっ!」  
環の体が大きく伸び上がり、秘部から愛液が大量に溢れ出る。と同時に俺も我慢できなくなり、  
環の美しく整った顔に射精を始める。  
「はあっ・・・はあああっっ・・・」  
夢見心地のような表情で俺の精液を顔で受け止める環。いつまでも止まらない俺の射精が  
環の顔を汚し続けた。  
「純一様の子種が・・・私の顔にいっぱい・・・」  
「・・・いつの日か・・・俺の子供を生んでくれるか?・・・」  
「・・・はい・・・喜んで・・・」  
 
二人は許婚だからこそ、お互いにこんな事が言い合えるのだった。  
これだけ後ろめたさを感じずにHしてる奴は学園内にいないだろうな、  
と思いながらいつまでも二人で抱き合ったまま天井を眺め続けた。  
 
「ところで純一様?・・・」  
「何?」  
「どうしていつもHの前に、私に巫女服を着させるのですか?」  
「・・・・・かったるいからだ・・・」  
(おわり)  
 
 

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