音楽室、部長の声が鳴り響いている。
「眞子!また音が外れているわよ?どうしたの?」
「ご、ごめんなさい!」
「しょうがないわね、今日はここまで。みんなお疲れ様。」
眞子にはわかっていた。自分がフルートの演奏に集中できない訳が。
「眞子ちゃん、どうしたのですか〜?眞子ちゃんらしくないですよ。」
姉の萌が心配そうに近寄ってくる。
「ううん、何でもない。ちょっと考え事していただけ。」
嘘。それはあなたのせいだと言いたい言葉を飲み込み、わざと元気に答える。
「そうですか〜。ならば良いんですけど〜。」
どこまでも心配そうな顔で眞子の顔を見る萌。傍から見れば二人は仲の良い普通の姉妹。
ガラッ・・・
「萌先輩、帰りましょう!」
クラスメイトの朝倉純一が恋人である萌を誘いに来た。
「あ・・・」
ふと声を漏らす眞子。
「はい、帰りましょう〜。」
ニコニコと帰る支度を始める萌。
「お、眞子もいるのか。」
「・・・・・・」
「眞子ちゃんも一緒に帰りましょう〜」
「・・・・・・ごめん。今日はちょっと寄り道するから・・・」
仲良く帰る純一と萌の背中を眞子は寂しげに見守る。
「なんで、なんでお姉ちゃんなの・・・なんで・・・」
誰にも聞こえないような小さな呟きが、皆が帰った後の音楽室にこぼれた。
眞子にとって純一はクラスメイトであり、気の置けない単なる異性の友人であった。
何気ないつもりで姉に紹介をし、気がついていたら二人は恋人になっていた。
しかし、二人の仲が深まるに連れ、眞子の心の奥に何かが生じていた。
面倒くさがりやの朝倉。杉並と共にトラブルばかりかける朝倉。
眞子にとって朝倉はそんな存在であるはずだった。
ある日、偶然二人が萌の部屋でHをしているのを覗き見てしまった。
朝倉の腕のなかで淫らな声を上げて求める萌の姿を見たとき、眞子の
心に何かが壊れた。
「私は、私は朝倉が好きだったんだ・・・なのにお姉ちゃんが・・・」
許せない。目の前で繰り広げられている痴態を見て、眞子はなぜか姉を憎んだ。
いつも私に迷惑をかけていたお姉ちゃん。私が面倒を見なければ何もできないお姉ちゃん。
それが私の好きな人を奪った・・・
「朝倉だけは、譲れない。」
眞子は姉から恋人を奪い返そうと誓った。姉?だから何?
もう後には引けなかった・・・
次の日の放課後、純一と眞子は早々に水越家に居た。
「おい、眞子。萌先輩が呼んでるからって来たのに、どこにも居ないぞ?」
「・・・・・お姉ちゃんなら今頃校門で私が来るのを待ってるはずだわ・・・」
「は!?眞子、それはどういう意味だよ?」
「お姉ちゃんには邪魔して欲しくなかったのよ。」
「はあ?訳わかんないことを・・・」
悪女。自分は間違いなく酷い妹だとわかっていながらも止まらない。
何かを話そうとする純一の唇を眞子の唇が塞ぐ。そして暫くの時が止まった。
「眞子・・・」
「私の方が・・・私の方がお姉ちゃんよりもずっとずっと前から好きだったのに・・・」
「お前、俺のことを・・・」
「お姉ちゃんも馬鹿よね。私の好きになった人を好きなるなんて。」
眞子の声がわざとらしい明るさで部屋に響く。しかし眞子の顔は涙にあふれていた。
「朝倉、私・・・私あなたが好き。お姉ちゃんよりも、何よりも・・・」
「眞子・・・」
純一は何も言えずにたたずんでいる。そんな純一に眞子は抱きつく。そして、
「朝倉・・・私を・・・私を抱いて・・・・お姉ちゃんにも負けないくらい強く・・・」
純一もまた動揺していた。クラスメイトからの突然の口づけと告白、そして淫らな誘惑に・・・
よく見れば萌とよく似た髪、そして水越姉妹共有の美しさに純一自身の若さが、彼の理性を奪っていった。
口づけを交わしながらお互いの服をぎこちなく脱がしていく。特に眞子は始めての経験からくる緊張感から手が進まない。いつしか彼女だけが生まれたままの姿になり、純一にお姫様抱っこをされベットへと誘われる。
「あ・・・・」
眞子から思わず溜め息にもにた声が上がる。心のなかにあった願望がいま叶うという喜びから、震えが止まらない。
「眞子・・・」
「うん・・・」
二人に言葉はもはや要らなかった。眞子の形の良い胸をゆっくりと揉みながらやさしく唇をうばう。
「ん・・・・・」
そして唇が首、うなじへと動き、胸に達したとき、眞子の体に電流が走る。
「ん・・・あ・・・・ああああっっ!!」
眞子のなかでかつて姉と純一が交わしていた行為が思い出される。
姉という恋人がありながら、妹である自分が奪う背徳感が一層本能に火をつける。
「も・・・・もっ・・・い、いいっ!はああん!」
純一は普段勝気な眞子の女の一面を見せられ、理性を更に失う。そして何の前触れもなく眞子の中に
中学生にしては大きすぎる自分の分身を無理矢理挿入した。
「ひっ!ああああああっっっ!!!!!」
広い眞子の部屋に悲鳴がこだまし、眞子の股間から一筋の血が流れ落ちる。
彼女は背徳の代償として処女を失った。
純一にはもはや眞子の悲鳴など聞こえなかった。無我夢中で腰を振り続け、眞子の子宮を打ち続ける。
眞子も既に声ならぬ声を上げるのが精一杯であった。
「お、おね・・・も・・・・っ・・・・やさっ・・・ああっ!」
「眞子っ!眞子っ!」
眞子の名前のみを呼び続け眞子を犯し続ける純一。まるで麻薬のように快感が純一を捕らえて放さない。
「ま、眞子っ!おっ、俺はもうっ・・・くっ!」
「だ・・・だめ!・・・・おねが・・・・そっ・・・はあああんっっ!!」
痛みのなかにも徐々に広がる悦楽感に、眞子の願いは弱々しくなっていく。
刹那、純一が大きく震え、くっ、という声と共に大きな一突きが眞子を絶頂へと解き放つ。
と、眞子の子宮に純一の精が大量に浴びせかけられる。
「はっ!・・・はあっ!・・・あああああああっっっっ!!!」
眞子がほぼ同時に絶頂に達し、そしてどこまでも落ちていくように体から力が抜けていった。
そんな眞子に対し、純一はいつまでも身体から放さず、眞子の中に放ち続けていた。
そしてしばらくの時が流れ、部屋の中には眞子の静かなすすり泣きだけが響いていた。
眞子のなかに自らの欲望を放ち、冷静さを取り戻しつつあった純一が先に口を開いた。
「眞子・・・・・すまない・・・・」
「・・・・・」
「眞子!・・・俺は・・・・・そんな・・・」
眞子の瞳から流れる涙を指で拭いながら話し続けようとする純一に、
眞子はゆっくりと慈母のような笑顔を浮かべながら答えた。
「・・・・・ううん・・・・うれしかった・・・だから・・・辛そうにしないで・・・」
今度は純一が胸の奥に詰まるものを感じ始めていた。
いつも教室で馬鹿を言いながら友達として付き合っていた眞子ではなく、
目の前に居るのは、一人の自分を思い続ける少女であることに気づかされてしまったから・・・
そんな純一にやさしく微笑み続けながら、眞子は精を放って萎れて濡れている
純一のモノを静かに舐め始めた・・・・
「ん・・・っちゅ・・・こんなに・・・濡れてる・・・・はむっ・・・」
「ま、眞子・・・」
「んんっ・・・きれいに・・・するから・・・」
眞子の血と二人の愛液が混じったものを眞子の舌が丁寧に舐め取っていく。
そんな眞子の健気な姿を見て、純一もまた眞子の秘部を静かに舐め始める。
「ひゃっ!」
急な感触に驚く眞子。しかし純一の姿を一目見た後、静かに目を閉じて営みを再び始める。
二人は萌に対する罪悪感を感じつつも、再び身体に燃え上がる欲望の炎を止めることができなかった・・・
「あっ・・・」
静かに眞子の身体を四つんばいに動かす純一に、期待と不安が混じった声を上げる眞子。
「眞子・・・いいよな・・・」
「・・・・・・・・・・うん。」
静かに、しかしゆっくりと純一を受け入れる眞子。純一は後ろから眞子の中へと再び入っていった・・・