――ジャバジャバ…ガチャガチャ――
けだるい日曜の夜、台所で食器が洗われる音を聞きながら、純一はこれからのことを悩みながら、テーブルの上に置かれたお茶をすすっていた。
「…あの、お茶のおかわりを淹れましょうか?」
「いや、別にいいよ。 頼子さんは食器洗ってて。」
「はい…、わかりました。」
そう言うと、頼子さんはまた台所の方に向きなおった。
(さすがに五杯目はきついしな…)
洗い物をしている頼子さんの背中を見ながら、膨れた胃の辺りをさする。
(さて、悩んでても仕方ないな…)
そう決心をし、いつもと変わらぬ口調で話しかけた。
「あの、頼子さん」
「あ、はい…。なんでしょうか?」
しきりに動かしていた手を止め、頼子さんがこちらを向いてくる。
「その洗い物が終わったら、俺の部屋に来てくれないかな。」
「…はい。では、すぐに終わらしますから…。」
「あ、別に急がなくてもいいよ。 じゃ、先に待ってるから。」
そう言うなり、純一は頼子さんの返事を聞く前に居間を出て行ってしまった。
階段を登る純一は、これからの事を考えるだけで、己の分身が大きくなるのを感じていた…。
…あれから十分後
洗い物をすませた頼子さんは純一のベッド前にちょこんと座り、当の純一はベッドに腰掛けていた。
「あー、まぁ、なんていうか、頼子さんはメイドとして家事も料理もきちんとしてくれてるし、メイドとしては申し分ないと思う。」
いまいちどう切り出していいのか分からず、無駄な言葉が出てしまう。
「でも、メイドの仕事はそれだけじゃないんだな。」
純一は続けた。
「ご主人様の疲れた体を癒すのも仕事の一つなんだ。」
「…朝倉さんの、疲れを癒す、ですか?」
頼子さんはなぜ急にこんな話をしているのか、そして、どうすればいいのか、いまいち分かってないようで、始終頭に?マークが浮かんでいる。
「まぁ、疲れを取るっていうか、気持ちよくするって感じなんだけど、分からないかな…」
「えと、その、…あぅ」
…俯いしまった。 申し訳なさそうに下がった耳がその困り具合をよく表している。
(まぁ、もともと知ってるとは思ってなかったけど…)
純一は、苦笑しながら、純粋な頼子さんが可愛いいと思わずにはいられなかった。
「…まぁ、つまり――」
純一は前かがみになり、頼子さんの特徴的な耳にそっと口を寄せる。
急に純一の顔が横に来たために赤くなった頼子さんの顔は、次の一言でさらに赤くなることなる…
「――俺のアソコを舐めてもらいたいんだ…。」