最近園内で不審な噂が流れている
と言うのも『放課後校舎の中を歩いていると女性の喘ぎ越えや水の滴る音がする』というもので非公式新聞部の行動にしてもこれまでのとは明らかに毛色が違う
無論以前園内で行われたいたずらがいたずらだけに路線の変更をしたのかもしれないがいまだ目的も分からない
この事を生徒会で音姫に相談しても
「うーん。怪しいけど今のところ誰も被害にもあってないし私達で放課後の園内の見回りをするぐらいしかないなぁ。それよりもアレはどうなった?」
と途中で話を変えられてしまう
とはいえそっちも問題なので
「えぇ。園内を見回りして来たらまた幾つか見つかったわ。でも持てないから位置を確認してから1つだけ持って」
と、脇に抱えたそれを机に置き
「うわぁ。開けてみたいなぁ」
と目の前に置かれた球体状のそれに対してのんびりした反応をした
「開けても構わないけどその時は動画でも取ろうか?中身は知ってるでしょ」
とふざけた対応をする
「うん。まぁ、一度やってみたいけど…ねぇ」
目の前のそれに音姫は視線を移し
「えぇ、そうね。確かにコントみたいなのは知ってるでしょ?全く」
思いだしたら怒りが募り
「あぁ。もぅ、場所教えるから手分けしてさっさと集めて帰りましょ。各員持って来てここに置いたら帰っても良いよ」
と手早く自分が見つけた位置を他の役員にも説明して回収に向かわせ
「じゃあ私は向こうの上の方ね」
「分かった。また後で…プッ」
まゆきがそれを扱った時の事を思いだし笑いが込み上げてしまいそれを堪えて変な返答になってしまった。
そして生徒会室に残されたのは白い球体状のくすだま。
中にはたらいに外れと杉並の顔が書かれた垂れが入っている
以前迂闊にもそれを引いてしまい結果
どこぞのコントの如く脳天にたらいが落ちそれを撮っていた非公式新聞部が後日生徒会に編集までしたテープを送って来たのである
そして再び話は戻る
「さてと」
まゆきは自分が生徒会室からもっとも遠い所に吊ってあるくすだまの紐を引かない様にそして開かない様にしながらゆっくり外す
まぁ、中に入っている物を他の役員も知っている(例のテープを見たため)が紙吹雪とかも入っていたはずなので園内で開けてから処理すると掃除までいるので開けない様先ほどと同じように慎重に扱う
しばらくしてから、吊ってあった所から外れ
「ふぅ。」
一息つく
(さて。音姫とかも済んだだろうし一緒に帰ろうかな)
と暗くなる前にくすだまを抱え生徒会室に向かう
すると
いきなり後ろから口許に素早く何かハンカチの様なものが当てられ両手でくすだまを抱えていたために抵抗する間もなく意識を手放した
お尻の辺りがスースーする。
「なっ。」
意識がはっきりし私はそいつに対面に抱えられ目隠しをされ自分の状況が両手も手錠で縛られたのか後ろから動かない事に気付いた
「あぁ。起きたのか。」
そいつは私を抱えているため肩辺りから返答した
「なんのつもり?」
「なんのつもりも何もこうゆうつもり。」
と私の後ろの穴…肛門をなでる
「ひっ。」
そいつはやわやわと後ろの穴を撫でほぐす
「何をするの。止めてっ」
私は体を揺すり指を肛門からはなそうとする
すると
「動かないで。」
ズブッ
指を肛門に勢い良く突き刺した
わずかとは言え刺激を受け腸液が潤滑液となり滑らかとは言いにくい程度ではあるが最後迄はいる
「いやっ。」
「嫌でしょ?なら暴れないでくれないかな?」
「ふざけないで、早くはなしなさい。大声上げるわよ」
「構わないけど。この辺りに人はいたかな?」
「えっ!?」
「確か例のくすだま事件で生徒会が見回りしてるから園内にいた生徒も全員帰らされたんじゃないかな
(確かに生徒会室からすべてのくすだまの位置と指示された人間の移動を考えるともう誰も…。でも、そんな事は外部から分かるはずが…)
「考え終わったならこっちをもう再開していいかな」
そいつは突き刺した指を少しずつ再び動かし始めた
「あっ。いやっ出るっ」
私はたまらず拒絶の声を上げ
「嫌かい?」
男は指を止め質問してくる
「嫌に決まってるでしょ。いきなり襲われて…ましてやこんな事されて嬉しいはずが」
「そうか。なら…」
そいつは私の話を遮り勢い良く指を引き出す
「ひっ。」
(辞めてくれるのか)
と安堵した瞬間
「じゃあ使いたくなかったけど薬を使うかな」
(薬?まさか眠らせて放置する気?)
そいつはポケットから何かを取り出し指に乗せ次の瞬間
「ひっ」
再び肛門に触れそれを塗り始めた
「なっ。辞めなさい。今なら黙っといてあげるから」
「うーん。しばらくしてから何して欲しいか聞いてあげるよ」
「なら今すぐ開放しなさい」
「まぁまぁ、待ってくださいよまゆき先輩」
?どこかで聞いた様な声の気がするが思い出せない
そして男は塗り終えたのか手を休め
「もう少ししたら効果が出るんで待ってくださいねぇ」
(…効果?)
と疑問を浮かべた瞬間
「あつっ!」
全身がほてり薬を塗られた肛門が疼き出す
「何これっ。何をしたの?」
疼きを堪えながら
「言ったばかりじゃないですか。薬を塗る…と」
「一体何の薬を…」
「媚薬です」
「…媚薬?」
「知らないですか?淫乱になる薬ですよ?」
確かに聞いた事はあるがまさかここまでのものとは思っていなかったので分からなかったのだ
「それで…どうします?」
そいつは再び尻房に手をやり撫でもみながらこちらに訊く?
(あ…あっ)
男は肛門に触れる寸前に指を戻しじらす
「えっ!」
「触って欲しいですか?」
今はそうして欲しいと感じる欲望とやめるべきと言う理性がせめぎあい
結果理性が勝ち
「止めて。そしてあたしを早く開放しなさい」
顔を赤くほてらせながらも欲望に逆らい続ける
「そうですか。しょうがないなぁ。」
指が肛門からはなれ始め…
「せっかくこんな事とかしてあげようとしたのに…」
と先ほどとは打って変わり勢い良く刺激を与え始め理性を溶かそうとする
「あっ、いいっ。」
拒んだはずなのに心のどこかで刺激を与えられ理性が薄れ始める
しかし望んだ欲求はわずかな間しか埋められず
「本当に残念ですねぇ。」
そして指を外され刺激を止められてしまう。
(えっ、そんな)
理性が望んだ状況なのに心はそれを後悔し始め
「どうかしました?そんなに体を揺すり始めて俺の指にこすり付けようとしてますけど?」
(そんなはずがない。)
頭は否定をするが体は言う通りに体を揺すり始めて擦り付けてでも刺激を望んでいる
(そんなはずが…私は…)
意識すれば止められるはずなのに止める事ができずむしろ擦れて肛門と男と触れ合っている胸までもが心地よい刺激を受ける
「それで、もう一度訊きますよ?どうして欲しいですか?」
(どうして欲しいかなんて…そんなの。)
再び先ほどのせめぎあいが生じる
だが、先ほどと違う点がある
それはただ一つ
(してもらったらどこまで気持ち良くなれるのだろう?)
望んでないにせよ一度刺激を受けた事により更に疼き
(もっとして欲しい)
そんな欲求までもが生まれ
「…いじって。」
「はい?なんて言いました?」
「いじってと言ったのよ。いいから早くなさい」
わずかに目から涙が零れた気がするし羞恥を感じるけれどもそんな事さえ今の心には霞んでしまう
「それで、どっちをですかね?涎をたくさんこぼしてるま〇こですか?それとも苦しそうにパクパクしてるケツま〇こですか?」
「…後ろの方よ」
「なんか言いました?こっちはマ〇コかケツマ〇コかを訊いたのですが?」
言ったはずなのにまだ焦らしてくる男に対して欲望に染まった頭は淫らな回答しか浮かばない
「ケツマ〇コよ。はやく私のケツマ〇コいじって」
大声で叫んでる事さえも気にならず今は刺激だけを望み
「よく出来ました」
男は小さな子供を褒めるかのような口調で答えながら
ズブッ
勢い良く、ためらわず、周りの腸肉を削りながら中指を本人が望んだ道理に突き刺す
「あぁっ」
歓喜の叫びが再び響き渡り
「それで、いじるだけでいいんですか?例えばこんな事とか」
突き刺した指を括約筋に沿う様に回す
「こんな事とか」
中の肉に指を突き刺しながらくるりと回転させる
「こんな事とか」
腸肉にめり込ませた指を勢い良く引き抜く
「色々して欲しかったらしますけど?」
対して返答は無い
と言うのも先ほどのが勢いよ過ぎて頭が蕩けた状態になり返答が
「…全部。全部して欲しい。」絶叫のし過ぎでかすれた声でしか答えれない
しかもその返答中でさえ突き刺した指で刺激を受け続けているので呼吸までも絶え絶えになる
「なら、もっと色々してあげますね」
今されている他にも色々あると知らされ更に喜びの声と感謝を込めて体内に感じる指を更に締め付ける
「それじゃあ何回ぐらいイキ続けるか試してみるか」
男の声に対してもはや何も反応出来ず絶頂を繰り返し体液をまき散らせながらやがて意識を失う
ブーブー
携帯をマナーモードにしていたのか携帯の振動により意識を取り戻す
ハッと意識を取り戻し開放され体があちこち痛むが問題は無く手の上の携帯に目をやる
そこにあるのは自分の携帯でディスプレイに表示されてるのは…朝倉乙姫
急いで通話状態にすると…
「もぅ、いつの間に帰ってたの?生徒会室に帰ったらくすだまは置いてあるし鞄は無いし他の子達に訊いてもいつの間にかっていうから気になったのよ?」
本当に心配する様な声に心配かけたくないためか思わず
「ごめん。ごめん。ちょっと急用できたから急いでたから挨拶とかしないで帰っちゃった。」
いつも道理の返答をしてしまう「そう。なら良いんだけど本当に何でもないんだね?」
「えぇ、それじゃあまた明日」
「分かった。じゃあまたね」
音姫と電話越しに別れを告げ
携帯電話と手の間にメモの様な物がある事に気付きそれには
『また明日放課後に』
恐らく男からの物であろう手紙を見て再び体が疼きだしてしまう
「…また明日か」
思わず艶っぽい声が出てしまい早く明日の放課後にならないかを望んでいる自分がいる事に違和感すら覚えなかった
むしろ問題は…
「でも男子便所に鞄抱かせて放置はやめてくれるように言おうか」
一応他に人はいないはずだけど周りに人の気配が無いか気にしながら学校を後にした
「それで、気はすんだか?」
「あぁ、確かに桜内の言う通りになったし。ありえないはずの事が有り得た」
「それで?お前の興味の対象にはなったのか?」
「あぁ。十分過ぎるほどにな。水が睡眠薬に、市販品の軟膏が媚薬になるなど。ありえないはずの事だ」
「それじゃあ、今後は…」
「協力させてもらおう。むしろさせて欲しいとこちらから頼みたいところだ。」
「それじゃあ。今後の事だが…」
幾らか予定している計画を教え、協力を取り付ける
「うむ。それくらいなら構わない。むしろこうしては?」
幾つか議論を重ね
「それじゃあ。こんなもんで俺は帰るよ」
「何?協力の祝いに宴をやらんのか?」
「ワリィ。帰って音姫に褒美やらないとな。」
「ふむ。確かに信賞必罰は必要か。ではまた今度。…しかし、桜の木にはどこまでの…」
最後の方は独り言をつぶやきながら立ち去る
「全くせっかちな奴だな。」
振り返り帰ろうとした瞬間
「ところで桜内。質問だ」
立ち去ったはずの杉並が再び目の前に現れた
「…何だよ?」
驚く間もなかったので取りあえず対応する
「どうして高坂まゆきの処女も奪わずあんな事を?」
「その方が面白いだろ。処女なのに後ろは開発されまくってるとか。それに快楽に慣れて離れにくくしないといけないだろ?普通に生きてれば知らない事だし知ってしまうと離れにくくなるからな」
「確かに、痛みが無いせいか大きな嫌悪はみられなかったな」
「だろ。それに帰って音姉たちの相手する必要もあるからな。温存しとく」
「そうか。それといつまで高坂まゆきで遊ぶつもりだ?その間は少し動きを押さえとくつもりだが」
「今まで道理で構わないよ。下手に動きを止めると何かしようとしてると勘ぐられるだろうし。」
「それもそうだな。ではさらば。」
(…よく考えたら『明日』とはあるけどどこでよ)
何者かによって襲われたもといイカされてから開けた朝
昨日は日付が変わりしばらくしてもまだイカされ続けた時の事を思いだし何度かしはしたが思ったよりも良くないのでやきもきしながら眠った
とにかく昨日の事を犯人に問い詰める
そこまでは良かった
ただ、メモにはまた明日としか無く『どこで』『何時に』が無いのだ
これでは対処しようがない
ましてや昨日気付かせる間もなく背後に立ちハンカチか何かを当て意識を奪える相手に対して…だ
(どうする?音姫か誰か他の人といれば襲われない?そんなはずはない…むしろ音姫も一緒に…なら)
思考にふけりながらも登校する足は止まらず
ポンッ
肩に手が置かれ思わず…
「おはよう、まゆき」
「ひっ」
「ちょ、ちょっと、その反応はひどくない?」
「あ、音姫」
(何だ、まさかいきなり襲われたかと思った)
「で、どうしたのそんなに考えて」
「いや、何でもない。ただ例のいたずらをどうするかだけを考えてただけ」
肩を並べ
「そう、なら良いんだけど」
「ん、それより」
「それより?」
「おはよう、音姫」
「あ、うん」
「あと、由夢ちゃんと弟君も」
「おはようございます。高坂先輩」
「それとっておまけ扱いですかまゆき先輩」
「それにしても今日はやけに早起きだね?、まさかまた杉並と何か企んでたりは…」
「無視ですか…。何も企んだりしてませんよ。今日はたまたまですよ。そんなに怪しいですか俺?」
「怪しいというかどちらかと言うと前科もあるし…ねぇ音姫?」
「まぁ、確かに」
「ひでぇなぁ。」
「日頃の行いが悪いからですよ。兄さん」
「そんな…由夢まで」
「あははは」
「ところで、音姫?」
「何?まゆき」
「なんかあんたと由夢ちゃんよく見たら肌つやつやしてない?」
「えっ、そんな事ないと思うけど…」
「嘘。あと弟君は少しやつれて見える」
「そうかなぁ?」
少し体を音姫の方に寄せ
「何かあったの?」
「うーん。特には何もなかったけどなぁ?」
「なんだ。なら気のせいかな。おかしいなぁ?」
「それより、昨日の放課後の事なんだけど…」
「あーごめん。急な用が入っちゃって。私もいきなり思い出しちゃって連絡するの忘れてた」
「そう。それでその急用は片付いた?」
「んー。もうしばらく掛かるかな。だからそれまで生徒会出れないかも」
「そうなの?分かった。しばらくはまゆき抜きでやっとくけど片付いたら溜ってる仕事も片付けれる様まとめとく」
「ありがと。こうゆう時ほんとに助かる」
それからたわいもない話をして気がついたら学校も間近だった
それから
(結局何も思い付かなかった)
授業も適度に聞きながらもどうするかを考えてたら明確な打開策もなく放課後にまでなってしまった
(…よく考えたら付き合う義理も無いし返ってしまえば…)
取りあえず靴箱を開けると1通の封筒
(…ラブレター?それにしても…)
取りあえず急いで封筒を鞄に入れ女子トイレに向かう
(さて、誰からだろ。告白なら話だけ聞いて断る…でもこのタイミングで来るはずが無いとなると)
「はぁ、やっぱり」
封筒を開け中には手紙…と浣腸
内容にある程度予想はつくが手紙を開けると
『4時にあのトイレで待つ。来なくても構わない…が来るなら綺麗にしとくように』
(ふざけた話だ。)
憤慨しながら手紙を丸めながら
(行けば…また…あれが味わえる)
どこか魅かれ始めている自分がいる
(そんな訳ない)
しばらくトイレの中で禅問答は続き
(…そうよ。居場所が分かっているなら捕まえれる。それに、犯人を油断させるためにいう事に従わないと)
そういうところに落ち着き浣腸は無視した
指示された時間よりも少し前にその階に誰もいないことを調べ、あのトイレに忍び込み中から鍵をして待つ。
(さて、携帯で犯人の顔を撮ってから締め上げてやる)
そんな風に本心を誤魔化しながら色々練り…
コンコン
トイレのドアがノックされ
コンコン
ノックを返す
一応他の個室も開いてはいる利用するのとは違うだろうとは思うがノックを返し片手で携帯のカメラの準備もしながら
「昨日は満足していただけましたか?」
「………」
沈黙で返すと
「そうですか。あれだけイカせてあげたのに満足していただけませんでしたか」
思わず
「ふざけないで、それは薬のせいで…」
「薬?あぁ、これの事ですか?」
ドア向こうで男がポケットから何かを取り出しているのだろう衣擦れの音がする
「そうよ。そうでなければあんなことにはならないわ。」
「本当に薬のせいだと?」
携帯を握った手が震える
「えぇそうよ」
「おかしいなぁ?でしたらこれあげますよ。ドアを開けてもらえますか」
「いやよ」
いきなり変な薬をかがされ無い様に警戒すると
「なら上からどうぞ」
ドアの上から指先が見えその間に薬のチューブらしき物が挟まっている
「離しますよ」
男がそういう前に薬をひったくる様に奪うとそこには見慣れた市販の軟膏の名前が書いてある
(そんな馬鹿な)
「偽者よっ!これが昨日使われたと言う証明は?」
有り得るはずが無いと言い散らすと
「でしたらこれを…」
再びドアの上から指先が現れそこには…
(メモリーチップ?)
「何よこれ?」
疑問を浮かべると
「携帯で動画が見れるはずですからどうぞ。ただ音量は消した方が良いですよ。かなり大きな声を上げてましたし。」
言われるがままに携帯からメモリーを入れ替えそれまで使っていたのはポケットに入れ動画のメニューを開くと
(…そんなはずは…)
そこには昨日の記録が恐らく個室の外から撮ったのか陰部やいじられていた肛門までもが鮮明に写っており
更に薬の部分に差し掛かるとカメラにメーカーや薬品名が写り更にその場で封を切っているのが見える
「分かりましたか?それで開けてもらえますか?そろそろつらいでしょう?」
「つらい?何がよ」
「疼き始めてるんでしょ。ケツマ〇コ」
「…そんな事無い」
「本当に?」
「えぇ、大丈夫よ」
(嘘だ。)
自身の体が昨日みたいにほてり疼いているのは分かる
更に言えば後ろの穴からもダラダラと腸液が漏れ始めてショーツに染みスパッツにまで行きそうなぐらいだ
「本当に問題ないと?俺にイカされなくてもいいと?」
「………」
触って欲しいと体は疼き何度も両穴が収縮する。それでもあくまで耐える
「そうですか。問題ないようならサヨナラ。そのメモリーと薬は差し上げますのでご自由に」
(えっ、いや、これで問題ない。これで…)
男がトイレから立ち去って尚疼きは止まらず
ぐちょぐちょに濡れた下着をかたそうと便座カバーを下ろしそこに腰掛け
(うわぁ。これ帰りどうしよう)
深刻な悩みに直面しながらも下着を下ろしトイレットペーパーで拭こうとすると…
「あんっ」
思わず開いた手で口をふさぎ
(そんなはずは…)
片手で口をふさぎながらもう一方の…トイレットペーパーを持った手で肛門をなぞると
「んっ。」
押し殺した様な声と昨日男によって感じたのよりは劣るけれども一人では感じた事のない快感を得て思わず
(軽く触れただけでこれなら…でもここは学校なのに)
まだ誰かいたら終わりになると思いながらも手は止められず
ぐちょ
「んんっ」
再び快感が襲い
(もし指を入れたらどうなるんだろぅ)
様々な快楽への好奇心が芽生え始めた瞬間
カツカツ
(誰か来た)
足音が聞こえ
「ん?大丈夫ですかぁ?」
先ほどの男の声とは違う声がして
(やばいっ。)
急いで恥丘や肛門を拭いてしまわないといま自分が便座カバーの上に座り恥部が見えてしまう体勢でなおかつここは男子トイレである
コンコン
「大丈夫ですかぁ」
(大丈夫だから早く立ち去って)
そう願いながらノックを返す
「?大丈夫みたいならいいですけど?」
男は疑問に思いながらも立ち去る
(良かった。)
急いで声を上げない様口をふさぎ処理を再開し
少し気にはなるがまだまし程度にして急いで立ち去った。
「お疲れ、杉並」
「あぁ、あんな物で良いのか?」
「まぁ、これぐらいにしといた方が自由度も高いしな。それよりも声」
喉をさしながら
「ん?それほど上手かったか」
杉並は喉に手を触れ少しすると
「あぁ、本日は曇天なり本日は曇天なり
こんなものか?」
すると先ほどトイレに現れた声からいつもの声に戻り
「しかし、色々できるんだな」
「何、これぐらいのこと容易い」
「いや、簡単じゃないだろ」
「そうでもないぞ。なんなら教えてやろう?」
「いや、止めとくよ。なんかやな予感するし。」
「そうか。それは賢明だ」
(聞かなくて良かった)
「さて、明日はもまだ?」
「そのつもりだけどこれはどうなるかは分かない。素養があれば…な」
「それで聞きたいことがある?」
「昨日もそんな事いってたよな」
「む。まぁまぁ、良いではないか」
「で、何が聞きたいんだ」
「うむ。それでこそだ桜内。でだ、貴様が桜に願えば全て叶うはずなのにどうして高坂まゆきが欲しいと願わない?その方がこんな賭けみたいな事をしなくても済むだろうに」
「そんな事か。簡単だろ。それじゃつまらないだよ。自分の力で欲しい物を手に入れようと努力する…それが人間だろ」
「その結果が望んだ物と違っていてもか?」
「違っていても…だ。それに今回は前回と違って脈があると見て良いからな」
「前回と違って?以前に何が」
「もういいだろ。余り深く知り過ぎると…」
「そうだな。今気にかけるべきは高坂まゆきが今後どうするかだな」
「まぁ、問題ないとは思うが明日も報告頼むよ」
「任せてもらおう。ではさらばだ。」