「ん…ふ、んぅっ」  
自分の甘い声を聞き、その声のいやらしさにうなだれた。  
…とても、不快だ。  
不意に、唇が離された。  
「…はぁ、はぁ…す…ぎなみ…ぃ」  
一生懸命力を出し、向かい合わせにして立っている相手の名前を呼ぶ。  
「何だ?委員長」  
息をするのが苦ではないのか、相手はすんなりと声を発した。  
…私を強く抱き締めながら。  
「な…んで、こんな…こと」  
「ほぉ。理解せずにこんなことをしていたのか?」  
「されてた…のよっ!」  
杉並はにやっと笑い、目を細めた。  
「…いやぁ何だ、今日の委員長がいつもに増して可愛かったのでついな」  
「…それ、褒められてる…のよね?」  
杉並はゆっくりと頷いた。  
先程まで私達はSSPについて話し合っていた。  
みんな真面目な意見を出さないから、それぞれグループを作って、話し合いをさせた。  
そしたらいつの間にか杉並に連れ出されていて。  
「何か、褒められてる気がしないわ…」  
時間が経つにつれ、呼吸をしやすくなっていった。  
「…だ、だいたいね、何でみんなの前で連れ出したりするのよ…んっ」  
再びやってくる、甘く、心地よい刺激。  
「あ…ちょ…っと…」  
二人の舌が絡み合ってゆく。  
…杉並のことは、好きだ。  
何故好きなのか、理由はわからないけど。  
いつの間にか好きになっていた。  
そして杉並も私を好きだと言ってくれてる。  
…つまり、付き合っているのだけど。  
さっきまでキスをしたことなんてなかったのに…  
いつの間にか、ここまで発展してしまっている。  
「はふっ…んむぅ……もうっ!」  
恥ずかしさが頂点に達し、口を開いた。  
それに任せ、杉並が口を離す。  
私と杉並の舌と舌が透明な糸で繋がっている。  
…いやらしいし、恥ずかしい。  
「………」  
杉並は押し黙っている。  
「…な、なによ…ぅ…」  
じっと私を見つめている。  
「麻耶」  
急に口を開き、私の名前を呼んだ。  
誰にだって名字かフルネームだけでしか呼ばない、あの杉並が。  
「…え?ま…や?ぁ…」  
また強く抱き締められた。  
「杉並…?」  
「好きだ」  
とっさな告白に驚いた。…なんでまた、改まって…  
すぐ、自分の頬が暖かくなっているのに気付いた。  
「杉並…っ」  
そして、また私に告白をしてくれた杉並が愛しくなって、抱き締めた。  
私たちは、長い時間抱きあった。  
 
「麻耶」  
杉並はにっこり笑いながらそう言って、私の制服のリボンをほどいた。  
「…ちょっと、杉並っ!何をしてんのよっ!」  
既に杉並の手は制服の真ん中まで来ていた。  
「何って、見てわからんかね?」  
最後のボタンまでしっかり外し終え、杉並はそう言った。  
「わっ、分からないわよぉ!」  
そして制服を脱がし、はだけさせた。  
「あそこまで濃厚なキスをしてしまっては、本能的に止まるはずがなかろう」  
と言って、唇にキスをする。  
さっきのようなキスを、繰り返す。  
「ん…む…ちゅっ…ふっ…」  
ここは誰の目にも止まらないような無人の教室。  
その端で、私たちは座り込んでこんなことをしている。  
まず、こんなところへ連れ出された時点でなにか起こるって分かるはずなのに…!不覚…  
「はっ…はぁ…はぁっ…」  
そんな事を考えてるうちに、杉並とのキスは終わっていた。  
と、気づいてすぐ、杉並は私のブラジャーに手をかけた。  
「ひゃっ!?」  
後ろのホックを外し、ブラジャーを床へ追いやった。  
「杉並…さすがに…恥ずかしいよぅ…」  
スカートだけの姿を、まじまじと見つめられる。  
体を手で覆い隠しても、杉並がその手をすぐ退ける。  
そして、私の手の甲にキスをしてきた。  
「麻耶…」  
哀しそうな、捨て犬のような顔をする。  
そんな顔をされたら、イヤ、なんて…言えないじゃない…  
「…もう、あんたがしたいのなら…いいわよ…」  
杉並は顔を近付け、耳元で囁いた。  
「初体験は痛いらしいぞ?それでもいいのか?まぁ無理にでもやらせて頂くが」  
そのいい声に、体が反射的にゾクッとする。  
「…あんたが…優しくしてくれるなら…」  
だから無意識にこんなことを言ってしまった。  
「よしきた!ちなみに俺も初めてだから安心しろ。だから加減はできないかも知れんぞ」  
そのつじつまの合わない言葉に思わずつっこんだ。  
「安心しろって言ってるのか安心するなって言ってるのかハッキリしなさいよっ!」  
ふははは、と笑って、「安心しろ」とハッキリ言った。  
「あぁ、避妊はするぞ?」  
杉並は懐からあるものを取り出して、私に見せた。  
「当たり前よっ!!」  
そう言いながら、私は杉並の学ランのボタンを順に外してあげる。  
杉並は私の服を脱がせたから、そうすることにした。  
「なぁ、麻耶。貴様、意外と誘い上手だな」  
その褒めてなさそうな言葉に、反応する。  
「…はあぁああ?誘い上手ぅ?」  
文句を言いながら、学ランを脱がす。  
「ああ。キスの後の色っぽい顔といい、声といい、その今すぐにでもヤりたそうな、服を脱がしながらも体を触ってくる手…どこをとっても誘ってるようにしか思えんぞ…正直このままだと身がもちそうにない」  
学ランをやっと脱がせて、シャツに手をかけようとしたところ、杉並から眼鏡をとられた。  
「だから、強攻手段に移させていただく」  
そう言って、私を押し倒した。  
「あっ!?す…杉並…」  
ドキドキしてるのが分かる。  
二人とも、ドキドキしてる。  
シャツに当てたままの私の手は、その鼓動をしっかりと感じてる。  
そして、私の胸には杉並の手が当たっている。  
不思議と、恐怖感は消えていった。  
杉並は私を求めてくれている。  
そう思うと、そんなもの、どこかへ消えてしまった。  
…それに、杉並を怖いと思う方がおかしい話…。  
 
私は杉並を抱きしめた。  
そうすると、杉並は頭を撫でてくれた。  
「愛している、麻耶」  
そう言って、何度も。  
杉並も根はすごくいい奴なのに。  
今まで気付かなかった自分って、ちゃんと杉並を見てあげてなかったんだろうな…  
「杉並…私も、大好きよ…」  
それを聞いて、すぐに杉並は私の胸の突起に口付けをした。  
「ひぁうっ…!」  
杉並はその声を聞いて気分がよくなったのか、空いている手でもう片方の胸を弄る。  
「や…声…でちゃ…あっ…!」  
さすがに恥ずかしくなってきて、手で口を覆う。  
しかしそれは杉並に拒否された。  
「俺はお前の声を聞きたい」  
その一言で堕落してしまった。  
誰かに声を聞かれることはないし、杉並がそう言うなら…  
「よしよし。可愛いな、麻耶は…」  
また頭を撫でられる。  
「なっ、何がよぅ」  
そう言うとまた胸を舐め始めた。  
「何もかも、だ。この胸も、その声も…」  
「あぁっ…」  
教室全体に、声が響き渡る。  
「麻耶の何もかも、全てに、俺は惚れたのだ」  
すると杉並は急に膝立ちをし、シャツを脱いだ。  
次に私のスカートに手をかける。  
ホックを外し、ジッパーを下ろす。そしてスカートを脱がせた。  
「下着はどうする?脱ぐか?」  
「…聞かないで」  
顔が真っ赤になってるのが分かる。  
とうとう私は本当の意味で杉並に抱かれるんだ。  
「…ふむ」  
杉並はそう迷っても無さそうな顔で、パンツを脱がせた。  
しかし、片太ももにつけたまま。  
杉並は、  
「こっちの方がヤラシイだろう?」  
とか意味の分からないことを言って、ズボンのチャックを下げ、モノを取り出した。  
「…うわぁ…こんなのが入るの…?」  
杉並のソレは、大きかった。  
他の男の人がどうなのかは知らないけど、私のに入りそうもないくらい。  
「見た目によらず入るものだ。まぁ入ってもらわないと、次からが困るしな」  
そして杉並のソレは、大きさだけじゃなく、ぴん、と立っている。  
「つ、次からって…」  
あっさりとそんな事が言える杉並はすごいと思う。  
「何だ、もうイヤか?そうか…」  
杉並が自己完結しようとしてるところを止めに入る。  
「へっ!?ちっ、違うっ!…イヤじゃない……嬉しいわよ…」  
杉並の目がキラッと光った。ように見えた。  
「嬉しいなんて言われて、俺は嬉しいぞ!」  
と言って、杉並は抱きついてきた。  
「も、もう…」  
と言いながらも杉並の髪を撫でる。  
そして、杉並は私から離れて  
「少し…いや、かなり濡れてるな」  
と言って、私の膣口に中指を当ててきた。  
 
「ひぁっ!な、何を言ってんのよっ!!あぁっ!」  
そしてそれを上下に動かしてゆく。  
そこは、ぴちゃぴちゃ、と音をたてている。  
「口から出る言葉より、身体の方は素直だな…」  
杉並はそう言って、速度を早めていく。  
次第に大きくなってゆく音。  
「やぁっ、そんな音たてないでぇっ…」  
自分から発せられるこの声に、ゾクッとする。  
こんな哀れな声、聞いたこともないから。  
本当に自分の喉からこんな声が出てるの?  
と、考えている隙に、杉並は私の膣口へと口を当て、舐めた。  
「すぅっ、杉並ぃっ、そんなとこ…なめちゃ…あぁんっ!」  
そして、そこへ舌を侵入させた。  
そして、動かす。  
「ふぁっ、ああぁっ…!ひあぁあんっ…!」  
恥ずかしくて死にそう。  
そんな感情すら込み上げてくる程の羞恥心。  
どうにかなってしまいそう…  
「やぁっ、すっ、すぎなみっ…すぎな…あぁっ…みぃ!」  
もう限界に達しそうで、杉並の名を呼んだ。  
すると杉並はそれに気付いたように私の膣口から口を離した。  
「入れて欲しいんだな?」  
「そっ…そんな事…口に出さないでよっ…」  
先ほどまでの気持ちよさで頭がくらくらする。  
それは声にも反映した。  
「分かった分かった。そう慌てるな。ゆっくり入れるてやるから」  
杉並はそう言って私の膣を両手で開き、中へ入ってきた。  
「う…っ!あっ、い、痛っ…!ちょっと、痛い…っ!」  
痛さが込み上げてきて、自然に言葉を発した。  
「大丈夫、最初だけだ。多分な」  
杉並は自身を進入させながら、言った。  
「たっ、多分ってぇっ…!あぁっ!んあぁっ!」  
そんな事を言ってる間に、奥まで杉並のモノでいっぱいになった。  
「奥まで入ったぞ。痛いか?」  
「も…もう痛くない…大丈夫だと思うわ…」  
実は完全に痛みは無くなってない。  
けど、怖くはないから…  
「じゃ、少し動くぞ」  
杉並はそう言って、体をゆっくりと上下に動かし始めた。  
「く…うっ…!あぁっ…!」  
「そう緊張するな、麻耶。締め付けられすぎて、ちょっと興奮するではないか」  
興奮なんてしてなさそうな口調でそう言った杉並は、私の顔に近づき、キスをしてきた。  
「んっ…ふぅ…んむぅっ…ふむぁっ…!」  
杉並は器用で、キスをしながら体も動かしていた。  
途端、私の唇から口を離した。  
「くあぁっ…!すっ、すき…!すぎな…み、すき…っ!」  
「…そんなこと、当に知っている」  
杉並は動きを激しくしてゆき、自分自身を強く打ち付けた。  
「あぁっ!はぁあぁぁっ!」  
私はもうそろそろ限界に近づいていった。  
杉並も、苦しんでいるような顔で私を見つめていた。  
「…イク…か…っ?」  
杉並はそう聞いてきたけど、状況が状況で、答えられなかった。  
…そして、なにも言わずにイってしまった。  
「す…ぎ…ああぁ!ひあああぁぁっ…!…あぁ…っ」  
「…う、くっ…!」  
二人同時に、限界まで達した。  
 
運動量の結果、私たちはそのまま教室の床に倒れた。  
「はぁ・・・は・・・ぁ・・・杉並・・・」  
「・・・なんだ?麻耶」  
元から運動神経のいい杉並は、それほどつらそうでもなかった。  
「だい・・・好き・・・よ・・・」  
私はそう言って、杉並と抱き合う。  
「俺は・・・愛している」  
照れている素振りも見せず、杉並は言った。  
「私・・・杉並を好きになってよかった・・・わ・・・」  
私がそう言うと、杉並は顔を右手で覆った。  
「はは、照れてしまうではないか・・・」  
「ちょ、ちょっと杉並!言ってる側の私だって恥かしいんだから・・・」  
 
そして私は、右手を杉並の顔から引き剥がし、自分の唇を、目の前の唇へ近づけていく・・・。  
 
 
END  
 

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