2月14日
今日はバレンタインデーだ。
「やばい、やばい!迎えの時間に遅れる!」
俺は今、走っている。学校への時間はまだあるのだが、エリカの迎えの時間には、多少遅れてしまった。
昨日、俺は久々に我が家の芳乃邸にに帰ってきたのだ。その結果、寝坊してしまった。
「遅れたら、お仕置きされるんだよなぁ…」
リオが帰星し、桜が枯れて、さくらさんが出かけて以来、何の変わりもない日々を送っていた。
エリカの独占欲が強くなった事以外は。
そして、俺はエリカの部屋へと着き、扉のカギを開けようとしたら、扉が開いて
「遅いですわよ!ご主人様を一人にして、1分も遅れるなんて…」制服姿のエリカが、睨みつけながら俺を見ていた。
「ゴメン、ホントにゴメン。」
俺は一言謝るが、エリカは
「ダ・メよ!許さないんだから!」
プイ、と顔をそっち向けてしまった。
「じゃあ、どうすれば許してくれる?」
俺は訪ねた。
「そうねぇ…あ!そうだ!」
エリカは何かを思いついたみたいだ。
…何か嫌な予感が。
「わ、私にキスをしなさい!」
エリカは顔を赤く染めながら言った。
「ん?…それだけ?」
俺が訪ねると、
「え、ええ。」
エリカは頷いた。
…なんか嫌な予感がするけど、いいか。
そして、俺はエリカの顔へと、そっと近づけ、キスをした。
「ん…」
そのキスは深く、お互いの舌を絡めせあう。
「ん…義…之……」
キスをして、舌を絡めあわせながら、エリカがそう言った後、急にエリカが体を寄せてきた。
胸に伝わる柔かな感触…
―あれ?ちょっと柔らかすぎないか?
「おい、エリカ…お前…まさかノー…」
「え、えぇ、そうよ。ノーブラだけど…わ、悪い?」
エリカはそう言った。俺の予感は的中した。やはりエリカがそう簡単に許してくれる筈がない。
エリカは深いキスをしながら、俺の体からそっと離れると、俺の手を自分の胸に持っていった。
「!?、お、おい、エリカー」
刺激的な感触に惑わされつつも、エリカに問い詰めると、
「ん…ぁ…駄目、も…うちょっと…やらせなさい…」
と、甘い声を出し、キスをし続け、胸を揉ませながら答えた。
「…わかったよ。あともうちょっとだけな。」
そう俺は呟いた後、俺は深いキスをし続けながら、胸を揉み続けた。エリカの甘い声を聞きながら。
しかし、その後、数分ぐらい立ってもエリカはやめてくれず、学校まで走ってくハメになった。