「ん・・・」  
目を覚ますと、見慣れない場所。なんだか寒い。  
「あれ・・・?」  
―ここは、どこだろう?  
「確か、ボクは・・・」  
「仕事を終わらせて、それで帰ろうとして・・・たしか、道でいきなり目の前が真っ暗になって・・・」  
「そのあと、ここに引っ張ってきてあげたんですよ、さくらさん?」  
―聞きなれた声。でも、何か声のトーンが違う。  
 怒っている様な、何かを企んでいるような・・・  
 
じゃりっ!  
立とうとしたら、金属音がして、阻まれた。  
「っつ!?」  
「ムダですよ。逃げられたりしないように、しっかり鎖で繋いでますから。」  
聞きなれた声、二人目。  
「音姫ちゃんに・・・由夢ちゃん・・・?」  
―状況がうまく掴めない。  
「まだ、自分がどんな状況かわかってないみたいですね?」  
「用は捕まえて、ここに閉じ込めたんですよ」  
―あ。  
ようやく、自分のおかれている状況を理解する。  
 手足が動かないのは、四肢と首を鎖で繋がれているから。  
 寒く思うのは、自分が全裸だから。  
 二人の声の調子が変なのは、自分に何かをしようと企んでいるから。  
 
―そうだ、魔法で・・・  
「や、ムダですよ?魔法はもちろん封じてありますから」  
心を読んだかのような一言。  
「どうして、こんなこと・・・」  
「さくらさんが悪いんですよ?私たちが弟くんを独占したいのに、自分の家につれてっちゃたり・・・」  
「他の人とくっつくように、仕向けたりするからですよ?」  
「え・・・」  
たしかにそうかもしれない。  
昔のこととはいえ、朝倉家には純一を取られた恨みがある。  
義之をこの二人とは近づけたくないとどこかで思っていたような気もする。  
「そんなことっ・・・!」  
「嘘ついてもムダですよ?兄さんが芳乃家にいってからやけにもてるようになったのは、さくらさんが魔法を使ったからでしょ?」  
―そんな魔法を使った記憶はなかった。  
「桜の木に延命措置を施す時に、思わず本心が流れちゃったみたいですね?」  
「でも、お婆ちゃんにお爺ちゃんを取られたのが原因でもあるから、仕方なくもありますけどね?」  
「だから、お爺ちゃんの事も、弟くんの事も、きれいさっぱり忘れさせてあげます」  
「え?」  
言うと同時に、二人が服を脱ぎだす。  
 
―いったい、何を。  
そう言おうとした瞬間、二人の様子を見て、絶句した。  
二人の股間には、本来女性にはないはずのモノ・・・男根が備わっていたからだ。  
おそらく日本の平均的な男性のものより二周り以上は大きいと思われる。  
「魔法って、すごいですよね?こんなこともできちゃうんですよ?」  
そう言うや否や、二人はさくらに襲いかかった。  
ズブッ!  
前戯などは一切無しで、二人がさくらの前後の穴に男根を突き刺す。  
「んぁぁぁぁぁぁあっ!いたい!いたいよおっ!」  
前後の穴を無理やり広げられる比喩しようのない痛みから逃れようと、必死に体を動かす。  
じゃりん、じゃりん、じゃりん・・・  
さくらの必死の行為の結果は、体への鎖の食い込みを強めるだけだった。  
食い込んだ部分から、血が滲み始める。  
「いたい、いたい、いたいっっ!」  
「大人しくしてないからですよ?いい子にしてれば、すごく気持ちよくしてあげますよ?」  
「ふふ、由夢ちゃん。きっとさくらさんは痛んだほうが気持ちいいのよ。いずれは快楽になるんだから」  
「そんなことっ」  
「だーめ、集中しなくちゃ」  
そう言って、前の穴に男根を挿していた音姫が、動きを激しくする。  
「んあっ!あっ!あんっ!」  
さくらの膣が急に熱くなって行き、快楽をもたらしていく。  
「ほら、気持ちよくなってきた」  
「媚薬のおかげだね、お姉ちゃん」  
「5人分くらい一気に使ったから、あとで廃人になっちゃうかもしれないけどね」  
「別にいいんじゃない?」  
「んーっ!あっ!ああっ!ひゃんっ!」  
「そうだね、こうして本人も幸せそうだし」  
そう言って、二人は本気で動き始めた。  
「ひあっ!んっ!ああっ!んんあっ!もっとっ!もっとぉ!」  
「あっ!んっ!さくらさん、すごい締め付けっ・・・」  
「ホントにすごいよっ!お姉ちゃん!」  
「んあっっ!ひゃんっ!ああっ!でちゃう、でちゃうよぉぉ!」  
「わ、私も限界っ」  
「由夢ちゃん、さくらさん、一緒にイこうっ!」  
「あ、あ、あっ、んぁっ!」  
べちゃべちゃ・・・  
二人の男根と、さくらの膣から一気に愛液が放出される。  
カクッ。  
絶頂に達したさくらが気絶する。  
一方、姉妹二人は。  
「はあ、はあ、はあ・・・」  
「由夢ちゃん、吸って・・・」  
「わかった」  
ずっ、ずっ・・・  
「んぁぁぁぁっ!のこってるみるくすいだされちゃうっ!」  
「今度は、わたしのを・・・」  
じゅるるるるる・・・  
「んああっ!おちんぽからみるくがすいだされてるぅっ!」  
 
・・・二人で、男根を吸いあっていた。  
 
 
「これを、しばらく続ければ・・・」  
「さくらさんは私たちに夢中、いなくなるわけじゃないから兄さんが寂しくなるなんてこともなし」  
「まあ、いなくなっても私たちがいるから、寂しくなんかないんだろうけど」  
 
この調教は、数日間にわたって続けられた・・・  
 
 
 
〜誤算〜  
数日間の調教を終え、さくらは見事に男根の虜となっていた。  
「んぁ・・・きょうもはやくふたりのおちんちんちょうだい・・・」  
「ふふ、これならしばらく戻しても安心かな?」  
「そうだね。これならいいかな?」  
「さくらさん、おちんちんは帰ってきたらあげますからね」  
「は〜い」  
いい加減魔法での男根の維持が限界になった二人は、いったん休むことにしたのだった。  
ただ、その時さくらを芳乃家に戻したのが、失敗だった。  
その日は一日中杉並たちと遊ぶつもりだった義之が、雨が降ったため帰ってきたのだ。  
「ただいま〜」  
「おかえりなさ〜い。義之くん」  
ふすまを開けたらコタツで寝ているさくらがいたので、少なからず義之は驚いた。  
「あれ、さくらさん帰ってきてたんですか?」  
「むぅ〜母子の再開なのにリアクションうすいよ〜」  
―いや、母子って・・・  
つっこもうとして、やめた。  
「ははは・・・」  
 
ここまでは問題なかった。  
問題は、さくらの寝相だった。  
「よいしょっと・・・」  
服の前がはだけていて、どう見ても未発達な乳房が露わになっていた。  
「って、さくらさんっ!?」  
「わわわわわわっ!今のなし、今のなしっ」  
―何がだ。(ふろむ作者)  
あわてて隠すさくら。  
ただ、義之も思春期の少年。もちろん息子は反応するわけで・・・  
・・・ズボンに不自然な膨らみが出来ていた。  
「あれれ?もしかして興奮してる?」  
「なっ!いやっ!そのっ!」  
あせる義之。  
どう考えても一方的にさくらが悪いのだが、突っ込める余裕ナシ。  
「も〜。義之くんったら〜」  
―その時、さくらに調教の成果であるスイッチが入った。  
「あう・・・おちんちん欲しいよ・・・」  
「へっ?」  
有無を言わさず義之のズボンのチャックを下げて男根を取り出し、しゃぶり始める。  
「って、さくらさんっ!?」  
多分今は、義之が人生で一番驚いた瞬間だ。  
本当なら振り払うべきなのだろうが、目の前の光景が信じがたいものであるのと、けして嫌なものではないことから、実行しなかった。  
「あう・・・おちんちん・・・義之くんのおちんちん・・・」  
必死に玩具を求める子供のように、男根をしゃぶり続けるさくら。  
「んあ・・・出るっ」  
「いいよ・・・出して・・・ボクに飲ませて・・・」  
「んっ!」  
義之の男根が、さくらの口の中で爆発する。  
 
「あう・・・いっぱいでたぁ・・・」  
「はぁ・・・はぁ・・・」  
行為が一段落した以上、さくらを問い詰めるべきなのだろうが、  
ガバッ!  
義之の本能は、それを許さず、  
さくらを押し倒して、服を剥いでいた。  
既に準備万端の膣内。  
それを見てか、義之の男根も瞬時に復活。  
ズブッ!  
容赦無しに、さくらの中に侵入した。  
「んあっ!ああっ!ひああっ!」  
べっちゃ、べっちゃ、べっちゃ・・・  
さくらの膣を、義之がかき乱し続ける。  
「んんっ!あうっ!いいよぉっ!」  
・・・ちなみに、さくらは調教された記憶を奪われている。  
「んっ!ああっ!あううううっ!」  
よって、自分が何故処女でないのか、良くわかっていない。  
「ひああああっ!あんっ!でるっ!でちゃうよっ!」  
義之も夢中で、疑おうともしない。  
「俺も・・・もう・・・」  
「んっ!だしてぇ!いっしょにだそうっ!ボクを孕ませてぇ!」  
「くっ!」  
 
はあ・・・はあ・・・はあ・・・  
二人の荒い息遣いが、部屋に響き渡る。  
と、同時に。   
ガラガラガラッ―  
「弟く〜ん」  
「兄さ〜ん、そろそろ帰ってますか〜」  
邪魔者はいなくなったと信じきった二人が、家に入ってきた。  
 
 
・・・次の日の新聞の一面は、『姉妹、隣家の住人を刺殺し自殺』となるのは、容易に想像できるだろう。  
 
 
 

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