とてもいやらしい夢を見た。
夢の中では、身動きできない私の体を、無数の蛇が這いずりまわっていた。
それだけではなく、その蛇は私の胸や、その……あ、アソコを舐めたり、甘噛みしたり
と、そんなエッチなこともたくさんしてきた。
頭を私の中に入れて、何度も出し入れしたり、中で動き回ったり……
そのまま、私がイかされそうになって……ようやく私の夢は覚めた。
目覚めた私がまず最初に感じたのは、猛烈な自己嫌悪。
エッチなことはいけないって、いつも弟くんに言ってるのは私なのに……
軽く落ち込みながら立ち上がろうとして……そこで初めて、自分の体が動かないことに
気が付いた。
「えっ……?な、なに…ひゃう……!?」
思わず上がった困惑の声は、途中で甘い悲鳴に書き消される。
私を突然貫いたその感覚は、夢で味わっていたものと同じ、紛れもない快感だった。
(どうして……これも夢なの?)
混乱しながらも、何とか体を動かそうと身をよじらせる私に、
「あ…音姉起きちゃたんだ?」
そんな耳慣れた声がかけられた。
「お、弟くんっ!?」
「ごめん……でも俺、これ以上我慢できないんだ」
「え…じゃあ、体が動かないのはもしかして……」
こくりと弟くんが頷く。
「弟くん……そんなことしなくても……私、む…んっ、ちゅっ……」
弟くんを拒んだりしない、という続きは弟くんの唇で防がれる。
「んっ、ぴちゃ、くちゃ…はぁん……」
「音姉…好きだよ……」
私の目を見つめて弟くんが呟く。
私はそれ以上何も言うことなく、弟くんの好きにさせた。だって……私もそれを望んでいたから。
その夜…私のその弛緩した体の全ては、弟くんのものになった……
弛緩SS。