厚く雪化粧した山の中に、少女が一人。   
その少女は、雪山の中で一人途方にくれていた。  
彼女の名は雪村杏。  
クラスメイトであり、思いを寄せている少年である義之たちと一緒にスキーに来た・・・のだが、こうして運悪く遭難してしまっている。  
「こんなことだってわかってたら・・・」  
彼女は、少し前でのゲレンデでの会話を思い出していた。  
ズザザザザザザッ!  
「ふひ〜っ。ま、こんなもんだよね」  
「ななか〜どうしてそんなにうまくすべれるの〜?」  
雪だらけの小恋が心底驚いたように言う。  
「い、いや・・・小恋が下手すぎるんだと・・・」  
「ふぇぇっ!?そんなことないよぉ!?」  
・・・確かにお世辞にも上手いとはいえない。  
止まれない、曲がれない、減速できないetc・・・  
「月島嬢、スキー場の暴走列車となっていたぞ・・・」  
あの杉並が心底呆れていたのだから、やはり相当下手なのだ。  
「杉並、俺はっ?俺はっ?」  
「板橋は雪ダルマだったろう・・・」  
渉も相当下手だったのだ。(杉並は楽しそうに見ていたが)  
「さて、そろそろ戻るか」  
「だな・・・俺も結構疲れたぞ」  
「嘘だろ!義之っちは余裕で滑ってたろ!」  
「板橋、だからお前が下手すぎると(ry」  
「ガーンッ!」  
そんな馬鹿?×3の会話に杏が割って入った。  
「ねえ、後一回だけすべりに行かない?上級者コース」  
「ふえ〜杏ちゃん元気だねぇ私もうくたくただよぉ」  
「私はもう死にそうだよ〜ていうか上級者コースなんか言ったら本当に死んじゃうよぉ」  
「ふふ・・・小恋雪だるま、ゴロゴロ・・・」  
「ふぇぇっ!?」  
こういうときも小恋で遊ぶのは忘れない。  
 
「俺はアレの準備があるから遠慮しておこう」  
「わたしもご遠慮〜」  
「俺の腕前じゃ〜行けないよ〜」  
渉はどうも生気が抜けている。杉並に相当遊ばれたのだろう  
「杏なら大丈夫だろうけど、でもそろそろ暗くなるぞ?」  
あまり乗り気ではない義之。  
「う〜んそれじゃいいわ、私一人で行ってくる」  
「む?そうか。では俺たちは下で待っているぞ」  
「ええ、そうして杉並」  
とまあ、別に喧嘩して飛び出したわけではなく普通に出て行ったのだが・・・  
なぜか遭難してしまって今に至るのだ。  
「携帯も電池切れちゃってるし・・・動こうにも位置がわからないし・・・つつ」  
記憶力は絶対的な自信のある彼女だが、今回はわからないコースに行く楽しさを求めてやって来た訳だ。  
「やっぱり、覚えておくべきだった・・・」  
まあ、動こうにも足首が動かないわけで。  
後悔先に立たず。  
せめて明かりがあればいいのだが、今は頼りない月明かりだけで、かろうじて周囲の様子がわかる程度だ。  
 
 
 一方、下では・・・  
「遅すぎる・・・」  
心配顔の義之たち。  
暗いからスピードを落として慎重に行ったとしても、もうとっくに着いているはずだ。  
「杏、遅いねぇ」  
「ふむ・・・何かあった可能性が高いな」  
杉並はいたって冷静だ。  
「俺、見てくるわ」  
「うん、そのほうがいいよ義之くん」  
「なら桜内、これを持っていけ」  
そういって地図と懐中電灯を放り投げる。  
シュ○ファイアと、このスキー場の詳細地図だ。  
「準備良いんだな・・・」  
「ふはは、備えあれば憂いなし!」  
「・・・と、相当明るいが、電池はあまり長くは持たん。注意しろ」  
「オッケー、んじゃ行ってくる。」  
「義之〜何かあったらちゃんと連絡するんだよ〜」  
「わかってるよ。心配すんなって小恋」  
 
 
 
―しばらく経って。  
「はぁ・・・はぁ・・・」  
マズイ。  
ものすごく眠い。  
杏の冷えるのが早い小柄な体は、もう限界に近づいている。  
「よし・・・ゆき・・・」  
なぜ彼の名前が出たかは判らない。  
でも、この状況で彼女が呼んだ名は、自分を捨てた両親などではなく、彼のものだった。  
「来るわけないか・・・」  
たぶんもう間に合わないだろう。  
そう言って、そのまま眠気を受け入れた。  
 
 
 
 
 
「―ず、杏!」  
自分の事を呼ぶ誰かの声。  
「まぶし・・・」  
まだ周囲の状況が認識できない。  
「杏!」  
目を開けるとそこには、自分を心配そうに覗き込む義之の顔。  
「え・・・?」  
「良かった!起きたな!」  
「よし・・・ゆき・・・?」  
「良かった〜!すっごく心配したんだぞ!」  
目の前に義之がいる。その嬉しさ。  
「よしゆき・・・義之ぃ!ふぇぇぇぇぇん!」  
そのまま義之の胸に顔をうずめ泣き出す杏。  
どうしたら言いか良く判らず狼狽しつつも、自分に泣きつく杏をそのまま優しく抱擁する義之。  
 
そして、ひとしきり杏が泣いて落ち着いた後、  
「さてと、ここか?」  
杏を背負ってなんとか避難用の山小屋までたどり着いた。  
「ありがとね、義之」  
「なーに、気にするなって」  
 
 下の杉並たちへ連絡を済ませ、さっさと布団を引いて暖房をつける。  
「杏、体温大丈夫か?」  
発見したときかなり冷たかった杏を気遣って義之が言う。  
「う〜ん、まだ寒いかな?」  
「そっか・・・なんか俺にできることあるか?」  
義之にそう言われた後、杏は(体温はかなり低いはずだが)顔を真っ赤にして一言。  
「義之に・・・あっためて欲しい・・・」  
「え・・・?」  
一瞬言っている意味を理解できなかった義之だが、いくら鈍感な彼とて思春期の少年。  
「嫌・・・?」  
上目遣いで寂しそうな顔で見つめる杏を、無視できる筈も無く、  
「い、いいんだよな・・・?」  
「うん・・・」  
そのまま、杏を布団の上に押し倒した。  
 
「寒くないか?」  
スキーウェアを脱がせながら義之が多少心配そうに言う。  
「うん・・・大丈夫」  
「ちゃんとあっためてやるからな・・・」  
杏のショーツの下に手を入れて、  
「うわ、もう濡れてる」  
「義之とえっちするって考えたらすぐに濡れてきて・・・」  
―そりゃ、男冥利に尽きるな。  
微笑しながらそのまま杏の膣に指を入れ、中をかき混ぜ始める。  
「はうっ・・・んっ・・・」  
ぬちゃぬちゃ、ぴちゃぴちゃ・・・  
卑猥な水音が部屋に響き渡る。  
「あうっ・・・はんっ・・・気持ちいいよぉ・・・」  
年齢不相応な小さな胸と膣を弄ばれながら、義之から与えられた快楽に身を委ねる。  
「はうっ!んっ!」  
だんだんと激しくなる義之の愛撫。  
「あうっ・・・よしゆきぃ!入れ、入れてぇ!」  
「よし、行くぞ・・・」  
「あっ!んあっ!」  
「大丈夫か?」  
「う、うん・・・大丈夫、大丈夫だから、はやくっ!はやくいれてぇっ!」  
「お、おう。行くぞっ!」  
「きてえっ!はやくうっ!」  
 
ズブッ・・・ズブズブ  
杏の膣から純潔の証が溢れ出す。  
「義之ぃ。お、奥まで、入ったよぉ」  
「そうか・・・動くぞ」  
そのまま腰を動かし始める義之  
「あ、あうっ!んっ!ああんっ!」  
それに同調するように腰を動かしだす杏。  
「お、意外とエロいんだな、杏」  
「はんっ、そんなっ、そんなことっ、いわないでぇっ!」  
「だってほら、こんなに濡れてるし」  
「そ、それは、よしゆきが、はげしいっ・・・からあっ!」  
「そ、そうか・・・?」  
「よしゆきぃ!もう、もうでちゃうよぉっ!」  
「そう・・・か・・・もう俺も・・・出すぞっ!」  
「だしてぇっ!早く私の中に出してぇっ!」  
「んあっ!」  
小さい膣から逆流し、溢れ出す義之の精液。  
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」  
「ふふ・・・すっごく熱くて、気持ちよかった・・・」  
「今度は私が、義之を気持ちよくしてあげるね・・・」  
恍惚の表情の杏が、射精直後で元気をなくしている義之の男根を口に含む。  
 
―すぐにまた、大きさを取り戻してくる。  
「ふふ・・・すぐにこんなに大きくなっちゃって・・・」  
「そりゃ、杏に舐めてもらってるんだしな」  
「ふふ・・・嬉しい?」  
「あ、当たり前だろ・・・」  
「そう・・・そう言ってくれると、私も嬉しい」  
嬉しそうに舐めまわす杏。  
くちゃくちゃ・・・ぺちゃぺちゃ・・・  
さっきとは違った卑猥な水音が響き渡る  
「くっ・・・杏っ・・・」  
「こうすると、気持ちいいんでしょ・・・?」  
鬼頭だけでなく竿や根元の部分まで丁寧に舐めまわす杏。  
「くはっ・・・いいぞ」  
「ふふ・・・ここが弱いんでしょ・・・?」  
「くっ・・・もうっ・・・出るぞっ・・・」  
「いいわよ・・・いっぱい出して・・・」  
「くっ・・・うおおっ!」  
義之から出る大量の精液。  
杏はそれを、小さな口いっぱいで飲み込んだ。  
「はあ・・・はあ・・・ふふ、全部飲んじゃった・・・」  
「そんな小さな口ですごいな・・・」  
「ちょっと苦かったけど、義之のだったから頑張れた」  
「そりゃホント、男冥利に尽きるな―よいしょっと」  
杏の足を掴みあげ、M字に開かせる  
「よ、義之ぃ。恥ずか・・・しいよ」  
「今度はまた、俺の番だぞ」  
 
―そうして二人は、何回も何回も肌を重ねあった。  
 
「ねえ、義之」  
「ん?何だ、杏」  
「順番が逆になっちゃったけど・・・」  
「私と、付き合ってくれる?」  
「当然。断るわけ無いだろ」  
「ふふ・・・ありがと。それじゃまた・・・こういうことしようね」  
「ああ、そうだな」  
「毎日しようね」  
「いや・・・それはさすがに俺の体が持たないって」  
「ふふ・・・冗談」  
「まったく」  
 
   
 〜了〜  
 
 

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