凄く悪いことをしてる。知識は無かったのに、そんな気がしていた。誰かに見つかったらきっと怒られる。そんな予想。  
 
いつもみたいに、小学校から帰る途中だった。泣き虫の幼なじみを連れて、その手を引っ張って帰っている途中。  
突然の夕立だった。俺はさくらさんに教えて貰った知識から、それがすぐに止む事を知っていて、雨宿りする事を決めた。勿論、幼なじみも一緒だった。  
 
「びしょ濡れになっちゃった…」  
「お前がトロいからだろ?」  
「えへへ…ごめんね」  
雨宿りの意味があったのか解らない位びしょ濡れになった服。ずぶ濡れの服は下に着けている物を透けさせて。俺はアイツが着けている物に興味を持った。  
「おい…小恋?」  
「え?」  
「それなんだ?胸当てみたいなの…」  
「あ、これは…」  
 
さくらさんが着けている記憶は無かった物だった。でも、始めてみる筈なのにまじまじと見つめてしまっていた。  
 
「私ってね、成長が早いんだって。だからもう膨らみ始めちゃって…」  
「着けないといけない物なのか?」  
「私はそう思わないけど…でもね」  
少し伏し目がちになった瞬間。思わずドキッとしていた。小恋は恥じらっていたのかも知れない。そういう仕草は新鮮で、記憶に良く残る。  
少し口ごもった後。ポツリと言ってくれた。  
「痛いの…先っぽの方」  
「先って?」  
 
「…見てみる?」  
 
俺の好奇心は止まらずに、小恋の提案を飲んでいた。  
 
「はい…良いよ」  
シャツを捲り上げた所で小恋は俺に任せていた。胸の発展途中の膨らみは発展途中でも、充分な膨らみで捲り上げたシャツを下ろさせなかった。  
下側に回されたブラジャーは上の膨らみを圧迫して、余計に膨らみを大きく見せていた。  
 
「え…とね?ここが痛くて…」  
先の方には小振りな突起が弱々しく存在していた。けれど色は綺麗な桃色で、俺はその突起に思わず触れてしまっていた。  
「あ…」  
「小恋?」  
「な、なんでもないから…もっと触って良いよ」  
子供ながらに小恋の体が反応していたと判断出来るのは今更で、その時はただ触れる事を繰り返していただけだった。  
だんだんその突起が硬くなるに連れて小恋の声が漏れてきて、俺はその声に興奮していた。  
「よし…ゆき…」  
 
夕立が終わった頃には俺は何とか正気に戻って、いつものように幼なじみの手を引いていた。その日は一日は会話する事無く、通学路を帰っていた。  
 
あれから…  
 
「…義之?」  
「ん?」  
「大変だったんだよ?あの日、始めて自分でしちゃって…」  
「…杏の言った事は間違ってなかったんだな」  
「え?」  
「小恋はエロい」  
「…ヒドいよ」  
今も隣に小恋は居た。あの頃よりもっと魅力的な姿を持って。  
 
「…また胸大きくなったんじゃないか?」  
「よ、義之が揉んじゃうから…」  
今、本当に成長したコイツと一緒に居られるのは、幸せだと思う。いや、もしかするとあの時から…  
 
もう考えないでおこう。とりあえず隣に居る。それだけで満足だ。  
 
 
終orz  
 

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