その日も何時もと変わらない、平凡な日常の1コマの筈であった。  
由夢ちゃんを起こして、弟君のご飯を作りに行って。  
3人仲良く朝御飯を食べて、揃って登校する。  
 
――その時までの私はそんな日常がこれからも続くと思っていた。  
 
その日の私は、誰かの視線を感じるというか、何だか落ち着かない気持ちになるというか、  
そんな自分に最初は疲れてるのかな、くらいに思っていた。  
 
それでもそんな状態が放課後までずっと続いた私は、  
そんな私の事を生徒会室で心配そうに窺ってきたまゆきに、その事を話した。  
まゆきは取り合えず今日は帰って休みなさい、と私の分の仕事を代わってくれて。  
そんなまゆきに私はありがとう、と感謝の言葉を述べて、早めに家に帰る事にした。  
 
玄関にまで辿り着いた私は、靴を取り出そうと下駄箱を開いた。  
 
そこには、見慣れぬ封筒。  
 
ラブレターかな?といつものように思ったのに、何故だか妙な胸騒ぎがして。  
 
普段は家に帰ってから開ける封筒を、私はその場で開いた。  
 
「な、何……これ?」  
 
その封筒に入っていたのは、数枚の写真。  
今日の体育の授業で体操着に着替えていた時の私の姿。  
その写真には上下白い下着姿の私の無防備な姿が収められていて。  
 
突然の出来事に、呆然としていた私の持っていた写真の束から、  
一枚のメモのようなものが地面へと舞い落ちた。  
 
呆然としたまま、そのメモを拾った私の目へと飛び込んできたのは  
 
『体育館裏でお待ちしています。   M.T』  
そんな、走り書きされた文章。  
 
私の、これからもずっと続いていくと思っていた平凡な日常は  
その手紙を受け取った瞬間から、ゆっくりと崩れていく事になる。  
 
 
――今でも思う事がある。  
 
もしも、あの日。  
あのまま一人で体育館裏に行かずに、先に誰かに相談していたら?と。  
弟君、或いはまゆき。  
二人共、本当に私が困っているなら、喜んで手を貸してくれる大切な人達。  
 
でも、あの時の私は、まだ自分でどうにかなると訳も無くそんな風に考えていて。  
 
自分に起こっている事の重大性を深く理解できないままに、  
弟君や由夢ちゃん、まゆき達と笑い合える平凡な日常にまた戻れると、  
そんな脆くて儚い希望が、この後、簡単に壊される事に気づかないまま――  
 
 
「この写真……貴方が撮ったんですか?」  
 
体育館裏へと行った音姫を迎えたのは、50台前後の口元に髭を生やし黒ぶち眼鏡を掛けた男だった。  
 
音姫が近づいて来るのを目視した男は、厭らしい笑みで手を振りながら、音姫が来るのを待っていて、  
そんな男の態度を半ば無視したまま、男の前へと来た音姫は単刀直入に男へと詰問した。  
 
「そうだよ……よく撮れてるだろう? カメラには自信があるんだ」  
 
「どうしてこんな……」  
 
理解できない、といった表情を見せる音姫に、しかし男は楽しそうに笑い、  
 
「何も知らず、誰かに見られているとは露にも思わず、  
無防備にあられもない姿を晒している少女達の姿を、  
自分だけの写真の中に閉じ込めるのは最高の快感なんだよ」  
 
そんな風に心から楽しそうに語る男に、音姫は鳥肌が立ったのを自覚する。  
 
「……何が目的なんですか?」  
それでも気丈な態度を崩さず、男へと詰問を続ける音姫に、  
男は心から楽しそうな笑みを浮かべたまま、  
 
「僕の目の前で、下着姿を見せて欲しい……断ったら、分かるよね?」  
 
写真をヒラヒラと揺らしながら言った男のそんな言葉に、  
しかし音姫が気丈な態度、というより半ば強がりで拒否の言葉を示そうとするより早く  
 
「別に君に断られてもいいんだ、  
風見学園には君以外にもプリンセスがいっぱいだからね……例えば君の妹の由夢ちゃんとか」  
 
続けられた言葉に、音姫は身の毛がよだつ思いがした。  
目の前の男の口から、自分の大切な妹の名前を口に出される事に、嫌悪感すら抱いた。  
 
「由夢ちゃんに何をするつもりですか!?」  
 
「さあ? 何するんだろうね」  
 
少し語気の強くなった音姫を気にする事無く  
飄々と言葉を濁す男に、しかし賢明な音姫は理解する。  
 
――自分が断ったら、今度は由夢ちゃんに同じ事をするつもりだと。  
 
そのまま無言で音姫の方を眺めていた男を見て  
一瞬だけ、自分の唇を噛み締めた音姫は  
 
「これで……いいですか……?」  
 
スカートの裾を掴み、上へとたくし上げた。  
 
その瞬間、姿を晒す事となった音姫の眩しいくらいに白い太腿と、  
純白のショーツに男の興奮も高まってくる。  
 
その一方で、音姫は計り知れない羞恥心を抱いた。  
本来、勉強をするための筈の学園で、こんな非現実な行動を取っている自分に。  
 
「良い娘だ……次はブラも見せてくれ。  
スカートは……そうだな、口で咥えてもらおうかな、それなら制服を脱ぐのに両手が使えるだろう?」  
 
その言葉に、更なる羞恥と屈辱を感じながらも、  
音姫は男に言われるままに、スカートの裾を口元まで運んで口で咥え  
そのままリボンに手を掛ける。  
 
しゅるしゅると衣擦れの音を立てて、はらりと下に落ちたリボンを見届けて、  
ゆっくりと上着を脱ぎ、そこで手を止める。  
 
このワンピースを脱げば、今度こそブラに包まれた胸が晒される。  
音姫はその事に少しだけ躊躇し、  
 
「どうしたんだい? そのままワンピースも脱ぐんだ」  
その言葉と共に、写真をちらつかせ、口元には意味ありげな笑みを浮かべる男に  
音姫は意を決して、そのままチェックのワンピースを胸元まで下ろす。  
 
途端、外気に触れた胸元と、そこに遠慮なく向けられる男の視線に音姫は首筋まで赤くなる。  
 
「写真の中の音姫ちゃんもいいけど、やはり実物もいいな」  
 
厭らしい笑みを顔に貼り付けたままの男の口から  
自分の名前が呼ばれた事に、再び鳥肌が立ちながら、この時間を早く終わらせようと口を開く。  
 
「……もう、これでいいでしょう?」  
 
「いや、まだだよ」  
そう言ってそのまま一歩音姫の方に近づいた男に、音姫は無意識の内に後ずさる。  
 
「下着を見せたら許してくれるんじゃなかったんですか!?」  
 
「とりあえず見せるように言っただけで、それで終わりとは言ってないよ」  
 
さらに一歩、さらに一歩と自分へと近づいてくる男に音姫も後ろへと逃げる。  
 
「来ないで下さい、来ないで!」  
確実に自分へと近づいてくる男に、本能的な恐怖を感じて取り乱す音姫は  
無残にもそれ以上の後退を背中に触れた壁に阻まれる。  
 
「恐怖に慄く顔も最高だよ、音姫ちゃん」  
 
「……いやっ!」  
 
そう言って音姫へと手を伸ばす男から身体を横にずらして逃げようとするが、  
そんな試みも虚しく、音姫は男に肩をしっかりと掴まれ、  
 
抵抗する間も無く、そのまま地面へと組み敷かれた。  
 
馬乗りになって、上から見下ろしている男から顔を逸らした音姫は、  
しかし直ぐに顎に手を掛けられて、そのまま男へと顔を向けさせられる。  
 
そのまま近づいてくる男の唇から逃れようと、首を振ろうとするのも虚しく、  
顎を固定されたままの音姫へと男の唇が近づき、そのまま重なる。  
 
「……んんっっ!」  
 
重なった唇の間から、音姫の唇をこじ開けるかのように、  
男の舌がねじ込まれ、そのまま音姫の口へと侵入する。  
 
「うくっ……ううっ!!」  
 
そんな男の舌を口から出そうとする音姫の舌へと、絡み付いてくる男の舌。  
男の口から移される唾液に音姫は咽せる。  
 
男は荒い息のままに貪るように音姫の口の中を味わい、  
まるで舌が性器になったかのような興奮を覚える。  
鼻を刺激する男の生臭い鼻息と、口元を撫でるように刺激する男の髭に  
音姫は吐きそうになる程の不快感を覚えた。  
 
そんな音姫の心を知ってか知らずか、単に口付けに飽きたのか、  
男は唾液でべたべたになった唇を離し、今度は音姫の胸へとブラ越しに顔を埋める。  
 
男の唇が離れて、苦しかった間の分まで、酸素を求めるように口をパクパクとしている音姫を置いて、  
ブラの布地の感触と香りを楽しむかのように、顔を左右へ何度も揺らした男は、  
その行為に満足したのか、再び顔を離し、音姫のブラに包まれた胸へと視線を這わせる。  
 
「白はいい、白は少女を引き立てる、天使の色だ」  
 
男は音姫の純白のブラの上から何度も何度も胸を撫でる。  
 
男の身体を離すために胸板を押し返そうとしたり、男の背を叩いたりと、  
非力ながらも抵抗を見せていた音姫は、男の手の動きのおぞましさに手での抵抗を一層激しくする。  
 
そんな音姫の手が男の顔へと当たり、男のお気に入りの黒ぶち眼鏡がずり落ちる。  
地面へと落ちた眼鏡を暫く眺めた男は、拾い上げて顔に掛ける。  
 
眼鏡を落とされた事が、少しだけ癪に障ったのか、一瞬だけ僅かに口元を歪めた男は、  
しかし直ぐに表情を厭らしい笑顔へと戻す。  
 
「オイタをする悪い手にはお仕置きだよ」  
 
男は近くに落ちていた音姫の制服のリボンを拾い、後ろ手にした音姫の両手を縛る。  
 
手での抵抗を封じられて、まるで瞳で抵抗をするかのように、  
男を射抜くばかりの視線で睨む音姫を、楽しそうに眺めた男は  
 
「怖いなあ、音姫ちゃんは笑顔の方が素敵なのに」  
 
そう言って厭らしく笑った後、ゆっくりと音姫のブラをずり上げていく。  
 
少しずつ露わになっていく、下着同様に穢れの無い音姫の白い僅かばかりの膨らみと  
やがて現れたピンク色の乳首を舐めるように見回し、完全に露わになった音姫の胸へと  
男は両手を伸ばす。  
 
「小さいけど僕好みの形のいい胸だ」  
 
撫でるように包み込んだかと思えば、強く揉みしだき、かと思えば乳首を摘む。  
男の性格と同じく、ねっとりとした男の愛撫に、  
僅かに音姫の口から切なげな声が漏れそうになり、音姫は唇を噛み締める。  
 
そんな音姫を見て笑みを深めた男は、  
左手を胸から離し、そのまま下へ下へと進めて、辿り着いた音姫のお尻を撫で回す。  
 
そのまま空いた左胸へと、男はむしゃぶりつく様に吸い付き、激しく吸いたてる。  
右手で片方の膨らみを愛撫したまま、もう片方の乳首を口に含み、吸い付き、舌で刺激する。  
 
何度も何度も執拗に胸を攻められる感覚に、音姫は経験した事のない感覚を覚える。  
 
その未知の感覚を恐れて、まるで逃げるかのように、いやいやと首を振る音姫を  
上目で確認した男は、二つの膨らみへと与えるそれぞれの刺激をさらに激しくする。  
 
やがて音姫の閉じた口から漏れ出た絶頂の声に、男は満足したような笑みを浮かべて、  
 
「気持ちよかったのかい?」と下卑た笑みで音姫に問いかけた。  
 
それに答えずに荒い息をつく音姫の顔から、音姫の下腹部へと視線をずらした男は、  
そのまま秘部を隠すように覆っていた、白いショーツを一気に引き摺り下ろす。  
 
「綺麗な割れ目だね……」  
 
音姫の秘部には殆どヘアは生えておらず、綺麗な筋が露わになっていて  
それが男にこれまでに無い程の興奮を覚えさせる。  
 
「やはり身体は正直だ、こっちはこんなに濡れているじゃないか」  
 
男は音姫の湿った秘部を嬉しそうに眺め、筋をなぞる様に何度も指を動かす。  
 
「やっ……んんっ……いやっ……」  
 
そんな音姫の反応に満足したのか、あるいは我慢の限界に達したのか  
男は、ズボンのチャックをゆっくりと下ろし、股間部を押し上げていたモノを取り出す。  
 
「……い、いやっ……いやぁっ!!」  
 
目の前に晒された、天を突くほどにそそり立った凶悪な男の象徴に  
漠然と予想しながら、しかし認めたくなかった未来が、確かに現実として訪れるということを理解してしまう。  
 
「やめてっ、やめてぇっ!!」  
 
必死に懇願する音姫を、男は楽しそうに眺めた後、  
生まれてからずっと男を知らなかった、言わば聖地とも言える音姫の秘部に  
先走り汁でベトベトになった田代砲の標準を合わせ、そのまま無残にも一気に貫いた。  
 
「ひぎぃぃっ! 痛い、痛いっ!!」  
 
下腹部を襲う、今までに感じた事のない激しい衝撃。  
 
その痛みは、純潔を失った証。  
音姫の目の前が真っ暗になる。  
 
――初めては好きな人と、そんな風に夢見ていた。  
 
クラスメイトの女の子の中に、遊び半分でもう経験した娘がいるって聞いた時も、  
私はずっと好きな人との将来のために、と考えていた。  
そんな時、真っ先に頭に浮かぶのは弟君で。  
少しだけそんな想像をした後、恥ずかしさで顔が熱くなった。  
 
そんな私の身体は、目の前の男に犯され、穢された。  
まだ誰とも触れ合った事のない唇も、少しだけ悩みの種な小さな胸も、  
 
そして、私の初めても。  
 
全てが目の前の男に奪われてしまった。  
 
「ひっく……ひん……っく……」  
 
「泣いてるのかい? 音姫ちゃん」  
 
その言葉には応えず、ただ涙を流す音姫。  
 
「大丈夫だよ、音姫ちゃんもすぐに気持ちよくなるから  
……それにしても、音姫ちゃんの初めてを貰えるなんて、幸せだよ」  
 
そう言ってニヤリの厭らしく笑った男に、音姫は悲しさと悔しさから涙を止める事が出来ない。  
そんな音姫を気にも留めず、男がゆっくりと腰を動かす。  
 
「最高だよ、音姫ちゃん、最高の気分だ」  
 
男は規則正しいペースで腰を動かし、時に不規則な動きで攻め立てる。  
湿った水音をBGMに、音姫の泣き声と、男の喘ぎ声が辺りに響く。  
 
音姫にとっては永遠のように長く感じた、数分間の後、  
 
「そろそろ出るよっ、音姫ちゃん!」  
 
男は一気に腰を奥まで突き入れ、獣のような声を共に、激しく抽送を繰り返す。  
 
その言葉に、先程から半ば茫然自失となっていた意識を取り戻した音姫。  
 
「やめてっ……出さないでえぇっ!!」  
 
――助けて、助けて弟君!!  
 
そんな音姫の心の叫びを嘲笑うかのように、  
男は、音姫の膣へと子宮にまで達する程の勢いで自らの精を注ぎ込んだ。  
 
 
「あ、ああ、あ……ああっ」  
 
止め処なく注がれ続ける熱い精液に、絶望へと突き落とされた音姫の耳へと  
ポラロイドの無機質な音が聞こえた後、目の前に写真を掲げられる。  
 
――そこに写っているのは、  
制服や下着が脱げ、半裸のまま、秘部から太腿へと  
処女の証の赤の混ざったドロドロした白濁液を零す音姫の姿。  
 
「君だって、『弟君』や由夢ちゃんに、こんな写真を見られたくないだろう?  
だから、これからもよろしくね、音姫ちゃん」  
 
そう言って厭らしい笑みを浮かべた男の顔をぼんやりと眺めながら  
 
その瞬間、自らの日常が完全に崩れ去ったという事を、音姫ははっきりと理解した。  
 
 
あれ以来、私はずっと目の前の男に抱かれている。  
 
誰もいない休日の、夕日の差し込む生徒会室で、  
或いは学園近くの夜の公園で。  
そして時には、  
無人になった昼の朝倉家の私の部屋で。  
 
呼び出されるままに、私は抱かれ続けた。  
私の安息できる場所など、すでに何処にも無かった。  
 
「音姫ちゃんもどんどん厭らしい身体に育っていくね」  
 
男は一糸纏わぬ私の身体を舐めるように見渡す。  
 
「それにしても、音姫ちゃんのおっぱいは何度見ても飽きないな……」  
 
男の手が、私の胸を包み込むように触れる。  
小さかった胸も、弾力のある大きな胸へと成長し、  
 
「乳首もこんなに立たせて……吸い付いたらミルクが出てきそうだ」  
 
私の身体は嫌いな筈の男の愛撫にさえ、簡単に反応してしまうようになった。  
 
――そういえば最近、由夢ちゃんと弟君が恋人になった。  
初々しく笑い合ったり、照れて俯いたりしている二人に私も微笑ましい気持ちになる。  
 
昨日、何か悩んでいる様子の由夢ちゃんを心配して、声を掛けた。  
どうやら由夢ちゃんは、弟君との初めてが、あまり上手くいかなかったらしい。  
由夢ちゃんはその事を話してすぐ「お姉ちゃんにこんな事言っても仕方ないよね」って恥ずかしそうに笑ったけど。  
 
でもね由夢ちゃん、知ってた?  
私はこんな風に、何度も男に抱かれているんだよ?  
口も、胸もお尻も、勿論、あそこも。  
男を知らない場所なんて、もう私の身体にはどこにもない。  
 
「そろそろ出すよっ」  
男のそんな言葉と、激しくなる抽送をどこか他人事のように感じながら  
 
 
――今でも思う事がある。  
 
もしも、あの日。  
私が違う選択肢を選んでいたら、私にも幸せな未来が訪れたのだろうか?  
 
由夢ちゃんやまゆきと、あの頃のように心から笑い合える未来が。  
 
そして――弟君の隣をずっと歩いていけるような、幸せな未来が。  
 
もう何度目になるかも分からなくなった、  
自分の子宮に男の精液が注がれるのを感じながら、  
私は、もう二度と戻れないあの頃に思いを馳せた。  
 
 
 
END  
 

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