ターゲット2号:天枷美夏  
 
 
 最近、水越博士がおかしくなった。  
 美夏の頭の中はそのことでいっぱいだった。連休が明けてから、突然博士がおかしくなった。  
 具体的に大きく変わったこと。それは服装だ。今までの博士の服装はスーツに白衣というのが主流だった。でも、連休が明けてからの博士の服装は誰もが驚くようなものになっていた。  
 スーツ姿なのは以前と同じ。でも、同じスーツでもそれは胸元やを強調するようなきわどいものだ。以前の博士からは考えられない服装だ。  
 何かあったのは間違いない。でもその何かが分からない。  
(うむむ・・・この最新鋭の美夏を以ってしても分からないことがあるとは)  
 美夏はどうすればいいのだろうか。  
 そんなことをぼんやりと考えていて、  
どんっ!  
「うわっ!」  
「っと」  
 美夏は誰かとぶつかった。考え事で頭の中がいっぱいだったから接近に近づくのに気付かなかったんだろう。  
もちろんそれは避けなかった向こうにも非があるのだろうが、今は余計な揉め事は避けたい。  
「すまない。少し考え事をしていて、気付くのが遅れてしま―」  
 謝りながら相手の顔を見る。声で男だということは分かっていた。  
 分かっていたのだが・・・  
「さ・・・桜内!?」  
 よりにもよって、ぶつかった相手が桜内だとは!  
「貴様!前をよく見ろ!」  
 ここで美夏が怒るのは間違っているのは分かっているが、こいつには一言文句を言ってやらないと気がすまない。  
「前を見ろって、お前からぶつかってきたんだろう」  
「うるさい!美夏は今、博士のことで頭がいっぱいなのだ―と、そうだ桜内。貴様にも一応聞いておこう」  
 博士の異常な変化はもう学園の誰もが知っている。  
中には博士の変化を「男ができた」だの「露出狂に目覚めた」だの言う輩もいるが、美夏はそんなものは信用しない。  
「博士は連休前の晩に園長の家に泊まったんだよな。その時、何か変なことは起きなかったのか?」  
 連休前、博士は園長の家に泊まってからおかしくなった。園長の家に住んでいる桜内なら何か知ってるかもしれない。  
 こんな奴に聞くのは嫌だが、手段なんて選んでいられないのが現状だ。  
「いや、俺とさくらさんと水越先生で喋ったり、鍋を食べたり、あとはさくらさんたちの昔話とかだったよ。少なくとも家にいるときは普通だったぞ」  
 でも桜内の答えは美夏を落ち込ませものだった。桜内も理由を知らないとなると、残る結論は1つだけ。帰り道の途中で何かがあったのだ。  
「天枷、水越先生がああなって悲しいのは分かるけど、元気出せよ。本島の方からもカウンセラーが来てるんだし、きっとすぐに元気になるって」  
 ポンと頭に手を置いて桜内が励ましてくれた。人間は大嫌いなのに、どうしてこいつの言葉はこうも簡単に美夏の心に入ってくるのだろう。とにかく、今はこいつの言葉が少しだけ、嬉しかった。  
「・・・・・・ふん、貴様に励まされるとは、美夏も落ちぶれたものだな」  
 少しだけ桜内の手の暖かさを感じてから美夏はわざと乱暴に頭に乗っていた手を払いのけた。  
それから顔を見られないように深く帽子を被る。そして、  
「だが・・・今日は感謝する。ありがとう」  
 その後、博士のことで何か分かったことがあったら互いに知らせるという約束をして、美夏は岐路についた。  
 
 
「水越先生のことで何か分かったら互いに教える、か」  
 美夏との約束を口に出しながら俺はゆっくりと足をある場所に向けて動かしだす。  
(悪いが美夏、それはできないな)  
 何故なら俺は全てを知っているからだ。水越先生、いや、舞佳があんなになった理由を。  
 俺が舞佳をあんなにした張本人なのだから。そして俺は目的地に辿り着く。  
「保健室」と呼ばれる密室空間に、俺だけの奴隷がいる。  
「水越先生、入りますよ」  
 本人の許可も取らずにドアを開け、そしてすぐに閉めて鍵を掛ける。これでここは完全な密室空間だ。  
「ちょっと、桜内。あんた、必要最低限のマナーも守れないの?それに鍵まで掛けて、何のつもり?」  
 さすがは教師。当たり前のことを言ってくれる。だけど、  
「どうもこうもないさ。ただ、ちょっと個人的な話があるだけだよ。舞佳」  
 俺の一言で舞佳の目が変わる。  
 教師としての目ではなく、牝としての目に。  
「まぁ、まずはいつもの奉仕をしてもらいながら聞いてもらおうか」  
 言いながら俺はズボンのチャックを下げて下半身を解放した。  
 
 
「―というわけで、さくらさんには後で俺から話しておくから、舞佳にはその協力を頼みたいんだ。いいよな」  
 ちゅ・・・じゅるる・・・  
「んん・・・!おひんひん、おいひい。おいひいのぉ」  
「・・・・・・おい、聞いてたか?」  
 ちゅぱ・・・じゅぱ・・・  
「ん・・・んん。ぷぱ・・・。はい、ご主人様。美夏を堕とすその手伝いをしろ、ということですね」  
 やっと俺のペニスから口を離して舞佳が命令を確認する。一応命令は聞いていたらしい。  
「分かってるんならいい。日時と手はずはさっき言った通りだ。美夏が罠に掛かるかはお前に掛かってるんだ。頼むぞ」  
「はい。美夏もきっと気に入ります。んう・・・」  
 怪しく微笑んで、舞佳はまた俺のペニスをしゃぶり始める。  
 調教の過程で上達した舞佳のフェラですぐに俺にも射精感が高まってきた。  
「くっ・・・舞佳!顔に出すぞ!受け止めろ!」  
 叫んで射精する直前に舞佳の口からペニスを引き出した。そして、  
ドクン!ドクン!  
「あはぁ♪温かぁい・・・ぬるぬる・・・好きぃ」  
 精液を顔に浴びて、舞佳がうっとりとした声を出して精液をまるでクリームのように指で顔に伸ばしていく。  
 ふふふ、天枷もすぐにこうしてやるさ。いや、天枷だけじゃない。  
 音姉や由夢も、小恋もななかも杏も茜もだ。みんな俺専用の性処理奴隷にしてやる!  
 
 
水越博士がおかしくなってから2週間が過ぎた。  
 あれから美夏はあらゆる手を尽くして情報を集めたが、それでも水越博士がおかしくなった理由は分からない。  
 もちろん、桜内とも何度も情報を交換したが、それも水越博士がおかしくなった理由に結びつくものではなかった。  
(博士、博士に何があったのだ)  
「美夏、ちょっといいかしら?」  
「・・・・・・博士」  
 美夏の悩みである本人から声をかけられた。その格好はやはり、胸元や腰を強調するようなきわどい服装だ。悔しいがこんな格好をされていては、他の生徒たちから悪く言われても仕方ない。  
それに美夏にはもう1つ、気になることがあった。  
「博士、色々聞きたいことがある。博士は美夏のことを『天枷』と呼んでいたはずだ。何故『美夏』と呼ぶ」  
 そう、今まで博士は美夏のことを「天枷」と呼んでいた。それなのに、あの日以来、博士は美夏のことを下の名前で呼ぶようになった。それが美夏には不思議でならない。  
 美夏の問いに博士は気にした様子もなく、  
「あら、そうだったかしら。それより、明日研究室まで来てくれない?ちょっとした用があるのよ。それじゃ、お願いね」  
 それだけ言って、美夏の返事も聞かずに博士は行ってしまった。  
(・・・・・・明日、博士の研究室に行って、全部聞こう)  
 そうすれば全てが分かる。博士がおかしくなった理由も、全部聞こう。そうと決まれば、  
「桜内か。博士のことで少し話がある」  
 美夏は携帯電話で桜内を呼び出した。博士のことで何か分かったら互いに教える約束だからだ。話し合いの末、美夏は桜内と一緒に研究所まで行くことにした。  
 
 
翌日。  
「行くぞ、桜内」  
 美夏はわざわざ桜内の家まで迎えに来ていた。研究所に一緒に行くことは決まってはいたが、待ち合わせの時間や場所を決めていなかったのだ。それに、今の水越博士の前で待ち続けるのは、正直怖かった。  
 今の博士は美夏でさえ怖いと思っている。少し癪(しゃく)だが、桜内がいればそれなりに心強い。  
「迎えに来なくてもよかったのに、律儀だな、お前は」  
 そう言う桜内も文句を言いながらも、美夏が訪ねてくる頃にはもう出かける準備を済ませているのだから、どっちもどっちだと思う。とにかく、行き違いにならなくてよかった。  
 
 
「今の水越先生は何をするか分からないからな。注意しろよ、天枷」  
 研究所への道を歩いている途中、桜内がそんな言葉をかけた。  
「どういうことだ、桜内」  
「例えば、部屋に閉じ込めてお前や俺に変なことをするとか」  
―博士がそんなことするわけがないだろう。  
 そう、言いかけて、美夏は口を閉じた。桜内の言っていることは大げさにしても、今の博士は美夏でも何をするか分からない。  
呼び出した理由も聞いていないだけに、不安が美夏の中で大きくなっていく。  
「とにかく、研究室に着いたら気をつけろよ。先生が呼び出したのはお前なんだから」  
 桜内のその言葉に、  
「わ、分かった」  
 美夏は不安な気持ちを残したままそう頷いた。  
 
 
「よく来てくれたわね。あら、桜内も一緒だったの?」  
 自分の研究室にいた博士は、美夏と、それから桜内を見ると少し驚いたような顔をした。もしかして美夏が桜内を連れてくるとは思っていなかったんだろうか?  
「えぇ、天枷から先生が怖いから一緒に着てくれって頼まれまして」  
 その桜内は、博士の問いにそう答える。少し言い方は気に食わないが、博士が怖いと言う点では間違いないから大人しく黙っている。  
「そう?まぁ、いいわ。桜内、美夏の様子はどう?何か問題とか起こしてない?」  
「俺がいるときはそんなに問題は起こしてませんね。でも、まだ人間嫌いなところがあるみたいで」  
 少し、安心した。美夏のことを聞いているときの博士の顔は、美夏がよく知っている科学者としての博士の顔だ。学校で噂されているような変な顔じゃない。  
「そっか。美夏、ちょっとこの台に寝てもらえる?色々調べたいことがあるから。あ、それから、このヘルメットも被ってくれる?最近、ろくに見てあげてなかったでしょ。だから今日はゆっくり見てあげようと思って」  
 なるほど、博士が美夏を呼んだのは、美夏の身体に異常が起きていないか、調べるためだったのか。  
「美夏は、博士のことを誤解していた」  
 台に寝転がり、ヘルメットを被りながら美夏は詫びた。  
「最近、学校で博士の悪い噂が広がっていて、美夏も不安になったのだ。だが、それは美夏の杞憂だった。博士はどこも変わっていない。変に勘ぐったりして、すまなかった」  
「美夏・・・いいのよ、そんなこと」  
 博士は美夏に近づき、  
「だって、それは事実なんだから」  
「・・・・・・え?」  
 思わず口から漏れたのは、言葉にならずに間の抜けた音を出しただけ。意味が分からない。  
「なっ!?博士!?」  
 その間に博士は、美夏の手足を手錠で台に固定していた。それも大の字になるように固定されていて、身動きも取れない。  
「博士!これは何のつもりだ!?これを外してくれ!」  
 なんとか脱出してみようともがいてみるが、手足に繋がれた手錠は、ガチャガチャとうるさい音を撒き散らすだけで、外れてくれそうもない。  
「何のつもり?あなたも私と同じになるの。桜内の・・・いいえ、ご主人様の肉奴隷に」  
 そして博士の口から出た、信じられない言葉。  
「・・・・・・なん・・・だって・・・?」  
 唯一動く首を動かして桜内を見る。そこにいたのは、さっきまでの優しい表情を浮かべていた桜内ではなく、  
「よし、よくやったな舞佳。こっちに来い。ご褒美だ」  
 人間の皮を被った悪魔がいた。  
 
 
「よし、よくやったな舞佳。こっちに来い。ご褒美だ」  
「あはぁ♪ご褒美ぃ・・・ずっと我慢してたのぉ♪」  
 俺の言葉に舞佳は本当に嬉しそうな顔をして駆け寄り、さっそくペニスをしゃぶる。  
 はは、ずっと我慢していたのは本当らしいな。じゅぶじゅぶといやらしい音が俺のところまで響いてくる。  
「桜内・・・貴様か。博士をおかしくしたのは貴様か!」  
 俺にとっては心地よい音だが、美夏にしてみたらそれは堪ったものじゃないだろう。信じていた人に裏切られ、しかも黒幕だったのだから。その声には深い怒りと殺意が込められていた。  
「博士を元に戻せ!貴様だけは、貴様だけは許せん!!」  
「・・・くく、ははははは!」  
 その様子があまりに可笑しくて、つい笑い出してしまった。  
「な、何が可笑しい!?」  
「可笑しいさ。威勢がいいのは結構だけど、その動けない状況でどうするんだ。大声を出して人を呼ぼうと言う考えは捨てたほうがいい。俺も舞佳から聞いたんだけどな、研究室は、何か大きな音を出して他の人たちの迷惑にならないように、防音仕様になってるそうだ」  
 つまりこいつの逃げ道はこの研究室に入った瞬間に無くなっていたんだ。  
 
「ご主人様ぁ。下のお口にもご褒美をくださぁい」  
 そして罠にかかった獲物の末路がこれだ。ただ快楽を求める雌になるしかない。  
「下の口じゃ分からないな。もっとはっきり言ってくれないと」  
 もっとも、まだこいつにも調教の余地はある。かなり従順になったとはいえ、まだ何を何処に欲しいのか言わないことがある。  
「あぁ!オマ○コです!オマ○コに挿れてください!お願いします!オマ○コにご主人様の逞しいお○んちんを挿れてください!」  
「・・・・・・はか・・・せ」  
 美夏の呆然とした声が空しく響く。  
「安心しろよ天枷。お前ももうすぐ舞佳みたいになるんだからな。ほら舞佳、ここに寝転んでやるから、お前が自分で挿れろよ」  
「うふふふふ・・・お○んちん、あはぁ♪これぇ!これが欲しかったのぉ!」  
 うっとりとした声で、舞佳は一気に腰を落とし、俺のペニスを咥えて喘ぎだす。  
「な・・・ふざけるなっ!誰がお前の奴隷なんか・・・に・・・?」  
 俺に浴びせようとした罵声は、しかし途中までしか続かなかった。その代わりに、顔が赤くなり、息も段々荒くなってくる。  
「はぁ・・・はぁ・・・き、貴様、何をした?」  
 天枷本人も気付いているだろう、自分の身に起きている異変に。それの原因が何かはまだ分かっていないようだが。  
「実はな、ここにお前の設計図みたいなものがあるんだよ。かなり詳しいことまで書いてあるみたいで、俺には全然分からないけど、舞佳には分かるそうなんだよ」  
 黙っていても面白そうだが、俺は敢えてそれをばらすことにする。詳しいことは本当に分からないから、舞佳に説明させるのが妥当なんだろうけど、その舞佳は、  
「あん!ふぁあん!気持ち、いい!」  
 ・・・・・・・こんな状態でとても説明なんてしてくれそうにないしな。  
「あとはそのヘルメットでお前の機能の一部を書き換えれば。後は分かるよな」  
「・・・・・・・・・」  
 どうやら俺の言いたいことを理解したらしい。赤く染まり、潤んだ瞳が引き攣る。  
「お前が大人しく堕ちてくれるなんて、最初から期待してないさ。だから、少しだけ変わってもらうんだ。堕ちやすいように、な!」  
「ああああああああああああ!!」  
 予告無しに射精したからだろう、大きな声を出して舞佳が達した。派手にイッたらしく、そのままぐったりと倒れてしまったが、まだ手伝ってもらいたい相手がいるからな、少し休ませたらまた参加してもらおう。  
「さて、前座は終わりだ。待たせたな、天枷。いや、美夏。次はお前の番だ」  
「や・・・やだ。来るな・・・。来ないでくれ・・・」  
 いつもの強気な態度も何処へやら、美夏はすっかり怯えてしまった。舞佳が用意した書き換えプログラムは最終的には美夏を完全な雌奴隷にする。俺がやるのは、その促進だ。  
「そう言うなよ。すぐに美夏も俺のが欲しいって懇願するようになるさ。それに」  
 言って、美夏の服を破き、胸を鷲?みにする。かなり強い力で揉んでいるから、普通の人には苦痛しかないだろう愛撫。でも、書き換えプログラムで肉体そのものを変えられている美夏からは、  
「ふあぁん!」  
 甘い嬌声が漏れる。その声には苦痛の色はなく、最早快楽しか感じない。  
「や・・・止めろ・・・。それ以上されたら・・・美夏が、美夏でなくなる・・・」  
 
 息も絶え絶えでそう懇願される。実際、今の美夏の理性は肉欲で半分以上支配されてるのだろう。  
 だが、  
「さぁて、いよいよマ○コに挿れてやるからな」  
 構うことはない。そもそも美夏を堕とすのが今回最大の目的なのだから。  
 ビリリッ!  
 美夏のズボンが甲高い音を立てて破れる。下着も同様に破り捨てる。  
「あはは、もうぐっしょりじゃないか。楽しみにしてたんだろう。さっさと堕ちて堪能しろよ!」  
 既にぐっしょりと濡れているマ○コに、俺は迷うことなくペニスを一気に挿れた。  
 ブチブチブチっ!  
「あがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  
 何かが裂けるような音と感触が走り、美夏が声にならない悲鳴をあげる。  
「ぬいでぇぇぇぇぇ!ぬいでぐれぇぇぇぇ!」  
 相当痛いらしいが、美夏の顔が苦痛による涙と快楽によるよだれで凄いことになっているが、そんなことは俺には関係ない。  
今のこの快楽を堪能するだけだ。  
「くっ、さすが処女だな。凄い締め付けだ!」  
 ぐちゃぐちゃと、卑猥な音を研究室に響かせて、俺はただ自分の快楽を得るためだけに腰を振る。美夏の口からも、少しずつだがその口から甘い声が漏れてきた。  
「美夏・・・痛いの?だったらその痛み、和らげてあげる・・・」  
「ひゃん!は、博士!?」  
 いつの間に復活したのか、舞佳が起き上がり、俺のペニスと美夏のマ○コの結合部を舐め始めた。その感触に、美夏が大きく反応し、さらに締め付けが強くなる。  
「う、美夏!出すぞ!」  
「出すって・・・まさか!?よせ、止めろ!」  
 俺にも限界が来た。美夏の腰を強く掴み、思い切り腰を叩きつける。それがどういう行為か本能的に理解したのだろう、美夏は激しく暴れるが、逆にそれが快感になって射精感がこみ上げる。  
 そして、  
 ドクンドクン!  
「いやだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」  
 美夏の絶叫と共に、勢い良く精液が美夏の中に流れ込んだ。倒れはしなかったが、美夏は背筋をピンと伸ばしたままの状態できある意味器用に気絶していた。  
ピー  
美夏が達した直後、電子音が鳴り響いた。書き換えが終わった合図だ。  
 つまり・・・  
「あはぁ・・・桜内・・・もっと、もっと犯してくれぇ」  
 意識を取り戻し、俺を見る美夏の目にはさっきまでの強い意志は見られず、ただ快楽に溺れる雌の目だった。  
「さっきまで嫌がってたじゃないか。いいのか?」  
 確認の意味も込めて、わざと焦らすように腰を少しだけ動かしながら聞く。  
 その問いに美夏は、  
「いいからぁ!もっと!もっとぐちゃぐちゃに犯してぇ!!」  
 性に溺れきった顔で懇願した。  
 

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