「な…なんでだよ…さくらさん…」  
「Revenge…50年来のね。主賓は義之くんだけじゃないよ」  
「え…?」  
後ろから物音がした。玄関が開く音だ。この時間に来る人物を俺は知っている。間違いなく…音姉だ。さくらさんに一撃された衝撃で、意識を失いそうになる。  
「ちょっとだけ我慢してね?…準備中に義之くんが起きてると、邪魔になると思うから…」  
「弟くん?」  
「あ、もう来ちゃった」  
音姉、来ちゃだめだ!  
この言葉を言うことはなく、俺の意識は闇に落ちた。  
 
 
「や、やめろ!辞めさせて下さい!さくらさん!」  
梁に縛り付けられて、自由を奪われた俺の横で、さくらさんは悠々とその視線を音姉に向けていた。  
俺の目からも捉えられる、一糸まとわぬ姿の音姉。部屋の端には破り捨てられた衣服が散乱していた。  
「おら!立てよ!」  
「学園長の命令だ…悪く思うな!」  
「ひぃっ!」  
逞しい体格の男が、音姉の前に立ちふさがる。もう壁まで追い詰められていた音姉に。逃げ場はなかった。  
「やっ…」  
男の一人が音姉を抱えあげた後、こっちを向いた。太い腕が音姉の太ももを支え、開脚させて、まるで音姉の全てを、俺に見せつける様に。  
薄い陰毛、皮を被ったクリトリス、綺麗な一筋。その真下には男の一物が、音姉を貫こうと硬直していた。  
「ん!よく見えるよ!君たちいい仕事してるね!」  
「さ…さくらさん?」  
「…一突きにしてあげて!」  
「え…?」  
音姉の秘裂に、男の一物が接触する。性の知識が乏しい音姉の顔が、一変した。  
「え…や、やめて!それだけは…」  
「何言ってるの音姉ちゃん?今日はそれが目的なんだよ。音姉ちゃんが女になるところを、義之くんに見せてあげるための…ね。次いでに後ろも奪ってあげて!」  
もう一つの陰棒が現れたかと思うと、音姉の尻に向けて位置をとった。音姉は抵抗も許されずに、ただ喚くだけだ。  
俺は…その光景に釘付けになって、声もだせなかった。  
 
「だめぇぇっ!弟くぅんっ!」  
前後にあった肉棒は、音姉の体に侵入を始めた。俺は音姉の女から流れ落ちる、処女の証を見て呆然としていた。  
 
 
「あっ…もうだめ…」  
「お、音姉…」  
「弟くん…見ないで」  
音姉は俺の目の前で、何度も達していた。弟である俺の目の前で、音姉は確実に変化していた。  
「流石は音夢ちゃんの血筋だよね。…元々素質があったみたい」  
さくらさんは相変わらず、軽蔑とも、余裕とも言える目で音姉を眺めていた。俺はもう、音姉から目が離せなくなっていた。  
「ほら義之くん。もう音姫ちゃんから腰を振ってるよ?わかる?」  
騎乗位と言うのか、男の一人が仰向けになっている所に、音姉は乗せられていた。にちゃにちゃと言う水音は間違いなく、その結合部から聞こえていた。  
「ん…ふぅ」  
「H嫌いなんて嘘。血は争えないんだよ」  
うっとりとした瞳でもう一つの肉棒を捉えると音姉は、  
手でしごいて、俺が触れた事の無い唇で加えて、見知らぬ男に奉仕していた。  
男に乳首を引っ張られたり、クリトリスをいじられたりしても、音姉は無我夢中で、奉仕を続けているだけだった。  
「ほら、あんなトコビンビンに勃たせて、いじめられてるのにしっかり腰振って…」  
さくらさんの目が俺に向く。見た目に合わない、魔性の光を見せた。  
「さてさて、じゃあ、もう一つのメインディッシュだ」  
 
さくらさんは前に回って、魔性の瞳で俺を見た。とてもさくらさんの姿からは想像出来ない、淫靡な瞳で。  
「やっぱり男の子だね」  
その一言で俺は、さくらさんが何のことを言っているのか気づいた。音姉が犯されてるのを見て、俺の男は反応していた。  
ズボン越しに膨れ上がった部分、当然俺は隠す事はできない。  
「このときを待ってたよ。音夢ちゃんの代わりに…音姫ちゃんを使ったのは正解だった」  
「ど、どういう事なんです?」  
「義之くんの事を好きな子が、犯されているところを見て、義之くんが興奮する。その子を見て興奮した所を、その子の目の前で…ボクが奪う」  
「そんな!大体音姉は関係…」  
「大アリだよ。むしろ音姫ちゃんでBest。どう?音姫ちゃんが汚されてる所は?」  
 
「お…弟くん…」  
「頼む…やめてくれ…もう音姉を汚すのは…」  
俺の願いも虚しく、何発目かわからない精液が音姉の中に注がれていった。さっきまで男を知らなかった所に、溢れる程の白い液体が見え隠れして。  
その一方で俺は興奮している。目の前の、純潔を保って来た憧れの人の変化に。  
「ほら、愛しの彼にもっと見せてやりな!」  
「あああっ!」  
男の一人が粘膜をなぞり、クリトリスをつねりあげる。指が集中的に、白い液体が溢れている所の上部を撫でていくと、音姉は体を震わせた。  
「ああ…あ…」  
放物線を描く、黄金水。  
「あーあ。お漏らしか。彼の前で」  
「うっ…うっ」  
「まだ終わらねぇぞ?」  
俺にそれを見せびらかせた後、男達と音姉はまた自分の世界に入っていった。  
 
「さあ。こっちも楽しもう…」  
「え?」  
「義之くん、つらそうだよ?ボクが…」  
さくらさんがしゃがみ込んで、チャックに手を掛ける。物理の法則に従って、俺のモノは飛び出した。  
ちょうどさくらさんの目の前だ。  
「どうにかしてあげる。これでfinale…」  
ちっちゃな唇が触れたかと思うと、そのまま口に含んだ。  
柔らかな舌が、俺のモノに唾液を付けていく。  
「い、いちおうしておかないとね…義之くんが痛くないように…」  
「さ、さくらさん…」  
「渡すもんか…義之くんはボクのものだ…」  
既にかなりの所まで勃起していた俺のモノは、さくらさんの唾液で光を得ていた。さくらさんはスカートを残して下着だけ下ろし、俺の前に立つ。  
「今のボクはレディだよ…義之くん…お返しして…」  
スカートを捲りあげると薄い、髪の毛の色と同じような金色の陰毛が俺の前に姿を見せた。勿論、さくらさんの女の部分も丸見えだ。  
それをさくらさんは俺の顔に押し付け、愛撫を強要する。  
「あ…いいよ…」  
俺は、できる限り丁寧に舌を這わせた。逆強姦されているのと同じ状況なのに、自然とそれを続けている。さくらさんの女の部分だと思うと、そうしなければならない気がしたからだ。  
 
「ん…うう」  
さくらさんは後退して、荒い息を整えた。自然に俺の唇も離れる。  
「はぁ…義之くんが上手いから…もう。まだ他の女の子とした事は無いよね?」  
「…」  
図星だったので、沈黙で返す。  
「じっとしてるだけで良いよ。動けないだろうけど…」  
そう言うとさくらさんは、服のボタンを外して、小ぶりな胸を露わにした。女の部分を全て見せて、近づいてくる。  
 
 
「おっぱいちっちゃいよね?でも下は自信があるんだよ?結局お兄ちゃんにはあげられなかったから…」  
「…お兄ちゃん?」  
「…」  
もうさくらさんからの返事は無かった。俺の肩に手を置いて、狙いを定めるようにしゃがみ込む。俺のモノの先には、さくらさんの体温と粘膜が触れた。  
「ん…く」  
体重に任せて一気に深く入れると、さくらさんは少し震えて俺の肩に頭を預ける。俺の方は今得ている快感に、全ての神経を奪われていた。  
「さくらさん…もしかして…」  
「ボクは義之くん専用なんだ…だから義之くんもボクのモノだ…」  
ゆっくりさくらさんは腰を動かして、俺に快感を与えていく。さくらさん自身は表情を時折歪めていた。  
「はぁ…はぁ」  
「さくらさんの中に入ってる…」  
「そうだよ…ボクの中…気持ち良い?」  
「はい…良すぎて…」 俺は何の宣言も無く、射精の前兆を迎えていた。さくらさんはそれを察して、俺に声を掛ける。  
「沢山、好きなだけだして…」  
「くっ…」  
「義之くんがボクを汚したんだ。もう遠慮しちゃいけない…」  
「…さ、さくらさん!」  
「ひゃうっ!」  
俺の射精を感じたのか、さくらさんが声を上げた。  
 
そうして俺は、体の自由を奪われたまま、さくらさんの中に射精を続けて行った。  
 
 
その後、俺はやっと解放された。さくらさんには何も咎めず、ただ一言。  
「今度は声をかけて下さい」  
さくらさんは泣きながら、俺の胸に飛び込んで来た。  
 
 
もう一つ。  
 
音姉は…  
 
 
「音姫ちゃーん?」  
「は…はい?」  
「今日は何人?」  
「ご…五人です…」  
「そう?じゃあ、見せて?」  
音姉には下着が無い。さくらさんが全部処分したからだ。  
さくらさんに言われるがまま、スカートを捲る。  
「ふんふ〜ん。今大体…二十人位かにゃ〜?」  
音姉の陰毛は一本残らず抜かれていた。さくらさん曰わく、書きづらいらしい。音姉の太ももには特殊なインクで書かれている「正」の字が四つ。  
「義之くん。今日のキャッチフレーズどうしよう?その辺のエロ本に有る奴でいいよ?」  
「淫乱まんこ穴」  
「はいは〜い」  
さくらさんはマジックを取り出すと正の字を加えた。その次に、俺の言った言葉をそのまま、音姉の陰毛が生えていた辺りに書き込む。  
「これでよし…と。そろそろデコレーションしようかな。ピアスとかアートとか」  
「か…勘弁して下さい…」  
「嘘だよ〜。とりあえずこれだけ」  
さくらさんは最後に、マジックでさっき書いた字を消さない様に塗りつぶして、抜いた毛の変わりらしい物を書いていた。  
 
 
音姉は…目下調教中だ。由夢にバレるのも時間の問題だろう。  
 
バレた時には音姉と同じ事になると思う。さくらさんは音姉でも由夢でも、どっちでも良かったらしい。  
 
結局俺の生活は殆ど変わってない。さくらさんは最近、時々いなくなるけど、俺が頼むと夜には帰って来る。  
 
とにかく俺は、普通に生活していた。  
 
ただ…  
 
 
 
 
「義之くんに色目使った子は…だよ」  
 
 
さくらさんのこの言葉が気にかかった。  
 
完  
 

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