この世に『誕生』して早数年。預けられた隣家でスクスクと育つ義之の容姿  
は時が経てばたつほど父親に近づいているような気がする。それは、さくらに  
とってこの上なく嬉しい事であり、同時にこれ以上なく切ない事でもあった。  
 「うにゃ? どうしたの義之くん?」  
 かつては祖母や純一と共に穏やかな時を過ごした芳乃家の縁側。その上で一  
人膝を抱え、斜めに降り注ぐ柔らかな日差しの中で嗚咽を堪えている義之の姿  
を見つけ、さくらは幼い体付きには似合わぬ母性を感じさせる優しい声を掛け  
ながら、人見知りをする子犬に近づくような慎重さで少年に近づく。  
 「あ、さくら……さん……」  
 「うぁ……っ!」振り返った顔は、さくらが最初の別れを告白し再会を約束  
した懐かしい純一の生き写しだった。とくん、と胸がときめく「……ひ、独り  
ぼっちでどうしたのかな? 音姫ちゃんと由夢ちゃんは?」  
 こんな時に義之と純一を重ね求めてしまう自分に凄く嫌な女に思えて仕方な  
いが、かと言ってこのまま放っておくわけにもいくまい。これは違うんだから  
ねと自分で自分に言い訳をしながら、さくらは義之の側に腰を下ろした。  
 「ボク、こう見えても義之くんの保護者なんだから。お母さんだと思って何  
でも相談して良いんだよ? ね?」  
 さくら自身の成長も『あの日』から止まっている。悲しいほどに項垂れた義  
之の温かい体を抱き締めると、本当に『あの日』の純一を自分の物に出来たよ  
うな危険な錯覚に陥りそうになってしまう。  
 「……ぐす、さくらさん……僕……」  
 「うん。なぁに?」  
 
 義之が泣いていたのは、所謂『粗相』でだった。父親の血を引いてしまった  
が故に枯れない桜とのリンク率が高く、まだ幼い義之の許容範囲を遙かに超え  
た強烈な他人の夢が彼に流入してしまったのが原因らしい。同じ能力を持つ純  
一がそれを強く叱ったりはしないだろうが、その娘達に失態を知られてしまっ  
た精神的ダメージは計り知れないし、理由はさておき義之は男の子だ。プライ  
ドという物もあるだろう。  
 「さくらさん?」  
 「うん?」  
 「夢の中で、おしっこを我慢する方法ってあるの?」  
 「おしっこ、かぁ……」その単語に釣られる様に視線が義之の下半身に向い  
てしまう「……おしっこ……」  
 「ない……かな? ないよね?」  
 縋るような目で見つめる義之の姿より、さくらの頭の中では失禁というをも  
たらしてしまう義之の幼い排泄器官のビジュアルが癌細胞のように急速に広が  
り正常な思考回路を浸食しつつあった。もしかしたら義之くんのって、お兄ち  
ゃんのと瓜二つだったりするのかな? 触ったら、お兄ちゃんのと同じ暖かさ  
を感じることが出来るのかな? お口に含んで、舐めたらお兄ちゃんのと同じ  
味がするのかな? 音夢ちゃん、きっとお兄ちゃんのを飲んだよね? ボクも  
義之くんのを飲んだら、もしかして……  
 「やっぱり、さくらさんも知らないよね。だってないんだから。」  
 「…………よ、よしゆきくん?」震える声と体、思わず汗ばむ掌、お腹の中  
から膨れあがって来て声になる欲望「一つだけ良い方法があるんだけど、教え  
てあげようか……?」  
 「さくらさん……それホント!?」  
 一瞬怪訝そうな顔になる義之だが、与えられた希望が僅かな逡巡を押し流し  
てしまい、たちまち無邪気な笑顔に変わる。  
 
 「これで……いいの?」  
 しっかりと戸締まりを確かめた芳乃家の居間。何の疑いもなくズボンとパン  
ツを降ろした義之の股間からぶら下がる白くて小さな男性器を目の当たりにし  
た途端、さくらの心拍数が一気に跳ね上がった。  
 「そ、そうだよ……」口の中に溜まった唾液を喉を鳴らして飲み込み、さく  
らは脆弱な小動物に狙いを定めた猫科の猛獣のように近づく。もはや視線は幼  
い肉棒に釘付けである「……こうやって、おねしょの元を出しちゃったら大丈  
夫だからね?」  
 「で、でもぉ……」  
 「ボ、ボクなら全然平気だし、二人だけの秘密にしたら誰にもわからないか  
ら大丈夫だよ。ボクに任せてね?」  
 「う、うん……」  
 仄かに香る尿の匂いさえ、純一の物だと思えば甘く感じてしまう。まだ性臭  
を発するほどには発達しておらず柔らかいままの義之の分身を、さくらは熟し  
た果実を食すように丸ごと口の中に含んだ。  
 「うぁっ!!」  
 「ん……んんっ。」頬張ったモノに舌を絡め、本能が赴くままに吸い上げ唇  
で締め上げる「ちゅく……ちゅく……」  
 「さ、さくらさん! 僕、やっぱり……」  
 「ぷはっ……義之くんは何にも心配しなくても良いんだよ。ボクが全部して  
あげるから………あむっ。」  
 問答無用で陰嚢ごと口の中に咥え込み、幼い男性器から何もかもを搾り取る  
よう、ちゅうちゅうとと激しく吸い上げる。同時に、この小さな陰茎から少年  
の初めてが解き放たれますようにと強く願う。せめてそれだけは、他の女に一  
滴たりとも渡したくなかった。  
 「う……うぅ!」その声に応じるように幼い義之の顔が歪む「さくらさん、  
さくらさんっ! お腹が……何かが……」  
  さくらの口の中で、まだ皮を被ったままの亀頭が大きく膨れあがる。それ  
に気付き、さくらは唇の動きの頬肉まで咥え力任せに絞り出す。  
 「じゅるっ、じゅるっ! ちぅぅぅぅぅぅぅっ!!」  
 
 「さくらさん、出ちゃう! でちゃうよぉ!!」  
 「ちゅぅぅぅぅっ! ちぅぅぅぅぅっ!!」、  
 「出ちゃ……出ちゃうから早……うぁぁぁぁっ!?」  
 ドクンと排泄器官が大きく跳ね上がり、本来は噴出するはずのない熱い迸り  
を口の中に撒き散らす。  
 「ふぁ……あぁぁ……」  
 「んくっ、んくっ、んくっ、んんんんんんんんっ。」  
 それが何なのか理解すら出来ない開放感と、魂が抜け落ちそうな脱力感で義  
之が崩れ落ちても、さくらは少年の体内から生まれた全てを残らず搾り取り飲  
み込むまで、まるで取り憑かれたように股間に吸い付いていた。  
・  
・  
・  
 「……あれ?」  
 「あ……目が覚めたんだね、義之くん。」  
 「……えっと、僕は……?」  
 「『僕は』?」  
 「えっと………」  
 「義之くんは、ずっと家でお昼寝してたんだよ。」  
 「そう……なのかな?」  
 「そりゃそうに決まってるよ。だって何も覚えてないでしょ?」  
 「う、うん。」  
 「そーゆーこと。そうだ、せっかくだし二人で晩ご飯食べようか? ボクと  
一緒に作らない?」  
 「えっと……でも……」  
 「お兄ちゃんには、ボクが連絡するから大丈夫だよ。それとも義之くん、音  
姫ちゃん達と一緒じゃないと嫌?」  
 「う……ううん。僕、さくらさんと食べます。」  
 「にゃははっ! ホントにかわゆぃなぁ! 義之くんってばもぉ!」  
 「え……わわっ!」  
 「よしよしっと。じゃあ今日は、芳乃家秘伝の美味しいカレーの作り方を義  
之くんに伝授しちゃうよ! 頑張って行こう、おーっ!」  
 「お、おーっ……?」  
 今晩ばかりは義之を手放したくないし、それ以上に純一と顔を合わせるのが  
たまらなく辛い。精一杯の笑顔と共に、二人は芳乃家の台所に向かった。  
 

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