じゅぽっ じゅぽっ じゅぷっ  
「……うっ……んっ……うぅ……」  
 滑った音を立てながら肉竿は由夢の口内を出入りする。  
 生臭いスペルマの臭気。舌先を蹂躙する肉棒の圧力が由夢の口の中を容赦なく犯す。  
「んっ……んごっ!……んごぷっ!!…げほっ……げほっ……」  
 ビクン 脈動とともに流れ込む生暖かい液汁。精液の苦味が喉奥にまで伝わる。  
 たまらず由夢は噎せ返るが、口をペニスから離したのもつかの間だった。  
 再度、肉棒が強引に由夢の咥内へと強引にねじ込まれる。  
「んごぅ……んっぐぅぷ!!」  
 またしても口いっぱいに頬張らされた肉棒が口の中の粘膜が擦り切れそうになるほどに執拗に責めたてる。  
 息をつく余裕すらない。由夢の口はただ情欲を吐き出すための器具として用いられる。  
「おらおら。休むんじゃねえよ。しっかり奉仕しやがれってんだ」  
「そうそう。せっかくお口だけで我慢してやってるんだからな。それともあっちの姉貴のようにされたいのか?」  
「……ぅ……うぅ……っぐ……」  
 すすり泣きながら由夢はフェラチオを続ける。既に何本かの肉棒を由夢はその口で相手させられてきた。  
 処女を散らされたくない一心で懸命に奉仕する由夢。最初は稚拙だった舌使いも次第に慣らされてきた。  
 自分を取り囲む男たち。彼らを由夢はその口で満足させ続けなければならない。  
 満足させられなかったときの末路。それは由夢のすぐ間近で展開されていた。  
 
 びゅく びゅくびゅく どくんっ  
「ぁ……あぁっ……うぁぁっ……」  
 勢いよく子宮に注がれる精液を胎内に感じながら音姫は喘ぐ。純潔を散らされた痕がまだ痛々しい音姫の秘部。  
 そこを膣内から溢れ出てきた白色の液状の物体が彩る。破瓜の血と交じり合いながら。  
「くふふ、一気に射精しちまったよ。こいつの膣内があまりにも具合がいいもんだからよう」  
「げへ、これがさっきまで処女だったとは思えねえ。すげぇエロマンだぜ。お嬢ちゃんよう」  
「…ぁ…あ……嫌ぁぁ……弟く…ん…弟くん……」  
 膣内を満たす生暖かい精液。そのドロドロとした感触が音姫を容赦なく打ちのめす。  
 犯された。純潔を奪われた。愛する義之以外の男の手によって。  
 そして注がれたのだ。薄汚い陵辱者の子種汁を子宮へと。  
「なんつうか中で絡み付いてこれがもうたまらねえわけよ。滅多にねえ名器だわ」  
「そいつは楽しみじゃねぇか。どれ、俺も一丁」  
「……やぁ…やっ…ひぎっ……痛いっ!痛いっ……あぁっ!」  
 処女を失って間もない音姫にとっては挿入による苦痛はこたえるものであった。  
 だがそれ以上に強姦により抉られていく心の傷。そちらの方がむしろ重傷ともいえる。  
「うほっ!本当こいつぁいいわ。肉ひだがやらしくまとわりついて離さねえ。」  
「きゅうきゅう締めつけてくるのがたまんねぇんだよな。嫌々言いながらとんだドスケベだ」  
「ち…違っ…あっ!…ふっ……ふぐあっ!!」  
 音姫は涙目に否定の声をあげかけるも叶わない。膣肉を蹂躙するピストンに阻まれる。  
 抉られる。引き裂かれたばかりの処女肉を。穢される。本当なら愛する義弟に捧げるはずだった身体を。  
「あぐっ……ぐぅっ……うぁっ……」  
「諦めな。ある人からのお達しでねえ。あんたとあっちの妹にゃちょいとばかしお灸をすえて欲しいってな」  
「安心しなよ。他の男のことなんざ忘れるくらい可愛がってやるからよお。ガハハ」  
 下卑た笑いを浮かべながら男達は音姫を犯す。精を注ぐ。音姫の精神と身体に癒すことのできない傷を刻みつけながら。  
   
「……っぐ……お姉……ちゃ……ぅ……」  
 はらはらと涙をながし由夢は強姦される音姫をみつめていた。大切な家族が蹂躙される哀しみ。  
 それ以上に恐怖があった。自分もああされる。義之を愛する資格さえない身体にされるのだと。  
「よそ見はよくねえなあ。おい」  
「あうっ!」  
 すると強引に頭をつかまれて顔を向けさせられた。眼前に広がるのは群がるような男達の視線。  
 そのどれもが由夢のまだ未成熟な肢体へと注がれている。  
「なあ、そろそろ下の口のほうも使っちゃってもよくね?」  
「どのみちそうするつもりだったしな最初から」  
「姉ちゃんともどもたっぷり可愛がってやるよ。心置きなく俺達の子種で孕むことだな」  
 いくつもの歪んだ口元。舌なめずりすらしている。由夢は確信する。先ほどまでの奉仕などただの途労なのだと。  
 諦めた。絶望した。かったるい。そんな一言ですませられたらどれだけ幸福か。  
「……やぁ……助けて…兄さん……兄さんっ!!」  
 救いを求めるその声も虚しく喧騒にかき消され、悲鳴と喘ぎへとすぐに変わる。  
 魔法の桜の木が咲く初音島の一角で、陵辱を受ける哀れな朝倉姉妹の悲痛な叫びはただ鳴り響く。  
 
 
 
「二人には気の毒なことをしちゃったね」  
 理事長室。そう名づけられた部屋の片隅で溜息混じりにさくらはひとりごちる。  
「でもね、恨むんだったら音夢ちゃんを恨んでね。そう、音夢ちゃんを……」  
 既に鬼籍に入ったあの姉妹の祖母の名をさくらは忌々しげに呟いた。  
 朝倉音夢。さくらの想い人の純一を強奪したあの女。義妹の立場を最大限利用したあのあざとさ。  
 対抗馬を次々と姦計で葬りさっていったあの狡猾さ。今思い出しても腸がにえくりかえる。  
 半世紀にわたりさくらの中で蓄積した怨讐はさくらを悪辣な魔女へと変えた。  
 なんの罪の無いその孫娘たちにあのような非道な仕打ちをしかけるほどまでに。  
「音姫ちゃんも、由夢ちゃんも悪いんだよ。よりによってぼくの義之くんに手を出そうとするから……  
 当然の報いだよね。そう、当然の……」  
 義之。さくらが望んだありえなかった未来の具現。彼に対し音夢の血族である朝倉姉妹の手が伸びるのを感じたとき  
 さくらの心の闇は限界に達した。また奪われるのか。愛する者をあの女に。あの女の血をひく者たちに。  
 義之が、愛する自分の息子がよりにもよってあの音夢の孫娘たちと交わる。おぞましかった。吐き気がした。  
 だから仕組んだ。あの姉妹がもう義之を愛することなどできないように。  
「義之くん。義之くんのお嫁さんにふさわしい娘はぼくがちゃんと選んであげるね……  
 なんならぼくがその役でもかまわないけど…ふふ……ふふふ……」  
 壊れた表情でさくらは含み笑いを浮かべる。心が清清しい。今日はあの姉妹の無惨な姿を肴にでもするか。  
 純潔を引き裂かれ苦悶に喘ぐ姿。子宮に白濁を注がれ絶望に浸される姿。懇願しても許されずにひたすら輪姦される姿。  
 そして終いには何も感じぬ惨めな肉人形としてただひたすら精液を吐き出され続ける姿。  
 どれを想像しても最高だった。汚れていく。穢れていく。壊れていく。音夢によく似たあの娘たちが。  
「あは。あはははは。あははははは。おかしいっ!おかしいよ。あはははは。ねえ音夢ちゃん。あはははははは♪」  
 狂ったようにさくらは笑いをあげる。彼女は気づいているのだろうか。今の自分の姿が自分がまさに忌み嫌った  
 音夢そのものと変わらぬことを。いや、気づいていたとしてももう手遅れだ。とっくの昔にもう。  
 半世紀以上も前から彼女の心は病んでいたのだから。  
 
 
 
「ふぁっ!あっ…あっ…ひぁぁぁっ!」  
 施される膣内射精。ドクドクと子宮を満たしていくスペルマに音姫はまたしても喘ぐ。  
 長時間にわたってヴァギナ、アナルを問わずに精液を注がれ続けたその腹部はぷくんと膨らみあがっていた。  
「くっ……ひぃっ!くふぅぅぅ……ぅ……あぁぅ…ぅ…かふっ……」  
 膣肉に肉棒の蹂躙を受けるのは由夢もまた同じである。背後から秘部を貫かれる苦痛。  
 それに耐えるだけでも精一杯であるのに肉棒は容赦なく抉ってくれる。  
「うっ!また射精る!くぅぅぅ。たまんねえぜこいつはよぉ」  
「けへへ、妹の方もいい締りだぜ。姉妹そろってエロマンしてやがんのな」  
 不幸なことに二人を輪姦し続ける男達の精力も萎えることを知らなかった。  
 それどころか盛っていた。滅多にない美少女姉妹を一度に犯せる機会にめぐまれて。  
「なあ、次の休憩時間にゃこいつら二人でレズらせてみたらどうだ?」  
「賛成。きっちりビデオに収めてやるからよぉ」  
「うっ……うっ…ぅ………」  
「あぅ……っぐす…うっぐ……」  
 はたで邪な企みを語る男達。陵辱を受けながら音姫も由夢もすすり泣く。自分達はもう彼らの玩具なのだ。  
 義之を愛する資格も愛される資格も失ってしまったのだと。  
(……弟くん……ごめんね……)  
(………兄さん………)  
 虚ろにただよう二人の意識。ただずんぱんと秘肉を突かれ白濁を注がれる感触だけが伝わる。  
 この陵辱が永遠に終わらないのではないかという絶望。頭にもたげた諦観が二人の心を埋め尽くしていた。  
「あっ……くぁぁぁっ!やっ……ぁ……できちゃう……弟くん以外の人の……赤ちゃん……」  
「やぁっ……っく…やだ……妊娠……やだ……」  
 子宮で子種を受け止めながら二人はそう口々に呻く。だが、輪姦し続ける男達は膣内射精をけっしてやめることは無かった。  
 数日後、全身を精液でひたされた音姫と由夢が発見されたときには二人とも完全に精神崩壊をきたしていた。  
 そして、心の死んだ二人の受胎もその一ヵ月後には確認されたのである。  
   
 

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