「今年2005年は様々な事件や事故が起き、信頼の揺らいだ年でした。
まもなく訪れようとする2006年はどんな年になるでしょうか」
TVではアナウンサーが去り行く2005年に郷愁をこめて語っていた。
やがてカメラはどこかのスタジオに切り替わった。
「3!2!1!」
「新年あけましておめでとうございます!2006年の幕開けです!!」
モニターの向こうでは新年を祝う花火が盛大に打ち上げられていた。
居間のソファに寝転がっていた純一はTVを消して妹の部屋に向かった。
新年の挨拶をするためだ。年が変わると新年の挨拶をするのは当たり前の
話であるが、朝倉純一が年の変わった瞬間にわざわざ妹の部屋に赴くの
には訳があった。その理由を説明するためには2時間ほど前に遡らなければ
ならない。
12月31日22時。朝倉純一は妹の音夢と一緒に年越しそばを食べていた。
純一としてはカップ麺でもよかったし、別に食べたいとも思ってはいなかったが
音夢が年越しそばのセットを買ってしまったために作らざるを得なくなって
しまった。もっとも年頃の男子の常として作ってしまえば食べることになんら
異議はなかった。
「ごちそうさま。美味しかったです、兄さん」
「食器は流しにおいておけ。洗うのは明日でいいから」
「そうはいきません!ちゃんと洗います」
音夢はそういうと純一の丼も片付けてしまった。
「じゃあ、私はお風呂に入って寝るから」
「おう」
「兄さんも早く寝てくださいね。明日は早いんだから」
「あぁ」
「本当にわかってるのですか?」
律儀にも音夢は元旦の日、本土の親戚に新年の挨拶に行くつもりで
あった。純一にとっては"かったるい"だけなのだが、音夢一人だけで
行かせるわけにもいかず、付き合う羽目になった。
「しかし、そんなに朝早く起きる必要はないだろ」
「準備があります!晴れ着に着替えるのに時間がかかりますから」
「晴れ着か・・・」
純一は音夢の晴れ着姿を想像した。さぞ、きれいな姿だろうと・・・
「兄さん・・・鼻の下、伸びてますよ」
「えっ!・・・いや、これは違うぞ!!」
「そんなこと考えるヒマがあったら早く寝てください!」
「いや・・・ちょっと眠れなくてな・・・・・・」
純一は中途半端な量の食事が入ったために、却って目が冴えて
しまっていた。
「もうっ・・・だったら、今年一年の反省と来年の抱負でも考えてください!!」
「ああ、そうするよ・・・」
「じゃあ、兄さん。お休みなさい」
音夢は純一に挨拶をした後、バスルームに向かった。一人残された純一は
格闘技を放送しているTVを漫然と見ながら、漫然と今年一年を振り返った。
純一と音夢にとって、今年は恋人になって一年経った年であった。その前の
年が激動の年であっただけに平穏に流れた年といえるのだが、音夢が本土の
看護師の学校に通っているために二人が愛し合えるのは春休みと夏休み、
そして年末年始だけであった。しかし、それだけに二人で過ごす時間は密度の
濃いものとなっていた。それを思い出すたびに純一は顔のほころびを隠すことが
できなかった。
「しまった!」
今年一年の音夢との思い出に浸っていた純一は、まだ達成していない大事な
ことを思い出した。純一は自分の部屋に駆け上がると茶色の大きな袋を手にし、
音夢の部屋に向かった。
「音夢!音夢!起きているか!?」
「な、なに?兄さん!?」
血相を変えて部屋に入ってきた兄に、音夢は何事かといぶかしがった。
「音夢、大事なことを忘れていた!」
「大事な・・・こと?」
兄のただならぬ様子に音夢は緊張した。
「今年の初め、おまえにしておこうと誓ったことがあったんだ」
「えっ・・・」
「まだ、今年は終わっていない。だから今のうちにしておきたいんだ」
兄であり、恋人である純一の普段見せない真剣な顔に音夢は戸惑いと
緊張を隠すことができなかった。
「(今年中に私にしておきたいこと・・・・・・兄さんのこんな真剣な顔は・・・
も、もしかしたら、プロポーズ!?でっ、でも私たちはまだ学生よ・・・・・・
そんなの早すぎる・・・・・・だけど、だけど・・・・・・)」
さまざまな考えが音夢の頭に浮かんでは消えていった。
「音夢!」
「はっ、はい!!」
音夢は緊張した面持ちで純一の言葉を一語たりとも聞き逃すまいと
構えた。
「音夢・・・」
「・・・・・・」
「アナルセックスさせてくれ!」
「は・・・はひっ!?・・・・・・」
音夢は二の句を告げなかった。
「俺は音夢が好きだ!愛してる!!だが、俺はお前の全てを知らない・・・
だから、お前の全てを知るために・・・・・・肛門でやらせてくれ!!」
純一の真剣な嘆願に、しかし音夢の顔は引きつっていた。
「俺はまだ、お前の肛門を知らない・・・だから、やらせてくれ!」
音夢は何か言おうとしていたが、口をパクパクさせるだけで何も言うことは
できなかった。
「大丈夫だ、俺に任せろ!心配することはない」
「に・・・兄さん・・・・・・」
「安心しろ、ちゃんと練習はしてきた。工藤もいい按排だった。
だから俺に任せろ!!」
「にっ・・・に、にい・・・・・・兄さん・・・・・・」
「なっ、いいだろう・・・音夢!」
「あっ」
「あっ?」
「アホですか、兄さんは!!!」
音夢は呆れ顔で純一を睨みつける。顔の随所が引きつり、目は怒って
いたが、相手が恋人ということでかろうじて手にした医療大辞典を純一に
投げずに済んでいた。
「だめか・・・?」
「当たり前です!!」
勢いあまって外でしたこともある音夢であったが、愛する人のモノとはいえ
自分の肛門に挿入ることを許す気にはなれなかった。
「一回だけでも・・・」
「だめです!!」
音夢の怒り具合はさらに上昇していた。手にしている辞典を投げつけるのを
かろうじて抑えていることは純一にも理解できた。
「仕方ないな・・・」
「わかってくれましたか」
音夢はホッとして、手にした辞典を下ろした。だが純一は諦めたわけでは
なかった。
「よっと!」
「きゃっ!?」
純一は音夢をベッドの上にうつ伏せに組み敷いた。そして隠し持っていた
手錠で音夢の両手を拘束した。
「にっ、兄さん!?」
純一は音夢がパジャマ代わりにしているYシャツをめくった。そして、白い
パンツの上から音夢の肛門に指を当てた。
「にっ、兄さん!何するんですか!!」
純一は音夢の肛門に指を押し当てて、そのままパンツ毎指をねじ込んだ。
「痛い!兄さん、痛い!!」
音夢は悲鳴を上げた。純一は音夢の肛門をクチュクチュいじる。だが、
今日初めて肛門を触られた音夢は喘ぎ声を上げるどころか、悲鳴しか
出てこなかった。
「やっぱり無理か・・・・・・」
「兄さん・・・・・・」
「仕方ない・・・・・・」
純一は諦めた口調で呟く。その声に音夢は安堵した、変なセックスを
されずに済むと・・・
ここまでが一時間ほど前の話であった。
純一は音夢の部屋をノックし、中に入った。
「明けましておめでとう、音夢!」
だが、それに音夢は返事をしなかった。いや、返事をできる状況には
なかった。
「ん〜〜〜、んんん!!」
返事をしようにも音夢の口には球体のくつわが嵌められており、ベッドの上で
大の字になるように手足を拘束されているために外すこともできなかった。
純一は音夢の乳房を強調するかのようにYシャツの上から緊縛し、乳首に
ローターを洗濯バサミで固定させていた。下の方はクリトリスに直接ローターを
押し当てていた。加えて、純一が試したかった音夢の肛門にはアナルプラグが
パンツごとねじ込まれていた。これを一時間にわたって放置されていた音夢の
身体は大量の汗や唾液などの水分を出していた。Yシャツは湿って肌に付着し、
パンツはグチョグチョになり、お漏らしをしたかのようにシーツを濡らしていた。
純一は音夢の口からくつわを放した。
「にっ・・・兄さん・・・・・・はやく・・・・・・」
すっかり開発されていた音夢にとって、兄の行為になじる気力など残っては
いなかった。
「よし、判った。音夢・・・口でやれ」
「はい、兄さん・・・兄さんの・・・・・・太いモノを・・・わ、わたしの・・・・・・」
「音夢・・・俺は口で言えと言ったんじゃない、口でやれと言ったんだ」
「えっ?」
「お前の欲しいものを自分で取れ」
純一は音夢の顔に自分の股間を押し当てた。
「にっ、兄さん・・・・・・」
「自分で出してみろ」
目の前に愛しい人のモノがある。しかし、今の音夢は手足をベッドに拘束されて
動かすことができない。しばらく考えていた音夢はやがて答えを見つけた。
「ん〜、んっんっ、んっ!」
音夢は純一のズボンのチャックを加えて降ろそうとした。
「正解だ、音夢・・・欲しければ出してみろ」
「んー、んー」
音夢は懸命に純一のチャックを下ろそうとする。しかし、このためにGパンに
履き替えた純一のチャックをなかなか銜えることはできなかった。
「はくっ!」
なんとか純一のズボンのチャックを銜えることができた音夢だが、チャックを
下ろすためには顔を上に向けなければならず、銜えるために無理に顔を上げた
音夢にそれ以上動かすことなどできなかった。
「遅いぞ、音夢」
純一は音夢の股間に顔をうずめる。そして音夢の大事なところを舐め始めた。
「んぁあっ!」
純一の舌技に音夢は喘ぐ。ただでさえ降ろすことが困難なチャックをなおも
降ろすことができなくさせられてしまう。純一は音夢の反応を見ながら、舌を
動かす。チャックを降ろせそうになると舐めて妨害し、ある程度すると止める。
音夢を決してイカせようとはしなかった。
「兄さん・・・許してください・・・・・・お願いします」
ついに音夢が根負けした。してやったりとばかりに純一が笑う。
「じゃあ、音夢。俺の言うことをきくか?」
「はっ、はい・・・聞きます」
「よし!では、一年の計は元旦にありという」
「はい」
「音夢の目標!まずアナルセックスができるようになること!」
「ア・・・アナルセックスができるようになります!」
「二つ、お散歩ができるようになること!」
「ふ、ふたつ!お散歩ができるようになります!」
「三つ、三人プレイができるようになること!」
「さっ、三人プレイができるようになります!」
「わかったか?」
「わかりました・・・ですから・・・・・・」
「わかった、すぐしてやるからな!」
そういうやいなや純一はズボンを脱ぎ捨て、音夢のパンツをずらして挿入した。
「はぁあっ!にっ、兄さん!!」
待ちわびていた音夢はすっかりできあがっており、純一のモノをすんなり受け
入れた。実は純一もまた我慢の限界であった。
ぬるぬるとぬめった音夢の膣は純一のモノを程よく締め付けた。
「(まずい!このままでは、すぐに!!)」
純一は音夢の乳首に愛撫を集中させた。縛られ、手足を動かすことができない
状況は音夢に意外な快感を与えていた。四肢を拘束されたが故に純一の愛撫に
抗うこともできず、その責めをなすがままに受け入れざるを得ない、そして肛門に
入ったプラグもまた音夢の新たな感覚を目覚めさせていた。
「出るっ!」
「兄さん!」
それからまもなく純一は発射した。
・・・・・・
この後、二人は朝まで回数を重ねる。
「では行くか」
「はい・・・兄さん」
純一は晴れ着に着替えた音夢と一緒に親戚周りに出た。この時、音夢の胸には
縄が、肛門にはアナルプラグが刺さったままであった。
<終わり>