「先輩、初詣に行きましょうよ〜!」  
 
 唐突に提案される美春の一言が今日の出来事の始まりだった。  
−−−−−−−−−−−−−  
 雪の降り積もった桜公園。俺は寒い中ベンチに座って手と手をすり合わせていた。  
 時間はちょうど深夜0:00。新しい年の幕が上がる瞬間だ。  
 今年はどんな一年になるんだろうか・・・。と、その時。  
「朝倉せんぱ〜い!」  
 後ろから声をかけられる。振り向くとそこには着物姿の美春が居た。  
 基本が赤色のいたって普通の着物だ。  
「なんだ美春。着物もバナナの素材じゃないのか?」  
「美春だってこういう時ぐらいは普通の着物で来ますよ〜!」  
 と、いつもの冗談を交わす。  
「それにしても珍しいですねぇ〜。先輩が約束の時間より早く来て相手を待ってるなんて。」  
「暇だったんだから別にいいだろ。」  
 実際、俺は暇だった。家にはもう音夢はいない話し相手もいない。  
 年末のテレビも毎年似たり寄ったりでどうも好きになれない。  
 そんなときに転がり込んできたこの約束だ。少しは嬉しかったりする。  
「そんなことはどうでもいいだろ。それより、行くなら早く行こうぜ。」  
「そうですね。初詣♪初詣♪」  
 俺はベンチから立ち上がり先を行く美春の後に付いていく。  
 本当に小学生みたいなはしゃぎ方だな・・。  
「先輩」  
 美春が俺の横に来て喋る。  
「ん?なんだ?」  
「年末だっていうのに音夢先輩は家に帰ってこないんですか?」  
「ん・・、確か明後日・・じゃねぇなもう年明けたんだから明日か。帰ってくるって言ってたぞ」  
 確かに年末なのに音夢が家に帰って来れないとは正直予想していなかった。  
 まあ看護学校ってのにも色々あるんだろうがあまり心配はかけないで欲しい。  
「そうなんですか。音夢先輩とも初詣行きたかったです」  
「あいつが帰ってきたらまた行きゃいいだろ。初じゃないけど」  
 その後も適当な話をしているうちに神社についた。  
 
「うひゃぁ〜結構人いるんですね〜」  
「そうだな。まあ、今日はしょうがないだろ」  
 普段は人っ子一人いない神社に今は結構な数の参拝客がいる。  
 見知った顔は・・・奥のほうでなにやら作業している環くらいか。  
「胡ノ宮先輩いそがしそうですねぇ。」  
「巫女さんだしな。とりあえず並ぼうぜ」  
 俺は参拝の列に入ることにする。美春も横に並ぶ。  
「あ!先輩見てください!出店がありますよ」  
 周りを見ると見慣れた出店があった。わた飴、焼きそば、小物屋・・・そして、チョコバナナ。  
「先輩〜」  
 美春が潤んだ目で俺の顔を見てくる。  
「わかったわかった。後で買ってやるから・・・」  
 音夢がいなくなってからというものの、親から送られてくる生活費がグッと減った。  
 そりゃ1人居なくなったんだから減るのは当たり前だが、今となっては欲しい物があるときに音夢の生活費から何千円かを頂戴することも  
出来なくなってしまった。  
 正直、家計が大変だ。  
 それなのに後輩の欲しがるものを買ってあげるとは・・。  
 とか考えてるとすぐに俺達の番になった。  
「んじゃ、早いとこ終わらせるか」  
「それでは早速・・・。」  
 俺と美春は賽銭箱に小銭を投げ、手を合わせ目をつぶる。  
 ・・・・・・・・・・。  
「こんなもんか」  
「あっけなく終わっちゃいましたね。」  
「この後はどうする?とりあえず出店見て回るか」  
「いいですね♪そうしましょう」  
 そして、周りを見渡したその時!関わってはいけない奴が視界の隅に居た。  
「美春・・・・」  
「はい?」  
「こっちだ!」  
 俺が美春の手を引き林の方へ逃げようとすると・・  
「ようMy同士朝倉。お前も初詣か?」  
 何かが聞こえた気がした。が、気のせいだろう。  
「あ、杉並先輩!明けましておめでとうございます」  
「おお、わんこも一緒か。朝倉、お前もなかなかやるな」  
「うるせっての」  
 ああ・・こいつの存在を認めてしまった・・。  
「お前こそなんでこんなとこにいんだよ」  
「ん?俺か?俺はこれで一山当てようと思ってな」  
 杉並は持っていた鞄から500mlくらいの瓶を取り出した。中の液体にはなにやら白っぽい粒が浮いている。おそらく甘酒だろう。  
「なんだそれは・・甘酒か?」  
「なんか普通の甘酒と違くないですか?」  
「これはな・・俺が発明したフルーツ甘酒だ!」  
 瓶をよく見てみるとラベルが貼ってあって、‘リンゴ’と書いてある。  
「これをここに来た参拝客に売り払おうと思ってな・・。ほら、一口飲んでみろ」  
「誰が飲むかこんな得体の知れない・・・」  
「でも初詣といえば甘酒ですよね〜」  
 甘酒は別に構わないが、杉並が関わっている物には手を出さない。というのが俺の中の鉄則だ。  
「じゃあ美春、お前が飲めよ」  
「バナナ味もあるぞ〜」  
 杉並がまた鞄から新しい瓶を取り出し、美春の目の前にチラつかせる。  
「ええっ!?うう〜・・バナナと聞いちゃ黙ってるわけにはいきません!杉並先輩!いただきます!」  
 美春は杉並から瓶を奪い取ると蓋を外し、まずは一口飲んだ。  
「ん・・・・、あっさりしてて・・飲みやすいですね」  
 杉並はそんな美春を見て満足気に頷く。  
「そうだろう。どっちかというとバナナ酒といった感じだな。」  
「バナナの甘みもあっておいしいです!」  
 と言いながらどんどん甘酒を飲んでいく美春。一応は酒なんだから飲みすぎは良くないだろう。  
「おい、美春。そろそろやめとけ」  
「大丈夫ですよ。美春はお酒には強いんです」  
 杉並はそんな美春の様子をニヤニヤしながら見ている。  
 遂に美春は全部飲み干してしまった。  
「あーあ」  
「どうだ?結構イケる味だとは思わないか?」  
「そうですね〜・・・子供には大人気だと思います!」  
 どうやら酔っている様子はない。美春の言うとおり、酒には強いのかもしれない。  
「さてと、杉並。もう用はないな?」  
「そうだな・・。わんこ、ちょっといいか?」  
「え?美春ですか?」  
 杉並は美春に俺には聞こえないような小さい声で何かを伝える。  
 美春の顔がみるみるうちに赤くなっていった。  
「よし、では朝倉。かわいい後輩の面倒をちゃんと見てやれよ!」  
 と言うと杉並はどうやったのか一瞬で姿を消した。  
 というか、なんで俺が美春の面倒を見なきゃならんのだ。  
「美春。杉並はなんて言ってた?」  
「え?あ、いや、大したことじゃないです」  
 少し気になるが、杉並のことだ。くだらないことだろう。  
「まあいいや。これからどうする?もう帰るか?」  
「チョコバナナ買ってくれるって約束だったじゃないですか〜!出店も回ってないし・・」  
「そうだったな。・・・一本だけだぞ?」  
「はい!」  
 
 その後30分くらいかけて出店を見て回った。美春はチョコバナナのくじが当たって3本ももらえたので上機嫌だ。  
「そろそろ帰るか?」  
 時刻は既に1:30を過ぎていた。  
「そうですね」  
 
 桜公園へと二人で引き返す。さすがにこんな時間だから美春をちゃんと家まで送らないといけないだろう。  
 当の美春はさっきから口数が減った。酒の酔いが今頃回ってきたのだろうか?  
 公園の中へ入ったところで美春に声をかける。  
「美春?お前やっぱりさっきの甘酒が・・」  
 と言いかけた瞬間、美春はその場に崩れ落ちるように座ってしまった。  
「おい!美春!」  
 ダランとしている美春を抱き起こす。すると、美春の口からはかすかに残るアルコールの匂いと共に寝息が聞こえた。  
「なんだよ・・寝ただけか・・」  
 美春を持ち上げベンチに座らせる。少し休ませたほうがいいだろう。  
「なんか飲み物買ってくるか・・。」  
 すぐそこにある自動販売機で冷たいお茶を2本買ってきた。  
 美春は目を開けてボーッと前の方を見ていた。  
「少しは目が覚めたか?」  
 と言いながら缶を渡す。  
「あ、先輩・・・。すみません、なんか」  
 うつろな目で俺を見ながら話す。  
「気にすんなって、元はといえば杉並が悪いんだし。少し休んだら家まで送ってってやるよ」  
「・・はい・・・・」  
 さっきと比べて全然元気が無い。酒って飲むだけでそんなに辛いもんなのだろうか。  
「・・・・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・・」  
 沈黙が続く。あと10分くらいでいいよな。  
「・・・先輩・・」  
「ん?」  
  ガバッ!  
 美春が抱きついてきた!?  
「お、おい!美春、どうしたんだよ」  
「先輩・・・・好きです・・・もう・・がまんの・・限界です・・」  
  きゅううっっ・・  
 両腕を俺の背中に回して、しっかりと・・・  
 女性としてのやわらかな肌、そして心地よい女の香りが俺をくすぐる・・・  
 周りが真っ暗でよくわからない分、触覚と嗅覚が研ぎ澄まされて、ちょっとクラッときた。  
「お、おい・・我慢って・・・何がだよ・・・酔ってんだろ?ちゃんと休めよ・・・」  
 急な告白に思考が追いつかない。  
「少しだけで・・・いいから、このままで・・・」  
 どうすればいいのかわからずそのままでいる俺。美春はなかなか離れない。  
 ・・・・・・・・・・・。  
 酔っているとはいえ、こういうことをするのは美春にも俺にもよくない。ここはちゃんとやめとかないとな。  
「美春・・・そろそろ・・」  
「!!・・はい・・」  
 美春の身体が俺の身体から離れて行く。と思った次の瞬間!  
  ぎゅっ!!  
 首の後ろを掴まれた!?そして・・  
  ちゅううっっ・・・!!  
 
「!!」  
 美春の唇が俺のあごにあたり、そのまま手さぐりで唇がずり上がり、  
 俺の唇に重なると、探し当てたかのように舌を入れてきた。  
「ちゅうっ・・・ぢゅっ・・・ちゅぱっ・・・・・」  
 ねばっこい、ねちっこいキス・・・  
 そろそろ、ってそういう意味なわけねえだろ!  
 でも、一つ年下の少女の舌が必死に貪る、情念のこもったキスにすっかり動けなくされている俺が居る・・・。  
「にちゃっ・・ちゅぱっ・・・はぁ・・ぬちゃぬちゃぬちゃぁっ・・・ぢゅるっ・・・ぁあ・・・・」  
 みるみる唇が痺れてくる、されるがままに唇と舌を奪われている俺、  
 それは先輩の俺からはする事ができないため受け身に回っているのか、  
はたまた美春の情熱的なキスにまったく隙を与えてもらえず、なすがままにやされているのか、  
どちらにしてもクラクラするような快感に、交じ合う唾液の味に陶酔し心を吸われていく感覚に陥っていく・・・・・  
 
・・・・・・・・  
 
「・・・んはぁっっ!」  
ようやく美春の唇がはなれてくれたとき、甘酒の匂いが鼻から抜けた。  
酒独特の匂いに、急に現実に引き戻される。  
「美春、そろそろ行こう。あんまり居ると冷えるぞ」  
今日のことは美春が酔っていたということでお互い忘れよう・・・。  
「美春?」  
「・・・先輩・・こっちです・・」  
美春は俺の手首を掴んで引っ張る。  
「え?こっちってどっちだよ」  
と、引っ張られたその先は、美春の着物の中だった。ふとももに手が挟まって窮屈だ。  
「ここ・・・してほしいです・・」  
俺に何しろってんだ・・・。生憎だが俺はそういう知識は全くと言っていいほど無い  
にゅるっ、とショーツごしに温かい感触がある。  
美春は俺の手首を掴んだまま前後に動かす。指が割れ目にそってなぞる。  
「・・・ぁ・・・」  
して欲しいことはわかる。ここまで来たら覚悟を決めて早いとこ美春を満足させてやろう。  
 そうすればすぐに帰れる・・・。  
「少しだけだからな・・?」  
すると美春は無言で俺の手首を離し、あそこをさらに前に出してくる。指がさらに埋もれてしまう。  
暗闇の中でベンチに背をそらし腰を前に出したからだろう、  
もう感じる準備万端といった所か・・・はやく終わらせよう。誰が通るかもわかったもんじゃないしな。  
 
しゅっ、しゅっ、しゅっ・・・  
「んぁ・・・ぁ・・・・ぁぁん・・・・」  
軽くこすっただけなのに、もうこんなに震えて熱い・・。  
あっという間にグショグショになった。美春、溜まってたのか?  
男と同じように女だって溜まるんだな・・。早いとこスッキリさせるか。  
「ちょっと強くするけど、痛かったらすぐ言えよ?」  
「ん・・・・んん・・はい・・・んっ・・・ん・・・・・」  
俺は慣れない手つきで指をだんだん早く動かしていく。  
  しゅしゅしゅ・・にゅにゅにゅるる・・・・・ぐにっ!!  
「んくぅっ・・・んあんっ!!」  
「わ、悪い、痛かったか!?」  
「ん・・・・・・も・・っと・・・・・お願いします」  
 気持ちよかったのか・・・  
 この程度の強さでもいいなら、もうちょっと強くても大丈夫か?  
  ぐにゅぐにゅ・・・ぐしゅぐしゅぐしゅ・・・ぐりぐりぐりっ!!  
「んんんーーーーーっっ!!!」  
 ビクッ!!と美春の体が跳ねる。舞う髪がいい匂いを運んでくる・・・  
 ちょっと今の体勢じゃやりにくいな・・。俺は美春を抱き寄せ密着させる。  
「せ・・ん・・ぱぁい」  
 サイドから漏れてきた愛液で指がしめってきた。女ってこんなになるんだな・・。  
  ぐにゅぐにゅぐにゅ・・・ぐぢゅぐぢゅぐぢゅ・・・ぐにぐにぐにぐにぐに!!!  
「ふぁ!ふぁぁああああ・・・あああああっっっ!!!」  
 ぎゅううっ、と俺のシャツを掴んでくる!!  
 美春もそろそろ限界なのだろうか。ここはもう腹をくくってラストスパートかけるしかないな・・、  
 俺は自分のモノをしごくフィニッシュの時のように、美春のアソコをショーツごしにしごきまくる!!  
  ぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶ!!!!!  
「ぁぁあああああ!!せんぱ・・せんぱぁああああああああい!!!」  
  ビクビクビクビクビク!!!  
 こ、声が大きい!!少しは考えろよ!いくら周りに人がいないとはいえ、誰も来なきゃいいが・・・  
「あああああぁぁぁぁ・・・・・・・・・・」  
 上半身はグッタリしているが、下半身は未だにビクビク震わせている。  
 こういうのはいつごろ終わらせればいいんだろう。余韻とかあんのか?  
 
  くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ・・・  
 少しずつ速さを弱めて行く。いまさらだが、罪悪感が少しする。いくら酔っているとはいえ、限度ってものがある。  
 密着していた身体を離して指も抜く。なんかベトベトだな・・・。  
 美春が覚えていなければ大丈夫だろ・・・。と、美春がそろそろ落ち着いたみたいだ。  
「えっと・・・美春?大丈夫か・・・?」  
 美春はボーッと俺の顔を見ている。そしてハッと我に返ったように口を開く。  
「へへへ・・・」  
 急に不気味に笑い出す美春。  
「み、美春?どうした?・・茶でも飲むか?」  
「先輩・・美春に手を出しちゃいましたねぇ」  
 は!?いきなり何を言いやがる。  
「な、何言ってんだよ美春。お前酔ってんだろ?早いとこ帰ろうぜ」  
「先輩、美春が本当に酔ってると思ったんですか?あれは酔ったふりだったんですよ・・」  
 といいながら美春は再び俺に身体を密着させてきた。  
「さっき、杉並先輩と別れるときに言われたんですよ・・。『酔ったふりでもすればあいつはなんでもしてくれる。だから早いとこ自分のものにしてしまえ。こんなチャンス滅多にないぞ?』って。」  
 杉並の野郎・・・。そんなこと言ってたのか・・。  
「で、でも、ちょっと待てよ。俺はお前がなかなか帰ろうとしないからどうしようもなくて・・」  
「そんなこと・・・先輩のここ、こんなになってるのに・・。説得力無いですよ」  
 悲しいことに、俺のモノはズボンの中で大きく膨らんでいた。  
 流石に、目の前で一人の女があんなことしていたらこうなるのは男としてしょうがないだろう。  
 と、美春がズボン越しに俺の股間を撫でてきた。  
「うっ!お、おい、酔ってないんだったら・・・こういう悪ふざけはやめろ・・」  
「せんぱぁい・・・先輩は、好きな人とかいないんですかぁ?」  
 優しく股間を摩りながら耳元でささやく美春。  
「っ!話は聞いてやるから・・・とりあえず手をどけてくれ・・」  
「美春は・・・そんなに魅力がないですか?ねぇ、先輩・・・」  
 今は特別好きだとかそういう人はいない。美春は昔から一緒にいるのでどっちかというと世話のかかる妹といった感じだ。  
「そんなこと、ないけど・・・。今みたいなことをしている美春は・・・・嫌いだ!」  
 美春には悪いけど今はこう言ってやるのが一番のはずだ。これで美春は自分の行いが間違いだと気づいて・・・  
「・・・そうですか、それじゃ仕方ありませんね。実力行使です」  
  ジーーーーーッ  
チャックを下げられた!?  
「おいっ美春!」  
「・・・・・・・」  
 美春はいきなりトランクスの中の俺のモノを握った!ヒンヤリした手が妙に気持いい。  
「うっ!」  
 
  くにゅくにゅくにゅ  
 美春は黙ったまま俺のを揉み始めた。  
 俺はどうすればいいのかもわからない。  
「先輩・・・美春は昔から先輩のことが好きでした・・・。でも先輩の傍にはいつも音夢先輩がいて・・・。正直、音夢先輩がうらやましかったです・・。」   
 相変わらず耳元で喋るので、美春の息がかかる度に変に興奮してしまう。  
  きゅきゅきゅ!  
 美春が一言一言握る力を強めたり弱めたりしてくる。  
 あぁ・・・滅茶苦茶元気になってんじゃん・・。俺の・・。  
 やめさせなきゃな・・でも、気持ちよくって、さからえないっ!  
「それと・・・これとは・・話が・・別だろ・・・美春!」  
 すると美春はムッとした表情になった。  
「もう先輩は黙っててください!」  
 というと、さっきより強くしごき始めた!  
  シュゴシュゴシュゴシュゴ  
 ズボンと美春の手が擦れる音だけが聞こえる。  
「くっ・・・」  
 少し強いがなめらかな指の動き、なんでこんなに上手いんだ?  
 
「・・・・・・・・。」  
 少々時間が経ったが無言でひたすら俺のをしごいている美春。  
「・・・美春・・・」  
「・・・・・・・・。」  
 俺の呼びかけにも応じてくれない。  
 正直、もうすぐ限界が来てしまうかもしれない。  
「美春っ!そろそろ・・・」  
「・・・・・なんですか?そろそろどうしたんですか?」  
  シュゴッシュゴッシュゴッ  
 俺が口を開いた瞬間にさっきよりも強くしてくる。  
 こいつ・・分かってるくせに聞いてきやがる。だが本当に限界がすぐそこに近づいてきている。  
「もう、ヤバいんだって・・・」  
「何がヤバイんですか?」  
 話している間も手の動きは止めてくれない。  
「お願いだから・・・っ・・」  
 俺はもう美春に哀願するしかなかった。  
「ん〜、しょうがないですねぇ〜。先輩、美春と付き合ってくれますか?」  
「・・っ・・え?・・・はぁ・・・っ」  
「美春もこんな強引な手はとりたくなかったんですよ。でも、時間がないんです」  
「時間って、何の・・・うっ!・・」  
 とりあえず、このまま黙ってりゃいいんじゃないのか?そして、出して冷静になったところでちゃんと話しあえば・・・・。  
「ダメですよ。」  
 そう言うと、美春は急に手の動きを止めてしまう。  
 
「先輩の考えなんてお見通しです。ちゃんと答えを出してくれるまではお預けですよ」  
 もう俺には美春に逆らう術がなかった。  
「う・・・わかった・・・わかったよ。そのかわり、お前も後でちゃんと話してくれよ。なんで急にこんなことしたのか・・」  
「はい♪」  
 こんなかたちで告白の返事をするのは不本意だが、身体がいうことを聞いてくれない。もう言うしかない。  
「俺も・・・美春のことが・・好きだ!」  
 俺の声が人気のない公園に響き渡る。俺はとうとう欲望に負けた。  
「嬉しいです♪朝倉先輩!」  
 すると、美春は顔を俺の股間へと埋め、俺のへと舌を伸ばしてきた!  
「・・・っ・・・・はぁ・・・」  
 美春の温かい舌がペニスにまとわりついてくる!  
 カリをぐるぐると回り、巧みに刺激して・・・口の中に入れたり出したり・・・  
 あぁ、舌の感触や強弱がペニスを溶かすようにしゃぶって、  
 めちゃくちゃ感じる・・・膨張したペニスが芯を硬くしてジンジン痺れる・・うっ・・・  
「ふぇんぱい、いふでもいいれふよ?」  
 さっきとは打って変わって優しい目で見上げてくる。  
  ちゅうう・・・ぢゅ・・・もごもご・・・んぐ・・・ちゅうううううぅぅぅ・・・  
「ぁ・・・あ・・・・ああ!!!」  
 なんでこいつこんなに上手いんだ!!  
 ペニス全体が吸われて、吸い込まれるっ!!  
  ぐぷ・・・ぐぽぐぽぐぽ・・・ぢゅっぽぢゅっぽぢゅっぽ!!  
 美春の顔が激しく前後しはじめた!!  
 両腕で俺の腰に抱きついて、逃げられないようにする!貪るようなフェラに、気が遠くなるっ!!  
「・・・美春!美春ぅぅう!!!!!」  
  びゅううううううううううぅぅぅぅぅ!!!  
 射精している時も顔を前後に動かす美春。本当に搾り取られているという感じだ・・・!  
 
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」  
 ようやくおさまり、美春も顔を離す。口から白い液体が少し垂れている。  
「あ、先輩さっきのお茶もらえますか?」  
 あまりに気持ちよすぎたせいか、上手く脳が働かない。  
「・・はぁ・・・ああ・・ほら・・」  
 美春にお茶を渡す。  
 
「大丈夫ですかぁ〜?」  
 ようやく落ち着いてきた。やっとまともに美春と話せそうだ。  
「もう、平気だ。それよりも、なんでこんなこと・・」  
「だって・・・、もう音夢先輩に遅れをとるのは嫌だったんです・・」  
「はあ?なんで音夢にお前が遅れをとるんだよ」  
「それは・・。音夢先輩っていっつも先輩の話しかしないし・・。家でいつでも会えるし・・。  
 それに、もうすぐ音夢先輩が帰ってくるって聞いたら・・これ以上音夢先輩と朝倉先輩が仲良くなるのがなんだか悲しくって・・。」  
「はぁ・・・・もういいよ。よくわかんないけど俺を好きってことは本当なんだろ?それは嬉しいことだしな・・」  
 美春も自分なりに切羽詰まってたんだろ。あまり深く追求するのもよくないな・・。  
「先輩・・・・。あ!あそこにいるの白河先輩じゃないですか?」  
 美春が指をさしながら言う。  
 確かにその先には着物姿のことりとみっくんとともちゃんのいつもの3人が居た。  
「し〜らか〜わせ〜んぱむぐっ・・・・・」  
 いきなりことり達を呼ぼうとする美春の口を咄嗟に抑える。  
「(馬鹿!なんで呼ぶんだよ!こっち来たらどうすんだよ!)」  
「(いいじゃないですか〜私たちはもう恋人同士なんですよ?)」  
「(そういう問題じゃ・・・)」  
 その時・・・・・  
「朝倉・・・・君?」  
 ことりがいつのまにか俺たちのすぐ傍に来て不審な目でこっちを見ていた。  
「よ、ようことり。・・茶でも飲むか?」  
 俺は残りの一本のお茶の缶をことりに差し出す。が、ことりはお茶には見向きもしない。  
「こんな時間に、こんなところで・・・なにしてるんですか?」  
 今度はみっくんが聞いてくる。  
「いや、新年だしこうやって夜の公園を散歩するのもいいかな〜なんて・・」  
「そんな格好で、ですか?」  
 ともちゃんの一言。確かに、美春は先ほどの激しい行為で肩ははだけてるわ下半身は丸見えだわでどう見ても散歩中には見えなかった。  
 おまけに俺はチャック全開でトランクスが見えている。これだと明らかに俺が美春を襲ったみたいだ。  
「朝倉君・・・ひょっとして・・」  
「誤解だーー!誤解なんだ!な?美春?」  
「・・・先輩、子供はなんて名前にします・・?」  
   
 こうして、世間への誤解の種をまいて俺の新しい一年は始まったのだった。  
                           (完?)  
   
 

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