ちゅぷ ちゅぷ 唾液を絡ませた舌先が膨らんだ乳頭をついばんでいた。  
 母親の乳房に吸い付く赤子のように。左右両方の乳房をしゃぶる。  
「あっ…ふぁぁ…っく…ひぃっく…はっ…あっ……」  
 胸を吸われながら漏れ出すのは甘い喘ぎ。敏感な性感帯への刺激。  
 それをなしているのはかつて彼女の親友だった少女達である。  
「えへへ……ことりぃ………」  
「んふ……ふふふ……んむちゅ……」  
 虚ろな瞳に自我の壊れた笑みを見せる二人の少女。それはことりの親友であるみっくんこと佐伯加奈子と  
 ともちゃんこと森川智子であった。既に人としての理性を失った彼女達は淫らな愛撫を繰り返す。  
 自分達のかつての親友に対して。  
「んへへ……んむちゅ…んちゅ…んっ……むっ……」  
「あはは……ふふふ……ふふふふふ……」  
「あんっ…ふぁぁっ…ひんっ……ひあぁあぁああっ!!」  
 続けられる二人の責めにことりは敏感に反応する。みっくんはことりの片側の乳房に吸い付きながら  
 ことりの秘部の割れ目を指先でなぞる。ともちゃんは優しく微笑みかけながら後ろからもう片方の乳房を  
 撫で回しことりの首筋に舌を這わす。身に押し寄せる悦楽の波はことりの脳を溶解させる。  
「ああっ!ふあぁぁぁっ!ひあっ!!」  
 刹那、飛沫が起こる。繰り返し続けられた愛撫はことりの乳腺を刺激していた。  
 執拗な責めにことりの乳房は耐えかねて液汁を迸らせる。乳白色の液体を。  
「んっ……んっ……んっ・・・…美味しいよ・・・・・・ことりの・・・・・・」  
「ふふふ・・・わたしも…んっ…んむっ…んんぅ………」  
「はっ…やっ……あっ…やっ……あぁっ……」  
 甘く喘ぐことりの乳房を二人は吸い続ける。ことりから溢れ出る生命の雫を味わいながら。  
 少しだけ膨らみはじめたことりの腹部。そこに二人の手は添えられて優しくなぞる。  
「あはは……ことりも……元気な赤ちゃん産もうね……」  
「今度は……三人一緒だね……わたし達……」  
 そう壊れた笑顔で二人は微笑む。ともちゃんは二人目、みっくんは三人目の子をその胎内に宿していた。  
 繁殖場という名の性欲処理施設。その中で受胎が確認された娘達の控え室で仲のよい親友三人は甘く睦み会う。  
 
 
「あっ………はっ……あっ……」  
 甘く喘ぎながら萌は自らの豊満な乳肉を弄る。以前にもましてそのボリュームを増した胸は今にもはちきれんばかりに張っていた。  
「んっ……あっ……あぁっ!!……はぁ……」  
 ぴゅっと音とともに液汁が勢いよく飛び出る。ボタボタと雫は地面に零れ落ちて染みをつくる。  
 萌はそれをぽけっと見下ろして数秒間静止したのちようやくに気づく。  
「あれあれ〜……困りましたねぇ〜……まだお乳が張っちゃっています〜……」  
 とろんと間延びしたいつもの口調で呟く。一度の搾乳では張れあがる萌の乳房を沈めるには至らなかった。  
 乳腺に溜まった母乳をかき出さないことには張った胸が痛くてしょうがない。  
「それじゃあ〜……眞子ちゃんにも〜……手伝って貰いましょう〜……」  
 そういって萌は眞子に目を向ける。その視線の先には虚ろな瞳でたたずむ眞子の姿があった。  
「眞子ちゃん〜……手伝ってくださいな〜……」  
「……うん……お姉ちゃん……」  
 壊れた人形のように眞子は頷いてそうするやいなや萌の乳房にかぶりつく。  
「はむっ……んっ……んむっ……んちゅ……」  
「……………あぅっ……ぁ……眞子ちゃん〜……ちょっと乱暴です〜……ああっ……」  
 むさぼるように眞子は萌の乳首に吸い付く。たわわな萌の乳肉を手で鷲づかみにして。  
 ぎゅうぎゅうと揉むようにして母乳を搾り出す。圧迫された萌の乳房の先端からは  
 滲み出るように母乳がしたたりだしてくる。それを眞子は舌ですくい取る。  
「……痛いです……眞子ちゃん………」  
 妹に乱暴に搾乳されながら萌は涙を滲ませる。だがこうして眞子に胸を嬲られているとえも知れぬ快感が萌を包み込む。  
 敏感な箇所を手荒に刺激される快感が病みつきになってしまっている。性的な興奮が萌の肉体を支配して  
 その昂ぶりは素直な反応となって現れる。  
「あっ……ふぁぁぁああっ!!」  
 すると、ぴゅっと勢いよく乳白色の液体が飛び出す。射乳された乳液は萌を搾乳していた眞子の顔にふきかかる。  
 眞子はそれを指ですくいぺろりと舌先で舐める。  
「とっても甘いよ。お姉ちゃんのミルク……」  
 虚ろな眼差しでそう言う。そのまま眞子はぐったりと脱力する萌に覆いかぶさる。  
 母親に甘える幼子のようにして萌の身体によりすがる。  
「今日も甘えさせて……いいでしょう……お姉ちゃん……」  
「……はい〜………」  
 ポロリと大粒の涙を垂らしながら眞子は萌に縋りつく。萌はそれを笑顔で受け入れる。  
 そのまま二人の体は絡み合う。互いにそれぞれの体を愛でて慰めあう。  
 眞子にとってはこの一時だけが安らぎであった。過酷な肉奴隷としての生活。  
 今日も朝からずっと輪姦を受け続けてきた。眞子の膣もアナルも蹂躙する肉棒によって慣らされて  
 注がれた精液が未だに股の下からたれている。気が狂うほどの陵辱生活。その中で眞子に与えられた唯一の支えが萌だった。  
 眞子同様に過酷な陵辱によって既に精神が崩壊した萌。避妊処置もせずに精液を注ぎこまれ続けたその子宮は  
 新たな命を孕まされている。お腹もそろそろ目立つほどになってきた。セックス過多の生活は萌の身体のホルモンバランスを崩し  
 彼女を淫らな乳牛へとつくりかえていた。だがそれでも、いやだからこそ眞子にとって萌は愛しい姉なのだ。  
 何度も発狂しかけ死ぬことを望んだ中でいつも優しく包んでくれたかけがえのない存在。  
「はぁ…はぁ……お姉ちゃん……」  
 とろりと垂れる目で眞子は萌を見つめる。こうして見ると流石は姉妹。よく似ている。  
「もうじき……あたしもおっぱい出るようになるから……そのときはあたしがお姉ちゃんに飲ませてあげるね……」  
 それだけを言って眞子はまた萌の体を愛でる。こうして互いに子種を孕んだ二人の姉妹の一時はすぎてゆく。  
 
 
 天井を見ていた。真っ白で何もない。染みのようなものだけがちらほらと見える。  
(いくつあるんでしょうね……あれ……)  
 遠くなりそうな意識で思う。仰向けのまま動かぬ身体。もう足腰が立たない。嫌というほど腰をふらされた。  
 馬乗りにされて、あるいは前後から挟みこまれて。  
(あはは……もうメチャクチャですよ……美春の身体は……もう……)  
 膣内と腸内に残るドロリとした精液が気持ち悪い。もう慣れた筈なのにいまだに不快感を覚える。  
 肌にべっとりと付着した精液。ベタベタしてこれもまた気持ち悪い。あまりの気持ち悪さに涙がでてくる。  
(あは…美春はお馬鹿さんです……こんなの…何も考えないようにしていれば…辛くなくなるのに……)  
 それでも考えてしまうのが愚者の悲しさ。今日も犯された。明日もまた犯されるのだろう。明後日も明々後日も。  
「………っ……うぅぅ……っぐ………」  
 もう泣くまい。そう何度も心に決めたのに涙が美春の頬を伝う。辛い。苦しい。けれどその苦しさを紛らわすものは何もない。  
 寄りすがって慰めてくれるものは美春にはもう何もない。哀しい。そのことがどうしても。  
 
 バンッ!  
 
 すると扉が開かれる。現れたのは美春が誰よりも親愛を示してきた人だった。  
「音夢先輩……」  
 グズグズの泣き顔で美春は音夢を見る。音夢はふらふらした足取りでところどころ躓きながら美春に近寄る。  
「はは……あははは……美春………」  
 酷い有様だった。リボンで括られていたはずの髪は荒れ放題。衰弱しきったかのような気だるい表情。  
 目の下には隈ができている。身体全体から異臭を放つ。男の体臭。長い時間を多数の男に囲まれ続けた証。  
 乾いて粉を吹き出した精液まみれの身体。涙と汗と精液で崩れる音夢の顔でただ目だけは赤々と血走っていた。  
「音夢先ぱ………んぶっ!」  
 声をかける美春。だがそんな美春に対し音夢はおもむろにその股間を顔に押し付ける。  
 美春の頭にまたがるようにして美春の口に自分の膣口を宛がう。  
「吸い出しなさい!早く!」  
 ピシャリと響く怒鳴り声。それが弱りきった肉体から発せられたものとはにわかに信じがたかった。  
 だが、美春は音夢に言われるままに音夢の膣から注ぎ込まれた精子をすすり出す。  
「んっ……んむっ……んむっ……」  
「もっと上手くできないの!この愚図!私をこのまま妊娠させるつもり!」  
「……ごめんなさい音夢先輩……んっ……んむちゅ………」  
 罵声を浴びせる音夢に対して美春は従順に奉仕する。冷えた精液が口の中で広がる。  
 苦い。生臭い。だが甘んじて受け入れる。こうすることで音夢の傷ついた心がほんの僅かでも癒されるのならと。  
 
「本当に役立たず!もういいわ!お仕置きね」  
「……はい……お役に立てず……すみません……」  
 一方的に打ち切って音夢は牙を剥く。本当は理由などどうでもいいのだ。一度膣内射精を施されたあとにこんなことをしても無駄なのだ。  
 そんなことは百も承知。今はただ欲しかっただけだ。惨めな肉便器の自分よりも更に惨めな玩具が。  
「さあ……今日はどれだけ耐えられるかしらね……美春……」  
「音夢先輩……あっ……ひぁぁぁっ!!」  
 美春への陵辱を開始する音夢。輪姦され続け弱りきった体で。もはや精神力というしかない。  
 ただ強く渇望した自分以下の惨めな存在を生み出すために。  
「うふふふ……美春はこうされるのがいいんでしょ……この淫乱馬鹿わんこ」  
「あひっ……ひやぁぁぁぁっ……きひぃぃっ!!ひぁぁぁぁっ!!」  
 美春の肉豆、乳首、膣内。敏感な部位を音夢は徹底的に責め立てる。指先で強く抓る。  
 歯をたててかじる、二本ほど深く指を入れて中でクチュクチュと引っかく。  
 そうこうされるうちに美春は喘ぐ。喚く。よがりだす。  
「ひぁぁぁっ!ふぁぁぁぁっ!!」  
 悲鳴とともに淫水を吹き出して美春は果てる。だがこれで終わりではない。そんなことはもう十分に承知。  
「うふふ……今日はね……こんなものを貰ったの……前に使ってたやつよりも凄いわ……」  
 そう言って音夢が取り出したのはディルドーだった。太くかつ鋭利で凶悪そうな。  
「今日はこれで……美春のこと可愛がってあげる……たっぷりとね……」  
「はい……どうかいやらしい美春に…ご慈悲を……音夢先輩……」  
 狂気に取り付かれた音夢を涙を堪え美春は受け入れる。美春は知っている。音夢が受けた苦しみを。  
 悪夢の公開輪姦劇。愛する純一に捧げることも叶わずに散らされた純潔。  
 処女肉を貫かれたまま神輿のように担がれ晒し者にされそのまま多数の兵に慰み者として供され白濁を受けた。  
 その一部始終を美春も見ていた。それは地獄絵図だった。美春があれほどまでに慕っていた音夢が壊されていくのだ。  
 醜い男達の情欲の前に。宴が終わるころにはスペルマまみれでボロクズのような音夢の残骸があった。  
 そこから先は他のとらえられた少女達と同じである。肉奴隷としての調教を受け今もこうして酷使されている。  
 その過程で音夢の心は死んでいった。美春の大好きだったあの頃の優しい音夢はもうこの世のどこにもいない。  
「あひぃぃぃぃっ!ひっ……くぅぅぅぅ…くぁっ!……くぁぁぁぁっ!」  
「あはははははは!!もっと悶えなさい!もっと叫びなさい!もっと!あははははははははは」  
 今ではこうして高笑いを上げながら美春を嬲る。それが音夢の日課である。日々のノルマである過酷な輪姦を受けた後の。  
(いいんです……美春はいいんです……こうして……音夢先輩のお役に立てるのなら……)  
 悲壮にも美春はそれを受け入れる。どうせ自分ももう嬲られるだけの肉便器にすぎないのだ。  
 それなら大好きだった音夢に尽くせるのならば本望である。美春はそう思う。  
「あはははははは!最高よ!美春。あははははは!!」  
「あっ…はぐぁぁぁっ!!音夢先輩っ!音夢先輩っ!!」  
 こうして狂った宴の第二幕を演じることで二人の少女の時間は過ぎて行く。  
 壊れた少女とそれを慕い受け止め続ける少女。哀しい二人の少女には過酷な日々が出口なく待ち受け続ける。  
 
   

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