「ひあっ…あっ…くぅぅ……ひぃぃっ…あふっ…ふぁぁ…ひぁぁぁっ!!」 
グチュグチュと響く濡れた肉同士が自分の胎内で擦れる音。それを確かに感じながら喘ぎ声を美春は洩らす。 
「へへ……よく締まるぜ天枷。」 
「おいおい、早く回せよな。後が支えてるんだ。」 
「待ちきれねぇよ。尻も使っちゃおうぜ。おい。」 
「ひゃひぃぃぃっ!!ぐっ…うぅ…ぅぅぅ……」 
その体を白濁で汚されながら美春は輪姦を受けていた。今、美春を犯している者たち。 
その中には美春の見知った顔もいくつかあった。同じ風見学園の男子学生。 
若さがもたらす精力の限りを彼らは美春の胎内に注ぎ込む。 
「あぅ…ひっ…くぅぅぅ…ふぁぁぁっ!ひゃうぅぅぅっ!きひぃぃぃっ!くひぃぃぃっ!!」 
次々と美春の膣内ではぜるような衝撃が響く。美春の膣肉を抉る肉棒。繰り返される強靭なピストン。 
激しい子宮への圧迫とともに与えられる刺激。それが美春の脳を焼き尽くしその心に絶望を注ぎ込む。 
今、美春はもう彼らの性処理のために道具にすぎないのだ。そのことを思い知らされる。 
ドクンと伝わる鼓動。それとともに流れ込む熱い液汁。ありったけのスペルマを美春は注ぎ込まれている。 
精液を吐き出される肉便器として。 
「へへ…尻もよく締まりやがる。このドスケベが。」 
「あぐぅぅぅ!ぐふぅぅぅっ!!んぎぃぃぃぃぃっ!!」 
膣を犯されながらアナルも同時に抉られる。肉壁越しに擦れあう二つの肉棒。 
二本のペニスにサンドイッチにされながら悶え苦しむ美春。 
「おらぁっ!俺のバナナをしゃぶりやがれぇっ!好きなんだろうがっ!」 
「んっ…むぅぅぅぅぅ!んぐっ…んんんっ………」 
更にフェラチオまで強要された。美春の口腔内を暴れる男根。 
むせ返るような精液臭と胃に直接流し込まれる白濁が美春の心を削り取る。 
もうどれほどのペニスが美春を蹂躙し続けているのだろうか。 
精液のあふれる膣とアナルを同時に犯さされ続けている。口にも咥えさせられながら。 
両の手に握らされているものが一本ずつ。それ以外にも大勢の肉棒が美春の体を求め待ち構えていた。 
もう子宮も腸も口の中も、吐き出された精液で満たされていた。グチョグチョに精液まみれになった髪と肌。 
もう身体の穴という穴からスペルマが溢れ出そうな美春になおも陵辱は続く。 
そこうしているうちに美春は思い知らされる。自分はもう肉便器なのだ。 
ひたすら精液を注がれ続ける惨めな精液便所でしかないのだと。 
「クスクスクス。」 
ふいに響くかすかな笑い声。輪姦されながらも美春はその声を確かに聞いていた。 
その声の主。美春を彼らに売り渡した張本人。微笑を浮かべながら美春が犯される姿に見入っている。 
(音夢先輩………) 
白濁の洗礼を受け続けながら美春は心の中で哀しく呟いた。 
 
それは想像を絶する苦痛であった。胎内に侵入する硬い異物。それが容易く美春の膣肉を引きちぎっていく。 
まだ処女であった膣内を掻き分けながら。肉ひだの向こうの膣奥まで。抉る。引き裂く。すり潰す。 
散らされていく純潔。襲い来る破瓜の激痛。処女喪失のショックに悶える暇すらなく。 
ゴツゴツと突き上げられる。子宮までも。 
「ぎひぃぃぃぃぃぃぃっ!!ぎひっ!ぎやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 
すさまじい雄たけびのような悲鳴をあげる。この世のものとも思えぬ叫びを。 
断末魔の悲鳴。それが飛び出す。美春の口から。次々と。 
「痛いっ!痛い痛い痛いぃぃぃぃっ!!あぎぃぃぃぃぃっ!!」 
悶絶する美春。無理もない。処女であった秘部を無惨に引き裂かれたのだから。 
美春を犯すゴム製の棒。男性器を模ったディルドー。その鋭利な凶器の根元は美春の破瓜の血に濡れる。 
血を潤滑油にしながら美春の膣肉を抉り続ける。無慈悲に。ただ荒々しく。 
「どお?美春。痛いでしょう。苦しいでしょう。」 
「あぐぅぅぅ…ぐっ…ふぅぅ…ぐぁぁぁぁぁっ!!」 
もはや息も絶え絶えな美春。そんな美春を見つめながら壊れた笑みを浮かべながら音夢は言う。 
ディルドーを装着したまま腰を激しく突き動かしながら。美春の処女を奪った。 
自分を慕っていた可愛い後輩の純潔を無惨に引き裂いてやった。そのことにもう良心の呵責は起きない。 
むしろ楽しいのだ。美春を嬲り苦しめることが。嬉しいのだ。美春が自分と同じ惨めな存在に堕ちることが。 
「やめっ…あぐぅぅぅぅっ!音夢先ぱっ…ぎゃひぃぃぃぃぃぃぃっ!!」 
許しを乞おうとする美春を音夢は容赦なく責める。体重をかけてより深く、より強く犯す。 
膣奥の更にその先。美春の子宮までもが圧迫を受ける。ゴツゴツと肉壁を擦る音が響く。 
子宮口まで突かれているような錯覚さえ覚える。痛い。苦しい。死んでしまう。 
陵辱というよりむしろ拷問。身体とともに人格さえも破壊するような。 
そんな仕打ちを美春は受けているのだ。美春が誰よりも大好きだった音夢の手によって。 
(痛い…痛いぃぃぃぃっ!止めてぇぇっ!許して下さいっ!音夢先輩っ!!) 
地獄のような苦痛。それを与えているのが音夢であるという事実が美春を更に追いつめる。 
大好きだった。他の誰よりも。慕い続けてきた。小さい頃からずっと。 
その音夢に犯されている。嬲り者にされている。自分を嬲りながら悦に浸る音夢の顔。 
狂気に染まったその形相。信じたくなかった。自分の知っている音夢と同一人物だとは。 
「あはははは。ははははは。もっと泣きなさい。もっと苦しみなさい。美春。そして壊れるのよ。 
私のようにね。あはははは。はははははははははは。」 
だがそれはまぎれもなく音夢なのだ。美春があれほどまでに慕っていた音夢その人なのだ。 
「あはは。ははは。ははははははは。」 
「ぎぁぁぁぁぁぁっ!!あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 
音夢の哄笑と自身の絶叫に包まれて地獄のような苦痛と絶望に喘ぎながら美春の意識は闇に堕ちていった。 
 
『止めてぇぇぇぇっ!もう許してぇぇぇ!助けてぇぇっ!兄さんっ!兄さんっ!!』 
それは夢か幻か。肉棒の蹂躙を受けながら嘆き苦しむ音夢の姿がそこにあった。 
『痛いぃぃぃっ!嫌ぁぁぁっ!!もう嫌ぁぁぁぁぁぁっ!!』 
音夢がどれだけ泣き叫ぼうと陵辱者たちは無慈悲に音夢を犯し続けていた。 
自分達の醜い欲望を満たす。そのための玩具として。 
(音夢先輩………) 
そんな音夢の悲惨な姿を美春は見つめていた。犯される音夢。泣き叫ぶ音夢。 
悶え苦しみ、喘ぎ、よがり、しまいには壊されていく。心も。身体も。 
(うっ…ぐぅぅっ…えぐぅぅ…音夢先輩……) 
そんな音夢を見つめて美春は泣きじゃくる。音夢が可哀想だ。悲しい。胸が痛む。 
壊されていく音夢。苦しい。助けて。叫び続けている。 
(ごめんなさい…音夢先輩…美春知りませんでした…音夢先輩があんな辛い目に遭ってただなんて…) 
陵辱の苦痛。それは美春も自分の身をもって思い知った。悶絶死しそうなほどの苦痛と自殺したくなる 
ような絶望。それを同時に与えられるのだ。あんな目にはあわせなかったのに。 
自分が音夢の側にいたならば。音夢をあんな目にはあわせなかっただろうに。後悔ばかりが溢れる。 
自分がこの島で楽しい毎日を過ごしていた裏で音夢はこんな苦しみを味わっていた。 
自分が音夢だったならばもう生きてはいられないだろう。ただ謝り続ける。 
音夢先輩ごめんなさい。音夢先輩ごめんなさい。音夢先輩ごめんなさい。 
 
 
「あらぁ?もう気絶しちゃったの。だらしないわねえ。」 
既に白目を剥き泡を噴いて失神した美春。それを冷たく見下ろしながら音夢はひとりごちる。 
「もう。しょうのない娘ねえ。美春は。」 
軽く微笑みながら悦に浸る。床に放り出されたディルドー。美春の血と愛液で濡れていた。 
処女肉を無惨に散らされた美春。抉られた膣肉から血を滴らせ惨めな姿を晒している。 
あの日の音夢のように。 
「これで終わりじゃないわよ。美春。貴女にはこれからもたっぷりと思い知ってもらうんだから。」 
意識のない美春。音夢はクスリと微笑みながらこう言い放った。 
「私の味わった絶望をね。」 
ただ嬲られるだけの惨めな玩具。それが今の自分の位置。そこへ美春を引きずりこんだのだ。 
もっとだ。もっと。もっと惨めにしてあげなければ。ボロクズのように男に犯された自分よりも惨めに。 
そうすれば救われるのだ。そうすることでしか救われないのだ。 
哀れな生贄を見つめながら音夢は歪みきった笑みを浮かべ続けた。 
 
 
 
身体中を粘液が覆っていた。生臭い精液臭と肌にまとわりついたべた付く感触。 
酷使された膣もアナルも充血し悲鳴をあげている。そこから溢れ出るのは白濁。 
注ぎ込まれ続けた生暖かい液汁。何度も何度も飽きること無く。 
「うっ…あっ…ぅぅ…ぅぇ……」 
ただすすり泣く。身体の内と外に降り注がれたスペルマ。そのむせ返る臭いと不快な触感に包まれながら。 
汚された。自分は汚されたのだ。ただ精液を吐き出される肉便器として。 
辛い。苦しい。悲しい。痛い。心と身体が共に泣きつづけている。過酷な陵辱に晒された苦痛。 
あまりもの惨劇に耐えかねて。 
「クスクスクス。たっぷり射精されたわねえ。美春。」 
「うっ…うっ…っぐ……」 
すすり泣き続ける美春に音夢は笑いながら言う。彼女こそが美春をこの地獄に突き落とした張本人だ。 
泣き叫ぶ美春の純潔を無理矢理に奪った。美春を精力溢れるケダモノ達に売り渡した。 
全ては美春を貶めるために。かつての自分と同じ惨めな肉便器へと。 
「こんなにたっぷり出されたんじゃ妊娠しちゃうかしらね。うふふ。」 
「ふぇぇっ…ひぅ…うぐっ…うぇぇぇんっ!!」 
「ふふ。私もそうだった。そうやって泣いて…ただ泣き明かした。そんなの無駄だって分かってるのにね。」 
「うっ…うぅぅ…ぅぐぅぅぅ…」 
追い討ちをかけるように絶望的な言葉を音夢は投げつける。美春は声をあげて泣きじゃくった。 
何もかもが悪夢だった。あんなに慕っていた音夢にボロクズのように犯された。 
悶え死ぬような激痛と絶望の中で処女を無惨に散らされた。心まで粉々に砕かれた。 
野獣のような男子達。女をみれば犯すことしか考えないようなケダモノ。 
彼らの慰み者として売り渡された。輪姦され続けた。子宮にも腸にも注がれたのはスペルマ。 
口の中には苦い精液の味がまだ残る。飲まされたものが胃から逆流してくるような吐き気さえ覚える。 
髪も肌も白濁に染められた。もう美春の身体に汚されていない箇所など存在しない。 
汚らわしい肉便器。精液を吐き出されるだけの精液便所。そんな惨めな存在へと堕とされたのだ。 
大好きだった音夢の手によって。 
 
「どう?少しは私の気持ちも分かったでしょう。」 
「うぐぅぅ…うぐぇぇ…ぐぅ……」 
そう泣きじゃくる美春に音夢は声をかける。いい気味だ。さあ泣け。苦しめ。私のように。 
あの日、惨めな肉便器として男達の慰み者にされ続けた私のように。 
もっと惨めになってしまえ。もっと私を楽しませろ。ああなんて楽しいのだろう。 
胸がすく。気持ちが軽くなる。久しく覚えていなかった快感。悪夢の連鎖からの解放。 
なんて気持ちがいいのだろう。自分より惨めな存在がすぐ側にいるということは。 
「ふぇぇぇっ!…っぐ…うっ…うぁぁぁぁぁんっ!!」 
美春は泣き続ける。それで何かが変わるというわけでもないのに。そうすることしかできないから。 
強姦によって変わり果ててしまった音夢。その音夢によって犯され惨めな肉便器にされた自分。 
最悪の生き地獄だった。自分が味わったのは音夢と同じ苦しみ。陵辱され肉便器にされ心身ともに壊される。 
音夢がこんな苦しみを味わったのかと思うと胸が痛む。大好きだったあの音夢が。 
殺された。殺されてしまったのだ。自分の大好きだった音夢は。顔も知らぬ陵辱者によって。 
そして今はその音夢の手によって同様の仕打ちを美春が受けている。最悪の陵辱連鎖。 
捕食された者が自分より弱いものを餌食にする。自分と同じ仕打ち。ただ惨めさから逃れるために。 
そんな音夢を美春は憎むことができなかった。ただ悲しい。ただ苦しい。 
もう帰ってこない。自分と一緒にいた頃の音夢は帰ってこない。二年前から永遠に。 
狂気にうかされ悪鬼と化した音夢。それが現実。残酷で悲しい現実。悲しかった。 
もう美春の中で世界がガラガラと音をたてて崩れ落ちていた。 
「ねぇ…美春…」 
「うっ…ぐぅぅ…うぇぇ…う…?」 
ふいに泣き続ける美春に音夢が声をかける。どこか憂いを含んだ表情で。 
「こんなことはもう嫌?止めて欲しい?今すぐにでも。」 
「当たり前じゃないですかぁ!こんなこと…こんなことぉぉぉっ!!…うっ…ぐぅぅ……」 
そう叫び返した途端に美春はまたしゃくり上げる。悲しみが止まらない。苦しみが溢れてくる。 
助けて。誰でもいいから。こんな地獄から。こんな悪夢から。 
「そう……それじゃあね………」 
そんな美春を見つめながら音夢は告げる。悪魔の笑みを浮かべて。音夢の告げるその内容。 
そのあまりのことに美春は言葉を失った。 
 
 
「……どうか…しましたか?」 
ふいに自分にかけられた声。思わず美春は身をすくめながら振り返る。 
「あ…あああ……アリスっ!?」 
振り返ったその先。そこにいた相手は美春と同学年の月城アリスだ。美春とも親しい。 
「…元気…なさそうでしたから……」 
そう心配げな表情で聞いてくる。普段は無口なアリスが心配して尋ねてくる。 
傍目から見ても明らかなのだろう。美春の消沈ぶりは。 
「あははは…はは…美春は大丈夫ですよぉ…ははは…もう元気元気。いつもどうりに。はは。」 
そう虚勢を張って誤魔化す。美春の気を察したのかアリスもそれ以上は追及してこなかった。 
そのことにほっと胸をなでおろす。心に暗い影を落としながら。 
(嘘ですよ…そんなの…大丈夫なわけなんて……) 
欺瞞に満ちた空元気を美春は嫌悪する。本当ならば誰かに泣きつきたい。泣いて縋りたい。 
助けて。自分をここから助けてと。でもそれは許されない。それは許されないことだから。 
「ふ〜ん。いつの間にあの娘と仲良くなったの?美春。」 
「っ!?」 
刹那、背中を奔る衝撃。恐る恐る振り返る。声の主の方へと。 
「顔は知ってるのよね。名前も。確か月城アリスさんだっけ?美春と同じ学年の。」 
「ね…ねね…音夢先輩っ!」 
しどろもどろになりながら美春は音夢を見つめる。自分と同じ風見学園本校の制服ではない。 
看護学校の研修生としての姿。白を基本とした衣服に包まれた音夢の姿がそこにあった。 
「まっ、私のいない間に色々変わるものよねえ。」 
そうひとりごちながら音夢は息を吐く。美春がアリスと親しくなったのは確か音夢が島を出る前後の時期だ。 
音夢が美春の現在の交友関係を把握していなくても無理からぬことである。 
「別にあの娘でもいのよ。美春。」 
「……っ!!!」 
絶句する。その冷たい声音に。短い言葉だがその内容は美春にもすぐに伝わった。 
「駄目ですっ!駄目ですっ!駄目ですぅっ!!」 
大音響で叫んでいた。辺りも気にせず。見回すとギャラリーが驚きの眼差しを美春たちの方に向けている。 
「声が大きいわよ。馬鹿。」 
「すみま…せん……」 
「まあ私はどっちでもいいんだけどね。美春が好きなように決めれば。」 
そう言い残して美春は保健室へと入っていった。美春は立ち尽くす。 
あの日、音夢と交わした会話を反芻しながら。 
 
 
耳を疑う。だが確かにそう言った。音夢は確かにそう言ったのだ。 
「あら聞いてなかったの?しょうがないわね。」 
溜息をつく音夢。同じことを言う手間にうんざりしながら。 
「だから誰でもいいから連れて来いって言ってるのよ。身代わりにね。そうしたら美春は許してあげる。」 
まただ。また確かに。もう否定できない。鼓膜に確実に響いたから。 
「できませんっ!!そんなこと美春はできませんっ!!」 
目を剥いて美春は叫ぶ。音夢の言葉。つまりは身代わりをよこせということだ。 
美春の身代わりとなる新たな生贄を。 
「そんなこと…そんなこと…あああ……」 
戦慄きながら美春は震える。いくつもの見知った顔が浮かんだ。そのどれも美春の身近な友人達。 
音夢のいないこの二年間で美春の中の大事な部分を占めるようになった大切な人たち。 
それらの顔が美春の脳裏に次々と浮かぶ。 
(みんなが…みんなが音夢先輩に……美春と同じ目に……) 
想像するだけで卒倒しそうである。美春同様に泣き叫び辱めを与えられる彼女達。 
ボロクズのように惨めに犯され、終いには惨めな肉便器と成り果てる。 
それを行うのは音夢。嬉々として。歪みきった笑みを浮かべて。 
「お願いです!そんな酷いことは止めてください。音夢先輩っ!!」 
そう涙を零しながら美春は哀願する。ただひたすらに。 
付属時代からなにかと世話になることも多かったことりや眞子。同級生のアリス。 
その他、純一を介して知り合った多くの人たち。この二年間彼女達と共に楽しい日々を過ごしてきた。 
美春にとってかけがえのない友人達である。かつての音夢同様に。 
そんな彼女達が陵辱される。無惨に純潔を散らされ慰み者にされ続ける。それも音夢の手によって。 
おぞましさが全身を走り抜ける。そんなことを許容できるはずなどない。 
それに音夢にこれ以上の罪を重ねて欲しくないのだ。大好きだった音夢には。 
「そう、だったら美春には奴隷になって貰うわよ。今日みたいに男子に輪姦される惨めな肉奴隷に。」 
眉一つ動かさず言う音夢。途端に美春は顔を青くする。 
「毎日毎日、避妊無しで膣内射精されまくりよ。アナルも口もつかえるところは全部。 
美春のザーメン白濁付けのでき上がりね。それも毎日。確実に妊娠しちゃうわね。」 
にこやかに音夢は微笑んだ。その笑顔を見つめながら美春は思い返す。悪夢のような輪姦劇を。 
「い…嫌ぁぁぁぁぁぁぁっ!!嫌ぁぁぁぁぁっ!!嫌ぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 
頭を抱えて金切り声を上げた。延々とつづく輪姦地獄。次から次へと肉棒を突き刺され白濁を注がれた。 
膣とアナル同時など最早当たり前。手も口も使用できる箇所はすべて酷使される。 
泣こうが喚こうが許されることなどない。気を失っても犯される衝撃でまた起される。 
子宮口を、膣肉を抉られる衝動と腸壁をかき回される苦痛によって。美春の胎内が。全て。汚された。 
ほとばしる白濁の液汁に。子宮は満たされ、アナルにも肛門が閉じなくなるほどに。 
吐きかえりそうなほど飲まされた。髪の毛も肌もベトベトになるほど汚された。乾いた箇所は粉を吹いている。 
泣く。叫ぶ。犯される。悶える。苦しむ。膣内で射精される。悲しむ。すすり泣く。顔にもかけられた。 
それを繰り返し繰り返し。何時間も。人格が崩壊するまでに。ただ残るのは惨めさ。 
惨めな肉便器にされたことによる喪失感。人としての尊厳、全てを奪いつくされた後の。 
「嫌ぁぁぁぁっ!!うぁぁぁぁぁっ!!あぁぁぁぁぁっ!!」 
脳内で再生される悪夢に美春は身悶える。またあの苦しみを味わうのか。 
またあんな惨めな思いをさせられるのかと。 
「クスクスクス。相等にこたえたようね。美春。」 
そんな美春を見つめて音夢は笑う。心が満たされる。嘆き苦しむ美春を見ているだけで。 
「ふふふ。じゃあ少しだけ待っててあげる。よく考えることね。美春。」 
陵辱に耐えかねて身代わりを差し出すことを選ぶのか。あえて自分だけが犠牲となる道を選ぶのか。 
美春に突きつけられた非情な選択肢。そのどちらを美春が選択しても音夢にとっては望みどおりの形である。 
さあ悩め。さあ苦しめ。貴女の苦しむ姿を私に見せてちょうだい。可愛そうな美春。惨めな美春。私よりも。 
愛しい美春。私だけの美春。私だけの玩具。私だけの愛奴隷。愛くるしい私のペット。可愛いわんこ。 
貴女が惨めに苦しむ姿だけが私にとっての救いなのだから。 
 
狂える炎にその身を焦がす貴女。私が愛した貴女。私は貴女が好きだった。ずっと慕っていた。 
いいえ、今でも愛してる。今でも貴女を愛してる。貴女に裏切られた今でも。ずっと。 
なんと愚かしいのでしょう。私は今でも信じているのですよ。貴女が昔の貴女に戻ってくれることを。 
貴女と一緒の放課後。二人でよく買い物に出かけましたね。喫茶店でお茶をしながら談笑しましたね。 
私の家で。貴女の家で。いつも二人で遊びましたね。時にはお互いの家に泊まりながら。 
いつも一緒だった委員会の仕事。貴女の大切なお兄さんとその悪友をよく追い回しました。 
楽しかった。忙しい日々だったけれども。貴女と一緒だったから。大好きな貴女といっしょだったから。 
突然に訪れた貴女との別れ。悲しかった。寂しかった。でも私は我慢しました。 
それが貴女の夢だったから。大好きな貴女が自分で選んで決めた道だから。 
それに信じていました。貴女が私の元に帰ってきてくれることを。いつの日かまた会えることを。 
だから私は待ちました。貴女のお兄さんとたくさんの私の友達と共に。 
貴女のいない二年間。貴女がいないことを寂しく思うこともありましたが私は幸せでした。 
たくさんの友達といっしょに楽しい日々を私は過ごしていました。私は幸せでした。 
その幸せを遠くにいる貴女とも分かち合いたいと何度思ったことでしょう。 
貴女が帰ってきてくれればもっと幸せなのだろうと。でもそれは違いました。 
貴女は変わり果ててしまいました。私が大好きだった貴女。もうどこにもいないのでしょうか。 
悲しかった。信じていた貴女によって傷つけられたことが。 
悔しかった。貴女が辛い目にあっていたことも知らず貴女を助けることもできなかったことが。 
壊れてしまった貴女に私の言葉は届かない。壊れてしまった貴女に私の心は届かない。 
日に日に増していく貴女の狂気。それと共に身も心も削られていく私。 
ああ。それでも私は思うのです。私は貴女が大好きなのだと。おかしいのでしょうか。 
あんな目に合わされたというのに。あんな惨めな思いをさせられたというのに。 
それでも愛しい。それでも愛しいと思ってしまう心が私の真実。私の大好きな貴女はもういないのに。 
大好きです。音夢先輩。大好きです。音夢先輩。大好きです。音夢先輩。 
天枷美春は朝倉音夢のことを今でも慕っております。 
 
呆然と立ち尽くしていた。ただ呆然と美春は立ち尽くしていた。 
『誰でもいいから身代わりを連れて来なさい。そうしたら美春はもう許してあげる。』 
ふいに蘇る声。それは音夢のものだった。悪夢のような輪姦のあと音夢が美春に突きつけた悪魔の選択肢。 
(できません。そんなこと……美春は…美春は……) 
心に鳴り響くその誘いを美春は懸命に拒絶する。できるわけがない。他の誰かを自分の代わりの人身御供にするなど。 
できるはずがないのだ。自分には。 
(断ろう…音夢先輩に…はっきりと…それで…いいんです。) 
既に心は決まっていた。最初から分かりきったことだ。誰かを犠牲にして替わりに平穏を手に入れる。 
そんなことが許されるわけがない。それにそんなことが自分に出来るはずがない。 
罪悪感で押しつぶされてしまうだろう。美春の心が。ペチャンコに。 
「うぉっとっ!」 
すると立ち尽くしていた美春に一人の男子が危うくぶつかりそうになった。呆然としていた美春も慌てて我に返る。 
「ごっ…ごめんなさいっ!………っ!?」 
相手に向き直り美春は謝ろうとする。だが愕然とする。見覚えのあるその顔に。 
「おっ、誰かと思えば天枷ちゃんじゃないの。」 
「へへへ。元気してた。天枷ちゃん。」 
「俺たちは元気だよ。相変わらずね。へへ。」 
その男子と取り巻きの二人が一様ににやけた眼つきで美春を見る。その顔ぶれどれもに見覚えがある。 
美春を輪姦した男子生徒。その一員だ。彼らは。 
「やっ…あ…ぁ……」 
すくみ上がる。それと共に蘇ってくる。最悪の記憶が。惨めな肉便器にされたときの記憶が。 
「おいおい。そんなに怖がらなくたっていいだろ。」 
「んふふ。一緒にしっぽりと楽しんだ仲じゃないの。俺たち。」 
「今度はいつ?俺たちはいつでもいいけど。」 
震える美春に下卑た視線を彼らは送る。まだほんのつい先日なのだ。美春が彼らを含めこの風見学園や 
初音島中の不良の餌食にされたのだ。陵辱の記憶は生々しい鮮度を美春の中で保っている。 
(嫌ぁ…こないでください…近づかないでください…美春は…美春は……) 
彼らはただにこやかに美春を眺めているだけであったが美春にとってそれは恐怖だった。 
無理もない。彼らによって身体中の隅々まで嬲られたのだから。穴という穴に白濁を注ぎ込まれたのだから。 
怖い。嫌だ。身体が言うことを聞かない。誰か。助けて。恐怖の余り声さえ出てこない。 
またあんな辛い目にあうのだろうか。またあんな惨めな思いをするのだろうか。 
そう思うだけで気が遠くなる。気が狂ってしまう。 
「こらぁっ!!あんた達女の子相手によってたかった何してんのよっ!!」 
そんな風に美春が立ち震えているとき、景気のよい怒声が鳴り響いた。 
 
怒声一発鳴り響くとともに彼らは煙のように退散していった。余りにも迅速に。 
「待ちなさいよっ!!このっ!!」 
そうは言っても待つはずがない。彼らの姿はあっさりと掻き消える。残されたのは少女が一人。 
「まったく……大丈夫だった?美春ちゃん。」 
「……あ…眞子……先輩……」 
怒声とともに駆けつけた少女は美春に心配げな顔を向ける。水越眞子。美春の一学年上の先輩である。 
彼女は音夢や音夢の兄の純一と親しかったのでその縁もあってか美春とも付属時代から親しい。 
「何もされてない?あいつ等に。本当に大丈夫?」 
「え…あ…その……」 
何もされてないなんてことはない。大丈夫なはずがない。レイプされたのだ。 
集団でよってたかって犯された。輪姦を受け心も身体も汚された。 
だがそれを目の前の眞子に正直に告白することなど美春にはできなかった。 
表情をなんとかとりつくろって美春は答える。 
「はは…あはは…大丈夫ですよぉ美春は。眞子先輩。」 
硬く強張った笑み。自分でも分かる。眞子には一目瞭然だろう。それが明らかに虚勢であると。 
だが眞子は深く追求しようとはしなかった。何か隠したい事情がある。そんな美春の心のうちを察して。 
ただ真剣な眼差しを向け。美春の手をがっしり握り締めてこう言った。 
「何か困ったことがあるならいつでもあたしに言って。力になるから。」 
「……眞子先輩。」 
その真摯な態度に美春の心も緩む。そうだ。ここで洗いざらい何もかも話してしまえばいいのではないか。 
自分一人だけが苦しむ必要なんてない。自分一人が。自分一人だけがあんな惨めな思いを。 
思い返すのも辛い悪夢の記憶。嫌だもうあんな思いは。あんな目にまたあわされるぐらいならばいっそ。 
「………っ!?」 
ハッとなる。今、何を考えた?ほんの一瞬。自分は何を。 
「美春ちゃん?」 
そんな美春の様子に怪訝そうな眞子の顔。駄目だ。直視できない。今の自分には直視できない。 
「ごめんなさい!眞子先輩ごめんなさいっ!!」 
それだけ言って逃げ出すように美春は駆け出した。眞子の手を振りほどいて。 
「えっ?ちょっと待って。美春ちゃん。美春ちゃん!」 
眞子も呼び止めるが美春の姿はすぐに小さくなる。追いつけそうもない。 
「美春ちゃん………」 
美春が消えていった方向を見つめ眞子は立ち尽くした。 
 
 
「ふぇぇぇっ…っぐ…うぐぇぇ……」 
普段利用する生徒も少ない校舎の女子トイレ。そこで美春は泣きじゃくる。 
「ふぇぇぇぇ…ぐぅぅ…うぁぁぁ…うぁぁぁんっっ」 
どれだけ泣いても涙は溢れてくる。どれだけ泣いても嗚咽が止まらない。 
言いようのない悲しみが美春の心を包みこんでいた。 
(美春は…美春は…あんなことを…あんな恐ろしいことを……) 
つい先程のことを思い返す。自分の力になると言ってくれた眞子。その眞子に対しほんの一瞬思ってしまった。 
(眞子先輩に美春の替わりになってもらえれば。それで美春は楽になれるだなんて。) 
思ってしまった。確かにあの一瞬自分はそう思ってしまったのだ。自分のことを真剣に心配してくれる眞子に対して。 
(美春…悪い子になっちゃいました…あんな恐ろしいことを考えちゃう…悪い子に……) 
打ち震える。そして気づかされる。自分もまた音夢と同じだということを。生々しい陵辱の記憶。 
気が狂うほどの悪夢と絶望。この世から消え去りたくなるほどの惨めな思い。 
もうたくさんだ。もう二度と味わいたくない。どうして自分がこんな目に遭わなければならないのか。 
どうして自分だけがこんな目に遭わなくてはいけないのか。惨めだ。どうしようもなく惨めだ。 
自分の身体は内も外も満遍なく汚されて、自分の心はズタボロに抉り取られて。 
そんな思いを自分だけが味わう。嫌だ。そんなのは嫌だ。 
ああ逃れたい。この苦しみから。ああ脱したい。この惨めさから。 
どうすればいい?どうすればいい?ふいに閃く。それは黒い閃き。 
「嫌ぁぁぁぁっ!ふぇぇぇぇっ!ひぐぇぇぇぇっ!!」 
気づいてしまった。あの音夢と同じ思いを自分もまた持ってしまっているということに。 
誰かを犠牲にしてでも、誰かを不幸に突き落としてでも苦しみから、惨めさから逃れたいという思い。 
汚い。汚い。汚い。いつからこんな汚い人間になってしまったのだろう自分は。 
身体を容赦なく汚した白濁の汚汁。それに浸され続けて心にまでも穢れが回ってしまったのか。 
ああ嫌だ。自分が自分でなくなってしまう。今ある天枷美春という存在が壊れてしまう。 
親しい友人を見ても憎しみしか覚えられない。他人の苦しみに快楽を見出す。 
そんな最低の人間に。あの変わり果ててしまった音夢のように。 
駄目だ。やはり。あんな悲惨な目にあうのは。あんな目にあい続ければそれこそ自分は壊れてしまう。 
今の天枷美春ではなくなってしまう。大好きな自分には二度と戻れなくなってしまう。 
「あうぅぅぅ…うぐぅぅ…うぅぅぅ……」 
だが、代わりに誰かを生贄に差し出せるわけなんてない。そんなことをすれば人間として終わってしまう。 
悪魔に魂を売ったその瞬間。美春はもう血の通った人間でなくなってしまう。 
どちらも選べない。どちらも選ぶことなんてできはしない。 
苦しみと惨めさを味わいながらゆっくりと壊れていくか、一足飛びに人間を止めてしまうか。 
どちらかひとつなのだ。選べるわけがない。 
(音夢先輩…音夢先輩も同じ気持ちだったんですね…きっと……) 
自分にこの苦しみを与えた音夢のことを美春はいまだに憎めないでいる。むしろ彼女の気持ちがよく理解できる。 
今の自分のような苦しみを繰り返しながら音夢の心は死んでしまったのだ。強姦という名の悪夢の後に。 
ああ、どうしてそんな音夢の支えに自分はなれなかったのだろう。音夢の苦しみを分かち合ってあげられなかったのだろう。 
悔しい。口惜しい。これは罰なのか。音夢が苦しみのどん底にいる一方で楽しい毎日を謳歌していた自分への。 
「ごめんなさい…ぐすっ…音夢先輩…ごめんなさい…うぐっ……」 
そうして美春はすすり泣き続けていた。どす黒い気持ちが芽生え始めた自分への嫌悪。 
何も助けることのできなかった音夢への良心の呵責。それらに苛まれながら。 
それと同時に深い絶望。美春を待ち受ける闇に美春は震える。 
また犯される。また惨めな肉便器にされる。汚い精液を注がれるだけの精液便所に。 
無理矢理組み伏せられた身体。鼻につく汗の臭い。男の体臭に囲まれながら自らの肉を嬲られる。 
膣肉を蹂躙するペニス。膣奥まで突き動かしその衝撃が子宮にまで響く。 
同様に掻き分けられていく尻肉。前後同時の肉棒による圧迫ですり潰されていく身体。 
痛い。痛い。痛い。許して。許して。許して。 
そんな願いを踏みにじるかのように生暖かい液汁が自分の胎内でほとばしってくる。 
熱い。熱を帯びた。そして自分に絶望を与えてくれる悪夢の白濁液。 
止めてください。中で出さないで。妊娠しちゃいます。 
誰とも知らぬ他人の種を孕むかも知れぬという恐怖。そんな絶望さえ与えてくれる。 
でも止めてはくれない。彼らは止めてはくれない。自分の身体中に同じものを浴びせかけてくれる。 
精液にまみれていく自分。身体の内も外も精液で汚されていく自分。 
とても惨めだ。どうしようもなく惨めだ。自分が可哀想。 
嫌だ。嫌だ。嫌だ。そんなのはもう嫌だ。そんなのはもう嫌だ。二度と味わいたくない。 
でもどうすればいい?どうすれば避けられる?誰かを身代わりに差し出す? 
出来ない。そんなことはできない。そんなことができるわけなんてない。 
でも、ああ、自分は狂ってしまう。自分は壊れてしまう。教えてください誰か。 
美春はどうすればいいのでしょう。美春はどうすれば救われるのでしょう。 
どうすれば壊れてしまったあの人の心を美春は救えるのでしょうか。 
誰か…その答えを…… 
 
「外にまる聞こえよ。そんな大声で泣き喚いて。」 
すると、扉越しに声は響いてきた。狭いトイレの壁におかしな具合に反響している。 
「音夢先輩っ!!」 
美春はそのまま呼び返す。たかだが厚さ数センチの木製の扉越しに。音夢はふんと鼻をならして 
美春を問い詰める。 
「それで、決めたの?誰かに替わってもらうか。そのままなのか。」 
「……美春は…美春は……」 
その問いに美春は強張る。どう答えればいいのかなんて分かってる。 
『他の人を犠牲にすることなんて美春にはできません。』と 
でもそう答えてしまったら美春の未来は閉ざされる。どこまでも惨めな肉便器。 
ケダモノ達の性欲処理の道具としてしか。 
「…美春は………」 
答えられない。何をやっているんだ。眞子やアリス。その他親しい人々を犠牲にすることなど許されないのに。 
でも答えられない。以前の自分だったならば進んで自らを犠牲にしたはずだ。 
自分一人が我慢すればいい。それでみんなが救われるのならばと。でもそんなことは言えない。 
今の自分には言えやしない。 
「…美春…は……」 
ああ、こんなことでも分かってしまう。自分は壊れてきている。自分は自分でなくなりかけている。 
磨耗している。終いには天枷美春は天枷美春でなくなってしまうのだろう。悲しい。とてつもなく悲しい。 
「もう、いいわ。」 
「っ!?」 
すると打ち切るように音夢は言った。そのまま続ける。 
「まっ。流石の美春もこたえたようね。てっきり自分は犠牲になるから他のみんなは許してなんて 
殊勝なことでもいうのかと思ってたけど。」 
「音夢…先輩……」 
まるで美春の心を見透かしたような台詞。音夢は告げてくる。そして最期に締めくくる。 
「私はもう勝手にするから。私の好きなようにね。美春も好きなようになさい。」 
それは決別の言葉。音夢から美春に下された。どこまでも冷たい響き。 
「音夢先輩っ!!……っ!あうぅぅっ!!」 
慌てて美春はトイレから飛び出る。しかし足を滑らせ床に激突する。 
身を起して飛び出るとそこにはもう音夢の姿はなかった。 
「音夢…先輩……」 
美春は立ち尽くす。自分が最も愚かな選択をしてしまったことに美春は気づく。 
狂える音夢は止まらない。次なる標的を求めて。そして美春の悪夢も終わらない。 
これからもずっと。いつまでも。いつまでも。 
 
 
 
大好きな音夢先輩。美春の大好きな音夢先輩。美春は今でも音夢先輩のことが大好きです。 
だからでしょうか。あんな酷い目にあわされたというのに美春は音夢先輩のことを憎むことができません。 
本当なら、本当に音夢先輩のことを思うのなら美春は正直に誰かに、警察にでも話すべきでした。 
美春が音夢先輩にされたこと。全部ありのままに。でも美春にはできませんでした。 
そんなことをすれば朝倉先輩が悲しむから。美春と同じように音夢先輩のことが好きなみんなが悲しむから。 
いいえ。そんなのはいいわけです。これは美春のわがままです。 
美春にはできなかったんです。美春の大好きな音夢先輩がもういないことを認めることが。 
美春は馬鹿なんです。今でも信じているんですよ。音夢先輩がもとの優しい音夢先輩に戻ってくれることを。 
そんなことはありえません。それは美春が一番よく分かっています。一番よく分かっているのに。 
それでも諦められないんです。美春は音夢先輩のことを諦めることができません。 
やっぱり美春は悪い子です。自分のわがままのためにたくさんの人に迷惑をかけている悪い子なんです。 
美春は音夢先輩を止めるべきでした。たとえそれが音夢先輩に仇なすことになろうとも。 
音夢先輩に罪を重ねさせちゃいけませんでした。これ以上の罪を。 
ごめんなさい。みなさん。全部美春が悪いんです。全部美春がいけないんです。 
美春が弱いから。美春がわがままだから。それでみなさんにもご迷惑を。 
ごめんなさい音夢先輩。音夢先輩が一番辛いときにお力になれなくて。 
思うんです。音夢先輩が辛かったとき。音夢先輩が苦しんだとき。 
そこに美春がいて音夢先輩の支えになってあげられればこんなことにはならなかったと。 
音夢先輩ごめんなさい。音夢先輩ごめんなさい。音夢先輩ごめんなさい。 
美春はいくら音夢先輩に謝っても謝り足りません。 
美春は何も出来ませんでした。理不尽な暴力に晒された音夢先輩を助けることも。 
死にたくなるような苦しみに喘いでいる音夢先輩を支えることも。 
狂気にとりつかれて暴走する音夢先輩を止めることも。 
こんな何もできない美春は悪い子です。何もできずにただ泣いているだけの美春は悪い子です。 
でも神様、こんな悪い子の美春のお願いを聞いてくれるならどうかかなえてください。 
それさえ叶えてくれるなら美春はもう他に何もいりません。大好きなバナナもいりません。 
どうか…どうか音夢先輩をとめてください。音夢先輩がこれ以上罪を重ねる前に。 
 
 
 
廊下を全速力で美春は駆け出していた。消えてしまったあの影に追いすがろうと。 
もう届かなくなってしまったあの背中を。 
(音夢先輩…音夢先輩っ!!) 
自分がまごまごしているうちに音夢は動き出してしまった。もう止められない。止まることがないのだ。 
狂気に陥った音夢。あれだけ親しかった美春にさえ容赦なかった。もはや見るもの全てが憎悪の対象。 
本当に哀れ。そして悲しい。 
(止めないと…音夢先輩を止めないとっ!!) 
音夢がこれ以上罪を犯す。音夢の手によって親しい誰かが危機に晒される。そんなことは美春には耐えられなかった。 
早く止めないと。でもどこへ行けばいい?そうだ、保健室。瞬時に脳に浮かぶ思い付きのままに保健室を目指す。 
だがあまりにも目的に囚われるあまり美春は注意力を失っていた。丁度歩いてた女子に正面からぶつかる。 
「っ……痛ぁっ……ちょっとっ!危ないじゃないっ!廊下で走ったりなんかしてっ!!……って?…美春ちゃん?」 
「…あ…眞子先輩……」 
ぶつかった相手は眞子だった。美春はしばし眞子の顔を見つめると、すぐに立ち上がりまた駆け出す。 
「すみませんでしたっ!眞子先輩っ!」 
「ちょっと…美春ちゃんっ!…美春ちゃんっ!…って……」 
謝りながら美春は消えるように駆け出していった。眞子はまたしても呆気に取られる。 
「どうしたんだろう…美春ちゃん……」 
美春の不自然な態度に先程のことも合わせ眞子はその顔を曇らす。 
 
 
『朝倉君なら今日はもう家の方に帰ったよ。何か彼女に用事でもあったのかい?』 
到着早々、美春を待ち受けたのは保険医昭島のそんな一言だった。 
美春は失礼しますとだけ言い残して足早に保健室を後にした。 
どこに行けばいい?音夢の行き先。まさか言葉通り家に帰っているとも思えない。 
あたるしかない。心当たりを片っ端から。その最期に朝倉家へ行こう。 
音夢に会ってもう一度話をして。 
(………っ!!) 
ふいに立ち止まった。音夢と会ってどう彼女を説得するというのだろうか。もう自分の言葉は音夢に届かないのに。 
何を言っても無駄なのだ。何を言っても止められないのだ。もはや美春には。音夢のことを。 
(それでも…それでも美春は…音夢先輩を……) 
止めなくてはいけない。自分が音夢を止めなくてはいけない。それが自分の義務だから。 
ああ、本当ならばこんな無駄なことに時を費やすのではなく誰かに正直に話すべきなのだ。 
自分と音夢のことを。洗いざらい。それをできなかった理由。脅迫されていたこともある。 
あの日、音夢は自分を犯したあとそのときの写真をネタに美春を脅した。 
処女を散らされ股間から無惨に血を垂れ流す自分の姿。見るも無惨。あんなものをばら撒かれては生きてゆけない。 
脅されて呼び出されたその場所。その場所で美春は輪姦された。大勢の男子達に。 
惨めに輪姦され汚される美春の姿を音夢は冷笑を浮かべながら映像に収めた。 
そしてこうも言われた。もし他言あるようならばこのビデオを保健の教材ビデオとすりかえると。 
美春は逆らえなかった。美春は逆らうことができなかった。だがそれも言い訳にすぎないと美春は思っている。 
本当はしたくなかったからだ。音夢を告発することなど。そしてそれは今でも。 
だからこそ、だからこそ美春は止めなくてはいけない。音夢を。自分自身の我がままのために他のみんなを危機に晒しているのだから。 
(音夢先輩っ!!) 
校門を走り抜ける。そのまましばらく走る。もう肩で息をしてる。次はどこへ?公園?神社? 
どこでも片っ端から当たるしかない。音夢を見つけるまでは。 
「っ!?きゃうっ!!」 
するといきなりのことである。美春は何者かによって引き止められていた。力強い。これは男の腕だ。 
「何をするんですかっ!離し………ひぃぃっ!!」 
自分を引き止める相手の顔を見た瞬間に美春は引きつる、先程の男子達だ。あの日、美春を陵辱した。 
「んひっひひ。どこいくのぉ?天枷ちゃん。」 
「どうせなら俺たちと遊ぼうぜぇ。暇してることだしさ。」 
そうニヤケタ顔を彼らは美春に見せてくる。その下心をまるだしにして。 
「止めて…離してくださいっ!美春…今日はっ!!」 
腕の中でもがくがビクともしない。女子の中でも比較的小柄の美春と大柄なその男子とでは力の差がありすぎるのだ。 
その上、彼らは複数で美春が逃げられないようにしっかり取り囲んでいる。 
「へへへ。実は俺たち頼まれてるんだよねえ。天枷が馬鹿な真似しないようにしてくれって。」 
「そうそう。天枷に色々としゃべられると俺たちも困るからねえ。」 
「さあ、諦めて一緒にいこうよ。悪いようにはしないからさあ。」 
それらの言葉に美春は悟る。自分は待ち伏せされていたのだ。こうして音夢を探して校舎を出る。 
そのタイミングを。それが誰の差し金によるものかは分かりきっていた。一人しかいない。こんな事をするのは。 
(……音夢先輩………) 
思い至る。全て音夢の企て。最初からこうするつもりだったのだろう。美春がどう答えようとも。 
そしてその仕掛けに美春はまんまとかかった。網にかけられた魚のように。 
「さあさあ、それじゃ一緒にいこうぜ。たっぷり可愛がってやるからなあ。」 
「携帯で他のやつらも呼んだから今日は夜遅くまで楽しもうぜ。」 
「嫌ぁぁぁぁっ!!放してくださいっ!!音夢先輩っ!音夢先輩っ!!」 
そのまま美春は彼らによって引き摺るようにして連れ去れらてゆく。再び迫る陵辱への恐怖と絶望。 
音夢を止めることができなかったことへの無念。それらに包まれながら美春はただ音夢の名を叫んだ。 
 
 
実際にその声が聞こえたというわけではない。だがふと聞こえた気がした。自分を名を呼び続ける美春。 
その悲痛な叫びが。 
「クスクスクスクス。」 
含み笑いが込み上げてくる。今日もまた美春はケダモノたちの慰み者とされるのだろう。 
なんて可哀想で惨めな美春。それがなんともはや愛おしい。自分が美春に課した数々の仕打ち。 
それは確実に美春の心を削り取っている。容赦なく。 
「ふふふ。あはは。あははははは。」 
笑いが止まらない。揺れ動く良心と陵辱への恐怖。双方から責めつけられたであろう美春。 
美春がどれだけ苦しんだのか手に取るように分かる。それは自分自身も通過した道なのだから。 
あの惨めに犯された夜から。ずっと地獄に自分はいた。蘇る悪夢にうなされ溢れる惨めさに苛まれた。 
そして生まれ出る周囲への憎悪。この島で平穏な日常をおくっていた少女達への嫉妬。 
最初はそんな風に心さえも穢れていく自分を嫌悪した。自分がどん底まで堕ちていくことを。 
何度も繰り返した自殺未遂。死にきれなかった度に惨めさは増していった。 
初音島での幸せだった日々。思い返すだけで心が締め付けられる。 
あの頃の自分が今の自分を汚いものを見るような目で見ているような気がして。 
そんな苦しみから逃れるには壊れるしかなかった。もうそれまでの朝倉音夢ではなくなるしかなかった。 
汚れきった。本当に汚れきってしまった自分だから純一と結ばれることはないだろう。そのことは諦めた。 
だが許さない。自分がこんなに惨めな思いをしているというのに他の娘が彼と幸せになることは許せない。 
壊してしまおう。汚してしまおう。自分のように。本当に惨めな自分のように。 
もう自分は人でなしでいい。悪魔になったっていい。こんな惨めさから逃れられるのなら。 
「馬鹿ね。美春。早く私のようになってしまえば楽なのに。」 
美春のことを振り返る。本当にお馬鹿な美春。あんな目に合わされてもまだ心のどこかで私を信じてる。 
本当にお馬鹿さん。でもそこが美春のいいところ。もっと苦しみなさい。もっと泣き叫びなさい。 
貴女は最高の玩具なの。悪魔に魂を売り渡した私にとって。もうじきに仲間を増やしてあげる。 
そうすれば貴女も少しは惨めじゃなくなるかしら。一人寂しく犯されるよりは。 
それとも友達思いな貴女はもっと苦しむのかしら。それもいいわね。うふふ。 
「まあいい子で待ってなさい。たっぷりとみんなに可愛がってもらいながらね。」 
そう呟く音夢の口元は歪む。目に浮かぶのは惨めに陵辱される美春の姿。精液にまみれ汚汁を浴びせかけられる。 
さあ、ぐずぐずしてはいられない。次の獲物が自分を待っているのだから。 
 
 
肉の塊は胎内でビクビクと痙攣を起していた。ドクリドクリ。擬音とともに吐き出される液汁。 
ああ、まただ。また子宮に注がれている。汚されている。身体を内側から。全部。 
「うっ…ぐぅぅっ…ふぇぇぇ…ひぐあぁぁっ!!」 
「おいおい、泣くほど気持ちよかったのかよ。そんなに膣内射精がよかったのか。」 
「ふふふ、こっちは大勢だからな。たっぷり出してやるからな。喜べよ。」 
泣きじゃくる美春を尻目に下卑た笑みを見せる。心底楽しんでいる。美春を強姦することを。 
「や…めてくだ…さい…もう…許して…くだ…あひぅぃぃぃっ!嫌ぁぁぁぁっ!!」 
「あはは。嫌々言ってる割にはいい締め付けしてるよこいつ。」 
「肉便器だ。生まれつきの肉便器なマゾなんだよきっと。」 
「やめ…いっ…ひぃぃっ…ひやぁぁぁぁっ!!」 
そうしてまた次の肉棒が美春の膣内へと埋まっていく。精液と愛液とでぐちょぐちょにされた美春の膣内。 
それがグチャグチャにかき回される。熱く滾った肉の棒で。同時にしきりに囁かれる言葉。肉便器。 
今の美春を言い表すのにこれほど最適なものもない。 
(違います…美春そんなのじゃないです…そんなのじゃ……) 
そう否定はしてみてもそれ以外の言葉が見当たらないのも事実であった。押さえつけられ固定された身体。 
大きく蛙のように開かされた両足。その付け根に当たる部分。美春の膣をめがけて次々とペニスが飛び込んでくる。 
白濁の液汁を注ぐために。美春は器なのだ。膣も子宮も。精液を注がれるための器なのだ。 
「うっひょう。アナルもよく締まるぜコイツは。」 
「あひぃぃぃっ!!いぎひぃぃぃぃっ!!」 
そしてアナルも使われ始めた。尻肉を強引に掻き分ける男根。激しくそして力強い。 
痛い。とてつもなく痛い。肛門が引き裂けそうなほどに。 
「ほらほら、コイツでもしゃぶってろよ。しっかりと。」 
「んむぐぅぅぅ…んぶっぷ……」 
口にも咥えさせられる。全てが初めて輪姦されたあの日と同じように。 
ビクンビクン。ああまた膣で射精されている。子宮が熱い。 
「嫌ぁぁぁっ!妊娠しちゃいますぅぅっ!もう止めてぇぇぇっ!!」 
ドクンドクン。ああ、お尻にも。逆流していく。液汁が。 
「お尻は…お尻はもう勘弁してくださいっ!!嫌ぁぁぁぁっ!!」 
でも止むことはなく白濁液が美春に降り注ぐ。口の中に出された。不味い。でも飲むことを強要される。 
手も足も握り擦ることを要求されてニチャニチャになった。ほとばしる精液で。 
ビチャビチャ。髪にも降り注ぐ。まるでリンスのように。顔にもかけられた。べっとり張り付いた精液が顔を滴る。 
「や…め…もう…やめ……」 
そうこうしているうちに声も出なくなるほどに弱りきる。心も身体も。溢れかえるのは笑い声。 
惨めな肉便器の美春を嘲り笑う声。そうですね。そうなんですね。やっぱり美春はもう肉便器なんですね。 
男の人の精液を吐き出されるためだけのとても惨めな肉便器。それが今の美春。 
(駄目です…美春壊れちゃいます…音夢先輩……) 
果たしてこの陵辱が終わった後も美春は天枷美春のままでいられるのだろうか。 
セックスのことしか考えられない淫らな性奴隷と化すのではないのだろうか。 
嫌だ。そんなのは嫌だ。でも無理。それを止めることはもう無理。意識が遠くなる。 
(音夢先輩。嫌です。そんなのは。美春は……音夢先輩。音夢先輩…でももう無理なんですね。 
音夢先輩。もう手遅れなんですか?音夢…先輩………) 
薄れいく意識の中、ひたすらに音夢のことを美春は想う。そんな美春を男達は果てしなく輪姦し続けた。 
 
 
ずんぱん。ずんぱん。美春のおなかの中で音が鳴り響いています。 
「くぅぅぅぅっ!!締まる。締まるぜ最高。こんなに使い込んでるって言うのによぉ!」 
そう喜びながら男の人は腰を動かして美春を犯します。もう吐き出された精液でグチャグチャになった美春のあそこを。 
「へへ、前よりもずっと使い心地が良くなってるぜ。たまんねえ。」 
ドロドロになった美春の膣の肉は男の人のおちんちんをきつく締め付けています。 
濡れたお肉とお肉が擦れあっています。美春の胎内で。美春のあそこはもう男の人の精を搾り取る道具です。 
「うぅ…またでちまう。すげぇ。いくらでも射精できるぜ。」 
また美春のおなかにドクドク白いおしっこが流れ込んできます。汚いです。美春はまた汚されました。 
おなかの中の奥深く。赤ちゃんを育てる場所にまで入ってきます。悲しいです。 
このままじゃ美春が望んでもいないのに赤ちゃんができちゃいます。本当に悲しい。 
「うへへ、ケツもよく締まるんだよなあ。こいつ。うへへ。」 
美春のお尻の穴にもおちんちんが突き刺さっています。両側からずんぱんずんぱん。 
苦しいです。押し潰されちゃいそうです。美春壊れちゃいます。 
「最高の肉便器だぜこいつは。なんだかんだいってもう気持ちよくなってるだろ?」 
そう勝手なことを言いながらその人たちはみんなで美春のことを虐めます。 
その人たちのおちんちんが何本も美春の身体を嬲り者にします。あそことお尻。2本一変になんて当たり前です。 
お尻の穴もあそこの穴も溢れた精液でドロドロのグチョグチョになっています。それでも止めてくれないんです。 
悲しいです。苦しいです。痛いです。音夢先輩。美春はこの人たちの惨めな肉便器にされています。 
どうしようもなく惨めな。 
「ほれバナナだ。しっかりしゃぶれよ。」 
違います。そんな不味いもの美春の大好きなバナナじゃありません。不味い。苦い。吐き出したくなります。 
でも吐き出したらその上に顔をべっちょりつけられました。汚いです。悔しいです。涙が止まりません。 
「おっ、ようやく俺の番か。へへへ。」 
また汚い笑い顔を浮かべた人が美春に近づいてきます。美春を慰み者にするために。 
オチンチンを引き抜かれてゴポゴポ精液があふれでているところにまたおちんちんが入っていきます。 
もう何時間繰り返したのでしょう。美春はもう限界です。 
「ほらほら、もっと腰振らなきゃだめでしょうが。」 
「もっと力強く吸えよ。下手糞だなあ。」 
「ケツ緩めんなよ。俺が使ってるんだから。」 
みなさん勝手です。勝手なことを言って美春を虐めて楽しんでいます。美春はこんなにも苦しいのに。 
苦しいです。悲しいです。痛い。そして惨めです。もう…死にたい………。 
これからも、これからもずっと美春はこんな惨めな思いをしなくちゃいけないんでしょうか? 
「もふ…らめでふ……ゆるひへ…ゆるひへ…くら……」 
そう呂律も回らない舌で美春は許しを請います。泣き叫ぶ気力さえ美春には残っていません。 
散々泣きつくして涙の塩が痕になった顔。その上に白濁の液体がぺっちょりとへばりついてます。 
もう痛みの感覚さえ麻痺したお尻とあそこをまだずんぱん犯され続けています。これでも止めてもらえないのでしょうか? 
「そろそろ仕上げにしようぜ。そろそろ。」 
すっかり美春がボロボロになったところで今日はお開きのようです。この前されたときよりも美春はズタボロです。 
「おっしゃあ、みんなでコイツにぶっかけるぞ。」 
そういって皆さんおちんちんをしごいて美春に白いおしっこを引っかけます。あはは。黄色いのも混じっていますよ。 
美春は便器。男の人の白いおしっこ専用の肉便器。それが今の美春。そうなんですね。音夢先輩。そうなんですね。 
美春は…美春は…もう…… 
 
 
日が長くなったとは言え流石にこの時間帯になると辺りも薄暗くなっていた。音楽部の練習を終えての帰り道。 
眞子はふとひとりごちる。 
「本当にどうかしたのかなあ。美春ちゃん。」 
気にかかっていたのは後輩の美春のことだった。付属時代からそれなりに親しくしている後輩。 
そんな美春の今日の不自然な様子が眞子には引っかかってしょうがなかった。 
「せっかく音夢も帰ってきたのに。」 
付属時代、美春が一番懐いていた相手は音夢だった。何をするときもいつも一緒。そんな印象を受けていた。 
その音夢が二年ぶりに初音島に帰ってきた。つい先日の美春のはしゃぎぶりは眞子の記憶にも新しいというのに。 
「あら?眞子。今、帰り?」 
そんなことを思っているうちに声をかけられる。振り返り見るとそこには当の音夢本人がいるではないか。 
「音夢!?仕事の方はもう終わったの?」 
「ええ、今日は早めにね。ちょっと懐かしいもんでこの辺を散歩してたら偶然。」 
そう微笑んで音夢は答える。眞子はそんな音夢を見つめて思いついたように声をあげる。 
「ちょうどよかった。ねえ音夢。美春ちゃんのことなんだけど……」 
「美春?美春がどうかしたの?」 
聞き返す音夢に眞子は一つ一つ話した。美春にここ数日元気がないこと。美春の今日の挙動が不自然なこと。 
それに何かガラの悪そうな輩にからまれていたことも付け加えて。 
「何か困ったことあったら言ってってあたしも言ったんだけどね。やっぱ音夢が相手の方が素直になるだろうし。 
だからさ。今度、美春ちゃんに会ったら音夢の方からもお願い。あの娘。多分なにか悩んでると思うから。」 
そう伝える。音夢ならばきっと美春の力になってくれるだろう。あれだけ仲が良かった二人だ。 
例え二年の間があろうとそんなことは関係ない。眞子はそう信じている。 
「そう…じゃあ私のほうからも美春にそれとなく聞いてみるから。」 
「うん。ありがとうね。それじゃあ音夢。さよなら。」 
音夢の返事にこころよくし眞子はそのまま帰宅しようとする。 
「ねえ…眞子…」 
すると後ろから音夢が呼んでくる。なにか用事だろうか。眞子は振り返る。 
「何?音夢………っぐ!?」 
するといきなり衝撃がはしった。高電圧を食らったような衝撃が。 
「な……何で………」 
崩れ落ちる眞子。眞子が意識を失う前の一瞬見たもの。それは歪んだ笑顔でスタンガンを握り締める音夢の姿であった。 
 
 
 
「んっ……うっ……」 
眞子が目を覚ますとそこはどこか倉庫の中のようであった。今は使われていない。そんな感じの。 
(どういうことよ…これ……) 
更に気づくと眞子は身動きできないように縛り付けられていた。自分が意識のない間に誰がこんなことを。 
「あら?ようやくお目覚め。」 
「…っ!!」 
すると起きぬけに声が飛んでくる。驚いて仰ぎ見る。その声の主は音夢であった。 
「ちょっと…音夢っ!!これはどういうことっ!?悪い冗談は止めてっ!」 
不敵な音夢に対し眞子も怒りを見せる。なんだというのだろう。いきなりこんな真似をして。 
どういうつもりなのだろうか。いくら相手が友達だからといって許せる限度を超えている。 
「あら、私冗談のつもりなんてないんだけど。」 
そうしれっと答える。それと同時に眞子を眺める。 
(そうよ…冗談じゃない…冗談なんかじゃ…) 
眞子を見つめる音夢の瞳には暗い灯火が宿っていた。怨讐にも似た想いがこめられたような。 
そう。冗談ではない。これは本気なのだ。美春のときと同じように。これは冗談なんかじゃない。 
(貴女が悪いのよ眞子。貴女があの頃とちっとも変わらないままだから。ほんと美春と同じね。) 
先程交わした短い会話。それだけで眞子が音夢の知っている二年前の眞子のままであることはうかがい知れた。 
だれにでも思いやりがあって面倒見もよくて、今の音夢とは対極に位置する存在。あの純真だった美春と同様に。 
「ちょっとっ!ふざけないでよ音夢!あたし本気で怒るわよっ!」 
そんな音夢に流石の眞子も怒り心頭のようだ。縛り付けておかねば熱い鉄拳の一発でもお見舞いされるところだろう。 
「まあまあ。そんなに慌てないでよ。そういえば眞子。えらく美春を気にしていたようだけど。」 
にこやかにそして冷酷に微笑みながら音夢は言う。どこか人を食ったような態度で。 
「美春ちゃん!?美春ちゃんがどうしたって言うのよっ!!」 
音夢の態度に憤りを募らせながらも眞子は聞き返す。すると音夢はすぐに答えてきた。指で或る方を指し示しながら。 
「あそこにあるのが何なのか分かる?眞子。」 
「何って………っ!!」 
そのまま音夢が示す方向に眞子は首を向ける。すると目に止まる物体。何かの置物?肌色の。 
いやところどころ白濁色の液体で汚れた。あれ?何?すぐには認識できない。いや認識したくないのだ。 
眞子の心が咄嗟に防御反応として。 
「ぁ…ぁぁ…ぁぁぁ………」 
だがそれが何であるかを眞子は徐々に認識していた。人の形。マネキン?ちがう生身の人だ。 
死体のようにぐったりしている。でも呼吸で僅かに身体が動いている。髪の毛の色はオレンジ。 
よく見ればそれは眞子がよく見知っている。眞子のよく見知った人物。 
「美春ちゃんっ!!…い…ぁっ…ぁ…嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 
数時間に渡る輪姦を受け続け全身を髪の毛の一本一本に至るまで精液に染められた美春。 
そのあまりにも無惨な姿に眞子は腹のそこから悲鳴をあげた。 
 
それはもう白濁に浸された汚物でしかなかった。その素肌、髪にさえも満遍なくふりかけられた精液。 
延々と注がれ続けた膣口と肛門からも溢れ出る。生気の灯らぬ虚ろな瞳。顔も精液と涙で汚れていた。 
全てを喪失した呆然とした表情。どれほどの苦痛と絶望がその身を襲ったのか。想像するに難くない。 
それはもうただの残骸であった。汚辱に浸され続け壊れ果てた少女の残骸。 
その無惨な姿から普段の無邪気で快活な姿を想像するものなどおおよそ皆無であろう。 
「あぁぁ…ぁぁぁぁ………」 
呻き声が漏れる。未だ眞子の脳は目の前の現実を認識することを拒絶しようとしていた。 
眞子の目前で精液まみれの無惨な姿を晒す少女。天枷美春。一学年下の後輩でそれなりに親しい。 
その美春の惨状に眞子はショックのあまりその思考を停止させていた。 
「あら、眞子には刺激が強すぎたかしら?」 
そう首をかしげながら冷たい微笑を浮かべて音夢は呟く。 
「どう?そこの馬鹿わんこの白濁和えのオブジェは。なかなか滑稽な出来だと思うんだけど。」 
歪んだ口からどう言葉を紡ぐ。眞子は愕然となる。この惨状の仕掛け人。それが音夢であることに。 
「ど…どうしてっ!どうして美春ちゃんにこんな酷いことっ!音夢っ!どうしてっ!!」 
涙ながらに訴えかける。眞子は信じたくなかった。音夢が美春にこんな惨い仕打ちをするなどと。 
仲のよかった。あんなにも仲のよかった二人なのに。音夢を姉のように慕っていた美春。 
その美春によもや音夢がこんな仕打ちをするなどとは。 
「何でっ!?どうしてっ!あんなに仲良かったじゃないっ!それなのに…それなのにっ!」 
言葉の終わりはもう涙声であった。憤りというより深い哀しみ。それの込められた叫びが響く。 
だが音夢はその冷笑を崩さぬままである。 
「どうしてって…目障りだからよ。」 
「っ!?」 
ぼそりと囁く音夢の言葉に絶句する。目障り?音夢が美春を?あんなにも仲のよかった美春を。 
「美春だけじゃないわ…眞子…貴女もそう…白河さんとか…他の娘たちもそうね…私のいない二年間… 
兄さんの側にいて楽しく暮らしてた娘達はみんなそう。目障り。見ているだけでむしゃくしゃする。」 
怨念さえ篭っているかのようなその言葉。眞子はたじろぐ。そして気づく。音夢がもう以前の朝倉音夢ではないことに。 
「特に美春は癇に障ったわねぇ。あの娘ったら相変わらず無邪気なままなんだから。なにも変わってない。 
私だけが汚されたことを実感させてくれるのよ。だから壊してやったの。私と同じように惨めに。」 
邪悪に歪む音夢の表情。眞子はこんなにも凶悪な形相を見るのは初めてであった。震えがはしる。 
そして疑問も生じる。汚された?何を?一体? 
「音夢っ!本土で何があったの!?どうしてこんなこと……」 
そう疑問を口にする。だが音夢はにべもない。 
「話したって意味がないわ。それにね……」 
一旦言葉を区切る。ふいに音夢の眼光は鋭さを増した。射抜くような視線に眞子はひきつる。 
「今は自分の心配をしたほうがいいわよ。眞子。」 
言葉を吐き捨てるとともに音夢は足を動かす。眞子の方へと。一歩ずつ。 
「………っ!!……い……やぁ……ぁ……嫌ぁぁぁぁぁっ!!」 
にじりよる恐怖に耐えかねた眞子の絶叫がまたしても響いた。 
 
 
ぴちゃり。唾液に濡れた舌が秘部に触れるだけでおぞましさが眞子の身体を突き抜けた。 
「ひっ…いっ…やめ…やめてぇぇぇぇっ!!」 
「あら駄目よ。お楽しみはこれからなんですもの。」 
涙を浮かべ哀願する眞子の想いも音夢には届かない。構わずに愛撫をはじめる。剥き出しにされた眞子の秘肉へと。 
「ひやっ…やっ…あっ…嫌ぁぁっ!!」 
再三にわたって響く眞子の悲鳴。音夢にとってはそれは心地よかった。もっと怯えなさい。もっと叫びなさい。 
そこに暗く乾いた快感が生まれる。それは穢れきった音夢の心を癒してくれる唯一の快楽。 
(さあ眞子。貴女も美春のようにしてあげるわ。私とおなじようにね。うふふ。) 
捕縛した眞子を組み伏せるのは音夢にとっては容易かった。あらかじめ弛緩薬を眞子が気絶している間に投与しておいたのだ。 
ろくに抵抗さえできない相手を嬲る。それは楽しい。美春の処女を奪ったあの日のように。 
「止めてっ…音夢…お願いだからぁっ…ひっ…あっ…っは…ひぃぃっ!!」 
ボロボロ涙を零してすがる眞子に対して音夢の責めは続く。薄っすらと陰毛が茂る眞子の秘部を音夢の舌は叩く。 
ぴちゃぴちゃ唾液を絡ませて眞子のいまだ穢れを知らぬ処女肉を濡らしていく。 
「ダメェっ!そんなとこ舐めちゃ…やだぁぁっ…ひぃっ!嫌ぁ…見ないで…そんなとこ見ないでぇっ!嫌ぁ!」 
舌先で秘肉をつつきながら音夢は眞子の秘唇に手を触れる。指先で触れながら割れ目をいじる。 
その途端に眞子から悲鳴が漏れる。構わず愛撫を続けながらも音夢はクレバスから覗き見える中身を視姦する。 
眞子の身体か未だに純潔を保っている。その証を。 
「ふふ。やっぱり処女なんだ。眞子も。」 
「っ!?」 
ふいに囁かれて言葉を失う眞子。音夢は構わずに続ける。 
「ふふふ。処女のクセにいやらしいわね。もう濡れてきてるわよ。眞子。」 
「違っ…そんなんじゃ……」 
「あら。身体は正直よ。ほらこうされるのが気持ちいいんでしょう。そうなんでしょう。」 
「違う!違うっ!!……っひ…んひぃっ!くひぃぃっ!!」 
音夢の言葉攻めに抗おうとする眞子であったが皮肉にもその身体は眞子自身の意思を裏切ってくれる。 
クチュクチュと軽く眞子の膣内をかき回す音夢の指先。初々しい処女肉の触感が伝わってくる。 
軽く慣らした後にそっと唇をつけて舌を滑り込ませる。既に音夢の唾液で濡れた眞子の膣肉を舌先で更に執拗に嬲る。 
そうこうしているうちに眞子の秘所からは淫猥な蜜が溢れてきた。身に押し寄せる悦楽に抗いきれぬ証。 
眞子から滲み出る愛液はクンニを続ける音夢の唾液と混ざりあう。それとともに喘ぎ声が眞子の口から漏れる。 
「んふふ。やっぱりそう。淫乱ね。眞子は。このドスケベ。」 
「やめて…音夢…やめ…ひぃっ…くふぁっ…ひぃぅっ!」 
哀願する眞子の声音にも甘い響きが混じってきた。陰部から溢れる蜜はとろとろと秘肉全体を湿らす。 
音夢の口の周りは既に眞子の愛液と自身の唾液とでべとべとになっている。それでも音夢は愛撫を続ける。 
「あぁぁぁぁっ!!ひぁぁぁぁぁっ!!」 
オルガズムに達した眞子から吹き出た飛沫が音夢の顔に飛び散った。 
 
「うっ…ぅぅぅ…ひっぐ…ぅぅ……」 
すすり泣く。羞恥心のあまりに。音夢の手によって与えられた恥辱は眞子の心を確実に削り取っていた。 
(どうして…音夢…どうして…こんな……) 
突然の音夢の豹変。信じていた友人からの裏切り。余りにも信じがたい現実が眞子を苦しめる。 
無惨な姿にされた美春。それをお膳立てをしたのは音夢だ。そして音夢の毒牙は今、眞子へと向けられている。 
どうしてこんなことに。どうして音夢はこんなにも変わり果ててしまったのか。まるで理解できない。 
「んふふ。いやらしいわね。眞子ったら。私の指がもうこんなにとろとろよ。」 
眞子から滲み出た愛液が絡む指先をペロペロと音夢は舐める。恍惚さえ浮かべながら。 
「ふふ。毎日自分で慰めてるんでしょ。淫乱ね。眞子は。」 
「違うっ!違うっ!」 
蛇のようにねちっこい言葉責めに眞子はたまらず声を荒らげる。すでに眞子の顔は朱に染まっていた。 
同期する心臓が過剰な血液を脳に送り込んでくる。全身から汗が吹き出てきそうだ。 
穴があれば入りたい。そんな言葉がまさにあてはまるような現状に眞子は焦燥する。 
「でも、そんな日も今日で終わりね。」 
そう遮るように呟く音夢。ごそごそと後ろから何かを取り出しそれを眞子に見せ付ける。 
「これが何か分かる?眞子。」 
「……なっ…何よ…これ……」 
差し出された物体。それは縦長の棒状の物体だった。バナナかこけしでも連想しそうなそのフォルム。 
色は黒々として光沢さえ放つ。鋭利なその切っ先は凶器のようにさえ思えた。 
何のための代物なのか。瞬時には理解できなかった。だが想像はつく。それがなんであるのかを。 
不幸なことに思いついてしまった。その異形が何故に存在しているのかを。 
「…ぅぁぁ……ぅ……」 
歯の根も合わないまでに凍りつく。視線を合わした先にはその異形をいとおしげに愛でながら浸る一つの顔。 
「これで貴女の処女を頂くわ。眞子。」 
音夢はにこやかに微笑んだ。心からのその笑み。それが何よりも恐ろしい。 
「…い…嫌ぁぁぁぁっ!!やだぁぁぁぁっ!許してぇぇぇぇっ!!」 
恐怖に絶望して叫び狂う眞子をよそに音夢はその鋭利な獲物を自分の身に装着し始めた。 
 
叫び声が耳に響く。顔を蒼白にひきつらせ泣き叫んで許しを請う姿。ああ、心地よい。 
こんな光景を見ているだけで心が癒される。 
「音夢、許してぇぇっ!お願いだから許してぇぇっ!」 
そう眞子は縋りつくように哀願する。滑稽だ。そんなことをして今更仏心でも出すとでも思っているのだろうか。 
哀れな贄の分際で。私の心を満たす可哀想な獲物の分際で。 
「美春も同じだったわ。そうやって私に泣きついてきたっけ。そんなの構わずに犯してやったけどね。 
私の手で。それはもうむちゃくちゃに」 
そう言い捨てる。眞子は絶句する。わなわなと身体を震わせながら瞳に涙を溜めて。 
「ひ……ひどい………」 
そうボロボロ涙を零しながらいうのが精一杯と見える。私の言葉がよほどショックだったようだ。 
それにしても酷いですって?それじゃあ私が地獄にいるときこの島で何も知らずのんきに暮らしてた貴女達はどうなのかしら? 
貴女は知らないでしょうけどね。私はもう何度も死のうとしたのよ。その度に死にぞこなって。惨めさで溢れて。 
貴女に分かるかしら。大切な純潔を大好きな人に捧げることなく無惨に散らされた悔しさ。 
自分が汚されたという事実に苛まれ続ける苦しみ。そして何より自分一人だけが穢れてしまったという孤独感。惨めさ。 
分からないわよね。そうよね。だから分からせてあげるのよ。私が貴女に。 
「気にすることはないわよ。眞子も美春と同じように可愛がってあげるから。これからたっぷりね」 
そう言い捨てた瞬間に眞子の顔から血の気が失せた。声無き叫び。口だけが大きく開く。あともう少し。 
「それじゃあいこうかしら。眞子」 
そうこうしているうちに私の腰部は眞子の秘部に接近していた。突き出た物体も無論のこと。 
切っ先が軽く触れる。ビクンと眞子の身体が震える。さあ、いけ。押し込め。このまま真っ直ぐに。 
「あははははは。あははははははは」 
堪えきれずに私は笑い出していた。また聞ける。あの甘美な叫びが。私の心を甘くとろかす響きが。 
ドスンと体重を落とす。硬いゴム製の棒を肉繊維を引きちぎるようにして押し込むために。 
さあ裂ける。ほら裂けた。瞬きする間さえ恐ろしくスローに感じられる。ほらまだか。さあ叫べ。 
「…ぎ…ぎぃぃぃぃっ……ぁっ…あぎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 
醜悪な肉塊を模したゴム製の凶器。それによって引き裂かれ無惨に散らされていく眞子の処女肉。 
想像を絶するであろう苦痛。その痛みに耐えかねた眞子が発する断末魔の叫びは乾いた私の心を何よりも潤してくれる。 
 
 
『止めてくださいっ!もう許してくださいっ!お願いしますっ!』 
美春はまだ男の人達に犯されています。もう何本のおちんちんが美春のあそこに入ったのでしょうか。 
五人目から先は数えていません。 
『膣内は……膣内だけはどうかご勘弁を…ひぃぃぃぃっ!!妊娠しちゃいますぅぅっ!』 
泣いて許しを乞う美春の願いをみなさん聞き届けてはくれません。ああ、美春のおなかの中でビクンビクンいってます。 
赤ちゃんの素がたくさん美春の子宮に注がれているんです。ひどい。赤ちゃんできちゃいます。でも逆らえないんです。 
今の美春はみなさんの肉便器なのですから。美春の膣も、お尻も口も、おちんちんがぎゅうぎゅうにつまっていて 
ドクドクと流し込まれるのは精液。美春の身体は内も外も白濁まみれに汚されて。 
『クスクスクス……いい気味ね……』 
それを楽しそうに見つめているのは音夢先輩でした。美春が大好きだった音夢先輩。 
音夢先輩は惨めに犯される美春を見ながら本当に嬉しそう。 
美春が泣き喘ぎ、よがる姿を本当に楽しそうな姿で見ています。 
あはは。そうなんですね。音夢先輩にとって美春なんてもう玩具でしかないんですね。 
壊れるまで痛めつけて嬲る。そんな玩具でしか………… 
『本当に楽しいものよね。自分より惨めで無様な相手がいるのって』 
本気でそんなこと言ってます。心の底からそんなことを。音夢先輩。美春は悲しいです。 
『まだよ。まだまだ。貴女にはもっともっと惨めになってもらわないと。もっともっと……』 
これ以上惨めになるんですか?美春はこれ以上惨めにされるのですか? 
そうなんですか。もうどうしようもないんですね。 
『ええ、そうよ。貴女は一生私の玩具。私の奴隷。私のペット。クスクス。大好きよ美春。ほんと可愛い娘』 
そうですか。音夢先輩に喜んでいただけて何よりです。でももう駄目です。辛いです。美春は心も身体も限界です。 
もう死にたいですよ。本当に。大好きな音夢先輩からこんな仕打ちを受けて。男の人達から惨めな肉便器にされ続けて。 
『そう?じゃあ勝手に死ねば?私は次を見つけるだけだし』 
やめてください。でも聞いてはくれないんですね。美春の言うことなんて。音夢先輩は。 
『よく分かってるじゃない。その通りよ』 
ええよく分かってます。美春には音夢先輩を止められない。止めようとしても止める力がない。 
無力なんですね。美春は。 
『ええ、だからさっさと目を覚ましなさい。そうやって夢の中でも犯され続けてるつもり』 
覚められるのなら早く覚めたいですよ。お尻も痛いことですし。ああ、またお腹の中で。 
ああ、またグチョグチョのドロドロ。お口の中に苦い精液の味が広がってます。 
上から馬乗りにされて下からも突き上げられて。美春の体がぺしゃんこになっちゃいます。 
辛いです。苦しいです。でも目を覚ましても同じ地獄がまた続くだけですよね? 
『同じ?違うわ。』 
何か違うのですか? 
『美春がもっと人間を止めたくなるくらい素敵な出来事よ。待ってるのは』 
それはなんですか?音夢先輩。音夢先輩………… 
 
起き抜けに耳に響いたのは悲鳴だった。絹を裂くような叫び。それだけが鼓膜に響く。 
音に促され視線を泳がす。そして網膜に焼きつく。悪魔のような所業が。 
「痛いっ……痛いぃぃぃぃっ!許してぇぇぇっ!音夢っ!もう許してぇぇぇっ!」 
「あら、駄目よ。まだまだはじまったばかりじゃない。」 
そう妖しく微笑みながら音夢は眞子を犯していた。ペニスバンドを装着したその腰を強く突き動かす。 
それに連動して眞子の膣内に挿入されたゴムの塊が眞子の処女肉を嬲る。 
既に純潔を散らされた眞子。破瓜の血液が滲むその秘所は痛々しい。 
涙を零し顔を引きつらせ苦痛に喘ぎながら許しを請う眞子を音夢は責める。 
「ほらぁ、どお?無理矢理処女を奪われた感想は。ねえ眞子」 
「嫌ぁぁ……嫌ぁぁぁ…あぎぃぃっ!!ぎひぃぃぃぃっ!!」 
絶望に打ちのめされる眞子を容赦なく音夢は虐める。膣奥まで深くディルドーで抉る。 
処女であった眞子にとってそれがどれほどの苦痛か。まだ未開であった肉が強引に押し広げられ 
筋繊維がぎちぎちに悲鳴を上げるのである。ゴツゴツと肉壁をぶつかる衝撃が伝わる。 
それに付け加え精神的な損傷。大切にしていた純潔を愛する人に捧げることかなわずに奪われた。 
それも信じていた友達。自分の思い人の妹の手によってである。 
(どうして……どうして……音夢……) 
苦悶に喘ぎながら心の中で眞子は問いかける。だが当の音夢はそれに答えかけることはない。 
ただ楽しんでいた。眞子を無惨に犯すことを。眞子の純潔を引き千切り、嬲りものにすることを。 
その狂気に彩られた形相。そこからは一切の情を通わす余地もない。 
(朝…倉ぁ……朝倉……) 
そう来る筈もない救いを求めて眞子は思い人の名を心の中で呟く。 
無論そんな願いなど叶うはずもなく眞子は音夢の手によって嬲られ続ける。 
 
何も言葉を発することもできなかった。美春はただ呆然としていただけだった。 
音夢に犯される眞子の姿を見つけて。何も考えられない。いや考えたくない。 
恐れていた悪夢の具現。それを目の当たりにして美春は思考力すら奪われた。 
肩が落ちる。頭が垂れる。瞳から光が消えうせる。 
「ようやくお目覚め。寝坊すけね。兄さんじゃあるまいし」 
かけられる音夢の声。それにもピクリとも反応しない。 
「クスクスクス。笑っちゃうわよねえ。眞子ったら貴女ということが変わらないんですもの。 
やっぱり考えることはみんな同じなのかなあ」 
そう笑いながら音夢は視線を眞子へと移す。自分がボロクズのように犯した眞子に。 
酷使された秘部は充血し処女を引き裂かれた傷口からは血さえ滲んでいた。 
その表情。絶望に引きつり醜く歪んだ顔。自身が流した涙で汚れたその顔。 
親友からの裏切り。純潔を無惨に散らされた無念。あらゆる苦悶がそこから読み取れる。 
「ふふふ。惨めねえ眞子。とっても惨め。よかったわね美春。仲間が増えて」 
そんな囁きもうわの空の美春に対し音夢は続ける。 
「本当に可哀想よねえ眞子は。貴女のとばっちりでこんな目にあってるんですもの」 
訥々と美春に語りかけるように音夢は話す。 
「帰りにね。偶然あったのよ。眞子ったら結構貴女の様子のこと心配してたのよ。それでね私、決めたの」 
そして音夢の顔はほころぶ。 
「次は眞子を犯してやろうってね」 
新しい玩具を見つけたときの喜び。それを思い返して。 
「でも本当に可哀想よ。眞子は。今日の貴女の返事次第ではこんな目にあわなかったかもしれないんですもの」 
いつのまにか音夢は美春の耳元で囁いていた。まるで念じるかのように。 
「貴女が自分だけが犠牲になるぐらいの殊勝なことを言うか、それとも他に代わりを仕立て上げるか…… 
 それぐらいの誠意を見せてくれれば私も考えたのだけど……」 
すると僅かに美春の体が反応したのを音夢は身のがさなかった。 
「臆病な貴女はどちらも選べなかった。そこで答えはもう決まったのよ。貴女はこれから先も肉便器。 
私は他の娘たちをこれからもこうして嬲り続ける。貴女が出した答え。最悪よね。」 
そう止めとばかりに音夢は言い放つ。美春の肩が一瞬震える。そして…… 
「うぁぁ……ぁぁぁ……うぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 
美春は叫びだしていた。爪先を頭に食い込ませながら。頭蓋が割れそうなほどの痛み。 
脳に響く。そして心に。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。 
『何か困ったことがあるならいつでもあたしに言って。力になるから』 
そう親身になってくれた眞子。まだ今日のことだ。それが今こうして。 
「あああぁあぁぁぁぁぁあぁっ!!うぁぁぁあぁっ!あぁぁぁぁあぁぁっ!!」 
掻き毟る指先は皮膚を破く。そこに傷が生まれる。そこをさらに美春は引っかき続ける。 
「うぁぁ…ぁぁ…眞子先輩…眞子先輩が…美春の…せいで……」 
自責が胸を焼き焦がす。内臓がただれてしまいそうだった。胃に込み上げてくる。 
「すみません…すみませんっ!!うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああっ!!」 
美春は叫び続ける。悲痛にも。それを満足げに眺める音夢の前で。 
(クスクスクス。まだまだこれからよ美春。貴女には地獄に堕ちてもらわないとね。 
貴女はもう私と一蓮托生なのだから。) 
慟哭し続ける美春を冷ややかに見つめる音夢。その顔は更なる愉悦への期待に満ち溢れていた。 
 
 
夢を見た。島に帰ってくる前日に私は夢を見た。夢の中で私は兄さんと結ばれた。私と兄さんの結婚式。 
兄さんに手を引かれて歩くバージンロード。周りを取り囲むのは祝福してくれる友人達。 
幸せだ。それはとても幸せな夢だった。幸せすぎて反吐が出た。嘘くさい。ありえない。ありえるはずがない。 
現実の私はそんなんじゃない。現実の私はとうに汚れてしまったのだ。もう兄さんに愛される資格なんて無いほどに。 
ああ、今でも目に浮かぶ。陵辱を受けた日の自分の姿。醜い肉棒を打ち込まれながら喘ぎよがり狂っていた私。 
生暖かい白濁を浴びながら私の理性はとろけてしまっていた。絶望し、苦しみ、悶え、よがらされ。 
幾度となく解放を求め許されずただひたすらに犯され続ける。あの夜ほど夜明けが待ち遠しいかった覚えは無い。 
朝が来るまで犯された。輪姦され続けた。私を犯した連中は仲間を次々と呼んだ。 
誰しもが私の穴という穴に肉棒を差し込み精液を注いでくれた。私は便器だったのだ。性欲処理のための精液便所。 
夜が明けてそこに残されたのは私の残骸だった。朝倉音夢の残骸。あの日、私は殺された。 
もう死んでしまったのだ。抜け殻だ。初音島にいたころの私はもう残っていない。兄さんの側にいたあの頃の私は。 
悪夢のような陵辱は私から人の皮を引っぺがしてくれた。そこに残されたのは剥きだしの私。 
本性を剥き出しにした私はそれはもう醜く、浅ましく、身勝手な生き物だった。 
ああ、こんな私はもう兄さんには相応しくない。愛してもらう資格などない。それが悲しい。 
それにもまして憎らしい。未だ穢れを知らぬ彼女達が。それはもうあの日、私を陵辱した鬼畜たちよりも。 
あの娘達は今でも純真なままで兄さんを想い続けることができる。私にはもうできない。 
自分一人だけ取り残されたそれはとても惨めな気分。 
どうしてくれようか。どうしてくれようか彼女達を。いっそ私と同じ地獄に引きずり込んでやろうか。 
無惨に純潔を散らされ精液を吐き出される肉便器にされ人としての尊厳を根こそぎ削り取られる。 
そうしよう。それがいい。最高だ。私の乾いた心はそうすることでしか潤せない。 
そう思いたったそのときであった。私の脳裏に1人、思い浮かぶ影があった。 
最も穢れとは無縁で純真。天真爛漫という言葉が誰よりもよく似合う娘が。 
笑みがこぼれてきた。そうだ。手始めはあの娘がいい、あの娘を堕とすことができればもう私に躊躇いはなくなる。 
自分を姉のように慕ってくれたあの娘。いつも自分の後ろにくっついてきたあの娘。 
あの娘を躊躇いもなく壊すことができれば他も同じことだ。なんの良心の呵責を覚えることもないだろう。 
思い立ったが吉日。早速二人きりで会えるように呼び出した。あの馬鹿なわんこは大はしゃぎでかけつけてくるだろう。 
そこに何が待ち受けてるとも知らないで。そうでしょう。ねえ美春。 
 
 
 すすり泣く声がただ聞こえていた。泣きじゃくり嗚咽する美春。その姿は汚れていた。 
 何度もその身に浴びせられた汚汁。酷使され続けた秘肉は赤く充血している。 
 オレンジの髪は荒れ放題に荒れて乾いた精液がへばりついている。輪姦に晒され続けたその身体。 
 そんな美春がただ咽び泣く。大声をあげて。赤ん坊のように。 
「うああぁぁぁっ……あっあっあっ……ぅぅぁあああ……あぁぁぁああっ」 
 美春は懺悔をするように地に頭を擦りつける。子犬のように泣き吠える。 
「いつまでそうしてるつもり?」 
 なんとなしに音夢は聞く。だが美春はその問に答えられずただ呻く。 
「うぐっ……うぅ……眞子…先ぱ……美春のせい……眞子先輩が…あぁぁぁあああ!!うぅぅぅうぅ……」 
 うなだれる美春がその懺悔を示す対象。それは今、この場で気絶している水越眞子であった。 
 同じ学校の親しい先輩。面倒見がよく度々世話になることもあった。大切な友人の1人であった彼女。 
 その眞子は今、無惨な姿を晒している。純潔を無理矢理散らされ破瓜の血で濡れる秘部を晒して失神している。 
 犯人は音夢だ。音夢は美春に続く第二の標的として眞子を狙い定めたのだ。 
「うぅぅ……美春がぁぁ……美春が悪いんです……全部美春がぁぁぁ!!うぁぁぁっ!!」 
 自責に駆られる美春はまた皮膚を掻き毟る。破けた箇所から血が滲んでいた。 
 全部自分のせいだ。美春はそう思っていた。自分に他のみんなのための人身御供になる覚悟がなかったせいで。 
 それ以前に音夢を告発する勇気がなかったせいで。そのために眞子はこんな惨い仕打ちを受けた。 
 そう思うと美春の胸は潰れそうになる。 
「あっ…あっ…あっ……ああぅぅぅぅぅ!!!」 
 再度、泣き崩れる美春。そんな美春の姿もいい加減に見飽きたのか音夢は美春の側による。 
「そうね。貴女のせいよね」 
「うっ……うっ…うっ……うぅ……」 
「美春がお馬鹿さんだから眞子はこんな目にあったのよね……」 
「あぅぅぅ……うぐっ……うぐっ……」 
 追い討ちをかけるように音夢は囁きかける。逐一傷ついたように反応する美春を眺めるのは心がすく。 
 せいぜい今は泣いてなさいこの馬鹿わんこ。そのうち貴女も私のように何も感じられなくなるでしょうね。 
 でもそれまでの間は私を楽しませて。貴女が悩み悶え苦しむ姿を私に見せて。 
 そう口を歪ませる。そして思い立ったように懐から携帯を取り出しわざとらしく言い放つ。 
「あら、いけない。連絡しなくちゃ」 
 本当にわざとらしくて笑ってしまう。だがこのぐらいが丁度いいのだろう。構わず続ける。 
「これからみんなに教えてあげないと。水越眞子の輪姦大会をこれから開催しますって……」 
 
  
 空気が凍った。脳内で瞬時に再生されたのはまだつい最近の出来事だった。 
 音夢にはじめて犯された日。美春はさんざんに嬲り者にされた上でその痴態を録画されていた。 
 もう死んだような瞳の美春に音夢は最後に言い放った。自分が今度指定する日時、指定する場所に来なければ 
 この映像を保険の教材ビデオとすり替えると。そんなことをされれば美春の学園生活の破滅である。 
 ただ虚ろにやむなく従った。別の破滅が待ち受けることを知らずに。そしてそれは確かに美春を待ち構えていた。 
『おお。二年の天枷じゃねえか。』 
『えっ、本当に天枷?結構可愛いから狙ってた奴もそれなりにいたよな。確か』 
『な…なあ……本当に好きにしていいのか?』 
 その場所に辿り着いた瞬間に一斉に突き刺さる下卑た視線。美春は理解した。音夢が自分に何をさせようかというのかを。 
『やっ……嫌ですっ……そんなぁっ!嫌ぁぁぁ!音夢先輩っ!』 
 逃げ出そうとした。だがすぐにつかまり羽交い絞めにされた。 
『おうおう。可哀想になあ。憧れの音夢先輩に売られちゃったわけだ。天枷は』 
『げへへ……俺たちが忘れさせてやるよ……何もかも……』 
『天枷が気持ちよくなるまでたっぷりしてやるからな……グヘヘ……』 
『嫌ぁっ!嫌ぁぁぁっ!音夢先輩っ!音夢先輩っ!!!』 
 泣き叫ぶ美春。だが助けるものはなかった。群がるのは肉に群がるケダモノ。それはあまりにも酷似していた。 
 あの日の音夢のように。そしてそのまま美春は輪姦を受けた。膣もアナルも手も口も。 
 使用できる箇所全てを肉棒で嬲られ、全身に白濁を浴びせかけられながら。 
 全てが終わった後で、そこには美春の残骸が残されていた。身体中の穴という穴に精液をつめられた美春の残骸。 
 性欲処理の肉便器として酷使された姿。瞳に光は無く、心も死んだ。それは美春が人として終わってしまった姿だった。 
 一切の希望も光もない。ただ包み込むのは虚ろな絶望。惨めで哀れな精液まみれの肉の塊。 
 そんな美春をその場の片隅で音夢はじっと見つめていた。にこやかな笑みを浮かべながら。 
 
「……あ……ぁぁ……ぁぁああぁ……」 
「どうしたの?顔が青いけど」 
 震える美春にこれもまたわざとらしく問う音夢。予想通りの反応だ。この先もおそらく予想通りだろう。 
「や……止めて下さい!!お願いです!!眞子先輩が……眞子先輩がこれ以上あんな目に…嫌ぁぁぁ!!うぁぁぁぁあああ!!」 
 叫びながら許しを乞う。美春の脳に映るのは先ほどまでの自分の姿。白濁と肉棒に責め立てられよがり狂う肉便器の姿。 
 そんな自分の姿が眞子とさし替わる。無数の肉棒に蹂躙される眞子。大量の精液に浸され白濁漬けになる眞子。 
 泣く。叫ぶ。悶える。苦しむ。よがる。狂う。絶望する。その辛さは美春が身を持って知っている。 
 純潔を散らされたばかりかそのような過酷な仕打ちを眞子が。そんなことには美春はとうてい耐えられない。 
「お願いです!美春は奴隷になります!音夢先輩の言うことなら何でも聞きます。男の人の肉便器にされても 
 音夢先輩の嬲りものにされても何も文句はいいません。だから…眞子先輩は!眞子先輩は!!」 
 泣きすがる。昼間に問いただされた時は躊躇った返答。だが、それは遅すぎた。遅すぎたがゆえに眞子は傷つけられた。 
 この上、更に眞子が慰み者にされることがあるならばそれこそ美春の心は壊れてしまう。 
「何よ…今更……言ったでしょ…貴女はこれからも肉便器。眞子も……他の娘達もみんな同じ……そうするって言ったでしょ! 
 それに眞子なら今すぐにでも抱きたいって男子がかけつけてくるはずよ。美春のときがそうだったようにね。ふふふ」 
 冷たく音夢は突き放す。どのみちいずれ誰も彼も同じ地獄に突き落とすつもりだ。止める気などサラサラにない。 
「お願いです!お願いします!お願いします!!」 
 それでも床に頭をこすり付けて頼み込む。聞き届けられることがないと分かってはいても。 
 滑稽だった。見ている音夢には滑稽でしょうがなかった。ここまで予想通りとは。おかしくて腹がよじれてしまう。 
「そう……それじゃあ少しだけ勘弁してあげようかしら……」 
 跳ね除けた後にほんの一握りだけ要望を汲み取る。こうすればもう後の自分の要求は断れない。思うがままだ。  
「そうね……眞子も処女を失くしたばかりで大勢によってたかって輪姦されちゃ可哀想よね……壊れちゃうもの……」 
 私がそうだったように。とそっと心で付け加える。まあこのまま眞子を輪姦で壊してやるのも一興ではあったが 
 それ以上に今は美春を嬲るのが楽しくてしょうがなかった。 
「美春がちゃんと私の言うとおり上手くできたら……眞子はもうこれで許してあげる……他の娘達も考えてあげるわ」 
「本当ですか!本当なんですか!?音夢先輩っ!!」 
 ほら、食いついた。本当にお馬鹿さん。こんな面白い玩具他にない。 
「そうね。美春にはこれからしてもらうことがあるの。ちゃんとできる?」 
「何でもします!美春はなんでもしますっ!ですから…眞子先輩は……眞子先輩はっ!」 
 ああ、面白い。なんて楽しい。これから言うことを聞いたら貴女はどんな顔をするでしょうね。 
 想像するだけでもうたまらない。 
「そう。じゃあ美春。今から貴女が眞子を調教しなさい。貴女の手で直接ね」 
 そう言い放った瞬間。顔中から血の気を逆流させる美春の顔は音夢には本当におかしくてたまらなかった。 

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