「MATURI」は終わった。  
初音島内外から集められた、朝倉純一に思いを寄せる二百余名。  
この中からさらに選び抜かれた、いずれも劣らぬ8人美少女たち。  
彼女らは力の限り闘い、観客もそんな少女達の健闘に惜しみのない拍手と声援を送る。  
そして、二日に及ぶ熱い戦いの宴は終わりを告げた。  
もともとこの「MATURI」とは、初音島の魔法の力を維持するために欠かせない桜の大樹を活性化させるためのもので  
そのために必要不可欠な、人々の『思い』の力を集めるものだった。  
 
大会が終わり、印に力を与えるための結界は解かれた。  
だけどみんなの「思い」はまだ残っていて、その思いが強ければ強いほど桜の大樹は叶えようとしてくれて。  
それが故に、彼は実体を持ってこの世界に具現化した。  
人々の、とりわけ風見学園の男子生徒たちの真摯な願いを叶えるために。  
 
 
DCFS(ダ・カーポ Fighting Sprits):朝倉純一争奪武闘大会・外伝−触手編 彩珠ななこの忘れ物−  
 
「MATURI」のおかげで桜の大樹も活力を取り戻し、いつもにも増して咲き誇る初音島の枯れない桜。  
木々の葉がざわめき、薄紅色の花弁が風に舞う。  
今日も桜並木は満開だった。  
その花弁舞う並木道を、水越眞子は姉の萌と共に歩いていた。  
ポク ポク ポク ポク・・・・・  
どこか調子の外れた木琴の音。  
眞子は隣りを歩く姉の顔を覗き見る。  
すると案の定、彼女はまた眠っていた。  
大会では姉妹対決となり、真正面からぶつかり合った間柄。  
だけどもうそんなことなど、お互い微塵も気なしていない。  
いつも通りの、仲の良い二人に戻っていた。  
 
眞子が話しかけ、萌は器用に寝言で返す。  
端から見るとかなり不思議な光景だった。  
しかし、そんな平和な彼女たちに忍び寄る、不気味な影が存在した。  
ズルリ・・・・・  
    ズルズル・・・・ヌチャ  
「―――――そのとき朝倉がね・・・・・・・?」  
なんとはなしにふと立ち止まり、振り返る。  
舞い散る桜。  
下校で賑わう大勢の生徒たち。  
別段、何もおかしな所はなかった。  
でも、なんとなく。  
ただなんとなくどこかが、何かが違うような・・・・  
辺りをキョロキョロと見回し、首を傾げる眞子。  
だけど彼女は気付かない。  
本能的に感じ取った危険が今、自分の頭上から迫ってきていることに。  
 
 
ズル・・・・  
赤黒くて子供の腕ほどもある太さの触手が、桜の木の枝を這うようにして近づいて来る。  
眞子はまだ気付かない。  
頭上を這う蛇腹状の胴体から分泌された粘液。  
そのドロリとしたものが一滴、長い糸を引きながら垂れ落ちて  
訝しげな顔で立ち止まる眞子の頭上に降りかかった。  
―――――ペトッ  
「いっ!?」  
最初、鳥のフンかと思った。  
慌ててハンカチを取り出し、爆撃を受けた部分を拭う。  
ふき取った後のハンカチの中を確認する。  
・・・・・・・・・?  
明らかに鳥のフンではなかった。  
透明で、それでいてネバネバしていて。  
いったい、なんだろう・・・・・?  
そう考えたとき、頭上で影が動いたような気がした。  
ザワザワと風に揺れる葉擦れの音。  
頭の上には桜の枝葉が生い茂り、満開の花弁で覆い尽くされている。  
影があるのは当たり前。  
だけど木漏れ日が風で揺れているというわけではなさそうで。  
このときになって、眞子はようやく自分の頭の上を仰ぎ見た。  
「・・・・・・・・・・・・何、これ?」  
うねる触手。  
大きな一つの目玉。  
ブヨブヨした赤黒い体。  
そこには多数の触手を生やし、人間を3周りぐらい大きくした肉の塊が  
あまりの重量のため折れそうな桜の木の上から、こちらをジッと見ていた。  
眞子にはそれがいったいなんなのか、わからなかった。  
蛸? イカ? 特撮の着ぐるみ? それとも・・・・???  
たまに、ゲームとかで見たことがある。  
それは大抵が敵として現れて、勇者に倒される役所で。  
たまに仲間になったりするのもいるが、頼まれてもこんなのとはお友達になりたくなどない。  
でもゲームとかで見るよりももっと最近、ごく身近なところで見たような・・・・  
記憶の糸を手繰り寄せる。  
 
同時だった。  
眞子が先日行われた武道大会で、アダルトななこが召還していたバケモノ『淫獣』を思い出すのと、  
その淫獣が眞子に向かって触手の雨を降らせるのと。  
「イヤぁああぁぁ――――――――――ッ!!」  
悲鳴が上がった。  
普段の彼女からは想像できないような、女の子らしい悲鳴だった。  
うじゃうじゃと赤黒い肉の蛇腹が手足に巻き付き  
為す術もなくあっという間に全身を絡め取られて、地面の上に倒れ込んだ。  
「な、なんだ!?」  
「うわぁ!!」  
周りから声があがる。  
見ると、他の風見学園の生徒達が驚きと恐怖の表情を浮かべていた。  
眞子はそこではたと気付く。  
「!! お姉ちゃんっ!?」  
キョロキョロと辺りを見回す。  
すると、遠巻きにこちらを眺める学生服の向こう側に探し人はいた。  
ポクポクとどこか外れた音を出しながら、彼女は妹が大変な目にあってることになど気づきもしないで  
右にフラフラ左にフラフラしながら、ゆっくりと遠ざかってゆく。  
「・・・・・・・・お、お姉ちゃん」  
姉が無事であることは喜ばしいことだったが、なんだかちょっぴり悲しかった。  
 
 
ヌルリ・・・  
触手の一本が、眞子の頬をなぞった。  
「ひいぃっ!!」  
粘液を纏った、嫌な感触。  
あまりの気持ち悪さに喉の奥から悲鳴が上がった。  
頬にナメクジが這ったような後を残し、ヌルヌルの触手はそのまま下がりゆく。  
首筋が気持ち悪かった。  
気持ち悪かったけど、うなじを這い回られてほんのちょっぴりだけ、眞子はピクンと顎を仰け反らせる。  
触手はそのまま下り行き、制服の胸元に手を掛けたかと思うと、一気に引き裂いた。  
グッ、ビリリィィィ―――――!!  
ほどけるリボン、飛び散るボタン、上がる悲鳴。  
ブラウスの前がはだけ、快活な眞子はによく似合う白のスポーツブラが露わになる。  
触手がそのままブラをめくり上げると、プルンッと程良い大きさの双丘がまろび出た。  
「きゃあっ、イヤ――――ッ!」  
必死に触手を振りほどこうと藻掻いたが、腕力に自身のある眞子のそれでもびくともしない。  
暴れるたびに、縛めのなくなった胸がプルプルと揺れた。  
そのときになって、ようやく周りで見ていた生徒達の数人がケータイを取りだした。  
「た、助けてっ 早く警察を・・・」  
だが、てっきり助けを呼んでくれるのだろうと思っていた男子達は  
あろうことか眞子に向かってシャッターを切り始めた。  
パシャッ、カシャッ、カシャシャッ  
複数の疑似音が鳴り響き、白日の元に晒された眞子のムネが  
彼らの永久保存版の画像として記録されて行く。  
「なっ!? バカーッ、何やってんのよアンタたち!!」  
眞子は顔を真っ赤にして叫んだ。  
 
「フフ、困っているようだな水越眞子」  
そのとき、いきなりすぐ側の桜の木から、ガサガサと音を立てて杉並が姿を現した。  
彼の姿を見た観衆から、舌打ちの声が上がる。  
「チッ、杉並か」  
「今いいところなのに!」  
「邪魔すんなよな」  
希望に顔を輝かせる眞子。  
顔を顰める男子生徒たち。  
しかし、突然現れた杉並は手に持った三脚付きのビデオカメラを地面に固定してこう言った。  
「安心しまえ水越、キミの艶姿はしかとこのオレが残しておいてやるぞ」  
一拍ののち。  
「いいぞー、杉並っ」  
「よっ、日本一!」  
「あとでダビングしてくれ〜!!」  
大喝采が上がった。  
「な・・・・・・・な、な、な、なにやってんのよ杉並っ、早く助けなさいよーっ!!」  
周りから上がる声とは裏腹に、今も尚触手にジワリジワリと嬲られる眞子から不満の叫びが上がる。  
「助けなさい・・? 水越、それが人に物を頼む態度かね? んー?」  
ここぞとばかりに調子に乗った杉並は、日頃のお返しも兼ねて少しばかり意地悪に尋ねた。  
「クッ・・・! ・・・・・ひゃあっ!!」  
そうこうしているうちに、触手がスカートの中に潜り込む。  
足首に巻き付き、脹ら脛を通り越す。  
健康的なふと腿を撫で回しながら、徐々に上へ。  
股のつけ根へ。  
ヌルヌルとした粘液の感触が気持ち悪くて、全身に鳥肌が立った。  
(我慢よ、我慢よ水越眞子・・・・・・!)  
グッと両の拳を硬く握りしめ、自分に言い聞かせる。  
早くこの淫獣から逃れないと、とんでもないことになる。  
(あんなヤツに助けて貰うのは癪だけど、このままだと紫さんのように・・・・!)  
大会の時は彼女の声しか聞こえなかったけれど、それが逆に想像をかき立て  
羞恥のために赤く染まっていた顔が、こんどは青くなった。  
 
 
 
スマイル0円。  
よく行く島の商店街。  
そこにあるファーストフード店のお姉さんの顔を思い出す。  
あと、その笑顔にちょっぴりの『媚び』を入れて、杉並に対して屈辱の一言を口にした。  
「・・・・・・・た、助けて下さい。 お願いします、杉並・・・・さん」  
言えた。  
顔全体が引きつって、口の端が少しヒクヒクしていたけれど、なんとか言うことができた。  
「OK、OK。 冗談はここまでだ、少し待っていたまえ」  
眞子の態度に気をよくした杉並は顔を引き締め、またもや起こる観衆からのブーイングにもめげず  
懐から口径が9ミリで装弾数が23発の、とても危険なものを取り出して  
今もなお、眞子を蹂躙する淫獣に向かって構えた。  
サイレンサー付きで、照準機が対象に赤いレーザーで狙いをつける。  
「動かないことをお勧めするぞ、水越眞子」  
冷たく言い放ち、顔を引き締める。  
眞子は動けなかった。  
触手に押さえつけられていたというのもあったが、いつもバカをやっている杉並が  
そんなものを持っているということに驚きを隠せず、まばたきするのも忘れて彼を見た。  
だけどこれで助かるかもしれないと思うと、なんだか複雑な気分になる。  
しかし世の中、そんなに甘くはなかった。  
敵対行動を見せた杉並に対して、淫獣は触手の一本を彼の後ろへと回り込ませる。  
近づいた触手はヌウッと鎌首をもたげて、学ランの襟首をむんずと掴んだ。  
それはアッという間の出来事で、周りで見守る生徒達が「志村、後ろーっ!」などと注意を呼びかける前に  
猫のように摘まれた杉並は、振り子のように一度勢いをつけられると、そのまま空の彼方へと放り投げられた。  
「また来週―――――!・・・・・・・」キラーン  
声は次第に遠ざかり、やがて彼は星になった。  
ビデオカメラをその場に残して。  
取り巻く生徒達はビデオが無事ならどうでもいいや、と眞子の行く末に興味を戻す。  
「何しに出てきたのよ、このバカ―――――ッ!!」  
少女の叫びが、よく晴れた大空に虚しく響き渡った。  
 
ヌチ・・・・  
「ひいぃっ!?」  
触手の一本が、眞子の大事な部分に到達した。  
下着越しではあるものの、体表のヌメる感触が気持ち悪くて思わず悲鳴を上げてしまう。  
「ぃ・・・・・嫌ぁ・・・・・・っ・・・気持ち悪いっ」  
ヌチ、ヌチ、ヌチ、ヌチ・・・・  
薄布の上からスリットをなぞる。  
下着の中からは暖かな体温が伝わってきて、アンモニアと僅かばかりのオンナの匂いがした。  
「いやっ・・・・いやだぁっ! 放せ、放せっこのぉっ!!」  
これから起こることへの恐怖と羞恥に、眞子は目の端に涙を浮かべて必死に抵抗を試みる。  
けれども淫獣はびくともせず、どちかというと得物が抵抗する様を愉しむように  
ゆっくりとゆっくりと、女の子の部分に刺激を加える。  
ヌチ、ヌチ、ヌチ、ヌチ・・・ヌチュ・・・・・・・  
触手の動きが止まる。  
「・・っ・・・・・・・・・?」  
止めてくれるのだろうかなどという淡い期待を抱いたが、それは一瞬で裏切られる。  
ビッ、ビリップチチッ  
ショーツが引きちぎられた。  
「――っ!!」  
もう眞子を護ってくれるものは、何もなくなってしまった。  
そこに大小さまざまな触手の群が押し寄せる。  
 
 
 
「い・・・いや、イヤ・・・・嫌ぁあぁぁぁ―――――っっ!!!」  
眞子の足首を掴んで限界まで開かせ、まだ誰にも触れられたことのない大事な部分に群がる。  
そこはずでに、少しばかり湿っていた。  
眞子自身のものではなかったが、触手から分泌された粘液が入り口をほぐすために塗りたくられ  
薄く生えそろった下の毛を妖しく湿らせていた。  
「水越のマン毛〜」  
「激写激写!」  
またもやケータイの疑似シャッター音がいくつも鳴る。  
「ひっ・・・・た、たすけ・・・・」  
救いを求めて周りを見るが、そこにはさっきよりも増えた野次馬が  
鼻の下を伸ばしてこちらを見ているだけだった。  
 
細い触手がぷっくらとした陰唇を左右に割り開く。  
すると中心にはピンク色の綺麗な媚肉がヒクヒクと震えていて、男を知らないながらも  
まるで昆虫を誘う食虫植物のように、イヤらしく蠢いていた。  
ヌチュ・・・・  
その花芯へと、一番太い触手が宛われる。  
「ヒッ!!  ・・・・・・ぃゃ・・・・無理よそんなのっ・・・」  
唯一自由になる頭を左右に振る。  
「行けーっ、そこだー!」  
「こっちはいつでも準備OKだぞー」  
手にケータイを構え、取り巻く男子生徒たちは挿入の瞬間を今か今かと待ちわびる。  
「やめて・・・・おねがいだからぁ、グスッ・・・ヒッ・・・」  
眞子はついに泣き出してしまった。  
周りの野次など、もう聞いている余裕はなく  
言葉が通じるかどうかもわからない相手に必死に懇願する。  
だけど淫獣は眞子の哀願になど意に返さず、自らの本懐を遂げるべく  
極太の触手を胎内へと侵入させた。  
 
 
メリ・・・ミチ、ミチミチ・・・  
身体の内側から、肉の裂ける音がした。  
「ひぎ・・・・ぃ、痛ぁ・・・・っ!!」  
ミリミリ、プチプチプチ・・・・・グ・・  
処女肉が引き剥がされ、触手の先端部が乙女の最後の抵抗にぶつかる。  
「ぁ・・・・・・ぁ・・・・・・・ぃゃ・・・・・」  
ポロポロと輝る滴をこぼし、それだけはやめてと頭りを振るが  
無慈悲にも淫獣は、得物自身に結合部が良く見えるように腰を少し持ち上げた。  
眞子は自分の大事な場所を見る。  
そこはパックリと触手をくわえ込んでいた。  
少し動く度にグチ、グチと水っぽい音を立てて、  
自分の感覚ではかなり奥まで引き裂かれたと思っていたのに  
実際にはまだほんの頭の部分しか入っていなかった。  
触手の先端は純潔の証である膜を優しくこする。  
「ひ・・・っ、やめて・・やめてぇ〜っ!」  
薄い皮膜は触手の圧迫に今にも破れそうで、所々から  
プチ、プチという剥がれかける音が聞こえてくる。  
一縷の望みを託し、周囲を目を向ける。  
しかしそこには――  
『イッキ! イッキ! イッキ! イッキ!』  
風見学園の生徒(男子のみ)が淫獣を煽るように声を合わせていた。  
「く・・・・・あんたたちっ、あとで覚えてなさ・・っ!?」  
悪役の捨てセリフのようなことを言おうとしたが、残念ながら最後まで続けることはできなかった。  
ブツッ、ズロロロロロ〜〜〜〜・・・ズンッ!!  
膜はボロ布のようにあっさりと破り取られ、一息に奥まで貫かれた。  
「あぐっ!!  ぅぅ・・・・・・・・っ!」  
苦しさのため口を金魚のようにパクパクさせながら、喉から声を絞り出す。  
『おお〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』  
周囲からどよめきがあがる。  
「ついに、ついにあの水越がオンナになったのか・・・!」  
「ちょっと残念な気もするが・・・」  
「処女喪失の顔、いただき!」  
シャッター音が聞こえ、絶望と羞恥と悲しみに彩られた表情が次々とケータイに登録される。  
「ぁ・・・・・くぅ・・・〜〜〜〜〜っ!」  
あまりの痛さに声も出ない。  
股の間から、ツぅ〜と一筋の純潔の証が伝い落ちた。  
 
 
だけど淫獣の蹂躙は膣だけには留まらず、苦しさに喘ぐ眞子の口にも魔の手を伸ばす。  
「痛ぁ・・・っ・・・・んぶぅっ!?」  
艶やかな唇を割り、口腔内に侵入する。  
「ん〜っ、っ! うう〜っ」  
歯で噛まれることなど物ともせずに、触手は舌に絡みつき  
歯茎を、うわ顎を、舌の付け根を舐め回す。  
生臭い味と臭いに胃の中身が逆流しそうになったが、触手はそれを許さず  
喉の奥、食道まで先端部を押し込むと、得体の知れない粘液を吐き出した。  
ドクッ、ドクッ、ぶびゅっ、びゅくん・・!  
「おぶっ!? ん゛〜〜〜〜〜っ! んぷっ、ゔゔ――――っ!!」  
ごきゅっ、ごく、ごくん・・・  
直接、食道へと押し込まれる。  
拒むことも吐き出すことさえも許されず、眞子は不気味な液体を飲み下すしかなかった。  
 
 
「んぐ・・・・・ぷぇ・・っ、けほっ、こほっ」  
得物が自分の体液を嚥下したことを確認した淫獣は、ズルリと触手を引き抜く。  
「ぅっ!・・・うエェ〜〜〜っ」  
抜かれるときに口の中にも粘液を垂らされ、舌にドロリとした嫌な味と感触が広がった。  
あまりの味と臭いに胃が受け付けなくて戻しそうになるが、口内や喉の奥に絡みついて  
吐き出すこともできない。  
「ゴホッ、ゴホッ・・・ぅぅ・・何てものを・・飲ますのよ・・・っ」  
口の端から白い粘液を垂らしながら、淫獣を睨み付ける。  
処女を奪われたばかりだというのに、いつもの負けん気の強さは健在だった。  
「・・こんな汚らしいも・・の・・・あっ・・ふえっ!?」  
ゾクリ、と震えが来た。  
胃から腸へと流れ込んだものを身体が吸収し、血管やリンパ腺を通して  
それは眞子のあらゆる場所へと広がる。  
全身が、特にお腹の中が熱く、せつなくなる。  
「あ・・・あっ!? な、なにコレぇ!?」  
ビクンッ、と一際大きな震えが眞子を襲う。  
カラダの内から沸き起こる、なんだかよくわからない感覚。  
でも、眞子はこの感覚を知っている。  
夜、一人で好きな男子の事を考えているときなどに、  
タマに、ごくタマに、このような気持ちになることがある。  
自分の気持ちを大好きな人に気付いて欲しくて、振り向いて欲しくて。  
触れて欲しくて。  
どうしようもなく、切なくなる。  
そんな折りにそっと、女の子の部分を自らの手で慰める。  
そのときの感覚によく似ていた。  
いや、どちらかというと自分でする時よりももっともっと激しく何か渇望させるような。  
そんな何かを求めて止まない、一種の衝動だった。  
甘い痺れに頭の先から足のつま先まで満たされ、小刻みな震えに全身をガクガクとさせる。  
今しがた眞子が飲まされたものは、淫獣の体液。  
その体液は女の子が気持ちよくなる成分が含まれていて、たとえどんな相手であろうとも  
性の欲求に対して、身も心も素直にしてくれる。  
下の口を正直にしてくれる。  
「は・・・・? ふ・・・・・あ・・!?」  
ジュン・・・・  
股の間から、トロリとした蜜が染み出した。  
そんな自身の淫らな変化を感じ取り、眞子は愕然となる。  
「う、ウソ・・・・っ・・・こんな、はぅっ・・・ことって・・・・」  
だが一度感じ始めてしまうと、もう止まらなかった。  
アソコは滾々と愛液を溢れさせ、膣を埋め尽くす触手をキュウキュウと締め上げる。  
「や・・・らめ・・ふハァ・・・ふぁあっ!」  
胎内で触手が蠢く。  
ほんの僅かな刺激さえも今の眞子には鋭すぎて、表情と同じぐらいに蕩けきった声を漏らしてしまう。  
「ふッ・・ぁあっ、ふひィ・・・っ、はひっ! ひ・・・やあぁ!?」  
淫獣は得物のよがり具合に気をよくして、さらに触手の数を増やす。  
細い物から太い物まで選り取りみどりの肉の蛇腹が、眞子一人へと殺到した。  
あるものは露わになった胸の頂きへと。またあるものはヘソを、耳を  
そして後ろの窄まりにも。  
「ひっく・・・くふぅうっ!! ・・・あっ!? んふ・・・・ッ!? っ・・・くひィぃっ!!」  
全身のあらゆる敏感な部分を愛撫され、眞子はおかしな声を上げ続ける。  
「ひッ!? なッ・・なにソレ!? き・・あ・・・駄・・目っ・・・・それだめェええ!!」  
クリリトクスに触れられ、弾かれたように顔を跳ね上げた。  
鋭すぎる快楽に目を白黒させる。  
ごく細い触手で包皮をめくり、顔を出した肉色の真珠に別の触手が先端部の口で吸い付く。  
ピチピチとした新鮮な肉の芽。  
それをガジリ、と噛んだ。  
 
 
「あ・・い・・・・ッ!?  ア・・ッ!! ひィっ!?」  
プシィッ!!  
触手をミッチリとくわえ込んだ肉の合わせ目から愛液を迸らせ、眞子は派手に絶頂を迎えた。  
「おおっ、水越が・・・」  
「・・・イッたのか?」  
「イキ顔、カワイイ〜!!」  
またまた撒き起こるシャッター音。  
 
恍惚の表情を浮かて全身を震わせ、声にならない喘ぎを漏らす。  
潮を噴きながら絶頂の余韻に浸った。  
「あ〜っ・・・・は・・・・ふぅ、ン  らめ・・・あァ〜〜〜〜〜ッ!」  
ビク、ビクッと2度3度大きな痙攣を繰り返し、ガクリと項垂れた。  
全身から力が抜け四肢を縛める触手が離れても、もう逃れようとする気配はなかった。  
絶頂を迎え、だらしなく涎をたらして恍惚の表情を浮かべる眞子。  
しかし淫獣はまだ、満足していなかった。  
ヌチリ・・・  
手足に絡む触手は取り払われたが、秘所を貫く極太はまだ健在で  
絶頂の余韻にヒクヒクと小さな痙攣を繰り返す膣内の温もり味わうように、ゆっくりと動き出した。  
「んあッ!?  や・・・だめぇ・・・・っ   いま、ハァハァ・・・イッたばかり、ひゃう!!」  
スッ、ズッ、ズッ、ズッ  
触手に付いたイボが、膣内をまんべんなく擦り上げる。  
「ヒッ! あ、あ゙〜〜っ  ゴリゴリして・・・・ん・・・ンンッ!!」  
秘部を優しく掻き回すように、まるで何かを探るように。  
襞の一つ一つを撫で上げ、ときおり強く押しつけた。  
「んッ・・く・・・・・ふっ、うン・・・あっ・・・はァん!!!」  
触手の先端部が、眞子の一番感じる場所を見つけた。  
「イっ!? ぁっ! あッ!? ぁあァあ!!」  
淫獣は眞子のGスポットを的確に捉え、刺激を施す。  
強すぎず、弱すぎず。  
それでいて、淫獣自身の快感が高まるように。  
「あっ あっ あっ あっ ・・・・ひあっ♪ ふわぁ!!」  
一番敏感な所をグリグリと刺激し、不意を突いて最奥の子宮口をノックすることも忘れない。  
眞子の胎内は温かくて、肉襞は優しく吸い付いてきて。  
純潔を失ったばかりであるにもかかわらず、オスの熱い迸りを欲していた。  
肉穴の気持ちよさに、淫獣の射精感が高まってくる。  
「やっ・・激し・・・ひっ!   狂う・・・・くるっちゃ・・ひャあう!!」  
ヂュッ! グヂュッ! グッチュ! ニ゙ヂュッ!  
触手の動きが早くなる。  
「や・・だ・・・ッ  こんなのぉ、はァう!  駄目えッ・・・ッ!」  
細くて口のある触手で乳首とクリトリスを甘噛みしてやると、もっともっと締め付けが強くなる。  
逞しい肉の塊で掻き回され、高められゆく快楽。  
膣がキュッ、キュッと締まりだした。  
「ひィ・・・ぐ!? き・・・ぁ・・・・も、わたし・・・もォ、はァ・・・  
 くぅ・・うんっ!!  ふあぁアアァ〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」  
絶頂を迎え、搾り取るように締め付けてくる眞子の胎内で  
膣奥の子宮口に先端部を密着させ、限界まで引き絞った射精感を一気に解き放つ。  
ビュクッッ!!!   びゅうぅ―――ッ!! ブビュビュ――――ビュビュ―――――――ッッッッ!!!  
熱々の濁流が、眞子の一番大切な場所を焼く。  
「はひィッ!? おなかっ、おなかがぁ・・・・くヒィ・・・あつい・・・よォ・・」  
ビュクン! ビュクン!! ドクッ、ドクドクッ・・・! びゅう―――ッ! びゅうぅぅ―――――ッ!!  
「やぁ・・・・まだ出て・・・・・っ・・・・・・・ひん」  
熱い迸りを最奥で受け止め、ビクンビクンと全身を大きく震わせる。  
絶頂の余韻に浸りながら、眞子は子宮と自分の中の『オンナの部分』が満たされてゆくのを感じていた。  
 
 
ズルルルルゥ〜〜〜〜〜〜〜・・・ちゅぽっ  
眞子のイヤらしい汁と白濁まみれた触手が引き抜かれる。  
「はふ・・・んッ」  
淫獣にイかされ、脱力しきった身体が地面に横たわる。  
ゴプッ プクプク・・・トロロ〜〜〜〜〜〜  
しこたま子宮に注がれた濁汁が、力無く投げ出された足の付け根から音を立ててこぼれ落ちる。  
だけどまだ、淫獣は犯り足りないようだった。  
愛液に濡れた触手を、今度は眞子後ろの穴へと持って行く。  
「ハァ ハァ ハァ・・・・・ひっ!?  そ、そこは・・・・ッ!」  
先端部を菊門の皺を伸ばすように擦りつけ、新しい肉穴のほぐれ具合を確かめる。  
「も、もう・・・・やめて・・・・・・・・お願いよォ・・・・」  
トロけきった表情で涙ながらに懇願されるが、淫獣はどこ吹く風とばかりにセピア色の窄まりをいぢり続ける。  
 
「ぇ、何あれ?  ・・・・・・ああ――――ッ!?」  
そのとき、群衆の中から声が上がった。  
人垣を掻き分け、二本のお下げを結ったメガネの少女が姿を現す。  
彩珠ななこ。  
この淫獣の生みの親である。  
「こ、これは・・・・・・私が武道大会のときに作った失敗作・・・」  
ゴミ箱に捨てたはずなのに、と小さく舌打ちをした。  
「早くなんとかしないと・・・!」  
己が原因であることへの責任感からか、親指を軽く噛み  
あの淫獣をどうにかする方法を考える。  
自分にはもう『印』の力はない。  
力を有効にする結界は解かれてしまった。  
警察は?  
・・・・・いや、とても相手になりそうにない。  
じゃあ、自衛隊。  
いやいや、さすがにそれは大げさ過ぎる。  
「アッ、アッ、ダメ・・だめぇ〜」  
ななこがああでもない、こうでもないと逡巡をしているうちに  
眞子の尻穴への挿入準備は着々と進められてゆく。  
「・・・・・・・・なぁ。 彩珠って、アレを止めるつもりなのかな」  
「まあ、そうだろうな。 アレの生みの親らしいし」  
「おいおいマジかよ、まだもう一つのロストバージンが残ってるってのに・・・」  
眞子と淫獣を取り巻く男子生徒たちが、ななこを邪魔者に向けるような目つきで見始める。  
そして彼らは、ほぼ同時にある考えに思い至る。  
《邪魔者には、消えて貰えばいい》  
満場一致で頷き合い、側にいた数人がななこの肩に手を掛けた。  
「・・・う〜ん、どうしようどうしよう・・・はっ!? な、何を・・・・キャアッ、ちょ、ちょっと・・・・・」  
数人の男子生徒が、ななこの腕を掴んで引っ張り肩を後ろから押した。  
「あ・・・何するんですかっ、早くアレをなんとか・・・・わ、わ、水越さ〜〜〜ん・・・・」  
声が遠ざかってゆき、あとには眞子のお尻をヌチヌチと開発する淫らな水音だけが残された。  
 
 
「・・・・よし、これで大丈夫だろ」  
埃を払い落とすときのように手をパンパンと打ち、樹に縛り上げたななこを見た。  
「ちょっとぉ――! 何のつもりですか、これは!!」  
早く放して下さい、ともがく彼女に男子生徒の一人が、しばらく大人しくしててくれよと窘めた。  
「さて、早く戻って水越がヤられるのを――――」  
男子生徒たちは淫獣と痴態を繰り広げる眞子の元へと戻ろうとしたが、ふと立ち止まり  
あらためてななこを見た。  
 
連れてくるときに乱れた髪。  
胸元のリボンは少々歪んでいて、眼鏡もずり落ちている。  
樹に縛られていて、自由にならない身体。  
そしてここは林の中。  
誰も来ない。  
辺りをキョロキョロと見回し、もう一度ななこを見る。  
上目遣いで、こちらを見ていた。  
 
乱れた髪。  
胸元の歪んだリボン。  
ずり落ちた眼鏡。  
樹に縛られて、自由にならない身体。  
そしてここは林の中で、誰も来ないのだ。  
ゴクリ、と誰かが喉を鳴らした。  
彼らの興奮は眞子が犯される様を見せられ、もう臨界点を迎えていたのだ。  
そして目の前には、丁度良い欲望の捌け口が。  
「・・・え? え? いったい・・・・・ちょっと、まさか・・・」  
瞳に怯えの色が浮かんだ。  
ジリジリと、近づいてくる。  
これから彼らは、いったい自分に何をするつもりなのか・・・?  
@「ゴメンな、変なことをして」と笑顔で解放してくれる  
A「ゴメンな、変なことするぞ」と笑顔で解剖してくれる  
B「大丈夫か、ななこ」と声がして、朝倉純一が駆けつけてくれる  
できることならBを選びたかった。  
いや、この際別に@でもかまわない。  
でも現実は無情で、彼らは欲望に忠実で。  
男子生徒たちの手が、視界いっぱいに広がってきて・・・  
「ヒ・・ッ!? 嫌ぁああぁぁ――――――――――ッッ!!!」  
『あぐぅッ! い・・あッ ああ゙ぁあ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♪』  
ななこの恐怖に引きつった悲鳴と  
眞子の排泄の穴を埋められた悦びの声とが重なった。  
 
――――――――――――――――――――  
 
 
――――――――――――――――――――  
 
「あふ・・・・ひはっ・・・・・ぁ・・・・ぁぅ・・」  
淫獣は眞子の尻穴の処女をも奪った後、そのままアナルで5回。  
イマラチオで喉奥への射精が7回。  
膣や子宮へは、もう何回注ぎ込んだかわからなかった。  
出す物を出してスッキリした淫獣はどこへともなく跳び去り、  
後にはグチャグチャになった眞子と、勃起したペニスを抱えた男子生徒たちが残された。  
「ふあ・・・っ ぁ・・・はひ・・・・・」  
ザーメンの水たまりの中で、穴という穴から白い汚液を垂れ流す。  
グッタリとしてもう指一本動かす気力も体力もなかったが、ときおりピクピクと手足を痙攣させ  
切なそうな、熱に浮かされたような、喘ぎともつかないか細い声を上げていた。  
「ぁ・・・ぁ・・・・  もっと・・・・・もっとォ・・・・」  
虚ろな瞳に恍惚の光を宿し、淫獣がいなくなったことにも気付かず  
眞子はさらなる快楽を求め、すっかり開発され尽くした雌の穴を物欲しそうにヒクつかせていた。  
周囲の男子たちの輪が狭まった。  
淫獣はもういない。  
残されたのは、犯され尽くしてなお男を欲しがる水越眞子だけ。  
ボーイッシュで快活で、気さくで声も掛けやすい。  
そんな女の子が今、自分たちの目の前であられもない姿を晒し、誘っている。  
「・・・・・・・・・・・・オレ、もう我慢できないっ」  
「お、俺も!」  
「おれもだ!!」  
快楽に浸きる彼女に、わらわらと群がる男子生徒たち。  
その様子を、置き去りにされた杉並のビテオカメラが余すことなく録画していた。  
 
DCFS(ダ・カーポ Fighting Sprits):朝倉純一争奪武闘大会・外伝−触手編 彩珠ななこの忘れ物− END  

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