男装美少女カミングアウトと朝倉純一との交際宣言によって、今まで  
縛っていたものから解放された工藤叶。だが彼女に新たなる試練が・・・  
「こ、これを着るの!?」  
「グズグズ言わない!これも特訓だ!!」  
 工藤叶は長い間男装を続けていた。流石に家ではしてはいなかった  
ものの、そこでは和服姿。よって工藤叶はスカートでの立ち居振る舞いを  
身に着けてはいなかった。そのあまりの無防備さに音夢や美春は何とか  
すべきだと考え、純一はそれを受けて特訓を課すことにした。  
「でも・・・これ、恥ずかしい」  
「音夢の服のどこが恥ずかしい!?」  
 工藤叶のスリーサイズは朝倉音夢のそれに比較的近かった。それゆえに  
純一は音夢に服を借りることにし、音夢も快くそれに応じた。だが、音夢が  
気付いていなかった点は工藤叶の身長が10センチ弱高かったことである。  
「パンツが・・・」  
 音夢のさほど長くないスカートは叶にとって危険なまでに短いスカートに  
なっていた。スカートの裾はかろうじてパンツを隠していたが、長さにして  
みると股下0センチと言っても過言ではなかった。  
「1,2,1,2・・・さぁ、島を一周だ!」  
「え〜!!!」  
 真っ赤になって恥ずかしがる叶を純一は無理矢理引き連れた。実のところ、  
純一はこういうシチュエーションが大好きであった。叶は恥ずかしがりながらも  
何とかこれが早く終わることを祈った。  
 だが、彼女は超ビキニ、パッツンブルマ、ミニスカサンタと次々に特訓の  
メニューが作られつつあることをまだ知らなかった・・・  
 

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