キーン、コーン、カーン、コーン
今のチャイムは二時間目終了の証だ。この学校の生徒、芳野さくらはいつものように、大好きな「お兄ちゃん」こと、朝倉純一のクラスへ走ろうとしていたところに、同じくクラスメイト、白河ことりに呼び止められた。
「芳野さん、顔真っ赤になってるよ、熱でも出したんじゃない?」
「えっ、ほんとに?」
鏡を出し確かめてみる、確かに顔が真っ赤になっていた。
「うわっ!こんなに赤くなってる」
「(こんな顔でお兄ちゃんに会うわけにも行かないし、保健室に行くか)」
「ありがとう、白河さん、ボク一応保健室に行ってくるね」
ガラッ・・・
「せんせーい♪」
「あらどうしたの?顔が真っ赤になってるじゃない」
「でもその様子じゃ、全然健康体に見えるんだけどなぁ」
「うん、なんか体が熱いのは感じるけど、別に頭痛とかは無いよ」
先生が立ち上がり
「よしっ、じゃあ必要な書類があるからそこの体温計で熱計りながら待ってて」
「はーい」
「よいしょっと」
机の上から体温計を取り脇の下に当てた、
ぐんぐん数値が上がっていき37.4度で安定してきた時、急に下半身がしびれるような感覚がしてきた
「(えっ、なにこれ?)」
しびれるような感覚はだんだん強くなっていく
「ふぁっ、ああぁ」
力ない喘ぎ声を出すがしびれるような感覚は止めどなく襲ってくる
「ああぁ! うあぁ」
「うわぁ!!!」
ついに絶頂に達してしまった、体温計は床に転げ落ち、さくらの口からは涎がたれ、目の焦点が合っていなかった。
ガラッ・・・ 先生が帰って来た。
「えっ!どうしたの芳野さん?」
「しっかりしなさい」
「あっ、あれ?せんせい?」
「どうしたの?何があったの?」
しかしさくらは顔を赤らめながらうつむき、スカートを上着で隠しながら床に座っていた。
「ちょっと手をどけなさい」
「だっ、だめ!」
「!!」
スカートの中からは愛液があふれ出ていてパンツもグショグショになっていた。
「みっ、見ないで!」
「あなた、これ自分でしたの?」
「えっ?」
「恥ずかしがらずに答えて、あなたくらい優秀な生徒であれば性知識もあるでしょう」
さくらは顔を赤らめながら首を横に振った。
「じゃあ、コレはまぁ、男の子でいう夢精ね、おきている時に無意識になる事もあるから、そうじゃないのかなぁ?」
「今日はもう授業を受ける気にはなれないでしょう?着替えを持ってきてあげるから、そこで横になってなさい。」
「・・・・はい」
家に着き、いつもどおりに風呂に入り、いつもどおりに食事をした後、
さくらはベッドの上で物思いにふけっていた。
「(なにがあったんだろう)」
「(あの感覚が自慰なのかな?」
さくらは天井を見上げながらまだ触るとジーンとする場所を手で抑えていた。
「(あんなのお兄ちゃんに知られたら嫌われちゃう)」
「(えっ?)」
気づくとさくらの右手はパジャマのズボンの中に入り込んでいた。
「(だめだよそんなことしちゃ)」
頭ではそう思ってみても手の動きは止まらない。
「はぁ・・・はぁ・・・うあぁ・・・あぁ」
手の動きがどんどん早まりさくらの意識は遠のいていった、
「(きっ、気持ちいいよ・・・・・・)」
声もどんどん大きくなっていた
「あああぁ、うあああぁ!あふっ、はぁ・・・」
「ああああああぁぁ!!!!」
さくらが今日二度目の絶頂を迎えた、パジャマのズボンからは愛液がドクッ、ドクッと脈打つように染み出ていた。
「プルルルルルル、プルルルルルル」
さくらの携帯が鳴り出した
「でっ、出なきゃ」
必死に立ち上がろうとするが立てなかった。
「(腰が抜けた・・・)」
「(足に力が入んない)」
携帯の音も止み、さくらの足の感覚も戻りつつあった
携帯の着信履歴を見るとそこには「♪お兄ちゃん♪」の文字があった。
録音された音声を聞いてみると
「もしもし、さくらか、今日はどうしたんだ?大丈夫か?何か遭ったらいつでも電話くれよ、じゃあな」
「(何であんな事しちゃったんだろう)」
さくらは一人枕にすがりつき泣いていた。