「おおおおおおおおおおおおおおおいッッッ!!!  
ゴルァ、ハゲ、てめえええええええ!!!!!!!!」  
 
石造りの地下墓地に、女の大声が響き渡る  
ズゴン!  
女によって振られた赤黒い特大剣が、ありえない轟音を響かせて石のオブジェにヒビを入れる  
「チッ、外したか」  
銀細工の金具で留められた頭巾から覗いた赤い瞳が男を睨む  
「なっ、お、おま、お前は」  
睨まれた男―"鉄板のパッチ"を自称するその男は何とかその一撃を避けたが  
腰が抜けたのかその場にへたり込み、驚いた表情で女を見上げている  
「あぁ、そうだよ。御機嫌よう。さっきぶりだねぇ…」  
女はゆっくりと特大剣を引き摺りながら男に語りかける  
「いや、あの、その、悪かった!ちょっと魔が差したんだよ」  
男は引き攣った半笑いを浮かべ、必死に弁明する  
 
つい一時間ほど前  
男はいつものように"獲物"に目星をつけ"仕事"を行った  
……はずだった  
あの女の出で立ちは山賊だろうか。それならば同業のようなモノ、恨みっこなしだ  
背負った特大剣は中々の値で売れるだろう…  
男はそんな算段をしながらレバーを引いたが、女が奈落へ落ちる事は無かった  
石橋の揺れを察知し素早く地を蹴った女はローリングで対岸へ跳んだ  
受身を取った女の右手には魔力を帯びた白骨が握られていた  
あの時に交差した視線の紅さは男の背筋を凍らせるのに十分な熱を帯びていた  
 
そして今  
その焔のように紅い瞳が男を見下ろしている  
 
「待ってくれ、降参だ!」  
「あぁ?」  
「あんたはまだ生きてる!それでいいじゃないか!ノーカウントだ!  
な?分かるだろ?お前も俺も、同じ不死じゃな」  
「うるせぇハゲ、ブチ犯すぞ」  
両手を挙げ言い訳を並べ、無様に命乞いを始めた男を威圧的な一言で一蹴する  
「は…?ブチ……?ぐはぁっ!」  
次の瞬間、男は両肩を叩きつけるように石壁へ抑えつけられ短く悲鳴を上げた  
男は身体を捩るが動かない。  
特大剣を軽々と振り回す事といい、いったいこの女のどこにそんな怪力があるのか  
「お前、そんなに助かりたいか。痛い目に合うのが嫌か」  
確かに女の四肢は筋肉質ではあったが、それは引き締まった美しさを際立たせるに留まる程度だ。  
体格から見れば女は自分より幾分か小柄な筈。これもソウルの成せる業なのか…  
「それなら」  
「 ――……ッ!?」  
現実逃避混じりにぼんやりと思考していた男の唇に柔らかい肉が触れる  
それは熱を帯び、蠢き、ぞくりとした快感を伝えた  
拘束されていた肩は開放されたが、変わりに息苦しさと共に首根が動かなくなる  
苦しさから逃れようと口を開くと、男の口腔内に素早く"何か"が侵入する  
驚いて舌で押し返そうと試みるが唾液がぬめり思うように行かない  
ぬちゃ…ぴちゃ…と粘膜の擦れ合う音が鼓膜の奥で木霊する  
「ぷはっ…」  
女が短く息継ぎをする。唇は唾液でぬらぬらと煌き銀色の糸を滴らせている  
「それなら…私を満足させてみろ」  
無理やり口付けされた、と男が認識したのは唇を開放されてからだった  
 
「なあ、おい」  
女は壁に背を預けた形の男に身体を押し付け、左手で胸板を撫で擦る  
「んちゅっ…」  
さらに舌で男の首筋を舐め上げながら、所々に緩く噛み付いた  
「おいっ……って、なぁ」  
「なぁに…もう、抵抗しようったって無駄だからな」  
しきりに呼びかけられ、女は気怠るそうに男を見上げ  
「いや、抵抗と…言うか……」  
男はそこまで答えて返す言葉を失った  
たとえば仮に、自分が女で…目の前のこの山賊が男だったのなら…  
―これは…この際自分が男のままでも同じか、いや考えたくもないが―  
犯され、汚され、欲望のままに蹂躙される恐怖に打ち震えるなり必死に抵抗するなりするものだろうが  
自分は何の魅力もない唯の最低な下衆野郎で、それを組み敷いているのは若い女なのだ。  
男勝りで怪力なのが玉に瑕だが…こんな美人に身体を求められて悪い気はしない  
「おいハゲ、てめぇ言いたい事があるならハッキリ言えよ」  
「いや、あのっ…ハニーみたいな別嬪に迫られて抵抗するなんて勿体無いと言うか」  
体勢上、見下ろしているのは自分のはずなのに、胸ぐらを掴まれつい声が裏返る。  
口をついて出た本音を聞いて、女はにやりと微笑んだ  
「へぇ、嬉しいねぇ。じゃあ頑張ってもらおうじゃないの」  
身を乗り出して再び口付ける。どうやらこの女は本気のようだ  
男の方も、今度は存分に楽しむつもりでそれに応えた  
先ほどよりも数段卑猥な音が響き渡る  
お互いに激しく粘膜を貪り合う最中、女は男の股間を弄りはじめる  
男の中心は、厚手の黒革素材の上から分かる程に硬さを帯びつつあった  
「ん…ほら…お前も何か…」  
そう言って女は布と革で出来た鎧の金具を外し、豊かな双丘を晒した  
鎧の拘束から逃れたそれは、晒される瞬間に僅かに弾み白い肉を波立たせた  
男はおそるおそる手を伸ばす  
「……っん…」  
この世にこんな卑猥な肉があって良いのかと疑いたくなるほどに  
その乳房は白く、弾力があり、柔らかかった  
既に硬く勃っていた桜色の突起に触れると、女は僅かに身を跳ねさせた  
「はぁっ……いいぞ…」  
男はしばし女の肉の感触に酔いしれる  
女の呼吸が僅かに荒くなるころには、男の肉棒は既に外気に晒されていた  
「…んぅ……っ、はぁっ…もっと……」  
両の乳房を掌に収め、欲の赴くままに揉みしだく。  
眼前で揺れる様に堪えきれず先端を口に含み、舐り、軽く歯を立てると女が嬌声を上げた  
その仕返し、と言わんばかりに女は先走りで滑っている肉棒を扱き上げる  
「……ふっ…あ……そうっ、そうやっ…て、ひぅっ…」  
当初は男勝りな言葉が多かったが、徐々に女らしい甘い声が混じりはじめる  
その反応に気を良くした男は、乳房を捏ねまわしていた右手を腰へ滑らせそのまま背へ廻し尻へ伸ばした  
始めは布越しに尻を撫で回し、引き締まった腰から太もものラインを愉しんだ  
それに飽きると今度は背中側からズボンの中へ手を滑り込ませる  
直に尻をまさぐり、指先で割れ目をなぞると小さな窄まりと、しっとりとぬかるんだ秘裂の気配を感じた  
「んっ……そこっ…もっと…」  
強請られ、もっと秘裂をこじ開けようとするが、ズボンが腰に引っかかり上手くいかない  
女ももどかしさを感じたのか、一度肉棒を攻める手を休め軽く腰を浮かせた  
「これで…もっと触れるな。ほら…はやくしろ」  
自らズボンと下着の片足を脱ぐと、今にも雫が滴り堕ちそうにぬらぬら光った秘肉が姿を現した  
再び男の腰に馬乗りになり早くしろ、と命令する顔はすでに桜色に染まり  
腕の立つ山賊というよりは快楽に蕩けたメスの顔に近くなっていた  
 
「すげぇ…汁でトロトロだな…」  
今度は前面から腕を伸ばし、中指で秘裂をなぞる  
そこは既に溢れる愛液で満たされ、何の抵抗もなく指を滑らせる  
「っ……う、あ……」  
二度、三度指を滑らせ、今度は同時に親指で突起をなぞると女の身体がビクリと痙攣した  
女は耐え切れず両腕を男の首に廻し、体重を預け愛撫しやすいように腰を浮かせた  
「あ、いいっ……ん、上手いぞ……そのま、まっ…あああっ!?」  
男が女の雌孔に指を突き立てると、女は首に廻した手に力を入れしがみ付くように啼いた  
「おいおい、いきなり指2本入っちまったぞ」  
男の指を咥え込んだ雌孔は、待ち望んだ刺激に歓喜し、きゅうきゅうと指を締め付けて歓迎した  
呆れるような興奮しているような笑みを浮かべながら、男は指をゆっくり抜き挿しする  
「んうっ…ふ、あっ!あぁっ…ん、ひゃっ、あ…っ!」  
指の動きに合わせて女の身体が上下に揺れ、甘い声を漏らし快感を貪る  
そんな女の様子に、男は自分が主導権を握っている錯覚に陥り激しく興奮した  
「なんだよっ…ちゃんと可愛い声出せるじゃねぇか、ハニー…ッ!」  
「いいっ…も、もう指はいいからっ…」  
「遠慮すんなよ、何度でも可愛がってやるからよっ」  
激しくなる女の艶声に興奮して、男は尚も指の動きを早める  
「…っ、いいっ…も、抜けっ…いい!…いい!……ッ  
………いらないっつってんだろうがハゲエエエェェッ!!」  
怒号、轟音  
女は男の指を無理やり引き剥がし、額を掴んで壁に打ち付けた  
「痛っってええええ」  
「はぁっ…なにっ……てめぇが仕切ってるんだよっ…  
私が入れたいって言ったんだからっ…黙っておっ勃ててりゃいいんだよっ…」  
頭を抱えて転がる男に、肩で息をしながら女が言い放つ  
肩を壁に預ける形から、完全に床に横になった状態の男に馬乗りになって  
ゆるゆると、そそり立つ肉棒に指を這わせた  
「ほら、じっとしてろ……っ」  
しなやかな指で肉棒を秘裂に導き、ゆっくりと雌孔へ埋めていく  
「ふあっ……これこれっ…」  
女は肉棒が胎内を押し広げ満たされる感覚に恍惚とした表情を浮かべ  
男は入り口の狭さ、膣内の熱さ、蕩けそうな粘膜の感触に短くうめき声を漏らす  
経験の浅い少女の、固さを伴った締め付けとはまた違った習熟した弾力のある胎内  
女が腰を動かす度に膣壁は多くの精液を搾りとろうと蠢いてくる  
「やべぇっ…何だコレっ…」  
男は下半身から背筋を通り全身を駆け巡る快感に翻弄され困惑する  
「んっ…中で…っ、大きくなったっ…」  
ゆっくりと腰を動かし、女は自分の望む場所へ刺激が行くように踊り続ける  
横たわった男は、女の乳房が腰を振るたびにぷるぷると揺れる様を見せ付けられさらに歯止めが利かなくなる  
「長くてっ……奥まで届くの…イイっ…すごいっの…っ!」  
お気に入りの場所を見つけたのか、自らの子宮口に当たるように腰の動きを早めていく  
「ちょっ、待てっ…!それはっ、ヤバイッ…!」  
女が好き勝手に動くせいで、男の亀頭は子宮口の溝で絶えず刺激され  
陰茎は愛液で満ちた膣壁で波のように締め付けられる。  
静止の声を掛けても、すでに女の心はここに無いのか耳を傾ける様子は無い  
「気持ちいいっ……ん、気持ちいい……っ」  
「おい、待て頼むっ……っく、あ、止まっ……………!!!!」  
体中の血液が急激に下半身に集まったような錯覚、それが一気に開放される快感  
何度も腰を痙攣され、繋がったままの女の膣内に大量の精をぶちまける  
びくびくと複数に渡り精を放つ合間にも、膣壁はより多くの精を得ようと圧搾する  
今まで経験した中で最も長かったのでは、と思えるほどの長時間に渡る射精  
「ひゃうっ……な、なかがっ…急に、熱くっ……」  
多量の精を胎内で受けて、その熱と感覚に女も恍惚とした表情を浮かべる  
…が、すぐに異変に気づき火照った顔で男を見下ろす  
「ん…なんか……中で…小さく…?って、ハゲッ、お前まさ……」  
「いや、あの、悪かった、悪かった!すっげぇ良かったんで、つい!」  
気まずさと、また殴られるかもしれない恐怖で目を逸らしながら男は弁明する  
「へぇ…」  
女は次に与える罰を考えるような悪戯じみた笑みをうかべる  
 
「いやもう!ハニーみてぇなイイ女他にはいないって!」  
「そう…ふぅん……じゃあ、許してあげる」  
必死の発言にそう応えると、女は繋がったままの状態でふわりと身体を折った  
「また勃たせれば問題ないしね」  
秘所から先ほど放たれたばかりの精を零しながら、またも男に口付ける  
身体を密着させて、柔らかな乳房を男の胸板に押し付ける  
「ん…」  
舌を深く差し込むために女が顔を傾けた勢いで頭巾が落ちた  
ぱさり、という布の擦れる音と同時に瞳と同じ赤い髪がふわりと舞う  
やわらかで甘い舌の味、弾力のある乳房の感覚、赤い髪に彩られた端整な顔立ち  
時折漏れる痺れるようなため息、そして今広がった果実にも似た髪の香り  
どんなに口は悪くても、例え自分より遥かに強かろうと、目の前に居るのは紛れも無い女だと五感が認識して主張する  
その甘美さに負け、わずかに肉棒が反応する  
「ほら、ちょっと固くなってきた」  
女が指摘し、口付けを再開してから男が復帰するまで、そう時間は掛からなかった  
精を受けた後も、女の胎は貪欲に肉棒を絞り続ける  
その刺激に当てられて男もまた先ほどの極上の快楽を求めて本能が奮い立った  
「ん…っもう…そろそろいいか、じゃ、次は…」  
再び胎内を満たされ下から突き上げられる刺激を確認した女は、男の手を引き体を起こさせた  
対面座位の状態からさらに男を引き寄せ、今度は女が下になる体勢となった  
「次は、ちゃんと満足させろよ…?」  
首に手を廻し、少し甘えるような口ぶりで命令する  
男はおう、と短く応えて女の太ももを抱え腰を打ちつけはじめた  
「んっ……はっ…もうちょっとっ…奥だ馬鹿っ」  
「あ、そうっ…そこっ…もっとカリでっ…抉るようにしろっ…!」  
一度射精して幾分か余裕が出来たのか、男は女の望むように刺激を与えていく  
「うんっ、いいぞっ……あ、奥っ…奥がごりごりっれして…気持ちひいのぉっ…!」  
空いた手で肉芽を弄りつつ次第に動きを早めていく  
女の言葉は段々と呂律が廻らなくなってきており、すぐに甘い喘ぎ声に変わっていった  
今まで見上げる一方だった女が、今では自分に組み敷かれ快楽の渦に耽溺している  
その姿を見て男はまた征服欲が刺激され愛おしさを感じたが、後が怖いので口には出さずに居た  
もとより、口に出す余裕もそろそろ無くなって来たところだったが  
「もっと早っ……くぅっ…ひゃ、気持ちいいっ…きもひよくなってきたっ……!」  
どうやら女も限界が近いようだ。  
今度こそ失敗は許されないが、絶頂の前兆か、今まで以上に膣壁がビクビクと痙攣して男を悩ませる  
「くっ……ハニー…!いいぜ、イっちまえよっ…!」  
「イイのっ、すごっ…あ、もっと!もっと突いて!突いて突いて突いてえええええっっ………!!!!」  
最後の力を振り絞るように、胎の奥を何度も何度も突き上げる  
女が叫ぶと同時に、膣壁は別の生き物のように激しく収縮する  
これまでとは比べ物にならない締め付けを感じて、耐え切れずに男も二度目の精を圧搾された  
 
 
「はぁっ……ん、…はぁっ……」  
女は恍惚とした表情で、仰向けとなったまま余韻に浸っていた  
「あ……や、抜けちゃう…っ」  
男が軽く腰を持ち上げ、二度の射精を成し遂げ徐々に衰えつつある肉棒を引き抜いた  
開放された女の雌孔は卑猥に濡れそぼっており、ゴポリという水音とともに白濁した体液が逆流した  
「ふふ……いっぱい出したな…」  
その感覚にすら快感を覚えながら、女は愛おしそうに呟いた  
「ぜえっ……ぜえっ…満足したか、ハニー?」  
男は快感よりも疲労の色を滲ませながら額の汗を拭った  
「んん〜〜?」  
しかし女の返答は、予想だにしない物だった  
「何言ってるのハゲ?まーだ1回しかイってないぞー」  
「は」  
女は快楽に蕩けたルビーのような瞳に笑みを浮かべながら男ににじりよった  
「いや、さすがにもう降参、降参だ!もう勃たねぇよ!」  
「あれー?何度でも可愛がってくれるって言ったよな?お前、ん?  
精力が薄いぞ?約束がちがうぞ?ん?」  
「無茶言うな!いや言わないでください!」  
「まぁその辺は問題ない。面白い物があるからな」  
そう言うと女は、酷く愉しそうに笑いながら鞄から黒い物体を取り出した  
男性器を模したのであろうその道具は、どういう理屈か小刻みに震えて凶悪な空気を醸していた  
「珍品売りのアイツから買ったんだ。コレをブチ込めばまた勃つだろう」  
「待て待て待て待て、そんな御立派な玩具があるなら、自分で使って楽しめば」  
「逃げるなハゲ、ほら、私はまだ満足してないぞ?」  
「おい、マジかよ、夢なら醒め」  
 
 
 
 
「アッー――――!!!!」  
 
石造りの地下墓地に、男の悲鳴が響き渡る  
その後、男が無事に開放されたのかは定かではない  
 

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