ヘイさんの美味しんぼ講座  
 
 
「ふう、昼寝してたらもうこんな時間か。腹減ったな…。お〜い、晩飯はまだか?」  
「猫か。もう出来ている」  
「ほう、今夜は鍋か。なかなか良い匂いだな、どれどれ…」   
「前に蘇芳が作った鍋料理を、俺なりにアレンジしてみた」  
「ゲフッ!…おい黒よ?よりによってお前、またあの雑草鍋を食わす気かぁ?」  
「俺がアレンジしたと言った筈だ。いいから黙って食ってみろ」  
「ズズッ……うむ、美味いっ!あのときの味とは比べ物にならん美味さだ!」  
「当然だ。最近暇があれば、この味を出す研究に充てていたからな」  
「前のとは出汁が違うな。塩味…いや、鶏ガラか?トロミのあるきれいな乳白色のスープだが」  
「これが俺の研究の成果、”蘇芳汁”だ」  
「蘇芳汁!?」  
「ああ。13歳の若い身体から絞り採った天然のエキスのみ使用している。  
無論、人工調味料は一切混入していない」  
「興味深いな。差し支えなければ、どうやって作るのか聞いてみたいもんだ」  
「調理はいたって単純だ。まず、裸に剥いた蘇芳に猿ぐつわを噛ませ、縄で亀甲型に縛りあげる。  
猿ぐつわをするのは、誤って舌を噛まないための配慮だ。後ろ手に縛り上げた縄を引っ張り上げ、  
四つん這いの姿勢にさせる。股間の下に土鍋を置いて、あとは天然の汁が垂れるのを待てばいい」  
「おい、ずいぶん手順を省略してないか」  
「鋭いヤツだ。今のは前準備に過ぎない。四つん這いの蘇芳の尻を突き出し、ちょうど望遠鏡を  
覗きこむように後ろから、会陰部と外陰部を観測する。すると弱電流を流したように小さな陰唇  
がヒリヒリと痙攣し、真珠色の分泌液が滲み出る。色々試したが、あいつはこうされるのが最も  
恥ずかしいようで、最初は太腿をちろちろとしか垂れ落ちない液体が、じっくり観察を続けると  
粘り気のある汁をドロドロに吐き出す」  
 
「ほほう。だがしかし、この濃厚な味わいはそれだけとは思えんが」  
「ただ見ているだけじゃ駄目だ。ときどき指をつっこんでかき混ぜ、まだ成熟しきっていない  
女の部位を拡げてやる必要がある。それに定期的に味見をしないと、もし血でも混ざってたら  
生臭くなってしまう。こうした品質管理を続けることで、さらに旨味の濃い体液を分泌するから、  
手を抜けない工程だ」  
「なるほど、思ってたよりも重労働だな」  
「時々出が悪くなる事もあるからな。その場合は尻を思いっきり引っ叩く」  
「おいおい、たまには休ませてやらんと、あんな少女に酷過ぎやせんか」  
「心配するな、あいつはそんなにヤワじゃない。叩けば叩くほど、真っ赤に腫れあがった尻をあげ、  
嬉しそうにくねらす。顔を踏みつけた俺の素足に鼻を擦りつけ、猿ぐつわのすき間から舌を伸ばそうとする。  
口を自由にしてやると、喜んで俺の足の指の間を舐める。  
犬のようだ、というより、雌犬そのものだな」  
「まさかあの齢で…。いやはや、やはり女は魔物だな…」  
「身に憶えがあるのか?猫」  
「おっと、つい口が…いや、なんでもない。そ、そんな事より、具も前みたいな葉っぱじゃないんだな。  
というかこれは……縄?」  
「ただの縄と思うな。ずいき縄だ。干した里芋の茎を編んだもので、縄として使えながら非常食にもなる。  
もう一つ、これには催淫効果がある。この固い結び目を蘇芳の肉襞に埋め込むように縛ると、  
縄から滲み出た汁とあいつ自身の分泌液が混ざり合い、むず痒さでたまらなくなる」  
「なるほど。お前はワイヤーが得意だが、縄の扱いもお手の物だな」  
「蘇芳の味がよく染み込んだ縄だけを具材に使った。クロマグロに例えるなら、中トロの部位だけ摘出し、  
後は捨てたようなものだ」  
「なんと贅沢な……むむぅっ!これは確かに絶品だ!」  
「放っておいても、あいつは自分で腰を振り、股を擦りつける。だが、擦れば擦るほど縄は深く食い込み、  
肉襞の奥に潜む真珠を責め立てる。淫汁が溢れ、身体は火照り、涎を垂らして正気でいられなくなる」  
「ただ縛って放置するだけでこの味が出せるとは……合理的だ……合理的過ぎる……」  
「よく味わって食え。出汁の説明がまだ途中だったな、ここまでは前戯に過ぎない」  
 
「な、なんだってっ!これほどの創意工夫に飽き足らず、まだあるだと!?」  
「俺をなめるな。いよいよ本番だ。いま説明した下拵えに1〜2時間は要する。すると青林檎のように  
固かった蕾が、熟れ切った桃よりも柔らかく崩れ、蜜を引っ切り無しに垂れ流す。このままでも充分に  
美味いが更に味を昇華するため、股間の縄を切り、すりこぎ棒を突き立てる。あとはひたすら肉体労働だ」  
「まて……何か引っ掛かるが……。ひとつ聞いていいか黒?そのすりこぎ棒とは、もしや…」  
「猫、お前も以前は持っていただろ?いや、現在も持っているな。サイズは違うようだが…」  
「………。なぜか急に食欲が無くなってきたぞ…つまり、このスープは嬢ちゃんのものだけじゃなく、  
黒、お前のせ……」  
「あいつはまだ若い。それに女だ。蘇芳の出汁だけでは男性的なコクと深みが出ない」  
「…たしかに理屈はそうかもしれんが…」  
「合理的に判断するんだ猫。この際、問題なのは味であって、それが誰のものかは重要ではない」  
「いや、かなり重要だが……うぅむ、いや確かに美味さは認めよう。だがこれだけは確認しておきたい。  
腹……壊したりせんよな?」  
「衛生面でも抜かりはない。俺の道具はちゃんと消毒済みだ。蘇芳の唾液でな」  
「しょ、消毒済みか……良かったぁ……」  
「貴様の安堵しきった顔が癪に障るが…。ああ見えて蘇芳は綺麗好きらしく、鍋の準備をしている時  
からそわそわして、掃除させて欲しいと頼んできた。おまけに、料理している真っ最中もな。  
俺の顔を何度も見ては泣きそうな顔で懇願してくるから、さすがに少し辟易したが」  
「やっぱり女の子だな。それにほれ、あんまり汚い格好させとくと、だいっ嫌いな何とかいう虫が  
寄ってくると思ったんじゃないか」  
「俺はゴキブリと同類か。まあいい。初めは話にならんほど下手くそな掃除だったが、最近はだいぶ  
上達してきた。以前は俺が細かく指示を出していたが、何も言わなくてもちゃんと根元まで咥え、  
心をこめて丹念に洗浄するようになった。憶えは悪くない」  
「うむ、女の子が家庭的になるのは良い事だ。話の腰を折って悪かったが、いよいよ本番か」  
「ああ。準備は万端だから、何も考えずに一気呵成に突き上げればいい。それにしてもあいつの  
膣は狭い。同じ年頃でも向こうの女はもっとユルいが、やはり日本人の血が混じっているせいだろう。  
餅のように柔らかく柔順でありながら、吸い付いて離れず、絶え間なく締め付ける。  
上質、いや、俺の知っている中でも最上のランクに入る。あいつの数少ない長所だ」  
 
「お前がそこまで褒めるとは余程だな。俺も人間の身体だったらとつくづく思うよ」  
「契約者のくせに反応もいい。ずっとよがり続けている。とはいえ、責め続けると勝手に失神する  
のは情けない。まだ訓練が足りないな」  
「嬢ちゃんのせいばかりじゃあるまい?お前に掛かれば大抵の女は気絶するんじゃないのか」  
「あいつが失神する兆候は大体掴んだ。後ろから突きを繰り返すと背中が弓なりに反り上がり、  
盛りきったメス猫のような悲鳴を上げる。そのタイミングで俺が放出してやると、大抵は落ちる」  
「おい、いくらなんでも死んじまうぞ。ほどほどにしろよ」  
「確かに、ここで手を抜いてもいい料理を作ることは可能だ。だが究極の味を目前にして責め手を  
弛めるなんて真似、俺にはできない」  
「さすがは黒の死神。たとえ料理でも容赦なし、か」  
「それに、休ませている暇なんてない。いちいち抜くのも面倒だから、意識があろうが無かろうが  
お構い無しに腰を突き上げ、あいつの子宮を打ち抜く。最低5回はこれを繰り返すことで、蘇芳の出汁  
と俺の出汁が渾然一体に溶け合った、極上のスープが出来上がる」  
「な、なにぃぃぃっ!抜かずに連続で、だと……!?」  
「幸い俺は契約者だ。膣内だろうが尻の穴だろうが、5度や6度の中出しでフニャッちまうような  
ヤワな肉棒を、契約者は持ち合わせちゃいない」  
「そ、そうだったのか…。くそっ、俺も人間に戻りたい…」  
「だいぶ長くなったが、これで出汁は完成した。後は好みで水を加え、火にかければ出来上がりだ」  
「なるほど、どうりで美味いわけだ。いやぁ、勉強になったな、ジュライ」  
「……………」  
「さっきから黙々食って…お、おいっ!鍋がからっぽだぞ、こいつ何時の間に……」  
「話が長すぎたようだ。この俺に箸をつける暇も与えないとは」  
「すまんな黒。…おや、そういえば嬢ちゃんは?昼間っからずっと姿を見てないが」  
「ああ。あいつなら此処にいる」ガラッ  
「なっ…!いつの間に全裸で縛られて猿ぐつわまで……。黒、一体これはどういうことだ!?」  
「おかわりの準備をしていた。鍋が足りないと思ってな。蘇芳のやつ、どうやら部屋の向こうで  
聞き耳を立てていたようだ。  
…出汁をずいぶん垂れ流してるじゃないか、これならすぐ作れそうだ」ニヤリ  
 
 

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