ボクはアイツが嫌いだ。
ボクの日常を壊したアイツ
ボクの大切な人達を奪ったアイツ
生きる術を教えると言って容赦なく暴力を振るってくる最低なアイツ
ついでに酒臭いし、加齢臭もする。
…………本当、嫌いだ。
契約者らしかぬ感情
『憎悪』
じゃあ…………コレは?
アイツと一緒にいると如何してか体がほんのり暖かくなる。
―心臓の鼓動が早くなる。
褒められた時に凄く嬉しくなる。
―顔も自然と綻ぶ。
アイツが他の女性の名を呼ぶのは………嫌だ。
―胸が苦しい。
コレは………何だろう?
「そりゃ、嬢ちゃん………恋する乙女だな」
そんなボクの悩みはペーチャ…………中の人『マオ』が答えてくれた。
「恋……?」
これが?
…………悪い冗談だ。
「でもよ。嫌いとは『別の感情』が湧くんだろ?アイツを想っているんだろ?」
「契約者は感情を持たない」
「それは厳密には違うな……契約者にも感情はある。ただ、とても希薄なだけさ」
「そう……なの?」
それは知らなかった。
タ―ニャが契約者になった時なんて……ニカを………
「契約者に成り立てな奴は感情が希薄過ぎるがな………年を重ねたら中には感情豊かな奴だっている。」
「それは人の行動を模倣しているだけ………」
「人間の赤ん坊だって他者の行動を模倣にして成長するんだぞ?」
だったら………
「………………ない」
「ん?」
「こんなのいらない」
「こんな………切なくなるなら…………感情なんていらないよ……」
自然と涙が溢れる。
こんな気持ちになるぐらいなら感情なんていらない。
ただの…………機械になってしまえばよかったんだ。
「少しの間、坊主と散歩してくる。その間に………自分の気持ちにケジメでつけておけ」
「マオとジュライはどうした?」
「散歩してくるって………」
「散歩?」
たぶん今日は帰ってこないだろう。
「それよりも今日は」ポスッ
彼の背中に抱きつく
……………酒臭い
「…………なんだ?」
「ボクはアンタが嫌いだ。」
「…………知っている。」
鼓動がどんどん早くなる。
頬が熱くなる。息が………苦しい
「でも……ボクはアンタが……す……き?」
気が付いたら宙を舞っていた。
別に殴られたわけでなく、普通に投げられただけである。
そのままベッドにダイブする。
「な、何するんだよ!?」
「いいか?今から俺はお前を抱く。逃げたいのなら10秒待ってやる。」
そう言って、黒は壁へと凭れ掛かる。
10秒
今すぐにでも出口へと繋がる扉へと走ればいいだけだ。
なのに……足は動かない。
この先を望んでいる自分がいるからだ。
「時間だ。」
黒がゆっくりと近付いて来る。
「一応、聞いておく。経験は?」
「…………ない」
「生理は?」
「………来てる。今日は……安全日」
「そうか」
顎を持ち上げられ、彼の顔が近付く。
「息………お酒臭い」
「……我慢しろ」
触れ合うだけのフレンチキス
そして触れ合うキスからもっと深いものへ
彼の舌がボクの中に浸入してくる。
何度も舌を絡めさせ、彼の口内へと引き込まれると同時に酸素も吸われて酸欠になる。
酸素を取り戻すべく、彼の酸素を吸う。
それを数度繰り返すと酸素はなくなり、互いに唇を離して新鮮な酸素を取り込む。
口元は涎でベトベト、互いに糸も引いているし、頭は酸欠でボーッとする。
惚ける自分を傍目に彼は服の下から胸を触る。
「胸……小さいから………」
「大きさなんて別にどうでもいい。それに小さいと感度は高い」
…………なんだか蹴りたい気分だ。
正直、この胸の小ささでボクは紫苑と間違われている。不条理だ。
「……んあっ!」
そのまま口の中で乳首を転がし、時折軽く歯を立てる。
「はあぁ…んうぅ…あぁあ……あっ、あっ、あっ、んっ……ひあっ!か、噛んじゃ駄目ぇ…」
片方の乳首を指でこねくり回し、もう片方を強く吸いあげる。
「んうううぅぅ!あぁっ!あふぅ!くうぅ……ふうぅ…強すぎるよぉ……あぁ…」
自然と声が上がる。
確かに胸が小さいと感度は高いようだ。
身体を下っていた指がついに大腿へとたどりつく。
ずうずうしくも足と足の間に入り込んで、ゆっくりと下着の上から上下に撫ぜた。
「湿っているが………まだ濡れ足りないな」
黒はそのまま蘇芳の下半身へと潜り込む。
下着を剥ぎ取られ、露になった秘所
まだ男を知らない純潔だ。
秘所の花弁をゆっくりと広げて舌を入れる。
初めての感触に背中がゾクリとする。
これが快楽だ。
自分でやるとはまったく違う快感
「…………ちゃんとアソコを洗っているのか?カスが付いているぞ。」
「ッ!!?」
問答無用で彼の顔面に蹴りを入れる。
が、簡単に避けられる。
更に連打、連打、連打、連打、連打
「暴れるな…………ジッとしてろ」
両足首を掴まれ、扇状に広げられる。
そして再び舌による前戯が始まる。
「……んッ…………」
ピチャピチャと水音が……耳を……脳を浸食する。
ボクは顔を手で覆う。
快楽が押し寄せる。
抗えない。
「な、なにか……くるッ?!」
プシャと秘所から液体が迸る。
その液体は黒の顔を汚すが、彼は別に気にしてもいない。
「オシッコ……?」
それにしては色がない。
黄色ではなく透明な液体だ。
「いや、潮吹きだ。」
「しお…吹き……クジラ?」
「…………そのうち情操教育の一環で教えてやる。」
クテンと糸の切れたマリオネットみたいに四肢から力が抜ける。
なんだか敗北感を感じる。
「…………今度はボクがする。」
「出来るのか?」
「出来る。」
即答する。
無論、嘘だ。最初に経験はないと言っているのだ。
だが、それは黒にもわかっていることだ。
彼は蘇芳のやりたいようにやらしているだけである。
「コレが……男の人の…………」
「変な感触……堅いのに軟らかい………」
てっきりフランクフルトみたいなモノかと思っていたが実物は違う。
ブニブニしていていながらも堅く、熱い
「いつまで握っているつもりだ?」
「うるさい」
自分の性の知識を総動員させる。
たしか……コレを擦ったり、舐めたりする筈だ。
擦るのは力加減がわからないので上手くできそうない。
となると舐めるしかない。
蘇芳は黒の肉棒へと唇を近づける。
「凄い……ニオイ…………」
鼻につく強烈な雄のニオイ
でも、このニオイは『麻薬』だ。脳髄を痺れさせる。
口を開けて舌で先っぽを舐める。
変な味だ。
そのまま口を目一杯広げて頬張る。
蘇芳の小さな口では、先っぽを咥えるだけでも相当苦しい筈だ。
が、それでも蘇芳は懸命にフェラチオする。
先っぽを咥えたままペロペロと動き回る舌がなんとも言えず気持ちいい。
蘇芳は肉棒を咥えたまま、視線だけを見上げるようにして俺の顔をみた。
黒は蘇芳の頭をなでながら「上手だ」と誉めてやる。
すると、蘇芳は嬉しそうな表情で、彼の肉棒を強く吸った。
そして再び舌を動かし始める。黒は蘇芳の頭をなでながらその動きを堪能した。
彼女のフェラチオに、肉棒はさらに膨らんでいく。
そろそろ限界が近い。
一度、蘇芳に止めさせるよう言おうとするが、彼女はもう一度、肉棒を強く吸い上げる。
それが限界を誘発した。
口内の奥へと熱い液体が何度も叩く。
粘度の高い白濁液が喉や歯に絡みつき、うまく飲み込めない。
それに味も濃い
北海道で食べたアシカラーメンよりも濃い
体内が異物を吐き出そうとするが、それを口で押さえる。
吐けば楽だろう。だけど、これは………
口内の白濁液を少しずつ喉へと流し込み、少し涙目になる。
「………飲んだのか?」
「飲んだら駄目なの?」
「いや、別にそういうわけではないが……」
珍しく彼がうろたえている。
少し笑ってしまいそうだ。
今気付いた。ボクは………『まだ笑える』んだ。
「そろそろ入れるぞ。」
「……うん」
ついにこの時が来た。
彼の肉棒がボクの濡れた秘所へと宛がう。
軽い抵抗と共に亀頭が入り込む。
予想より痛くない。
が、それは序所に過ぎなかった。
「痛かったら痛いと言え」
「ッ!!!?」
黒は一気に肉棒を膣へと沈み込める。
プツッという切れる感じの音ともに痛みが襲う。
痛い。痛過ぎて泣いてしまう。
まだ先っぽの部分なのに痛い
黒に蹴られるよりも凄く痛い
というか痛みで声が出ない。
「呼吸を止めるな。ゆっくり息を吸え」
「黒……ふぇ・い……フェイッ!」
涙が溢れる。そして何度も何度も彼の名を呼ぶ。
契約者にも感情はある。
だって……ボクはこんなにも彼を愛しく思っているのだから……
彼の表情を見る。
いつもの不機嫌な顔でなく……彼の………優しい顔
腕を彼の首に回す。
「んぁ…ふ……」
「……痛いか?」
ぶんぶんと頭を振る。
それは質問への返答というよりもむしろ 話しかけて気を散らさないで欲しい、といった仕草だった。
その事を解ってか解らずにか、彼女を気遣うように動き始める。
だが、それで自分の中にいる『女』が満足はしない。
「ボクを壊して……激しく………獣みたいにして………そして…よりも………ボクを…」
途中、蘇芳が何かを言ったようだが、黒は声が小さくて聞こえなかった。
だが些細なことだ。望み通りに獣の様に覆い被さり、彼女の両手首を掴みながら奥へと、奥へと突き進む。
「……!…ぅ…ぁうっ……ん!…」
まだ幼い彼女の膣内の奥の壁に何度も叩き付ける。
その度に鳴く。ひたすら鳴くだけだ。
鳴き声が彼にとって燃料にもなる。少女の女としての悦びの声に黒の聴覚は支配される。
それは蘇芳にとっても同じ、自分の声とはとても思えない悦びの声に驚きながらも酔いしれる。
「うん……あ、あっ……なんか、すごい、すごいよォ……」
既に痛みなんてない。性の快楽を知ってしまった少女は、蕩ける様な声をあげながら溺れていく。
「ンぁあああ……あ……ああああぁぁぁ……っ」
絶頂を間近に控え、狭い膣道が、ヒクヒクと収縮する。
「イクの!イっちゃう!イっちゃうのーッ!」
理性のタガが外れてしまったのかのように、蘇芳が叫ぶ。
グンッと彼女の腰を乱暴に引き寄せ、一際強く自らの肉棒をその幼い胎内に打ち込んだ。
「ああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァーッ!」
つんざくような高い絶叫を聞きながら、ドロドロに煮えたぎった欲望を解放する。
根元まで深く挿入された肉棒の先から、おびただしい量の白濁液を彼女の子宮めがけて迸らせた。
快楽の余韻か、ビクッ、ビクッ、とその小さな体を痙攣させる。
苦痛と、それを上回る快楽が、彼女の小さな体を翻弄しているのだ。
「ひ……ひは……ぁ……ぁぁ……」
目の前が真っ白になる。
最後に見えたのは彼の…………優しい顔……
そして………意識を闇へと…沈み……ボクは……