寺でアンバーにあった次の日
黒は何をする気にもなれないまま自室の部屋で寝転がっていた
「・・・アンバー」
元恋人、今は憎むべき相手との過去を思い出す
「黒は髪が長いから弄りがいがあるな〜」
「・・・三つ編みはやめてくれ」
任務も無く、久々の休日
黒はアンバーの部屋で髪を弄られていた
黒の長めの髪が、ツインテールにされたり三つ編みにされたり、かなり恥ずかしい
「久々の休日なんだ。買い物に行くなりなんなり、もっと有意義な時間の使い方があると思うが・・・?」
「私は黒と居られればどんな時間でも有意義だけど?最近二人きりの時間なんてなかったじゃない?」
アンバーは黒の肩に頬を乗せると、そのまま軽く唇を重ねた
「それに、そろそろしても・・・いい頃かなって」
「アンバー・・・」
少し頬を赤めさせながら出る、明らかな誘いの言葉
その誘惑に抗えなかった黒は、アンバーを抱きしめるとそのままベッドに押し倒した
押し倒したアンバーと視線が合う
「黒・・・電気、消してくれない?」
「あ、ああ、すまない!」
完全に声が裏返っている
当たり前だろう。黒にとって、こんな経験は初めてだった
「服脱ぐから、向こう向いていてもらえる?」
「!?」
電気が消えると、アンバーは黒に背中を向けて服を脱ぎ始めた
黒も反射的に後ろを向いて、自分も脱いだ方が良いのだろうかと思い服を脱ぎ始める
当然、アンバーより先に脱ぎ終わった黒は、後ろを見ないようにベッドに入る
暫くすると、アンバーがベッドに入って来た。黒の緊張が限界まで跳ね上がる
背中から黒の肩を抱いたアンバーは、豊満な胸を彼に押しつけた
「・・・黒って、もしかして童貞?」
黒の反応から、アンバーはそう予測した
「・・・・」
予測どおり、黒は首を縦に振る
「大丈夫よ。私も任務で何度かしたことあるけど、好きな人とするのは・・・初めてだから」
呆れた感じでそう言うと、彼女は布団を肌蹴させて黒の下半身を露出させる
そこにははち切れんばかりに大きくなった黒の逸物がそそり立っていた
「やっぱり童貞ともあって奇麗。今までの男とは全然違う」
奇麗などと言われて恥ずかしくてどうにも出来ない黒は、アンバーに自分の物を握られて思わず声が出てしまう
「ふふっ、可愛い。こんなに苦しそうにして・・・。直ぐ楽にしてあげるね」
アンバーは自らの豊満な胸で黒の物を挟むと、先の方を口に含んで激しくしごき始めた
「う、あっ!?」
二人しか存在しない暗闇の中で、卑猥な水音が鳴り響く
自分で慰めているだけではけして得られない快感が黒に走った
「はぁ、ん、うあ!」
初めて経験するそれに、黒は呆気なく果てた
黒から放たれた精を、アンバーは嫌がる素振りも見せず飲み込んでいく
「・・・何時も、飲むのか?」
射精の快感の余韻に浸りながらその光景を見て、他の男にもこんなことをしているのかと疑問が過る
「そんな訳無いじゃない。無理強いされることもあるけど、自分からやったのは貴方が初めて」
黒の物に付着している精を奇麗に舐め取りながらアンバーは答える
「でも不思議。無理強いされた時は吐きそうなぐらい不味かったのに、黒のはすごく、美味しい・・・」
うっとりした顔で話すアンバーの今までに無く妖艶な雰囲気に、黒の心臓が高鳴る
黒が顔を真っ赤にしながら固まっていると、アンバーが黒に向かい合う様にして座り、足を開く
「黒、なんだか貴方の舐めていたら、私もこんなになっちゃった。今度は私も、気持ち良くしてくれる?」
俗に言うM字開脚をしながら、だらしなく愛液を垂れ流す自分の秘部を指で広げて見せるアンバー
「ああ」
男の本能だろうか。黒は初めてにも関わらず、アンバーが何をして欲しいかが分かった
しかし、そこで敢えて彼女が望むことと別の行動に出た
自分の物を秘部にあてがい、激しく擦りつける
「ひぃあああああああぁっ!!」
体が溶けてしまいそうな快感に、狂った様に嬌声を上げるアンバー
そのまま黒を上にしてベッドに倒れこむと、強引に胸を揉み、舌で首筋を舐める
勿論秘部を擦り続けたまま
「は、ん、ああっ、お願い・・・ひゃっ、焦らさない、で」
涙を流しながら懇願するアンバーを更に苛めたくなった黒は、今度は胸の突起を重点的に責める
「そこは駄、目、ああん!」
突起を舐められ、時に甘噛みされる快感に、アンバーは身体をくねらせる
黒もまた、完全に逆転した立場に興奮を覚えていた
「アンバー、すごく奇麗だ・・・」
そう言いながら綺麗な黄緑色の髪を撫でる
「ん、黒・・・」
不意に、アンバーが抱きついてくる
「お願い、入れて。私・・・このままだと壊れちゃう」
「・・・分かった。入れるぞ」
短くそう答えると、再び自分の物を秘部にあてがう
アンバーを下に抱きあった状態でズブズブと自分の物が秘部に飲み込まれていく
「ぐ、あっ」
初めて感じる膣圧に、黒は直ぐにでもイってしまいそうな感覚を必死に抑える
逸物を完全に挿入し終わると、アンバーがうっとりした顔で話しかけてきた
「やっと、繋がれたね・・・。どう?初めての女の子の膣内は」
「・・・すごく熱くて、俺のを締め付けてくる」
「それは私が黒のこと、好きだからだよ」
そう言って唇を重ねる。暫く互いに舌を絡めながら何度もキスをして抱き合った
「そろそろ、動こうか」
「ああ・・・」
二人はゆっくり腰を律動させ始める。すると、少し動いただけで快感が体を駆け抜けるのがわかった
「あ、すごい・・・、こんなに気持ち良いの、んあ、初めて」
「つ、アン、バー」
入れただけでもイきそうだった黒は、腰を動かすたびに波の如く押し寄せてくる快感と必死に格闘していた
「く、アンバー、もう、イきそうだ・・・」
「いいよ、一緒にイこう。たくさん、私の中に出してね」
アンバーはその言葉と同時に足を黒の腰に絡める
黒も激しく腰を動かしラストスパートに入った
二人は律動と共に頂に昇りつめた
「ぐくっ、アン、バー!!」
「ふぅああああああああぁっ!!!」
アンバーの中に先程とは比べ物にならない量の精が勢い良く放たれる
「「ハァハァハァ・・・」」
同時に果てて繋がったまま動かない二人は、快感の余韻の中で意識を手放した
「!!」
はっと目を覚ますと、黒はいつもの安普請な自分の部屋にいた
どうやら寝転がっている間に眠ってしまっていたらしい
「まさかあんな夢をみるとは・・・」
南米時代、二人がまだ恋仲で、血に塗れていても幸せだった時期の記憶
「アンバー・・・、俺は」
窓の外はだんだんと白んできていた
終幕