ダーククロニクル  

ある日…  
ユリスとモニカは、持ち物がいっぱいになってきたので二人で手分けして整理していた。  

ユリス「え〜と、ねばねばピーチはいらないよね。」  
モニカ「そうね。どこかで売りましょ。 …あ、これアルバム?」  
ユリス「わっ だ、だめだよ中見ちゃ!」  
モニカ「いいじゃな〜い。心霊写真とかあったじゃない?見せてよ〜」  

アルバムの取り合いになった二人。  
だけどモニカのほうが微妙に背が高かったのでアルバムはモニカの手に渡ってしまった。  

モニカ「ずいぶんコレ重いのねぇ。そんなに撮ってたっけ?」  
ユリス「……」(顔を真っ赤にしてうつむいている。)  
モニカ「え〜と、どれどれ  ……きゃっ!!」  

思わずアルバムを落としてしまったモニカ。  
そこには、女の人のパンチラ写真や風呂に入ってる写真など、えっちぃ写真が山ほどあった。  

モニカ「……」  
ユリス「しょっしょーがないだろ!僕だって男なんだから!!」  
モニカ「…だからって、盗撮する?」  
ユリス「だ、だって、旅ばっかで発散したいものも発散できないし!」  
モニカ「何言ってるのよユリス!これ犯罪よ!?」  
ユリス「…本人の承諾があれば犯罪じゃないんだよね?」  
モニカ「え?」  
ユリス「じゃあもう盗撮はやめるよ。そのかわりモニカの写真撮らせてよ!」  
モニカ「えええええっ??」  

 
 
 

モニカ「ちょっと何言ってるのよ? 信じられない!」  
ユリス「ほんのちょっと! ほんのちょっとだけHなポーズとってくれるだけでいいからさ!  
    ねっ? ねっ?」  

ユリスはとんでもない言葉を口にしているとは思えない熱心な面持ちでモニカに迫る。  

ユリス「モニカはすごく可愛いし、モニカを撮れるんだったら他の女の子なんかに目を向け  
    ないよ! もうこんな事しないって約束もするから!  
    お願いっ!!」  
モニカ「う、うーん……」  

そう言われると、モニカの心はちょっと揺れた。そもそも、ユリスはハンサムな大人になる  
のは間違いないだろう容姿を持っている。そんな彼に迫られて悪い気はしない。  

モニカ(犯罪に走られるよりはマシか……)  

と、モニカは心の中でため息をついた。いくら本人が決めたとはいえ、世界を救うなどとい  
う責任重大な旅に誘ったという引け目も、無いわけではなかった。  
そりゃ、プレッシャーとストレスで盗撮だってしちゃうかもしれない。  

モニカ「わかったわ……後で他の人にバレてとんでもない事態を招くよりは……  
    でも、ちょっとだけだよ?」  

と、モニカは、(なんで私がこんな……)などと思いながらも、しぶしぶと言った。  

ユリス「ほ、本当!?」  

ユリスは驚きと喜びで瞳をいっぱいに見開いた。  
モニカが恥ずかしそうにコクンと頷くと、  

「──っぃいやったあっっっ!!」  

喜びのあまり、銃をクルクルと回してキメポーズをするユリス。  
確かに、モンスターを殲滅するよりも嬉しいだろう。  

モニカ「う……すごい喜びよう……でもわかってる? ホントはこんな事しちゃダメなんだからね!?」  
ユリス「わかってるって! それよりもさ、コスチューム着替えない!?」  
モニカ「あ、あんたね……」  

早くも後悔を感じるモニカ。  

ユリス「じゃあさじゃあさ──  

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