「僕は普通ですから、」
蒼衣はそう言って間を少し置き、
「オナニーだってしますよ。おかずは雪乃さんで、僕が雪乃さんを攻める妄想をします」
彼は楽しそうに喋っている。内容はともかく。
「大抵は青姦ですけど、たまに強姦の妄想をしたりします」
そして笑う。
「今のように、ね」
細められた視線の先には拘束され、身動きの出来ない雪乃が転がっていた。
白い透き通った裸体が暗闇に浮かぶ。広げられたまま閉じていない股には破瓜の血と、白い蒼衣の体液が溢れている。
「雪乃さん…愛してます。誰よりも愛してます…。僕だけの雪乃さん…ふふっ」
そう言って部屋から出る蒼衣。
雪乃は考える。何が彼を壊してしまったのか。そして壊れた彼を見て気付いた気持ちに。
何故に極端に蒼衣という人間の行動がうっとうしいと感じたのかも。
「大好き………」
先程まで犯されていたにも関わらずその気持ちは変わらない。
だからこそ蒼衣の居ない部屋に、雪乃の泣き声が響くのだった。
「ふむ…それが願望か。ならば叶えなければなるまいね…その前に良いおかずを見たんだから自慰するとしようかね。いくらこの神野と言っても流石に男だからね〜よいしょっと」