室内に微かな、上ずったような息遣いと、唾液音が響き渡る。
「ああ…うまいよ、雪乃さん」
ベッドの縁に腰をおろし、曝け出した下半身に、雪乃さんが顔を埋めている。
厳密にいえば、僕の股間部に、床に座っている雪乃さんが顔を近付け
僕の大切な部分をしゃぶっている。
声をかけられた雪乃さんは、眉をつり上げる。しかし頬は紅潮しており怒っていない事は見て取れた。
口をもごもごさせながら何か言おうとしたが、自分が今蒼衣のものを
くわえている事を思い出すと、慌ててそれから口を離した。
「うるさい、殺すわよ。気が散るからしゃべらないで」
見え見えの照れ隠しである。
僕は彼女の顔を掴むと、一気に僕の股間へ引き寄せた。
勢いよく、彼女の口に僕のが挿入される。
彼女は僅かにむせながら、眉を吊り上げ僕に抗議の目を向ける。
……それでも口と舌はしっかりと動かしてくれているから、雪乃さんは本当に可愛らしいと思う。
「ごめん、苦しかった?」優しく優しくそうささやきかけると
雪乃さんの顔はみるみるうちに紅くなり、気まずそうに目をそらした。心なしか顔が綻んだ気がする。
「でも、雪乃さんが悪いんだからね」
憮然と言い放つ。一瞬驚いた顔を見せつつも、なぜ?と言いたげに仏頂面で僕を見つめる。
「だって、雪乃さんが可愛すぎるから僕の股間、痛いぐらいにギンギンになっちゃってさ、
今日一日ずっと痛いのを我慢して、ようやく雪乃さんが口でしてくれる事になったんだよ?
それだけでもたまらないのに、始めた途端やめちゃうんだもん。あんまりだよ。」
最後に、彼女に僅かに聞こえるようにしながら、そっぽを向き、
………雪乃さんが可愛すぎるからいけないんだ。と呟いた。
「〜〜〜〜〜〜」
大きく目を見開き、顔を真っ赤にさせる雪乃さん。さっきまで絡み付き、
吸いついていた舌も、まったく反応がなくなってしまった。
「また言ってる傍から…ほら、ちゃんと舐めてよ」
そう言いながら僕は彼女の頭を少し乱暴につかむと
リズムよくスライドさせる
雪乃さんは少しむせかえしながらも、必死に舌を絡めてくる。
ああもう……本当に可愛いな!
頭を振らせるペースを早め、自分の腰も動かし
ラストスパートに入る。
「雪乃さん、そろそろいくよ……全部飲んで!」
すこし嫌そうな顔をした気もするが、僕は気にせず
可能なかぎり自分のものを雪乃さんの口の中に押し込み勢いよく射精した。
雪乃さんがむせたので、射精の余韻に浸る間もなく
僕は雪乃さんの口から自分のものを引き抜いた。
咳と一緒に口からでる精液、量から察するに彼女は
言われたとおり全部飲み込もうとしたらしい
床にこぼれた精液を、彼女が必死にピチャピチャと音をたてながらすする。
少し面食らったけど、そんな雪乃さんの行動が嬉しかった。
「ちゃんと飲んでって言ったのに……」
恨めしそうに雪乃さんに告げると、彼女はシュン、とうなだれ ごめん……と呟いた。
「それにしとも雪乃さん、フェラチオうまいよね。おちんちんが大好きなのかな?」
雪乃さんは、先程の事を気にしているのか、うなだれたままだった。声にも覇気がない。
「そんなこと………ない」
「でも、初めてやった時はあんなにたどたどしかったのに、あっという間にうまくなったよね」
「それは……」
雪乃さんは口籠もると、唇を噛んだ。心なしか泣きそうな顔をしている
「淫乱だよね。雪乃さん」「……違う、どうして……そんな事言うの……」
肩が震えている、涙声だ。あと一押。
「どうだか、本当は他の人ともたくさんしてたりして……ああ、そうか。だからうまいんだよね?」
「違う!してない!そんなこと………そんな………うう……」
ついに雪乃さんは泣きだしてしまった。両手で顔を覆い、声を殺して。
そこには、まさしく年相応の女の子の雪乃さんがいた。
僕は彼女を優しく優しく抱き締め、彼女に謝罪を延べ、あやした。
そしてそのまま彼女をベッドに押し倒し、セーラー服を丁寧に、1枚ずつ脱がしていく。
雪のように透き通る白い肌があらわになる。彼女をまもるものは、ブラとショーツと靴下だけだ。
痛々しい腕の傷跡に、優しく口付けし雪乃さんに愛を囁く。
その度に雪乃さんはとても幸せそうに僕を見つめた。
僕達の夜は、まだ始まったばかりだった。