長い冬が終わって暖かい春がやって来た。  
季節の中で一番のんびりとして暖かい俺の好きな季節。  
『彼女』が出来たら絶対にしようと思ってた俺の小さな願い・・・・。  
それなのに、それなのに――――――――――――。  
 
「雨・・・止まねぇかなぁ」  
ポツリと呟きながら、うんざりとした気持ちで窓の外に降る雨を眺める。  
せっかく俺の好きな季節になったのに、長く続く雨の所為でちっとも春を満喫できない。  
よほど退屈そうな声と不満気な顔をしていたのか・・・俺を見てクスリと笑う声がした。  
 
「でも・・・春雨、って素敵じゃないですか?夏ほど激しくないし秋ほど切なくない・・・。  
 春に降る雨って、優しくて暖かい空気が流れるので私は好きですよ?」  
「・・・・・・」  
まるで拗ねた子供をなだめるような声で笑って、メルルが俺の手に優しく触れる。  
白いシーツに広がる黒い髪や、雪みたいな白い首に残る・・・俺が付けた跡を見ながら  
シーツに包まれた体にそっと指を這わした。  
 
昨日俺が付けた跡を追うようにシーツをずらし、白い首筋から細い鎖骨、柔かく膨らむ胸や  
折れてしまいそうな細い腰をゆっくりとなぞっていく・・・・。  
俺の手の動きを恥かしそうな、でも愛しそうな目で見つめながらポツリと呟く。  
 
「ぁ、っん・・・『また』ですか・・・?」  
「ん。ごめん・・・・。また、いい??」  
その答えを聞かずに彼女の体を抱き寄せて深く唇を重ねた。  
絡める舌の動きに合わせるように柔らかな尻に手を伸ばして強く揉む。  
指に沈む心地良い弾力を楽しんでいると、前から溢れた蜜がトロリと溝を濡らしていた。  
 
「・・・・すげぇ濡れてる・・・俺の手そんなに気持ち良い?」  
「あっ、んんっ・・・やっ、ぁいじわる・・・しないで下さい・・・んっ」  
クスリと笑う俺の声に頬を染めながら、ねだるように腰をくねらせキスを求めてくる。  
 
普段のしとやかな姿とは違う乱れた表情を見て、俺の中の欲望もどんどん膨らんで行く。  
ずっとベットで過ごしている所為か、少しの愛撫で溢れてくるそこに触れながら  
彼女の足を強引に広げ、いきり立った自身を押し当てた。  
 
「あっ・・・やっ、そんな急に・・・待ってくださ・・・・っっ!!」  
否定する声とは違い、メルルの中はくちゅりと卑猥な音を立て俺を優しく受け入れていく・・・。  
中に入ってくる俺を確かめるように、仰け反る体を優しく撫でて、赤い舌をペロリと舐めた。  
自分の口内に入ってくる小さな舌と甘い唾液を味わいながら、ゆっくりと腰を動かし始める。  
 
「ぁぁ・・・っん、んっぁ、ぁん・・・」  
動きにあわせて切なげに艶っぽい声を出しながら、黒い瞳が戸惑いがちに俺を見つめていた。  
何か言いたそうな・・・切なさを感じるその表情に動きを止めて、彼女の頬を優しく撫でる。  
指の動きに合わせてまるで猫みたいに甘える姿が愛しくて、包み込むように抱きしめた。  
 
「もしかして辛い?・・・抜く??」  
「あっ、っん・・違うんです。・・・ずっと雨が続いて幸せだなぁって・・・・」  
「・・・・・・?」  
メルルの言葉に不思議そうな顔をする俺を、彼女は頬を赤く染めて恥かしげに呟く。  
 
「だって、雨のおかげて・・・ポップさんとベットの中でずぅっと過ごせるから・・・嬉しい」  
その言葉を聞いて二日前から続く彼女との行為を思い出し、今度は俺が赤くなった。  
確かにこの二日間、ろくにベットから出ずに目が覚めればこうやって彼女を抱いている。  
その濃密で甘い・・・溶けていきそうな感覚と感情が自然と、体の中で甦って来る。  
自然と大きく膨らんでいく肉棒を感じるように、彼女は愛しそうに体を震わし微笑んだ。  
 
「ふふっ、何かいやらしい事・・・思い出しました・・・?」  
「バカ・・・お前、今俺の心読んだだろう・・・・」  
「はい。ごめんなさい・・・だって、今ポップさんと『繋がって』るから分かっちゃうんです」  
その卑猥な言葉にまた俺の顔が赤く染まる、そんな様子を嬉しそうにクスクスと笑いながら  
細い腕を俺の首に絡めて、自分で腰を動かしながら彼女は淫靡に微笑んだ。  
 
「    ?」  
「――――――――――――っ!!」  
甘く耳元で囁かれた誘惑の声と、いやらしい腰の動きに体中がざわりと音を立てていく。  
そんな俺をからかうように見ている彼女の腰を高く持ち上げて、繋がった部分を晒した。  
 
「やっ・・・だ、こんな格好・・!恥かしいっ・・・あっ、んん、ぁん!!」  
「あんたがあんなやらしいセリフ言うのが悪い。・・・もう止まんねぇからな」  
そう言いながら、彼女に見せ付けるように腰を大きく動かして中を掻き乱していく。  
自分の中を出入りしている赤黒い肉棒を見て、彼女も感じているのか、ぐちゃぐちゃと  
卑猥な音を立てて愛液を溢れ出している。  
 
「あっぁん、あん!!やだ、いっぱい・・・零れて、んんっっ!!!」  
竿にねっとりと絡みついてくる愛液は、激しく出し入れする度に零れ落ちて  
高く上げた腰からなだらかな腹部を伝って、臍のくぼみに溜まっていく。  
まるでナメクジが這った後のように、自分の愛液で汚れていく体を恥かしそうに見つめて  
メルルはねだるように俺を求めてきた。  
 
「やぁ・・・!お願いします・・・っん!いつもの格好で・・・させて、下さい・・・・っ!!!」  
「――――んっ、いいよ。じゃあ、上に乗って・・・?」  
動きを一旦止めて、繋がったまま彼女の腰を掴み自分の腰の上に乗せた。  
愛液で濡れた腹部を恥かしそうに拭いた後、頬を染めながらゆっくりと動き出す。  
 
「ぁっ、んん・・・やっ!あっん!!・・・んん!ごめんなさい・・・気持ちいい・・・っ」  
俺の腹の上に小さな手を乗せながら、彼女は快楽を貪るように腰の動きを早めていく。  
彼女が上下に動くたびに、蜜壷から愛液がトロトロと零れ落ちて俺の足を伝って落ちる。  
さらりと頬に落ちる絹のような黒い髪や、ふるふると控えめに揺れている乳房を  
うっとりと眺めながら、彼女が与えてくれる柔らかな快楽を味わった。  
 
「ぁん・・・ふぁっ!!ごめんなさい・・・わたし、・・・っもう・・・!!!」  
「――――――――ん。いいよ、このままイかしてやる・・・」  
彼女の甘い誘いに応えるように動いている彼女の腰を止めて下から激しく突き上げた。  
逃げられないように細い腰をがっちりと掴み、パンパンと激しい音を出して彼女を犯す。  
 
「あっ・・・ポップさん、ぁん・・・!んんっ・・・・!!ぁぁっ・・・!!!」  
激しく膣を打ち付ける衝撃に耐え切れず、彼女が荒い息で俺の上に覆いかぶさって来た。  
柔かい乳房にある硬く膨らんだ突起を俺の体に擦りつけながら彼女は泣くように悶える。  
そのいやらしい姿にうっとりと笑いながら、彼女の望むままに腰を動かし乳首を摘んだ。  
 
「あっんん!!ごめんなさい・・・んっぁ!!ごめん・・・なさい、わたし・・・」  
「――っ、うん。いいよ・・・気持ちよくなって、イって・・・」  
感じてる時のクセなのか、彼女は何度も小さく謝りながら腰をくねらせ快楽に落ちていく。  
自分の手の中にすっぽりと納まる可愛い乳房を揉みながら乳首を摘むと悦ぶように  
膣内が締まりトロリと蜜があふれ出した。  
 
優しく受け入れてくれているようで、強引にねじ伏せされているような・・・  
そんな不思議な快楽を与えられて俺も彼女と共にねっとりとした温もりに落ちていく。  
俺の欲望を毎回優しく受け入れてくれる小さな体・・・その体を強く抱きしめて  
蕩けるように締まる膣内を貪っていく。  
 
「だっめ・・・んんっ!!あっぁ!イッ、ちゃう・・・イっ!ふぁっ、あぁぁぁぁぁぁ!!!!」  
「っ・・・ごめん・・・っ俺も、――――――っっ!!!」  
二人が感じる快感が互いの体を行き来して心地良く混ざり合っていく。  
他の恋人達もこんな風に共有出来るのだろうか・・・それとも心が繋がっている  
俺たちだから感じる事が出来るのだろうか・・・そんな事を白くなる意識の中で  
考えながら、震える彼女を抱きしめ白濁としたモノを吐き出した――――。  
 
「ぁっ、・・・ぁぁ・・・・っ・・・ん、ぁ、は・・っん」  
ドクドクと膣内に流れて込んでくる精液に合わせて、彼女はうっとりと喘ぎ声をあげる。  
確かめるように声を上げた後、彼女は震える腰を持ち上げて俺の横に倒れるように転がった。  
 
余韻に浸るようにハァハァと荒い息を出して、硬く目を瞑る色っぽい乱れた姿に  
見とれながら、頬に零れる黒髪をそっとすくい上げ、優しく撫で上げる。  
彼女が少しでも楽になるように、優しく優しく撫でてやると硬く瞑った目がそっと開いた。  
 
「・・・ふふっ。また、たくさん・・・しちゃいましたね・・・」  
俺の手をくすぐったそうに受け入れながら、潤んだ目でクスリと笑ってくる。  
普段の清楚さとは違う、その艶っぽい表情が何だか恥かしくて頬を染める俺に  
彼女は白い肢体を持ち上げ、頬に優しくキスをしてくる。  
 
「ん・・・好き、大好きです・・・恥かしいけど、嬉しい」  
「俺も・・・好き。ごめんな、辛くなかった・・・?」  
俺の問いかけに嬉しそうに首を横に振りながら、ぎゅうっと抱きついて俺に甘えてくる。  
それに応えるように、俺も柔かくて不思議と良い香りがする体をぎゅうっと抱きしめてやると  
まるで幸せを噛み締めるように、もう一度小さく「好き」と彼女は呟いた。  
 
愛しそうに抱きついてくる姿が可愛くて、汗ばんだ体を拭きながら二人でシーツに包まる。  
ゆっくりとやってくる幸福な眠気を感じて、腕の中にある小さな体をゆっくりと撫でながら  
その温もりに流されるようにウトウトと目をつぶった時・・・・ポツリと呟く声が聞えた。  
 
 
「・・・・明日。明日はすごく良いお天気ですよ・・・」  
 
その声を聞いて眠気がパッと散っていく、『彼女』が出来たらしたいと思ってた  
俺の小さくて男らしく無い恥かしい願い・・・。  
 
「・・・お前、また人の心勝手に読んだだろう・・・・」  
不満気に呟く声に彼女はまたクスリと笑う。  
気まずそうな顔をしている俺に抱きつきながら彼女は幸せそうな顔で覗き込む。  
 
「言ったじゃないですか・・・『繋がってるから分かる』っ、て。ポップさんの心って、  
 春に降る雨みたい・・・優しくて暖かくて、すごく幸せな気持ちになる」  
恥かしいセリフに照れる俺の頬を、彼女は小さな両手でそっと包み込んだ。  
柔かいけど、俺が絶対に敵わないと思う優しくて可愛い微笑み・・・・・。  
幸せ過ぎてキュウッと鳴る胸を感じながら、クスクス笑う彼女を見つめる。  
 
子供の頃から夢に見ていた、小さな小さな幼い願い。  
それを叶えてくれる、自分の腕の中にいる愛しい女の子・・・・。  
 
「明日、幼い頃に見つけたあなたの『宝物』の場所に連れて行って下さいね・・・。  
 私もあなたの好きなお弁当たくさん作りますから、そこで、一緒に食べましょう?」  
そう言った後、落ち着いたように小さく息を吐いて、すぅっと眠りに落ちていった。  
幸せそうに眠る顔をしばらく眺めた後、彼女の呼吸に合わせるように俺も目を瞑り  
うっとりとした眠りに落ちていく――――――――。  
 
瞼の裏に浮かぶのは、久々の青空と春の緑・・・そして幸せそうに笑う彼女の顔。  
彼女が見せてくれる、正夢に近い幸せな夢を見ながら俺はゆっくり眠りに付いた・・・。  
 
――終――  
 

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