「楽しいお遊び-姫様の息抜き編-」  
 
 
竜の騎士と人間のハーフで勇者。  
その人間である母親は今は無きアルキードのお姫様なんだから実は王子様ってことになるのかしら?  
年は12。  
初めて逢った時年を聞いて驚いた。  
だって小さくてとてもそうとは見えなかったんだもの。  
顔立ちも幼いし可愛いって言葉の方が合うと思う。  
それでも時々とってもかっこいいと思うときがあるのよねぇ。  
名前はダイ。  
 
 
私の、好きな人・・・ −  
 
 
−「ふぅ・・・」  
積み上げられた書類の束に思わず溜め息をこぼす。  
気晴らしにと窓の外を見やればポップ君がマァムにちょっかいをかけているのが見えた。  
何をしたのかまではわからないけどまぁ何時ものこと。  
大方セクハラでもしたんでしょう。  
あ、マァムは相当怒っているみたい。  
拳を振り上げ脚で蹴りあげ・・・  
うわぁ。ポップ君、ミンチより酷(ry  
・・・この光景もよくあること。  
さて溜った書類を・・・  
改めて机に目を向ければ紙の山、山山。  
・・・・・・あーっ、もうやってらんないっ!  
こっそり抜け出して買い物にでもいこうかしら・・うん、そうしましょう。  
私は早速部屋を抜け出そうとして窓枠に手をかけた  
その時扉を叩く音が聞こえた。  
コンコン、控えめに扉を叩く人物にどうぞと声をかける。  
仕事の追加とかくだらない用事だったら絞めてやる、と胸中で呟きながら。  
 
− 「で、ダイ君、何か用でもあるの?」  
訪ねてきたのはダイ君だった。  
とりあえず彼を部屋に招き入れ紅茶を入れてやる。  
私の入れた紅茶にダイ君は砂糖を山盛り六杯、入れてかき混ぜていた。  
見てるこっちが胸焼けしそうだわ。  
「うん、別に用ってわけでもないんだけど・・・暇だったから。」  
紅茶を一口含み更に砂糖を一杯、追加しながら彼は述べた。  
それでもまだ足りないのか今度はミルクを並々と注いでいる。  
カップの中の液体はもう真っ白だ。それ流石に入れすぎじゃない?  
「でもレオナは忙がしいみたいだね。お茶を飲んだら他にいってみるよ」  
ごめんね、と申し訳なさそうに笑うその仕草が何とも彼らしいと思った。  
「いいのよ。私も休憩したかったとこだし。」  
私が笑うとダイ君も笑う。  
その笑顔が子供らしく可愛いと思う。  
そう、食べちゃいたいくらいに。  
 
-「レオナ、楽しいことって何をするの?」  
今私の目の前にはベッドに腰掛け首を傾げるダイ君がいる。  
何も知らない彼のその様に私は内心舌なめずり。  
「何って、『楽しいこと』♪」  
言って私はダイ君の唇に自分の唇を重ねる。  
「んぅ!?」  
いきなり口を塞がれて驚くダイ君に笑みが零れる。  
本当に可愛いんだから  
逃げる舌を追いかけ絡ませて歯列をなぞる。  
薄目を開けて見ればダイ君が真っ赤な顔をしてぎゅうと目を瞑っている。  
それがたまらなく可愛くて思わずぎゅうと抱きしめちゃう。  
唇を離すと唾液が糸を引いた唾液が銀色に輝く。  
今度はほっぺたにキスをする。  
その柔らかさに思わずもう一回口付ける。  
「れ、レオナ?」  
私の行為の意味すらわからず戸惑う様は本当に可愛い。  
「ダイ君、楽しいのはこれからよ?」  
言って指先で柔らかなほっぺたをつついた。  
 
-「んぅ・・・」  
首筋に舌を這わされて小さく身じろぐ。  
顔は真っ赤に染まり瞳はぎゅうと閉じられている。  
私は、全裸。一糸纏わぬ姿でダイ君で遊んでいる。  
別に見てくれても構わないのに。  
そう思ったら笑いが零れた。  
「ふふ・・ねぇダイ君、別に見ていいのよ?」  
むしろ見て欲しいのに。貴方の全てを見るから。  
私のことも見て頂戴。  
赤くそまるほっぺたに口づけてズボンを下ろそうとする。  
けれどぎゅうとズボンを掴みダイ君はそれを拒む。  
「・・・ね、ダイ君、手離して。ついでに目もあけて?」  
「い、いやだよ。」  
私の言葉にダイ君はやっぱり目をぎゅうと瞑ったまま拒否をする。  
・・・楽しいのはこれからなのに。  
 
「別に恥かしがらなくったっていいのよ?」  
その言葉にやっぱりダイ君は首を振る。  
恥かしがってるっていうより怖がってるって風にも見えるけど気にしない気にしない。  
 
「そんなに嫌なら仕方ないわねぇ」  
言って私はベット脇の机の引き出しを開けてリボンを取り出す。  
ダイ君の瞳の色と同じ碧色のリボン。私のお気に入り。  
そしてダイ君の体を反転させ両手を後ろで結ぶ。  
「レオナ・・・?」  
ダイ君の声は明らかな脅えを含んでいるけれど気にしない気にしない。  
再びダイ君の体を反転させ、ズボンを引き下ろす。  
「ふふ・・ダイ君の可愛い・・」  
指でつつくとぴくんと反応を返すのが面白くて今度は先っぽから根本の方まで指でなぞってみる。  
やっぱり反応は返ってくる。  
けどちっとも硬くならない。  
顔の方を見てみれば目尻に涙が滲んでる。  
まるで私が虐めてるみたいじゃない。虐めてるけど。  
「何よ泣くことないじゃない。っていうかいい加減目ぇ開けなさいよ」  
「ヤダよ。何でこんなことするんだよ。レオナの変態、サド。」  
「だって私サディスティック星からきた王女だもの」  
「嘘っ」  
「嘘にきまってるでしょ。  
・・何でこんなことするのか、教えてあげましょうか。  
私、ダイ君のことが好きなのよ」  
「へ?」  
私の告白にダイ君はやっと目を開けた。  
大きな碧い目を更に大きく丸くしたダイ君のほっぺたをぷにぷにとしながら私は更に言葉を紡ぐ。  
「ダイ君のこと、好きだから虐めたいし、独り占めしたいの。」  
「お、おれだってレオナのこと好きだよ?」  
 
うん。ダイ君が私のことを好きだなんて知ってる。  
 
でもね  
 
「ダイ君の『好き』はポップ君やマァム達に対する『好き』と同じでしょう?その『好き』じゃダメなの」  
私の『好き』はもっと特別な『好き』。  
ダイ君も私と同じ『好き』になってもらわなくちゃ困るのよ。  
「だから、もっと『楽しいこと』しましょう、ね。」  
ダイ君の真っ赤に染まったほっぺたに口づけた。  
 
-「・・・ん・・・ぅ・」  
本で読んだ知識を頼りにダイ君のモノに舌を這わせる。  
先っぽを舌先で舐めて、指で根元きゅっと締め付けて。  
さっきはちっとも硬くならなかったソレが今度はちゃんと硬くなってる。  
ダイ君も気持いいのかしら。さっきから小さく声が漏れてる。  
ダイ君の反応が楽しくって今度は喉の奥の方までくわえ込んでみる。  
「は・・ぅ・・」  
少し苦しいけどダイ君が気持ちよくなってくれるのは嬉しいし、何より私も楽しいし。  
舌で根元を摩るように舐めて、一回口を離して先端に吸い付く。  
そうやって弄ぶ度にダイ君のがビクビク反応して本当に楽しい。  
さて、そろそろ私も気持ちよくしてもらおうかしら?  
「ねぇ、ダイ君。私のことも気持ちよくしてね。」  
言いながら私は横たわるダイ君の顔をまたぐ形で四つん這いになる。  
今、ダイ君の眼前に私の一番恥かしい所がさらけ出されてるんだと思うと自然と体が熱くなって吐息も熱っぽくなってくる。  
「?気持ちよくって・・・どうやって?」  
何にも知らずに不安げな声を出す彼に私が、全部教えてあげるんだと、そう思うとゾクゾクする。  
たまらない。  
「ふふ・・・簡単よ。私のここ、舐めて頂戴。」  
腰を少し落として指でゆっくりとピンク色の花びらを開いて行く。  
「さ、ダイ君。」  
私の言葉にダイ君は少しの間を空け恐る恐るといった感じに首を持ち上げ舌を伸ばす。  
「・・あっ」  
舌先が私の赤い真珠に触れる。  
それだけ。それだけで甘い痺れが頭のから脚の先まで駆け抜けて行く。  
自分で擦るのとは全然違うっ  
 
「あ、はぁ・・あ・・んぅ」  
舌が触れるその度に声が零れる。  
ちっとも抑えることができない。きもちいい。  
もっと、もっと欲しい。  
「んっは・・ぁ、ダイ・く、ん も、いいわよ・・・」  
はぁ、と息を整える。  
「今度は、二人で気持ちよくなりましょう。」  
聞いた、というか読んだ話では始めての時って痛いらしいけど大丈夫かしら・・・  
不安と期待に私は胸を高鳴らせ今度はダイ君の腰の上に跨る。  
目を閉じ呼吸を整えてゆっくり、ゆっくり腰を降ろして行く。  
「ん・・・」  
ぐちゅ、音を立て私の中にダイ君が飲み込まれてゆく。  
まだ、入ってるのは先端だけ。もっと深く落とさなきゃ。  
「・・・っ」  
私は意を決し一気に腰を落とした。  
「っあぐっ・・・・っ」  
一瞬、私の中で何かが裂けるような、そんな音を聴いたような気がした。  
でもそんなことはどうだっていい。  
痛い、けど。けど。  
「・・・これで、ダイ君と私、一つになったね」  
痛みよりなによりそのことが私の心を満たしてゆく。  
嬉しくて涙まで零れそうになっちゃう。  
「ぁ・・レオ、ナぁ・・・」  
私が腰を動かす。  
その度に繋がった部分からぐちゅぐちゅ音がなる。  
私の中でダイ君がビクンって動いて私がぎゅって締め付けて。  
「あはっあ、うぅんっ!ダイ・・く、ん・・っ」  
私とダイ君の声が混ざり合う。  
もっと深くに欲しくて、もっと気持ちよくなりたくてより激しく腰を振る。  
頭がまっしろになる。何も考えられなくなる。  
「あっはぁ・・・はんっあぁ!」  
ビクンビクン、中でダイ君が震える。  
ギュウッ、私がダイ君を締め付ける  
「うぁ・・・れ・おなぁ・・」  
ダイ君が、私の名前を呼ぶ  
「あぁ・・・だい・・くぅ、んぁっ」  
私も、ダイ君の名前を呼ぶ。  
『ああっ』  
私とダイ君の声が重なって熱い液体がナカを満たして行く。  
「っ・・・」  
二人が繋がっていた場所からは白い精液と血が混ざり合ってあふれ出てきた。  
はぁはぁと荒い息をつくダイ君の瞳の端に滲んだ涙を舌で掬い上げてキスをする。  
「ねぇ、ダイ君。また二人で遊びましょうね。」  
私が耳元で囁くとダイ君も小さく頷いた。  
その顔は真っ赤になりながらも笑んでいた。  
私は。  
 
 私は、ただ幸せだった。  
 
 
   End  
 

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