その視線に気付いたのはいつからか・・・  
 
子供が持つ独特の純粋で真っ直ぐな瞳  
その目の奥に見える薄っすらとした恋心  
 
(まぁ・・・気付かない振りをしてればその内飽きるでしょう。)  
 
――――あれくらいの年頃には『憧れ』と『恋』を履き違えるなんて良くある事だ。  
今自分に向けられている感情は、父親に恋する子供と同じようなもの  
 
熱病と同じで過ぎ去ってしまえば、綺麗さっぱり消えてしまうような想い・・・。  
『憧れ』と『恋』の違いに気付いた時、あの子は本当に好きな相手を見つけるだろう。  
 
(その時は一体どちらを選ぶんでしょうね・・・それとも大穴で別の誰かか・・・)  
一人で考えながらクスクスと笑う、愛弟子達が繰り広げるきこちない恋の形  
自分が失くしてしまった純粋さと不器用さ・・・それを眺めるのはとても楽しかった。  
 
「いやぁ・・・本当に若いって良いなぁ」  
思い出し笑いを抑えながら、部屋の窓を開けて青い空を眺める。  
流れてくる冬の冷たい風が季節が変わった事を教えてくれた。  
 
「今日も平和で良い天気ですね。」  
平和になったからこそ、あの子達は自分の感情に向き合う事が出来たんだろう。  
師としてその事を嬉しく感じながら、彼女が待つ場所へ足を運んだ。  
 
 
―――この平和な空気が『嵐の前の静けさ』なんて、この時の自分に想像出来る訳も無く――――  
 
 
パプニカ城の一番端、レオナ姫に提供してもらった工房の前で彼女は待っていた。  
乱雑に置かれたガラクタの中心で、マァムが不安そうに私の手元を覗き込む。  
壊れた魔弾銃を手に取り、機械の状況を見ながら不安そうな顔に向かって微笑んだ。  
 
「まぁ、時間はかかりますが大丈夫。ちゃんと直りますよ」  
その言葉を聞いた途端、彼女はぺたりと床に座り安心したように大きく息を吐く。  
 
「・・・良かったぁ、先生が生きてたら絶対に治してもらおうと思ってたんです」  
本当に嬉しそうな顔で、私の手元にある銃を撫でながら一人でうんうんと頷いている・・・。  
ただの機械なのに、まるで愛しい者を触るような動きが何だか可笑しかった。  
 
「大げさですねぇ、もうこんなものに頼る必要がないくらいあなたは強くなっているでしょう?」  
そう言うと、彼女はぷぅっと頬を膨らましながら不満気に呟く  
 
「『こんなもの』なんて言わないで下さい、魔弾銃にどれだけ助けられた事か・・・  
  それに、先生から貰ったものに『必要ない』ものなんて一つも無いです!」  
小さく唸りながら睨んでくる視線が可愛くて、笑いを押し殺してポンポンと頭を撫でた。  
 
「ふふっ・・すみません。それは作り手としては最高の褒め言葉ですね、ありがとう。  
 ―――――で、マァムは魔弾丸が直ったら何に使うんですか??」  
あやす手を心地良さそうに受け入れながら、彼女はとても嬉しそうな顔で微笑む。  
 
「・・・はい、先生に教えて貰った通り『守る為』に役立てたいなって・・・・。  
 平和になったからこそ人の役に立つ使い道が出来ると思うんです。」  
『慈愛の使途』に相応しい顔で優しく微笑んだ後、ふっと私の方を恥かしげに見つめる。  
 
恋をする子供の目をして、彼女は普段と違う落ち着いた声でポツリと呟いた。  
 
「本当は使い道なんて二の次かもしれません・・・・『使いたいから直す』んじゃなくて  
 『直してくれる人がいるのが嬉しくて』お願いしたんだと思います。」  
そう言いながら静かに微笑む顔は、師である自分が見ても蠱惑的で綺麗な表情だった  
 
(・・・自分以外の男がこの顔見たら、一発で落ちるでしょうね・・・)  
そんな事をぼんやり思いながら、その目に気付かない振りをしてやり過ごす。  
彼女の母――――――レイラも優しく微笑んでいたが、僧侶らしい清潔なものだった  
似てはいるが彼女の笑みには、レイラとは違う不思議な色気がある。  
 
(本当に良く我慢してますね『あの二人』は・・・)  
男として尊敬するように愛弟子の顔を思い出していると、先生。と小さく呼ばれた気がした。  
その優しげな声に導かれるように顔を上げる  
 
「――――――――――――――――――。」  
一瞬だけ唇に触れた暖かい感触。  
薄桃色の髪が頬に当たった途端、その温もりはぱっと離れた・・・。  
いたずらっ子の顔でマァムが呆然とする私を見つめている。  
 
「今日はここでずっと修理してますよね?・・・また夜に様子を見に来ます。」  
嬉しそうな顔でそう言って、何事も無かったかのように部屋を出て行った。  
 
しーんと静まり返った部屋で、頭を抱えながら大きくため息を付く。  
 
「・・・・・・・しまった、そう来ましたか・・・。」  
まさか彼女の方からキスして来るなんて夢にも思わなかった。  
あの子は男女の知識なんて持っていないなんて・・・何で勝手に思ったんだろう。  
 
「あれくらいの年の子に『知識が無い』訳ないじゃないですか・・・」  
子供扱いしていたのは自分だけで、彼女はちゃんと年相応の感情で自分を見ていたのだ・・・。  
それを大人の自分が察し、上手くかわせなかった事に酷く後悔した。  
これだけ嬉しくないキスはめったにない・・・と考えていると、ふっと彼女の言葉が頭を流れる。  
 
「・・・・『また夜に様子を見に来ます』――――――?」  
どこまで意識しているかは知らないが、大きな意味を持つ言葉に目眩がした。  
遠ざかる意識を抑え、はぁぁぁと大きくため息を付く・・・・。  
 
「ここまで言われてしまうと・・・・もう子供扱いは出来ないですね。」  
彼女が置いていった魔弾銃に目をやりながらポツリと呟いた。  
 
 
――――――トントン――――――  
 
夜。冷たい空気の流れる部屋でノックの音が響く。  
 
――――――トントン――――――  
 
私が起きている事は気配で分かるのだろう、控えめな音とは裏腹に  
『開けてくれ』と言わんばかりに頑固に鳴り続ける音にため息をつく。  
 
(・・・まったく、この頑固さはどちらに似たのか・・・・)  
「どうぞ、鍵なら開いてますよ。」  
 
ドアに向かって投げやりにそう言うと、扉を開けてその少女が入ってきた。  
 
「こんばんわ、マァム。こんな夜更けに『男』の部屋に何の用です?」  
普段と違う声色に少しだけ驚いたような顔をして、彼女は私に歩み寄ってくる。  
 
「魔弾銃の修理には時間がかかるんです。ここに来ても何もありませんよ。」  
ニッコリと笑いながら『帰りなさい』と無言で警告する。  
突き放すような言い方をする私を真っ直ぐに見つめ、彼女は予想通りの言葉を口にした。  
 
「嫌です。・・・・・今日、ここにいちゃダメですか?」  
 
(やっぱり・・・ね)  
呆れるように軽く息を吐いた後、ゆっくりと彼女に歩み寄りその体を眺める・・・。  
味わう様な視線を感じだのか、居心地の悪そうな顔で私を見つめてきた。  
 
(視線くらいでソワソワする子供が何を言ってるんだか・・・・。)  
まだあどけなさが残る幼い顔を覗きながら、小さな肩にそっと手を置く。  
 
「ダメです。部屋に入る前に言ったでしょう?『男の部屋に何の用です』って。」  
そう言いながら肩に置いた手を動かし、髪や頬に指を這わしながら彼女を見る  
いつもと違う嬲るような指の動きに、小さな体が強張り瞳には不安の色が映っていた・・・・  
 
(まぁ荒療治には丁度良いでしょう・・・・。)  
愛弟子をこんな風に怖がらすのは趣味はないが、ここではっきりしないと意味が無い。  
誰に唆されたのか知らないが、今彼女がしているのは『男を誘っている』という事だ・・・。  
 
(本当に・・・・最初が私で良かったのかも知れませんね・・・)  
この子が持つ無邪気さが、どれだけ男の気を誘っているのかを知る良い機会だ―――――。  
 
「アバン・・・・先生?」  
怯えるような声に優しく微笑んで応える、今なら大人しく自分の言う事を聞くだろう。  
 
「マァム・・・あなたが何で私にキスをして、こんな夜更けに私の部屋に来るかは知りませんが  
 あなたが私を『男』として見てるなら『女の子』が軽々しく部屋に来ちゃダメですよ」  
 
嬲るように頬を這わせていた指を離して、いつものようにポンポンと頭を撫でてやる。  
強張っていた体の力が安心したように抜けたのを確認して、師匠として彼女に語りかけた。  
 
「あなたは私の親友が遺してくれた大切な宝物です。  
 好意を抱いてくれるのは嬉しいですが、恋をする相手は私じゃないでしょう?」  
その言葉を聞いて彼女は何かを考えるように『恋する相手・・・』と小さく呟く。  
 
「・・・そうです、私はただの『師匠』ですよマァム。あなたの人懐っこさは長所ですが  
 もう立派な女性なんだから、もうちょっと警戒心を持ちなさい。そうしないと・・・・」  
ぐいっと彼女の細腰を抱き寄せ、驚く声を無視して顔を近づける  
 
「――――――ぱっくりと食べられちゃいますよ。」  
 
唇が触れ合う一歩前。柔らかい頬を指でなぞりながら、甘い声でそう囁いた。  
 
真っ赤な顔で私を見つめる少女にクスクスと笑いを漏らす。  
「・・・昼間の仕返しです。さぁ、夜も遅い・・・そろそろ自分の部屋に」  
 
戻りなさい―――――――と言う言葉は、柔らかい感触でゆっくりと塞がれた  
震えながら押し付けて来る唇の味に、動かないと思っていた心が少しだけ動く。  
 
「・・・あのね・・・・人の話を聞いてましたか?」  
誘うように重ねてくる唇を引き離し、呆れた顔で彼女を見る。  
怒る私を気にするでもなく嬉しそうに頷いた後、もう一度唇を重ねてきた。  
 
昼間より少しだけ長くて深い口付けを行った後、軽くむせながら赤い顔をして見つめてくる。  
「・・・私、ちゃんと『男の人』の部屋に来てるって分かってます。」  
 
そう言いながら擦り寄ってくる体が、一瞬とんでもないごちそうに見えた。  
冬の空気で冷えた部屋で体が重なった部分だけ温かい――――動かない心がどんどん動く。  
 
(怒られるでしょうね、きっと・・・・)  
彼女に手を出すのは色々な面で恨みを買うのは分かっているのに、  
一度ごちそうに見えたモノを取り消すのは中々難しい―――――――。  
 
このまま大人しく逃げて欲しい気持ちが半分  
このまま逃げずに困らせて欲しい気持ちが半分  
 
(まぁ、どっちに転んでも良いか・・・・)  
こう言う時に切り替えの早い楽観的な性格はとても助かる。  
 
「マァム・・・・私も神様じゃありません、悪いですがそこまで辛抱強くも無いんです。  
 これは最後の『警告』です、私があなたを子ども扱いしている内に帰りなさい。」  
師匠としての最後の言葉を、嬉しそうな顔で聞きながら  
 
「嫌です帰りません。」  
・・・・とその言葉を完全に拒絶した。  
 
挑むようなその言葉を聞いて、にやりと笑う。  
「―――――――上等・・・もう取り消しは出来ませんよ。」  
 
そう言いながら、誘う言葉ばかり吐き出す口をゆっくりと塞いだ・・・・・。  
 
一度目は彼女を真似て浅いキスを、二度目は子供らしいピンク色の唇を啄みながら舐め  
驚いたように開いた口を三度目のキスで吸い取った。  
 
「うっ・・・んっん・・・」  
強張る体を抱きしめながら逃げるように口内を動く舌を絡め取り、転がすように舐める。  
塞いだ唇から漏れた暖かな吐息が頬をくすぐる、息苦しさの為か羞恥の為か頬を紅く染めながら  
耐えるように腕を強く握る姿は何とも魅力的だった。  
 
(本当に・・・バレたら色んな人に殺されそうですね)  
小さめの舌をくすぐりながら、そんな事を考える。  
『親友の娘』,『自分の弟子』,『自分の弟子の想い人』・・・どれを取っても非難される事は必至。  
 
自分よりはるかに強くなった弟子二人に関しては、自分が大切に想っていた女性を  
あっさりと師である自分に取られたと分ったら、本気で殺しに来るかも知れない。  
 
(自分が逆の立場なら殺しますね、絶対・・・・・・。)  
そんな楽しい事を想像しながら唇を離し、トロンとした顔を眺める  
 
「こんな可愛い子を、いつまでも放任してるから悪いんですよ・・・ねぇ?」  
頬を撫でながらそう呟き、不思議そうに見つめてくる彼女に微笑んだ。  
 
「聞えませんでした・・・?可愛いって言ったんですよ・・・」  
耳元でそう囁きながら紅い頬をペロリと舐めた後、唇を重ねて彼女の弱い部分を探り当てていく。  
 
「んっ・・・ぁん、せん・・せ―――――っん」  
舌先に溜めた唾液を送り込むと、甘い声を出しながらコクコクと飲み込んでいく  
快楽に耐えるように抱きしめた腰が震えるのを感じて笑みが零れた・・・・。  
 
(初めてでこれだけ感じれたら上等ですね・・・・)  
こうやって腰が震えたのは三度目。舌の裏をなぞった時と奥にある八重歯を舐めた時  
楽しい想像は後にして、今はこのごちそうを美味しく食べることに専念しよう・・・。  
 
唇から零れ白い喉元を伝う唾液を食むように、舌を這わしていく。  
「あっ・・・んっ、先生・・・・まっ、て・・・・っふぁ!!」  
逃げる事が出来ないように、がっちりと背中を押さえながら首筋を唾液で濡らす。  
良い香りのする髪を掻き上げ、耳たぶを舐ると彼女の膝がガクリと落ちた。  
 
「やっ・・・んっ、待って下さい・・・、あっん!せん・・せっ・・んんっ」  
倒れ込む体を支えながら、ワザと大きな音を立てて柔らかい耳たぶを嬲っていく。  
鳥肌を立てながら震える体を抱きしめて、唾液で濡れた耳をふき取りながら彼女を見た  
 
「・・・・どうします?このままベット?それともお風呂??」  
楽しそうに囁く声に、ぼんやりとした顔で彼女が私を見つめてくる。  
呼吸を整える様に息を吸いだす度に、幼い顔に不似合いな豊かな胸が上下して揺れていた。  
 
(うーん・・・参りましたね・・・・。)  
余裕な振りしてそう言ったものの、誘うように揺れる胸元を見てしまうと  
移動時間がもったいなくてこのままココで押し倒したくなってしまう・・・・。  
 
「――――っん、先生は・・・・どっちが良いですか・・・??」  
そんな鬼畜な事を考えてる私に、トロンとした顔が問いかけてくる。  
彼女は意識して無いだろうがその挑発的な回答に背中が粟立った。  
 
力の抜けた体を抱きかかえると、抵抗もせずにマァムは大人しく体を預けてくる。  
もっと恥かしがって暴れると思っていたのに、従順な仕草に感動するように顔を眺めた。  
 
「・・・・驚いた、普段は強情なくせにこう言う時はすごく素直なんですね・・・。」  
そう言うと、鼻を鳴らして甘えるように擦り寄って来ていた体を離し  
何かを考えるようにじぃっと止まった後、不安そうな顔で見つめてきた・・・。  
 
「だって・・・・、私が先生にお願いしたんだからワガママ言っちゃダメだと思って  
 あの・・・言って良いなら、下ろしてくれませんか・・?そしてお風呂に――――――。」  
マァムがそう言うのと同時、ベットの端に着いた。  
 
「残念ながら時間切れです、どっちとも叶いませんでしたね」  
ベットに下ろしながらクスクスと笑いを漏らす私を、恨めしげに見つめてくる。  
 
「・・・・・先生・・・今、私をからかったでしょ・・・」  
からかわれた事を知り、拗ねるように見つめる目をなだめるように優しくキスをする。  
ゆっくりとベットに押し倒し口付けを繰り返す、ちゅるっと舌を舐めると甘い息が漏れた。  
 
「――――っん、先生ってもしかして意地悪なんですか・・・?」  
上がる息を抑えながら、上目使いに尋ねてくる頬に口付けを落としながら優しく微笑む。  
 
「・・・・なんだ、今頃気付いたんですか??」  
そう言いながら、豊かな胸元に手を延ばす。  
強張る体を組み敷きながら、驚いたように見つめる瞳に軽くキスをした。  
 
「弟子に対しては優しいですが、女性に対しては結構意地悪なんです」  
 
からかうようにそう言いながら、胸元にある一つ一つボタンを外していく。  
肌蹴た衣服をずらしながら露になった幼い突起を口に含んだ。  
柔らかい胸の感触を楽しみながら、徐々に硬くなるそれを舌で弄ぶ・・・。  
 
「――――っ、・・あっ・・ん、ん」  
転がす舌の動きに合わせて上がるぎこちない可愛い声を聞きながら  
残りの衣服を脱がし、誰も見た事の無い肌を晒していく。  
 
「綺麗・・・ですね・・・・」  
ベットに横たわる、もっちりとした白い肌を眺めて感嘆の息を漏らす。  
 
「・・・綺麗じゃないです、太ってるし・・・あまり見ないで下さい・・・」  
謙遜でも何でもなく、本当に自分の体に自信が無いと彼女は拗ね気味に呟いた  
・・・こんな風に彼女は、時々自分を必要以上に低く見てしまう悪い癖がある  
 
(まぁ、この自信の無さも可愛かったりするんですが・・・)  
恥かしげに体を隠そうとする手を、やんわりと抑えて組み敷いた体を眺める。  
 
「こんなに綺麗なのに隠すなんてもったいない・・・柔らかいとは思いますが太って無いですよ?」  
そう言いながら、柔らかい太腿や無駄な肉の無いウエスト、柔らかな乳房を確かめるようになぞった。  
 
「・・・・あなたの体は太ってるって言わないんですよ?・・・その柔らかい体ははね・・・・  
 『男を誘う体』って言うんですよ・・・」  
真っ赤になっている顔を包み込むように抱きしめ、ニッコリと笑う。  
 
「・・・奥ゆかしいのは結構ですが、もうちょっと自分の魅力に気付きなさいね。」  
クスクス笑いながら、下着を剥ぎ取りうっすらと茂った陰部に手を延ばす。  
 
「かっ、からかわないで・・・ください。――――――っぁ!!!」  
強引に足をこじ開け中心に指を滑り込ませる、少しだけ湿り気を帯びているそこを  
なぞる様に撫で上げると、震えるような声が聞える。  
 
「んっ、待ってください・・・・まだ、恥かし・・・っん」  
震えるような声を上げて、懇願するような目を見つめながらゆっくりと指を動かした。  
指をこすり付ける度に、そこはくちゅくちゅと淫らな音を立てて濡れそぼっていく  
 
「恥かしくなでしょう?・・・・これからもっとすごい事するんですから」  
にたりと笑って彼女の足を大きく開き、その中心に顔を埋めた。  
 
「きゃぁ!・・・せっ、せんせい、やめっ、・・・・!!」  
押しのけようともがく足をしっかりと押さえつけ、肉芽を口に含む。  
ぺちゃりと舐めながら薄い皮を指で丁寧に剥いで、舌全体と使って口の中を転がす。  
初めて感じる刺激に耐え切れないように、押さえつけた足がガクガクと震えていた  
 
「ふっ・・・んっ、ぁやっ・・恥かしい、です・・やだっ・・・んんっ」  
熱に浮されるような声を聞きながら、唾液を絡めた指で狭い中を潤していく  
時間が経つにつれ柔らかくなっていくそこを確認して、自分も衣服を脱いだ。  
 
大きくなった肉棒を驚くように見つめ、マァムの体が緊張で硬くなる。  
「・・・・・怖いですか?」  
クスリと笑って抱きしめてやると、少し戸惑った跡コクリと頷いた。  
 
「どうします・・・?止めますか、今ならまだ大丈夫ですよ・・・??」  
からかう様にそう言うと、イヤイヤと首を振りながらぎゅうぅっと私に抱きついて来た。  
 
「怖いけど・・・先生って決めてたから・・・怖くないです・・・」  
自分に言い聞かせるように呟く愛らしい声を聞いて、優しく微笑む。  
 
「・・・良かった、本当はここまで来ちゃうと止めれる自信無かったんです」  
笑いながら軽く口付けをかわして、狭い中にいきり立った自身を沈めた―――――――  
 
「ふっ・・・・っ!!!んぁ!!!!」  
震える体を押さえつけ、キツイ中を強引に押し込んでいく。  
痛みを我慢して強張る体が、余計にその締め付けを強くして微かな痛みを感じた。  
 
「―――――っ、マァム・・・」  
宥めるように名前を呼びながら、ほぐすように浅い出し入れを繰り返す  
初めて感じる痛みに耐えるように、硬く瞑った目から涙が零れ落ちていた。  
 
「・・・・無理しなくても、良いですよ・・・」  
涙を唇で舐め取りながら彼女に囁くと、苦しそうな顔でイヤイヤと首を振る。  
 
「ぅ・・っん・・あ、先生・・・大丈夫です、ちゃんとして・・・・」  
細い手がスルリと首に巻きつき、涙に潤んだ目で懇願するように見つめてくる。  
ゆっくりと這い上がってくるゾワリとした快感を我慢する為にまた深く中に入った。  
 
「っ――――ぁ、んんっ・・・・ふぁ!!!」  
深く、深く入っていく度にその声はどんどん大きく艶っぽい色を帯びたものに変わる。  
柔らかい体温に全てが包まれる頃、拒むように強い締め付けだった膣内は  
トロリと蜜と血を漏らしながら、優しく包み込むものになっていた。  
 
「っ・・マァム?大丈夫ですか・・・??」  
優しく頬を撫でると、ぼんやりとした顔で彼女は嬉しそうにゆっくりと頷く。  
それに反応するように、きゅうっと締まる中の感触を感じながら  
荒い息を繰り返す口を塞ぎ、ゆっくりと腰を動かしていく。  
 
くちゅりと膣をかき回す卑猥な音に合わせて、彼女が切なように自分の名前を呼んだ  
「あっん・・・やっ、あっ、ぁ・・・先生、せんせ・・・っ」  
脳内に甘く響く声を感じながら、強弱を付けて潤った中の感触を味わっていく  
 
「――――っ、そんな風に可愛い声で『先生』って呼ばれるとは夢にも思いませんでした・・・。」  
かき回す動きを一旦止めて、胸の谷間や首筋を軽く噛んでうっ血した跡を残しながら囁く  
 
「・・・・ぁん・・・せんせ・・・?」  
熱っぽい吐息を吐きながら不思議そうに見つめる彼女にクスリと笑う。  
 
「あなたが可愛い事をたくさんするので、手放したく無くなっちゃいました」  
そう言いながら確認するように、印の跡をなぞりながら新しい跡を作っていく  
こんな風に子供っぽい事をする自分が何だか可笑しかった・・・・。  
 
「えっ・・・?どう言う意味・・・です―――――っぁん!!」  
尋ねてくる言葉をかき消すように、再び腰を動かし嬲るように激しく中を突く  
その声を肉のぶつかる卑猥な音を聞きながら、熱に浮かされたように耳元で囁いた。  
「聞えませんでした・・?『離さない』って言ったんですよ・・・」  
きゅうっと締め付けられる膣の感触を心地良く感じながら、柔らかい部分にこすり付ける。  
何かを感じて逃げようとする腰をがっちりと掴んで、その部分を重点的に攻め立てた  
 
「あっ・・・んっ、あぁ!?先生・・・やっ、んん、んん!!??」  
「・・・・いいですよ、イっても」  
クスリと笑い、溺れる人のようにしがみ付いてくる体を強く抱きしめながら  
呼吸を止めるように強く舌を絡める。  
「ぁ――――――ふっ!!」  
息苦しさから逃れるようにもがく体を押さえつけて、さらに呼吸を奪い取って行く。  
ガリッという腕の皮膚が裂ける刺激と、ドロリと膣から零れる粘膜の刺激がとても心地良い。  
 
「―――――っ、このまま一緒にいきましょうか?」  
そろそろ自分も耐えれそうに無い、気が遠くなるような快楽の中で  
貪るように腰を動かし中をかき回していく。  
「やっ!!!んっ・・・・あぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」  
限界に達したように大きく震える体を感じながら、自分もその柔らかい中に  
たっぷりとした欲望を吐き出した・・・・・。  
 
 
・・・・夜明け前、まだ小さな窓から見える薄暗い空をぼんやりと眺めていた。  
 
「――――――そろそろ部屋に戻る時間ですねぇ・・・」  
あれから軽く眠って目が覚めた後、何度か肌を重ね合った。  
やっと自分に馴染んできた体を名残惜しそうに撫でてそんな事を呟く。  
 
「・・・・あの、先生?」  
「ん?何ですか??」  
動くたびに、ちゃぷんとなる湯の音が恥かしいのか、なるべく水音を立てないように  
ゆっくりと振り向く姿を楽しげに眺める。  
「あの・・・・・お風呂に二人で入るの恥かしくないですか・・・?」  
体を隠しながらおずおずと尋ねてくるその仕草が可愛くて思わず噴出してしまった。  
 
「恥かしくないですよ・・・?あなたが恥かしいと言うから洗いっこは辛抱したでしょう?」  
当たり前です。と拗ねたように言う声を聞きながら、ぷいっと後ろを向いた背中を抱きしめ  
肩先に軽くキスをする。  
肌をはじく水の感触を心地良く感じながら肩口に唇を落とすと、小さな手がそっと腕を触ってきた。  
 
「ごめんなさい・・・痛かったですか・・・?」  
本当に申し訳なさそうな声でそう言いながら、さっき自分が付けた傷をそっと撫でる  
泣きそうな顔に優しくキスを落として、濡れた髪を洗うように指に絡めながら微笑む。  
「大丈夫ですよ、痛いならあなたの方が痛いでしょう・・・体は辛くありませんか?」  
そう言うと何かを思い出したのか、抱きしめた体が恥かしそうにきゅうっと小さくなった  
クスクスと笑いながら紅い頬を眺め、風邪を引かないように湯をかけて温めてやる。  
 
ちゃぷり、と言う水音と、腕の中にあるフワフワとした感触を楽しみながら二人で湯船に浸かる  
・・・静かに過ぎる時間の中で、ふと一番最初に感じた疑問を思い出した。  
「そうだ・・・何で私なんですか?」  
―――――今更、な感じもするがずっと彼女が私に恋愛感情を抱いていたとはとても思えない。  
師から異性としていつ感情を切り替えてしまったのか、その理由が分からなかった。  
 
一瞬きょとんとした顔で私を見た後、腕の中の少女は笑いながら呟いた。  
「『好きかどうかを考えるより、一度本能に身を任せてみてはいかがですか?』」  
その言葉にドキリと心臓が跳ねた、ずいぶんと懐かしい言葉を聞いた気がする・・・。  
 
「・・・覚えてますか?先生が母に言った言葉です。私ずっと『好き』って意味が分からなくて  
 ずっと優柔不断で、男の人にどう応えて良いのか分からなくてずっと悩んでたんです。」  
きっと、それは誰にも言う事が出来なかった彼女の本音なんだろう。  
何かを思い出すように指を湯船に泳がせながらポツポツと吐き出すように語っていく。  
 
「考えれば考えるほどどうすれば良いのか分からなくなって、でもそんな事を考えるのは  
 何か違う気がして・・・一人でグルグルしてた時、母に聞いた言葉を思い出しました。」  
クスリと笑い声を漏らして、嬉しそうに少女はこちらを振り向いた。  
 
「そのお陰で父に素直になれた・・って昔嬉しそうに話してくれたのを思い出して、  
 私もその通りに考えてみました。『誰とそうしたいのか』って・・・」  
「で、それが私だったと・・・・?」  
コクリと幸せそうに頷いて、少しだけ深く湯船に体を沈めながら甘えるようにもたれて来る。  
楽しげに体を浮かべる仕草はまるで子供のようで、少しだけ罪悪感を覚えた  
彼女は父性愛に近い感情で自分を好きになったのかも知れない・・・・。  
 
「『父性愛』・・・・じゃ無いですよ、先生だから好きになったんです」  
私の心を読んだように、さっきとは別人の大人の顔で彼女は笑う。  
その笑顔には少しだけ勝気で頑固で負けず嫌いな・・・・良く知った顔とそっくりだった。  
「あなたは本当に父親に良く似てますねぇ・・・・」  
自分が持っていない素直さと一途さに羨ましく思った昔を思い出し、ぼんやりと息を付く。  
「憧れの形・・・・うん、あなたは私が憧れていたものの結晶なのかも知れませんね」  
 
その言葉を口にした途端、なぜか晴れ晴れとした気持ちになった。  
にたりと笑い、強引に彼女を抱きかかえ向かい合う体勢にする。  
「きゃぁ!!・・・ちょっと先生・・・・んっ!!!」  
ばしゃばしゃと音を立てて暴れる手を押さえて、文句を言う口を塞ぐ。  
腰を持ち上げて湯をかけながら体を撫でると、甘い声で返してくれた。  
「まだ、朝までもう少し時間があります・・・ここでもう一度しましょうか?」  
 
馴染んできた体を抱きしめながら彼女にそう囁く。  
朝が来ちゃうとやらなきゃいけない事はたくさんある。  
(教え子に手を出したとなれば色々な人に罵倒されるでしょうねぇ  
・・・まぁ、この子が手に入ったから良しとしますか。)  
 
自分が嵐の中心にいる事を楽しく感じながら、今目の前にある甘い幸せを味わう事にした・・・・。  
 
 

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