「アバン先生っ」
再会の喜びに感激したマァムが勢いよく抱きついた。
「お久し振りですね、マァム」
「ほんとに、ほんとに生きてたんですね! 良かったぁ!」
アバンは腕を上げたままの姿勢で固定されている。
……ええと、ぎゅうぎゅうと胸が押し付けられているのですが。
「マァムは……大きくなりましたね」
アバンは言葉を濁してやんわりとマァムを押しのけようとする。
「アバン先生?」
マァムはとにかく久し振りに会えたアバンの存在を確かめるように
くっついて離れようとしない。
「うーん、困りましたねぇ」
「えっ、どうかしましたか?」
慌てて顔を上げるマァムに苦笑で応えながら、アバンは腕を下ろして
そのウェストラインに沿わせるように這わせた。
「んっ」
びくんと反応するマァムを見てくすりと笑みが零れた。
「身体はすっかりオトナになっているのに、そんな罪作りなことしてちゃダメですよ」
きょとんとして見上げたままのマァムの唇をそろりと奪うと、
そこで初めて弾かれたように身体を引き離そうとした。
が、腰に回された腕の中から逃げられはしない。
ほんのさっきまで「大好きなアバン先生」だった人がマァムの中で
一旦「異性」として認識されると身体が熱くなりそうな羞恥に駆られた。
「やぁ……っ、せんせ……」
「うん……? 何です?」
少しとろりとした声音で返事を寄越すアバンの手はいつの間にか
マァムの胸元をくつろげている。
抵抗しようにも力が入らない。優しく、けれどしっかりと抱きとめられたまま
首筋に吸い付かれると反射的に声が上がった。
「ひゃんっ」
服の間から差し入れられた手が豊かな胸を撫ぜる。
首筋で囁かれると、その吐息が直接刺激となって彼女を襲う。
「もうコドモみたいに誰彼構わず抱きついたりしちゃいけません」
「やんっ、アバンせ……んっ」
ふよふよとした感触の中心が、徐々に硬く尖っていくのが判る。
「判りましたか……? 返事は? マァム?」
「ふぁ……ん」