― 五時間目の終りくらいまでの記憶は確にある。
けれどそこからの記憶はついさっき目覚めるまでさっぱりだ。
自分は何故椅子に縛りつけられているのだろう。
幾等何でも寝惚けて自分で縛りつけるなど器用な事はしていないはずだ。
時は放課後。
教室は窓から差す西日に赤く染まっている。
残っているのは自分と、
「本当によく眠ってたわね。」
このまま起きないんじゃないかと思ったわよ。
レオナはまだ状況が解らずにいるダイに笑みを浮かべる。
「お腹一杯になるとどうしても眠くなって・・って、そんなことよりコレは一体どういうことなんだよっ」
「だって、ダイ君があまりにも気持よさそうに寝てるから悪戯したくなって。」
言いながらもレオナはダイの頬に触れ軽く口づけを落とし、Yシャツのボタンを外して行く。
「れ、レオナっ!?」
突然のレオナの行動にダイは声をあげるが構わずレオナの手は更に下へ、ズボンの前を解き下着の中へと手を侵入させる。
「レオナ!何を・・」
「言ったでしょう?ちょっと悪戯って」
顔には相変わらず笑みを張り付けたまま下着へと侵入した手でゆっくりと上下に擦りあげ始めた。
「く・・うぅ・」
手が上下に擦りあげる度にダイの口から小さく声が漏れる。
「ね、ダイ君。気持いいでしょ?」
問われダイは頬を赤らめながらも小さく頷きながらもレオナから与えられる快感に喘ぐ。
レオナはそんなダイに笑みを浮かべ、口付け、耳元に囁く。
「自分でするよりもいい?」
「じ・ぶん・・で?」
レオナの問いにダイは意味が解らないといった顔になる。
そんなダイの反応にレオナは吹き出し腹を抱え笑い始めた。
「やっだ、ダイ君ってば・・本当に純粋なんだからっ!
・・だったら、私が教えてあげるわ。色々と、ね?」
言うレオナの顔にはうっすらと笑みが浮かんでいた。
「うっぁ、ふ・ぅ・・」
手が擦りあげる、指が先端を撫で回すその度に 背を仰け反らせダイは喘ぐ。
「こうされると気持いいでしょ?」
レオナの問いにダイは頷く。
「うふふ・・・
じゃあ今度は私を気持よくしてちょうだい・・」
レオナは笑みを浮かべながらも自らの制服の前を解き程よく発育した乳房をダイの眼前に晒す。
「・・好きにして良いのよ?
吸うのも舐めるのも揉むの・・は無理か。まぁ、とにかく御自由に?」
レオナの言葉に少し戸惑いながらも柔らかな乳房に舌を這わせる。
「ん・ぁ」
最初はどうすればレオナが気持いいのかが分からなかったがピンク色の先端に舌を這わせると喘ぎ声が因り一層大きくなることに気付いた。
固くしこる先端を軽く甘噛みするとレオナは身を仰け反らす。
「あぁ・・ダイ、君・・気持い・・い・っ」
自分の行動でレオナが気持よくなってくれるのが嬉しくて、今度は口に含んだ先端を吸いあげる。
「あぁあっ!」
より一層のあえぎをあげるレオナ。
彼女にもっともっと気持良くなって貰いたくて腹を空かせた赤ん坊のようにレオナの乳房にむしゃぶりつく。
「だ、い君・・私、もう我慢できないっ!」
言ってレオナはショーツを脱ぎ、濡れそぼる自らの股間にダイの肉棒を宛てがいダイの唇に口づける。
「ん・・」
「私の処女、貴方にあげるわ。代わりに貴方の童貞私が貰うわね?」
告げ、ゆっくりと腰を落として行く。
「あぁ・・」
「あぅ・・」
自らの体内に異物が侵入する。
自らの体が他人の体内に侵入してゆく。初めて味わう感触に二人は息を漏らす。
「だ、ダイ君・・行くわよ?」
こくり、ダイが頷いたのを確認しレオナは一気に腰を下ろした。
「っ!!い・痛っ」
想像以上の破瓜の痛みにレオナは思わず眉を潜める。
「れ、レオナっ、大丈夫っ!?」
苦痛に歪むレオナの顔を心配そうな瞳が覗きこむ。
「へ、平気。よっ」
ダイの心配を振り払うかのようにレオナはゆっくりと腰を上下に振り始めた。
膣の中で擦りあうその度に鈍痛がレオナを襲うが気をとりなおしたダイの乳房への愛撫にそれも薄れ始める。
何時しか互いの唇からは甘い声が漏れ始めていた。
「あっ、は・あぁっだ、いくぅ・・ナカ、気持・いいよぉ・・っ」
「れお、な・・おれも、いい・・キツクッテ暖かい・・っ」
乳房を攻めることしかできない今の状況をもどかしく思いながらも腰は僅ながらも無意識にレオナを突き上げる。
奥を突かれるその度にレオナは声を震わせ更にキツクダイを締め付ける。
何度もそのやりとりは続いたがレオナが限界に達し終に終止符が打たれた。
「はぁ・・」
レオナは暫くグッタリとダイに持たれていたが呼吸を整えると肉を引き抜き、代わりに舌を這わせる。
「うゎっ」
「私だけが気持よかったらズルイものね。」
言い、口腔へと肉を納めた。
「うぁぁっ」
手で根本をしごかれ舌で先端を刺激され再びダイは声をあげる。
「れ、レオナぁ・・で・出そ・・っうぁぁっ!」
先程の行為で既に限界に近かったのかダイはレオナの口腔に精を吐き出した。― 後片付けを終えた頃には西日の代わりに月が蒼白く教室を照らしていた。
「あーっ楽しかったっ!」
窓越しに月を見上げながらレオナはスッキリとした顔で、声で言いはなつ。
対してダイの顔は今一つ浮かない。
「何よ。ダイ君だって気持よかったでしょう?」
「それは・・まぁ」
レオナの言葉に小声で呟くもやっぱり浮かない顔をするダイにレオナはもしかして、と
さも楽しげに自分の想像を語った。
「やっぱりダイ君も男の子だものね?
私に主導権握られて悔しかったのかしら」
やっぱりダイの顔には以下略。
「ま、何はともあれ帰りましょ。」
言うレオナの笑顔は大層眩しいものであったがそれもダイの一言で破顔した。
「いい加減に腕、ほどいて・・」
end