ある初夏の日、本日からポップとマァムの通う高校も衣替えが行われた。
しかし本日は生憎の大雨。
「今日は満員になるから嫌なんだよな〜」
ポップが駅のホームでぶつくさ文句を垂れている。隣にいるマァムもあまりいい気分ではない。
そして雨のせいか半袖ではまだまだ寒いゆえ、腕を摩っていた。
しかし、いざ電車に乗ってみると、熱気がムンムンしている。
予想以上の人だかりにポップとマァムは戸惑い、女子高生であるマァムと、彼女と差ほど変わらない背丈のポップでは、
この周りをサラリーマンが取り囲む領域に入ってしまった二人には、上を向いて息をせざるを得なかった。
「お、おいマァム、大丈夫かよ…」
「う、うん…何とかね」
別に離れても仕方ないかと思うマァムと、離れるもんかと頑張る(何を?)ポップ。
さり気なくマァムと身体を密着させる。
マァムとここまで密着できるチャンスなどそうはない。
しかも本日から衣替え。大雨でマァムのセーラー服が少し濡れて、ピンク色の下着がうっすらと透けており、
ポップはホームで電車を待っていたとき、傘で下半身をかくしていたとか。
「(ちょっとくらい…いいよな…)」
マァムのすぐ背後にいたポップは、スッと彼女の大腿部に手を伸ばした。
「な!何…!!」
いきなりのことに、マァムは大声を上げようとした。
が、今は電車の中だと気付き、慌てて口を押さえた。その隙にポップは手を膝からスカートの中に潜り込ませた。
「(い、いや…)」
マァムは慌ててその場から離れようとしたが、この状態では身動きが取れず、
おまけにポップは空いている左手で彼女の腹部の上周辺に手を回し、自分の方へと身体を引き寄せ固定した。
ぎゅうぎゅう詰めの車両で、周りは二人より一回りは背丈があると思われる男達では、これらの行為は視界に入ることはなかった。
「(ず、ずるい…こんなところで)」
マァムはポップの方を振り向かずに、目を閉じた。
「(何だよ…もう諦めたのかよ)」
ポップはマァムが抵抗してこないことを良い事に、勝手にそう解釈した。…できないんだよ。
普段セクハラをされたら容赦ないマァムだったが、こういう場面で声が出せないところを見ると、
やっぱり女の子だなあとポップは関心してしまった。
ポップの指がショーツ越しにマァムの秘部に触れた。
「!!」
マァムはビクッとなり、顔を上に上げた。
ポップからは彼女の顔は見ることはできなかったが、その反応が面白くて、
今度はショーツの中に指を入れた。
「(あ…あっ…)っふぁ…」
ポップの指がマァムの中を探索するかのようにゆっくりと動き回る。
マァムは口を手で押さえているが、指の間から吐息が漏れている。
そしてマァムの一番感じるところを見つけ出したポップの指は、そこを弾いてみた。
「あぁん!!」
「(げっ!)」
たまらずマァムは声を上に出してしまった。
ポップは慌ててマァムの口を塞いだが、周辺の男達は、何があったのかとマァムの方を見下ろした。
こんな満員電車で女子高生が喘いでいるのだ。マァムは真っ赤になって、下を向いた。
ところが幸いなことにすぐに駅に着き、ドアが開いた。
主要駅のため、少し停車が長く、人の出入りが激しい。
しかし二人はまだ電車に乗っていなくてはならなかったのだ。
「はぁ…はぁ…さ、さいあく…」
「い、いやあ、お前抵抗してこないし、もうちょっと頑張るかなって」
ポップが笑って誤魔化す。しかしポップが今考えていることはこうだった。
「(え〜っと、次の駅まで五分はあるだろ…今度もやっぱ背後からの方がいいかな…)」
「……?あのね、ポップ〜、って…きゃっ!」
すると、どっと人が乗っ来て、二人は奥に押されてしまった。
先程と同じか、それ以上に人が満員になってしまい、電車が動きだした。
「……えっ!?」
マァムが慌てて振り向く。すると背後にいたポップが
「い、いやこれは事故。断じて。他に掴まるとこなかったし」
ポップの両手が、背後からマァムの胸を掴んでいる。
「(だったら離してよ!)」
マァムが小声で反発するが、ポップの手に力が入り、彼女の胸を揉みしだいていく。
「(うわ、やっぱ凄いでかい。すげえ弾力。)」
高校生らしくないボリュームを持ち、高校生らしい張りを持つマァムの乳房をセーラー服の上から揉み上げ、ポップはご満悦。
それとは対照的に、マァムは再度喘ぎを耐え始めた。
「ひっ!」
いきなり背中に冷たいものが触れ、マァムはゾクッとした。
ポップの手がマァムのブラジャーのホックを外し始めたのだ。
「(ちょっと、冗談でしょ?)」
肩に紐がかかっているため、ずり落ちることはなかったが、
胸を包むカップの部分が乳房を固定できなくなってしまった。
すかさずポップの両手が直に乳房に触れてきた。
「(きゃっ………ポップの馬鹿〜後で絶対殴ってやる、蹴ってやる!)」
頭の良いポップのこと、おそらく今マァムが考えていることはわかっているだろう。
それでも今このおっぱいを揉んでいる瞬間を楽しもうと、入念に指を食い込まし始めた。
「(マァム、口押さえてろよ)」
ポップが言うまでもなく、マァムは口を押さえている。しかしポップからこんなことを言うなんて初めてだ。
するとポップの指は、マァムの桃の先端をこねくりまわし始めたのだった。
「(あっ…だめ…ん)」
マァムは真っ赤になって口を押さえる。目に涙が溜まっているのはポップからは見ることができない。
「(く〜、このおっぱい見ることができないのは残念だな)」
マァムが泣きそうになっているのとは対照的に、ポップが暢気にぶつくさ言っている。
すると外の背景に気付く。
「(うわっ…もう一分位で着くじゃん)」
ポップは胸を揉んだまま、マァムをさらに抱き寄せ、勃起したそれを後ろからマァムの臀部に密着させた。
「(いやだ、これって…まさか…)」
スカートとズボン越しとは言え、その感触がマァムにははっきりと伝わってくる。
「はぁ…はぁ…マァム…」
ポップは彼女の名を呼び、腰を高く上げると、ぞっとした感覚がマァムを襲う。
「(な、何なの…私…一体…)」
マァムが自分自身に問う。
怖い、気持ち悪い。
そんなとき、ぷしゅ〜と電車のドアが開いた。
上を向いて固まっているマァムの手を引いて、ポップは電車から降りた。
「お、おいマァム、起きてるか」
ポップがペシペシとマァムの頬を叩いた。
するとマァムがハッと我に返り、ポップの方をじっと睨んだ。
この後ポップが半殺しの目に遭ったのは言うまでもない。
おしまい