「やらぁっ…!ひやぁっ!!」  
静かな宿屋にマァムの呂律の回らない叫び声が響く。  
「静かにしてくれよ。他の奴らが起きちまうだろ。」  
ポップはベッドに横たわるマァムの口元をそっと手で押さえた。  
「…!」  
マァムはポップの手を振り解こうと首を動かそうとするが、眠ってる最中に吸わされた毒蛾の粉の効き目は  
想像以上に強力で、わずかに首を動かすこともできない。  
マァムは涙の溜まった目でひたすらポップを睨み付ける。  
しかしポップはお構いなしに、ろうそくの薄明かりの下、夜着を脱がせてあらわになったマァムの胸をまさぐる。  
グニグニと大きさと柔らかさを堪能した後、指先でキュッと強く先端の突起をつまむとマァムの顔が苦痛に歪んだ。  
「ん?痛いか?」  
そう言ってポップはさらに指先に力を込める。  
「わりぃな、俺はあいつと違って優しくないんでね。」  
グリグリと乳首を指先で強くこねくり回し、もう片方の先端は口に含み軽く歯を立てる。  
「……っ!………!」  
マァムの目から涙が溢れ落ちる。  
(どうして…どうして、こんなことを…)  
そんな彼女の表情を見て、ポップが胸から口を離す。  
「んな顔するなよ。そんなに俺に抱かれるのがイヤか?」  
マァムの口を押さえていた手を離すと、彼女はしびれのせいで呂律の回らない口調で訴えた。  
「なんれっ…!?こんらひろいことするの…!?」  
「…なんで、か。俺にも分からねぇや。」  
ポップは自嘲気味に笑う。  
「でも確実に言えるのは、俺はお前をこうしたいってずっと前から思ってたって事さ。」  
 
それを抑えていた理性のタガが外れてしまったのは、今から数時間前。まだ空に太陽が昇っていたとき。  
それはパプニカの侍女達の間でまことしやかに流れていた噂だった。  
「マァム様ってば大人しそうな顔して毎晩ヒュンケル様の部屋に出入りしてるそうよ。」  
「だってあの二人ってばデキてるんでしょう?」  
「毎晩毎晩激しい声が聞こえて来るって噂よ。いやらしいわね。」  
くだらない、と思った。  
けれど平常心じゃいられなかった。  
グルグルと混乱する頭でフラフラと辿り着いたのは誰もいないマトリフの洞窟だった。  
ポップは暗い洞窟の奥でしばらく頭を抱えていた。  
(いやだ…!!あいつを取られたくない…っ!!いやだっ…!!)  
考えれば考えるほど、どうしようもない熱くて黒い感情がポップの胸に広がっていく。  
ポップは近くに転がっていた酒瓶を手に取り、中身を一気に煽ってみた。  
初めて飲む酒は身体を芯から熱くし彼の思考回路を止めた。  
「ふーー……っ」  
視界の隅に映ったマトリフの道具箱の中に毒蛾の粉の袋があった。  
ポップはゆっくり立ち上がり、その袋を手に取ると  
「…魔法使いはクールに、な。…取られたら取り替えしちまえばいいだけの事じゃねえか…。」  
そう呟いてフラフラとマトリフの洞窟を後にした。  
 
「やめへえ…おねらいらから…」  
マァムはポロポロ涙を流し訴えるが、ポップは手を緩めるつもりはない。  
ショーツをするすると下ろし、脚を掴んで開かせる。  
マァムは羞恥のあまり固く目を閉じた。  
「ははっ。見ちゃったぜ、お前のオマ○コ。こんな風になってたのかぁ。」  
ポップは指で肉を掻き分けマジマジと見入る。  
肉芽を見つけ指でピンと弾いてみると、マァムの腰がビクッと跳ねた。  
ポップは面白がって更にマァムの秘所を滅茶苦茶にいじくりまわす。  
「いやぁ…あっ、あっ、やぁっ…」  
嗚咽と吐息と喘ぐ声がマァムの口から絶え間なく漏れる。  
「ここか?それともここか?どこが気持ちいか言ってみろよ。」  
ポップは歪んだ笑みを浮かべ指をあちらこちらに這わせる。  
膣に指を2本ズブリと差し込むと、マァムが再び苦痛の表情を浮かべた。  
「いやぁあっ!ぬいれぇっ…そこはいやぁぁっ!」  
「だーめ。」  
ポップのニヤリとした表情を見て、マァムはまた涙を流す。  
「…っく、…ひっく。……大嫌い…ぽっぷらんか…大嫌い…。最低…っ、世界一きらいよ…!」  
「……………………………………」  
ポップは胸の痛みを振り切るようにマァムに強引に唇を重ねた。  
「世界一嫌いとは光栄だぜ。おめぇの世界一好きな男になれなかったのは残念だけどな。」  
そう言いながらポップはマァムの足の間に押し入る。  
「!!いやぁっ!いやあっっ!!」  
マァムは必死に抵抗の声をあげるが何の意味もなさない。  
次の瞬間、マァムの身体を激痛が貫いた。  
「……っっああぁぁーーー!!」  
 
 
数回の白濁液をたっぷり出されたマァムは、まだしびれの残る身体を丸めてポップに背を向けて横たわっている。  
その肩は震え、微かな嗚咽が聞こえる。  
ポップは後ろからそんな彼女を抱きしめた。  
しかしマァムは何も反応しない。  
ポップは彼女の髪を撫でながらポツリと呟いた。  
「…おめぇ処女だったんだな…。」  
シーツには紅いシミがいくつも点々とついている。  
ポップは腕に力を入れてもう一度彼女を抱きしめた。  
「最低でも世界一嫌いでもいい…俺はおめぇの隣を離れねぇからな…」  
「…大嫌い……」  
マァムのか細い声はポップの耳に届いたはずだったが、彼は抱きしめる腕を緩めはしなかった。  
 
 
おわり  
 

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