「日が落ちてきたねー」  
 
夕方の海辺に若い男女――ヒュンケルとマァムはボーっと座っていた。  
ダイの提案で皆で海に遊びに来たが、途中台風に遭遇し、ヒュンケルとマァムの  
乗っていたボートが転落し、その後二人はこの島に辿りついたというわけだった。  
 見たこともないこの島、先ほどぐるっと一周したが、どうやら無人島らしい。  
で、そのうち助けが来るだろうと二人は気長に待つことにした。  
 
しかしだんだん日が暮れはじめ、さすがに寒さを感じるようになった。  
「私、もう一度歩いてくるね」  
マァムがスッと立つ。それと同時にぷるるんっとたわわな乳房が揺れる。布の水着で  
覆われたその胸は、豊かすぎるほどに実ったせいか、ブラからこぼれ落ちそうである。  
「あ、ねえ・・・・・あれ何?」  
マァムから少しはなれた所に、何かが動いている。  
「蠍のようだな、追い払えばいい」  
蠍があんな形してたかな?マァムが少し変だと思ったとき、いきなり蠍がヒュンケルに  
飛びかかった。  
「ヒュンケル!!」  
 
「くそっ」  
ヒュンケルがその場に倒れこむ。  
「どうしたの!?刺されたの!?」  
マァムが心配そうに近づく。蠍らしき生物は、すでにその場から消えていた。  
「待ってて、今治すから」  
マァムはヒュンケルの腕に解毒呪文をかける。が、一向に傷が癒えない。  
 
「そんな・・何で・・・?」  
マァムが泣きそうな顔をする。すると困惑した彼女の両肩にヒュンケルの手がのびる。そして  
いきなり彼は彼女をぐっと押し倒した。  
「ヒュン・・ケル・・?」  
何?何があったの?彼・・苦しいんじゃ・・不思議そうにマァムがヒュンケルに  
尋ねようとした・・・が、その口をヒュンケルが自らの口でふさいだ。  
「ん・・・う・・んん・・」  
息ができない、何がおこっているのかいるのかわからない・・・ただ一つわかったことは、  
彼の目がうつろで、正気ではないことだ。  
・・蠍の毒にやられたんだ。彼女は確信した。  
とにかく逃げなければ・・彼女は覆いかぶさった彼から逃れようとしたが、今度は彼の  
舌が彼女の舌に絡みつく。  
「(ちょっと・・・何?なんで舌を・・・あ・・)」  
マァムは冷静に考えているようだった。が、彼に激しく舌を攻められ、徐々に彼女の顔は  
赤ばんでいった。  
 
意識が失いそうになったと思ったとき、やっと唇が解放された。腕力で彼に敵うはずがなく、  
彼女は素早くヒュンケルから逃れようとする。  
しかし彼はマァムの両手首掴んで彼女の後ろにもっていき、羽織っていたパーカーで彼女の腕を  
縛った。  
「いやー!!誰か!!助けてー!!」  
どうすることもできず、反射的に彼女は大声で叫んだ。・・ここがだれもいない無人島だとわかって  
いながら・・・  
叫んでいる彼女を無視するかのように、ヒュンケルの手がマァムのブラを掴む。  
「嫌!!やめてっ!」  
必死の懇願もとどかず、彼はひといきで彼女のブラを剥ぎ取った。  
 
――――ぐいっと力強くブラが引っ張られる―――  
ぷるるっと弾んだたわわな乳房がこぼれ落ち、今ヒュンケルの目の前に晒される。まだ動いてもいないのにその胸は  
ぷるぷると揺れ、その先端は彼女の髪の色と同じ桜色をしている。大きさは充分なのに、まだ成長期であるため、  
白く瑞々しい。水着を着けていたとき乳房がはみ出していたためか、日焼け跡が残るところと残らないところがあるのは  
何だか淫猥である。いくら毒に冒されて自我を保っていないヒュンケルでも、その胸の美しさとエロティシズムに勝てず  
じっとその乳房を視姦しはじめる。・・・・もちろんマァムはそんなこと気付いてはいないが――−  
「(いや・・・初めて男の人に・・・・ヒュンケルに見られるなんて・・・)」  
恥ずかしさのあまり顔を横に背ける彼女をよそに、ヒュンケルはそれを充分に視姦した後、彼女を押し倒したまま今度は  
それを横から包みこむ。彼女の身体がぴくっとなる。  
しかし男の手でも包みこめないせいか、柔らかなふくらみの中に指をくいこませるように揉みしだく―――  
「・・・い・・・いたい・・・・・あっ」  
ヒュンケルの手が乳房を持ち上げたと思うとすぐに、彼の口が彼女の桜色の突起を吸い始めていく。  
「あ・・・・んん・・・あぁぁ・・・」  
押し殺したような声が彼女からもれる。その声にヒュンケルは反応し、吸い付いている方の逆の乳首を  
キュッと摘まむ。  
「あはぁんっ!!」  
今まで必死でこらえていたが、たまらず声を上げる。  
怖くて、恥ずかしくて、気が動転している彼女だが、本人は気付いていないが心の奥底にはヒュンケルに乳房を  
犯されることに、肯定的な感情があったのだ。  
   
ヒュンケルはずっと吸い付いていた口をはがし、今度は口を少し大きく開き、彼女の乳房全体にむしゃぶりついた―――  
「あふんん・・・ん・・んん・・・・」  
淫猥な音が彼女の口と、彼の口元から聞こえた。  
 
「あ・・・だめぇぇ・・ん」  
ちゅっ・・・ぴしゃ・・ちゅぱ・・・・嫌らしい音を立て、彼の方は一向に乳房から口を離さない。  
それどころか彼は片方のすっかり固くなった彼女の乳首を転がし始めた。弾いては摘まみ上げ、器用に  
弄ぶ。マァムは今まで味わったことのない快感に、このまま身体が解けていくのではないかと思った。  
このときの彼女は、これ以上の辱めを受けるとはまだ考えられもしなかったのだ・・・  
 
ヒュンケルはようやくマァムの胸を吸うのをやめ、今度は初心に帰るように彼女に口づけをした。口づけが済むと、  
次は首筋から上半身に向かい舐め始めた。  
「はぁ・・・はぁ・・・」  
マァムは少し緊張が和らいでボーっとしていた。しかし彼の手は、パレオのすぐ下の太腿の部分に伸びる。  
もともと色白のせいか、日に焼けたため赤くなっている。ヒュンケルは大腿部をしばらくなでまわしたあと、  
彼女のパレオを脱がし始めた。  
「(え・・・?何?何する気なの・・・)」  
彼の行動が解らないのは今更だ。しかしマァムは直感で少し恐怖を感じた。  
ヒュンケルは彼女のパレオを脱がし、ブラと同色の両端が紐で結ばれたビキニが表れる。  
 
パレオを脱がしたヒュンケルの両手が、マァムの両太腿をぐっと押さえつける。そして強引に脚をひらく。  
すると片方の手を離し、手早くビキニの中に、指を進入させた。  
「(な・・・何で・・・?何でそんなことするの??・・・いやっ!!)」  
わけのわからないまま、自らの一番恥ずかしいところを触れられそうになり、彼女の目が涙目になる。  
 マァムは「性交」や「強姦」などの言葉を知らなければ、こういった行為もやり方も知らない。  
だから一連の行動が「性交」の一種ではなく、何かの暴力の一つだと勘違いしている。  
ところがこのような快感はやっぱり何かが変だ・・・と困惑していた。  
 そして今彼女は赤い顔で泣きそうになっている。スルッとヒュンケルの指は彼女に触れ始める。  
「ひあぁぁ・・・あっ・・・あっ・・・だめ・・・いやん・・」  
彼の指は彼女の奥まで進入し、くちゅくちゅっと蕾を弄ぶ。彼女にはわからなかったが、  
ヒュンケルの指にはうっすらと白い液が付いていた。  
 
「・・だめ・・・もう・・・我慢できないの・・・」  
マァムはうつろな瞳で彼に止めるように頼む。しかしその中に喘ぎ声も混じっている。  
嫌な顔されればされるほど、男という生き物は欲は高まらせるものなのだ。  
 しゅるっとヒュンケルは、彼女のビキニの片方の紐を解く。  
「(えっ!?いやよ、そこだけは見ないで!!」  
何度も理性を失いかけた彼女だったが、はっとわれに返った。  
 
片方のビキニの紐を解き、ぴらっとビキニの布を横へ捲っていく。そしてヒュンケルは  
遂にマァムの秘所を目の当たりにする。彼女は羞恥からキュッと唇を閉じ、身体を  
震わせながら瞳を強く閉じている。閉じられた瞳から、薄っすらと涙がこぼれている。  
しかし赤く火照った顔は、心底嫌がっていると言うわけではなかったのかもしれない。  
彼は彼女の秘所に自分の顔を近づけ、ぬるりと自分の舌で舐めだした。  
「んぅぅぅぅ……」  
嫌がる彼女から滴った液をどんどん舐め取っていく。  
「いやあぁぁぁ……」  
やっと正気に戻りかけたのに…彼の舌先が再び彼女を快楽の世界へと戻していったのだ。  
 
しばらく舌での攻撃が続いたが、途中ぴたりと止まった。  
「(え?何をしているの?どうしたのかな…)」  
しかし彼女はまだ瞳を開かない。それでも彼の両手が自分の胸を鷲掴みにし始める  
のがわかると、彼女は薄っすらと瞳を開きはじめた。  
ところがだ…彼は両の乳房の谷間に、硬くなった男根を宛がい始めたのだ。  
「え…何なのあれ?…まさかあれが男の人の…」  
物心付く前に父親を亡くしたマァムは、男の物など見た記憶がない。  
頭がパニック状態になった彼女をおかまいなしに、ヒュンケルは両胸を脇に寄せ、  
ズズッと彼女の胸の谷間の中にそれを埋めて(うずめて)行く。そして  
むにゅむにゅっと柔らかい乳房で、包んでいく。  
 
硬く熱を帯びた男根でも、包み込むことのできる柔らかくて大きな胸。ちゃんと両の  
胸で包み込めたことを確信した彼は、その胸を両手で寄せ上げ、上下に動かし始めた。  
「く…痛い…いや……」  
身体の自由が利かないのなら、せめて声だけでもいいから抵抗したい。だが先ほどから  
声がかすれてきているのだ。――しかし――  
「あっ…あっ」  
ぷるるん、ぷるるんと上下する乳房に合わせるように彼女は声を出した。  
そして彼のものから白い液が発射されると、痛みが和らぎ、ズブッと引き離されると  
「ああぁぁぁぁっ……」  
と、喘ぎ声を張り上げた。  
 
ヒュンケルの方も、今にも熱を帯びたそれが爆発せんとしていた。  
乳房から手を離し、もう一度彼女の両の脚をこじ開けた。  
「(まだ何かあるのかな……これ以上されたら私…)」  
彼女の瞳がまた閉じかけている。今まで自ら瞳を閉じていたのだが、今度はそうで  
なく、無意識でトロンとなっている。  
 ヒュンケルは両脚をこじ開けたあと、硬くなったものを彼女の秘所に近づけた。彼女の方は、  
もうどうでも良くなったように見ているだけだった。――が、すぐに彼女は瞳を大きく  
開けたのだった。  
「う…あぁぁぁぁぁ」  
ズブズブっと彼の男根が一気に奥まで入ってきたのだ。  
 
「……うぅぅっ…くっ…」  
脳天が割れそうなほどの痛みにマァムは歯をくいしばる。  
戦いで何度も身体を傷つけてきた彼女だったが、それとは全然違うものだった。  
これは精神的要素の方が大きく、女として傷つけられた痛みだったのだ。  
――もしかして好きだった男(ひと)に――  
 
「いやぁぁぁ!!早く…早く抜いて…」  
ヒュンケルは彼女には、ただ痛みしか伝わってないと感じると、一度、なんとも言えない音を  
立てて、引き抜いた。そして今度は彼女にも快感を与えてやろうと、先っぽからゆっくり挿入  
していく。その上半身では、厚い胸板と、たわわに実った乳房がいやらしく摩擦していた。  
「うぅぅぅん…やぁぁぁっ…」  
一度目とは少し違う声が彼女から聞こえた。  
「(い、痛いのに、何か変だわ)」  
 
マァムはすっかり気を失ってしまった。痛みからなのか、疲れからなのか、それとも――  
ヒュンケルは気を失った彼女の腰を動かし、奥まで挿れた後、ぬちゃっとした音をさせて、  
それを引き抜いた。  
 
マァムが気を失っても、ヒュンケルの陵辱はまだつづく――  
彼は彼女の上半身を起こし、背後から彼女の乳房を、ミルクを搾り出すように  
揉みしだいた。  
 
 
  ―昨日の出来事は何だったんだろう―  
 
チュンチュンと小鳥の鳴き声が聞こえる。昨日の出来事が嘘のように穏やかな朝だった。  
マァムは何時眠ってしまったのか覚えておらず、目を覚ました後もしばらく意識がもうろうと  
していた。いつの間にか、腕を縛り付けていた物がすっかり緩んでいたことには気づいたようだが、  
疲労のせいか彼女は仰向けのまま、まだ動こうとしない。  
ヒュンケルは…何処いったんだろう――目を覚ましたときから、視界に彼はいない。少し目線を  
下にやると、マァムはギョッとした。彼女の乳房の谷間に、彼が顔を埋めて(うずめて)いたのだ。  
「ちょっ、ちょっとヒュンケル」  
完全に目を開いてしまった彼女は、照れながら彼の顔をのぞくと、彼は気持ちよさそうに眠っていた。  
―彼のこんな顔久しぶりに見た―  
マァムの顔は少し穏やかになり、しばらくこのままでいようと、また瞳を閉じた―  
 
 
「……何だろう、声がする」  
かすかに誰かが自分とヒュンケルを遠くから呼んでいるのが聞こえ、  
二度目の睡眠をとっていた彼女は、ボーっと目を覚ました。  
ところが急に、ハッとなった。…助けに来てくれたんだ…  
マァムはヒュンケルを起こさないように、脱がされた水着を着け始めた。しかし…  
「(や、やだ…ブラがない。ヒュンケルってばどこにやったのよ?)」  
胸を両手で隠しながら、しばらく辺りを見回したが探し物はなく、仕方なくヒュンケルのパーカーを  
羽織った。  
 
皆のもとに帰り、ヒュンケルをマトリフに診てもらった。  
あの蠍は南国の珍獣で、毒に刺されたのなら2、3日気絶させて眠らせておけば大丈夫だと  
マトリフは言った。ただあの蠍は、人間の性欲を最大限に引き出す特殊な毒を持っていたらしい。  
都会では中高年のために、その蠍のエキスで作ったドリンクが売っているとか。  
マァムはマトリフに、ヒュンケルに何かされたのかと聞かれたが、襲われそうになったが  
殴って気絶させたと答えた。  
「そうか、助かったな」  
と、マトリフはにやっと笑い、実際は、そういうことにしておいてやろうといわんばかりの顔をしていた。  
 あれは一夜の過ちだったんだ。もう忘れてしまおう。マァムはこのことをもう思い出さないように  
しようとした。  
 
 一ヶ月後、彼女が強烈な吐き気を催すまでは――  
 
         完  

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