【プロローグ】
破邪の洞窟。
この洞窟は、古文書によれば神が邪悪なる力に対抗するための魔法を全て納めた場所。
屈強のパーティーといえども、この洞窟に入って無事に帰還することは至難の業だ。
そんな洞窟に女性ばかりの4人パーティーが挑んでいる。
元僧侶戦士にして武闘家のマァム
パプニカの姫にして賢者のレオナ。
テランの占い師、メルル
カールの国の女王、フローラ。
彼女達は10時間かけて18階まで制覇した。
*
「ぎゃああああっ!!!!」
宝箱を見つけたレオナが、それをあけようとしたところ、宝箱はひとくいばこだったのだ。
ドゴッ!
あわててマァムがフォローに入り、エルボー一発で退治する。
「もうっ!!レオナッ!!!うかつに宝箱開けないでって何回言わせるのよ!!!!」
とりあえず危機を脱した一行は、フロアの探索を試みた。
しかし、このフロアには罠が仕掛けてあった。
突然、床が崩れ落ちる。
「あああああああっ!!!!」
メルルの余地もむなしく逃げ遅れる一行は、1階下のフロアに落ちてしまった。
19階は、小さな部屋がたくさんあるフロアで、4人は別々の部屋に落ちてしまった。
「あいたたたぁ」
1階ほど落下したにしては、奇跡的にダメージが少なかったのはカールの法衣のおかげであろうか。
レオナはほとんど無傷だった。
「さて、みんなは…あっ!」
その部屋にはたくさんの宝箱が置いてあった。
「ラッキー!。せっかくだからあけてみましょ♥。
もしかしたら強力な武器が入っているかもしれないし」
先程のマァムの忠告も忘れ、レオナはいそいそと宝箱に近よって行く。
「さぁて、何が入っているかなぁ〜」
ビーーッ ビーーッ ビーーッ
けたたましい警報音が辺り一面に鳴り響く。
「わっ、罠?」
扉が開く音にレオナが振り向くと、踊る人形と、スーパーテンツクがそれぞれ5体ほど入ってくるのが目に入った。
「これは不利ね…眠って!!」
レオナはラリホーの呪文を唱えた。
眠りの精に誘われて、半数のモンスターがその場に倒れ込んだ。
(あと5匹…もう一度…)
レオナはラリホーの呪文を唱え始めた。
しかし、呪文が完了する前にモンスターが行動を起こした。
一匹のスーパーテンツクが誘う踊りを踊り始めた。
(し、しまった)
レオナは術にかかってしまい、つられて踊り始めた。
(早く…早く術を解かなければ…)
焦るレオナをあざ笑うかのように、踊る人形は「不思議な踊り」を踊りまくる。
「いやっ…ダメェっ」
レオナはのMPがどんどん下がる。
武器を持たないレオナにとって、MPが0になるということは、死を意味する。
術を解こうとレオナは試みるが、2匹のスーパーテンツクが間断なく踊り続けているため、術が切れることがない。
そして…ついにレオナのMPが切れる時がやってきた。
「くっ…なんとか…逃げないと…」
しかし、モンスターは襲いかかってこない。
実はカールの法衣には、その布を織る段階で聖水をふんだんに使用しているため、弱いモンスターは近寄ることができない。
不意にスーパーテンツクが、踊りを変えた。
「あっ!、何? いやっ!」
それは、確かに踊りと言えば踊りである。
しかし、もっぱら、場末のストリップ小屋などで踊られる踊り…と言えば分かるだろう。
レオナは両腕のや二の腕につけていたブレスレットを遠くに投げた。
そして首のネックレスもむしりとるようにはずすと、同様に投げ捨てた。。
5つの護身具は、手首、二の腕、首の5カ所で不完全ながら五角形を作ることで、敵の魔法や術への抵抗力を上げる役目を果たしていた。
それらを脱ぎ捨てた今、レオナの防御力は格段に下がってしまった。
すでに履いていたブーツも脱ぎ、ベルトもはずして放り投げた。
「いやっ、イヤだってば!」
なおも踊り続けるレオナは、カールの法衣を脱ぎ始めた。
「ダメ、ダメ!!」
口では抵抗するが、身体はいうことを聞かない。
ブラジャーを着けていないので、レオナはショーツ1枚の姿になってしまった。
「やめて!!やめてってば!!」
再び、スーパーテンツクが踊りを変えた。
「な、何?!」
決して大きくは無いが、女性としては十分なサイズの乳房。
その乳房を、レオナは自分の掌で揉み始めた。
「な、なんてことさせるのよ、この変態テンツク!!」
その声に呼応するかのように、レオナは胸を揉んでいた右手を下げると、ショーツの上から秘所を触り始めた。
いつしか、先ほど眠らせたモンスターたちも復活し、部屋はいつの間にかレオナの公開オナニーショーの舞台と化していた。
「あん…あぁん……ふぅん…」
いつしか、レオナの口からはなまめかしい吐息が漏れるようになっていた。
「こっ…こんなの…卑怯よ!」
そういうレオナだが、顔は上気し、ショーツは愛液で濡れ始めていた。
「ぁん…あぁん…あはん…あぁん…いっ…いっちゃう…あぁ…??」
まさに絶頂を向かえようかとしたまさにその時、レオナの両手はいきなり愛撫を止めてしまった。
「えっ…あっ…」
戸惑うレオナ。
しかし、しばらくすると何事もなかったかのように愛撫を再開した。
そして、絶頂の直前になると愛撫を止める。
延々1時間。
レオナは絶頂に達することを許されなかった。
既にショーツは愛液でぐっしょり濡れていた。
「…お願い……いかせて…」
ついにレオナはモンスターに懇願した。
しかし、モンスターは人間の言葉がわからないのか、絶頂を向かえる前に愛撫を止める。
それからさらに1時間後。
レオナは半狂乱になって叫んでいた。
「ああっ!そう!そう!もっと!もっと強く!そう!そう!いく!いく!あっ!
お願い!止めないで!いかせて!いかせて!お願い!」
そんなところに一人の人影が現れた。
「クックックッ。なんともはしたない姿じゃな、レオナ姫」
「あっ。お願い、いかせて、いかせて!」
それが誰なのか、今のレオナにはどうでもよかった。
【いきたい】
今のレオナはそれしか考えられなかった。
その人物は懐から首輪を取り出した。
「これはギアスの首輪というアイテムじゃ。
この首輪を自らの意志ではめた場合、自分の宣言に反した行動ができなくなるんじゃ。
これをはめて、こう宣言すればいかせてやるぞ」
そういうと、何事かレオナの耳元で囁いた。
「そ、そんなこと、言えるわけ、ないじゃない」
「ヘッヘッヘッ。そうかい、そうかい。では、延々とじらされるがよいぞ」
レオナは最後の気力を振り絞って拒絶した。
しかし、その意志が貫けたのはわずか数分であった。
次に寸止めされると、レオナの意志はもろくも崩れ去った。
「わ、わかった。わかったから…いかせて!」
手が自由になったレオナは首輪をつけると、叫ぶように言った。
「あ…あたしは、淫乱で、ドスケベで、マゾで、人前でオナニーすると感じる、変態の雌犬です!…」
言い終わると、レオナは自由になった両手をショーツに突っ込み、人目をはばからず自慰を始めた。
(レオナ編・終)