「うっ、うーん」
メルルが気絶から覚めた。
「み、みんなは?」
当然、あたりには誰もいない。
戦闘能力が無く、回復系呪文を少し使える程度のメルルにとって、仲間とはぐれることは死をも意味する。
メルルはフロアを透視してみた。
(これは…レオナ姫ね…あとはモンスター。フローラさまとマァムさんはこのフロアにはいない感じ。
まずは姫と合流しましょう。
でも、姫の回りにモンスターがたくさんいるみたい…。大丈夫かしら…)
メルルは歩きだした。モンスターとの接触を避けつつ移動するのでとても時間がかかる。
迂回したり、やり過ごしたりしているうちに時間はどんどん過ぎて行く。そうしているうちに…
「あっ!」
気が付くと、レオナの気配が消えていた。
(さっき確認した時は、このフロアにいたはずなのに…。フロアを移ったのかしら…)
メルルは、上下1階のフロアも透視してみた。
(ここには…フローラさまと…マァムさん…。レオナ姫はいないわ。レオナ姫が消えた辺りをみてから合流しましょう)
メルルはなおも時間をかけ、ようやくレオナが気配を断った部屋についた。
扉を開けるとむっとした匂いが部屋の中に充満していた。
(こっ、この匂いは…!!)
男性経験のないメルルでも、これが「雌Iの匂いだとわかった。
(まっ、まさか…レオナ姫が…乱暴された?! 早く誰かと合流しないと私も…)
メルルは歩みを速めた。
メルルがどうにか下のフロアへの階段を発見した時であった。
(あっ! 今度はマァムさんの気配が消えた!)
透視と言っても、気配と魂の波動を元にしているので、気絶した場合などは透視にかからない。
メルルは最悪の事態を想定しつつ下に降りた。
メルルが下のフロアに降りて、フローラと合流しようと歩いていると、今度はフローラの気配が消えた。
(!! フ、フローラさままで!! 私…私…どうすれば良いの?!)
メルルはある部屋の中で呆然と座り込んでしまった。
これ以上降りても無意味。といって、モンスターを避けつつ1階まで戻るのも至難の業。
ましてや、先程のレオナの部屋の惨状を思い出すと、恐怖で身が竦む。
どの位の間、呆然としていただろう。
部屋の扉が開く音で、メルルは我に返った。
(し、しまった! 辺りの気配を透視するのを忘れていたわ。どこか…どこかに隠れないと…)
しかし、生憎、部屋には一つの扉しかなく、逃げることができない。
その上、部屋の中には隠れられるようなスペースは全くない。メルルはその場に立ちすくんだ。
ガチャ
「あっ、メルル。ここにいたの?」
入ってきたのはフローラ、マァム、そしてレオナの3人だった。
「あっ…フローラさま、マァムさん、レオナ姫…ど、どうして?」
「どうしてもなにもないわよ。25階への近道が見つかったの。それであなたを探してたのよ」
レオナが明るく語りかける。
しかし、メルルは3人に微妙な違和感があった。透視にも反応しなかったことも気になる点だ。
「あっ…でも…」
「私達を疑ってるのね。これをみて」
マァムが差し出した握りこぶしは、赤く輝いている。
「アバンのしるしの輝きよ。これでもまだ疑る?」
「ご、ごめんなさい。でも…」
「疑いが解けたら行くわよ。もう時間がないんだから」
まだ尋ねたいこともあったが、フローラにそう言われるとメルルは質問を断念せざるを得なかった。
4人は駆け足で通路を進んでいく。
突然、フローラが立ち止まると、ある部屋の中に入って行った。
そこには旅の扉のような、光を放つ渦があった。
「ここよ。ここが25階への抜け道。まず、私とレオナが入るわ。そしてメルル。最後にマァムの順。いいわね」
そういうと、フローラは渦に足を踏み入れた。
次いでレオナ。
メルルは、足を踏み入れることが、とても恐ろしい結果を生みそうで躊躇した。しかし、マァムにせかされ、足を踏み入れた。
そこはどうみても地下25階ではない、なにやら禍々しい場所だった。
(に、逃げよう)
しかし、後から入ってきたマァムに、がっちり羽交い締めにされてしまった。
「マ、マァムさん!何をするんですか。放して!放してください!!」
「だ〜め。今、逃げようとしたでしょ」
「だ、だって、こんな所…」
「ここはね、ザボエラ様のお家なの。逃げるなんてとんでもないわ」
フローラが怪しげな笑みを浮かべつつ、メルルに近寄る。
そして、レオナとともにメルルの足を抱えると家の中にメルルを運びいれた。
部屋にはザボエラが待っていた。
「ようこそ、わが家へ。わが家にはこのような3人の奴隷がいるんだが、それが4人になるとは喜ばしい限りじゃ」
そういうザボエラの横では、3人が法衣を脱ぎ、ショーツ一枚の姿になっていた。
そしてフローラを先頭に、3人がメルルを取り囲む。
「さあ、まずは邪魔なものを脱ぎましょうね」
「いやっ!フローラさま、やめて!レオナ姫、正気に戻って!マァムさん、ダメ!」
メルルは必死になって抵抗するが、三人の前には無力だった。
ブレスレットを取り上げられ、法衣とショーツを脱がされ、メルルは白い裸身をザボエラにさらけだした。
そして、メルルを後ろ手に縛り上げると、マァムがメルルの身体を持ち上げた。
そして、フローラが右足を、レオナが左足を持つとそれぞれ引っ張った。
「あっ!いやっ!ダメ!やめて!」
脚の力が強いとは言え、二人掛かりで引っ張られては抵抗も空しい。
メルルの股は限界まで開かされ、秘所も肛門も丸見えになった。
その股間にザボエラが近づいて来た。
「では、中をじっくり観察させてもらおうかな」
そう言うと、指を茂みに突っ込んで割り開くとのぞき込んだ。
「いやぁ!ダメ!やめて!触らないで!!見ないで、見ないで!!!!」
「ヒャッヒャッヒャッ。この指の締め具合、まだ処女じゃな。3人で気持ち良くさせてやれ」
「はい、ザボエラ様」
フローラ、レオナ、マァムの3人は唱和すると、メルルを床の上に横たえた。
「さぁ、メルル。楽しいことしましょうね」
「や、やめてくださいフロー…」
フローラはメルルに口づけして口を封じる。
それに呼応するかのように、レオナ、マァムもメルルの身体を触り始めた。
耳に息を吹きかける、乳首を舌で転がす、首筋を嘗める、クリトリスを触る、乳房を揉みしだく。
性体験のないメルルであったが、3人の巧みな愛撫の前に徐々に興奮し始めた。
ふと、クリトリスを責めていたレオナが何かに気づいた。
「あら、感じているの? オ○ンコ、グショグショじゃない。まさか感じているの?この状態で?処女なのに?恥ずかしくないの?」
そう言って抜き出したレオナの指にはねばねばしたものがついていた。
それを見たフローラはメルルから離れると、何かを取りにいった。そして戻るとメルルに告げる。
「さぁ、メルル。こちらをご覧なさい」
「ヒィッ!」
メルルはフローラの姿を見て小さく悲鳴を上げた。フローラは、股間に双頭のディルドをつけていた。
「準備ができたようね。それじゃあメルルに選ばせてあげるわ。
ザボエラ様に犯していただくのと、これがあなたのお尻の穴に入るのどっちがいい?どっちもいやなら、両方してあげるけど?」
どちらもイヤなのだが、ザボエラに犯されるのだけは絶対イヤだった。そこで、不承不承、フローラに犯されることを選んだ。
「それなら、自分で入れてね」
フローラはその場にやや脚を開き、ディルドの位置をメルルの腰の位置とあわせるようにして立った。
レオナに言われ、フローラのディルドを舌と唇で舐め、すべりを良くする。
そして自らの尻をフローラに向け、ディルドを肛門に当てると、後ずさりしながら腸に入れていく。
「うっ…」
自ら恥ずかしい行為をせざるを得ない屈辱感に涙を流しながらも、脚はゆっくりと動き続ける。
そして、ディルドが少しずつメルルの体内にもぐりこむ。
ディルドが根本までメルルの体内に納まったのを確認すると、フローラは脚を閉じた。
「痛い!痛い!お尻が…お尻の穴が…裂けちゃう!」
フローラはそれにかまわず、メルルを後ろから抱きかかえると言った。
「さあ、ザボエラ様。どうぞ」
それを聞いて、メルルの顔が蒼白になった。
「や、約束が違います、フローラ様!どちらかを選べというから選んだんです」
「約束? 片方を選んだら、もう片方はしないって約束したかしら?」
「い、イヤ! やめて! やめて! お願い!!!!」
メルルは暴れるが、後ろからディルドで貫かれているため、腰を振ることができない。
ザボエラはゆっくりと近づくと、股間から巨大なペニスを出した。
そして、狙いを定めるとわざとゆっくりとペニスを挿入する。
「イヤッ! イヤッ! お願い、お願い! やめて、やめて!! アッ…」
メルルが痛みを感じると同時に、ザボエラのペニスを伝わって赤い液体が滴り落ちた。
その後、前後に2本を挿されたまま、メルルは何度も犯された。
フローラやザボエラが疲れると、レオナやマァムがディルドをつけて役を替える。
水や食料を、ザボエラの口から口移しで摂取させられながら丸2日の間、メルルは陵辱され続けた。
(メルル編・終)
エピローグ
アバンの獅子奮迅の活躍で戦闘は辛くも勝利した。
その後、一行の消息を案じたアバン、ダイ、ヒュンケル、ポップ、クロコダインらが捜索の為、洞窟に入った。
そこで見たものは、すっかり奴隷となった4人の姿であった。
ザボエラを倒し、ギアスの首輪の効力は喪失したが、もう戦士としては元に戻らなかった。
フローラはアバンの、レオナはダイの、マァムはポップの、メルルはヒュンケルの、それぞれ妻となり、公式の場からは姿を消した。
夜、4組の家では、耳を澄ますと女性のこんな声が聞けるそうだ。
「あぁっ…お願い…もっと…もっと…酷いことして…いじめて…」