(………ここは?…いったいどこ?…ウッ)
フローラは目を覚ました。
カールの法衣は落下の衝撃までは吸収しきれず、フローラはしばらく気を失っていたようだ。
(ダメージは…)
流石に無傷とはいかなかったが、ホイミ数回で、とりあえず動くのに支障はなくなった。
辺りを見回しても誰もいないし、呼びかけても返事が無い。
(さて…みんなと合流しなくては…それには階段を探すのがよさそうね)
フローラは階段を探してフロアを探索することにした。
程なくして、フロアの端に大きな部屋があることがわかった。
なにしろ100m以上の長さのまっすぐな通路があり、そこには大き目の扉が1つあるだけなのだ。
(広間か…モンスターの控え室か…いずれにせよ、あまり入りたくはないけど…)
そう思いながら、静かに扉を開ける。
その部屋は4階くらいがぶち抜きになっている巨大な空間だった。
そして、その真ん中には3階建てのビルのような建物が立っていた。
「ようこそ、フローラ王女様」
目の前に急に人影が現れた。
「!!」
フローラは鞭を一閃するが空を切った。
「…幻ね…」
「ワシの名はザボエラ。これは魔力によって送った映像じゃ。
いきなり攻撃を受けるのは勘弁して欲しいからな、ヒャッヒャッヒャッ」
「何の用だ?」
「まあ、そう急くな。まずはワシのペットを紹介してやろう。おいで」
「!!レ、レオナ!!」
ザボエラの横に現れたのはレオナ姫だった。
レオナは首輪をつけただけの全裸で、4つんばいになっていた。
顔には表情が無く、目にも光が無い。
「これがワシの雌犬でな、以前はレオナという名前だったが、今はポチという。
ほら、ポチ。そこで三遍回ってワンと鳴いてみろ」
レオナはためらいも無く三回回ると「ワン」と言った。
その際に、レオナの股間にはバイブレーターが刺さり、肛門には尻尾代わりの羽箒が刺さっているのが見て取れた。
「レ、レオナをどうしたの?!」
ザボエラはその問いには答えず、別のことを言い出した。
「そうそう。もう一人、お仲間の姿も見せてやろう」
今度はザボエラの映像の横にマァムの姿が映し出された。
「マ、マァム!!」
それはレオナ以上に酷い姿だった。
マァムは両手両脚をX字に開かれ、頭を下にした状態で台に磔にされていた。
当然、裸に剥かれているので、秘所はむき出しである。
そのむき出しとなった股間には10本以上の触手が侵入しており、マァムの身体を責めている。
そして、豊かな乳房にも触手が伸びていて、乳房や乳首をこねくり回している。
あまりの苦痛に、マァムは白目を剥いて気絶していた。
「ひ…酷い…女の子を…女の子を、こんな目にあわせるお前を許さない!!」
「助けたいか。ならここの3階に来るがいいぞ。ただ、その前に、そこで服を脱ぐのが条件だ」
「そ、そんな!」
「嫌ならこうじゃ」
ザボエラが指を鳴らすと、レオナとマァムに電撃系の魔法が唱えられた。
「ぎゃぁぁぁぁ!!」「ぐあぁぁぁぁ!!」
二人は苦痛で悲鳴を上げる。
「わ、わかったわ。だから、もうやめて!!」
フローラはあわてて服を脱ぐ。
「よしよし。では、これを着てもらおう」
建物の扉が開き、1体の骸骨が出てきた。手には上半身を覆う拘束服を持っていた。
仕方無しに拘束服を着るフローラ。
それはベスト状であるが、乳房のあたりがくりぬかれている。
袖は指先までの長さであるが、左右の袖は背中の辺りでベルトに止められていて、後ろ手に縛られた体勢になる。
「さて、着終わったようじゃな。この建物の2階までのモンスターは攻撃しないぞ。
遠慮なく3階に来るが良い。もちろん、無事に来れるかどうかはわからんが、ヒッヒッヒッ!」
そういうと、ザボエラの映像が消え去った。
意を決してフローラは建物へと歩み始めた。
建物には、女性を辱めるありとあらゆる仕掛けが施されていた。
1階には橋があり、そこを渡る必要があった。
しかし、その橋の断面は1辺が2mほどの三角形であり、頂点が狭いため、あるいてわたることはできない。
フローラはその橋をまたがって進んだ。
三角形の頂点は鋭角ではなかったが、3cm程の毛が生えており、そこには媚薬が塗られていた。
後ろ手に拘束されていて手を使えないフローラは足を使って少しづつ前に進む。
しかし、生えている毛がフローラの秘所に媚薬を塗りつつ刺激する。
途中には何箇所かこぶのようなものも出ており、フローラの秘所を責め続ける。
わたり終えるまでに、フローラは3回、絶頂に達してしまった。
フロアとフロアの間は階段ではなくエレベーターだった。
エレベーターといっても、棒の上に長さ5cm程の台座があり、そこから2本のディルドが突き出ている。
そのディルドを締め付ければ上昇し、緩めると下降するという仕組みだった。
しばし逡巡したフローラだったが、意を決して2本のディルドを体内に差し込むと思い切り締め付けた。
すると、ディルドがくねくね動き始めるのと同時に棒が延びていく。
その伸びはじれったいほど遅く、1つフロアを上がるのに5分くらいかかる。
その間、フローラはディルドを締め続けなければならない。
先ほどの媚薬の効果が残っていることもあり、途中、フローラは何回も絶頂に達してしまった。
そのたびに締め付ける力が弱くなり、台座が下降する。
それでもどうにか2階へと上がることができた。
2階では無数のマドハンドと遭遇した。
マドハンドは狭い通路の両側から生えているようにフローラを待ち構えている。
地図によると、そこを通らないと3階には上がれない構造だ。
意を決して通路に入ったフローラだが、案の定、マドハンドに捕まる。
マドハンドは攻撃しない代わりにフローラの全身を触りまくる。
手が使えないフローラは、身体をくねらせて避けようとするが、いかんせん数が多すぎる。
足をつかんで動きを止めようとするマドハンド。
乳房を揉むマドハンド。
乳首をつねるマドハンド。
秘所を愛撫するマドハンド。
何度もイかされた挙句、フローラはようやく通路を抜けることができた。
3階への移動はまたディルド付きエレベーター。
何度もイかされた挙句、ようやく3階へたどり着く。
3階へ上がると目の前には扉があったが鍵がかかっていた。
そして、そのそばには5本のペニスのようなものが床から突き出ており、横にはこう書かれていた
「鍵を開けたければ、これらのペニスを全部イかせること。ただしお前がイクごとに1本追加」
はしたないとは思いつつも、フローラは自らペニスの上にまたがると自ら腰を下ろしてペニスを咥えこむ。
そして、腰を激しく上下運動させた。
大人特有の、成熟した丸みを帯びた乳房が上下にゆさゆさ揺れる。
自分ができるだけ快感を感じないようにしつつ、ペニスをイかせる。
どうすれば男性が感じるかなど、今までフローラは考えたことは無かった。
ましてや、建物に入ってからずっと性的な刺激を受け続けているフローラは、わずかの刺激でも容易に絶頂に達するようになっていた。
懸命に腰を振るがなかなかペニスはイかない。
1本のペニスをイかせる前に、自分が2度絶頂に達したこともあった。
フローラが息も絶え絶えになって17本目のペニスをイかせたとき、拘束服がいきなり消えうせ、と同時に扉が開いた。
体力を消耗したフローラは立って部屋に入ることができなかった。4つんばいではいはいをしながら部屋に入る。
もはや二人を助けられるとは思っていない。
ただ、「助けなければ」という想いだけがフローラを動かしていた。
部屋に入ると、ザボエラが一人立っていた。
ザボエラは、ギアスの首輪を手に持ち、レオナとマァムを助ける条件を提示した。
フローラはそれを受け入れた。そして、
「私が10回イクまでにザボエラをイかせることを宣言します。
ザボエラが1度イクまでに、私が10回絶頂に達した場合、私はザボエラの忠実なる奴隷となって一生を過ごします」
と、宣言すると自ら首輪をつけ、床の上に横になった。
ザボエラはペニスを出すと、フローラの上に馬乗りになった。
通常なら、フローラにも十分勝機があったであろう。しかし、今のフローラには無謀な賭けであった。
挿入とほぼ同時に一回目の絶頂を迎えたフローラは、その後、抵抗らしい抵抗ができなかった。
ザボエラのテクニックに翻弄され、何度も絶頂に達する。
7回目の絶頂に達したフローラは白目を剥き、泡を吹いて失神した。
しかしザボエラはザメハを唱え、強制的に覚醒させる。
「お願い……もう……許して…」
もはや一人の女となったフローラが懇願するが、ザボエラはかまわず責め続け8回目の絶頂へといざなう。
許してもらえないと悟ったのか、はたまた理性の糸が切れたのか、9回目の絶頂を迎える頃には、フローラは自らザボエラのペニスを迎えていた。
そして、ついに10回目の絶頂を迎えた。
(フローラ編・終)