「アタシも迂闊だったわ……」  
 破壊された超常現象研究会跡のソファーに腰を下ろし、  
戸部真理亜は半笑いしながら呟く。その横には、大道寺炎が座っている。  
 「……じゃあな……」  
 炎は立ち上がると、真理亜に背を向けながら去ろうとした。ところが……  
 「待って!!」  
 背後から真理亜が呼び止めると、炎は足を止めた。  
振り向くと、真理亜は寂しそうな顔で炎を見つめている。  
 「そ、そんな顔をするなよ。縁起でもねぇ……」  
 困ったような顔を見せながら、炎は真理亜に言う。  
 「だって……もし、宇宙に行って、  
悪い宇宙人に負けて……そうなったら、アタシ……」  
 今にも泣き出しそうな声で呟くと、真理亜は炎に抱き付いていた。炎は真理亜を  
突き放そうとするが、抱き付きながら微かに震える真理亜の両腕に、  
炎は真理亜を突き放す事ができなかった。  
 「変な事言うんじゃねぇよ!俺が負けるわけねぇだろ!!」  
 真理亜の不安を取り払おうと、炎は力強い声で言った。  
 
 明日の朝、炎は仲間たちと共にサルガッソへ向けて出発する。  
暫くの別れを告げにやって来た炎だったが、真理亜は抱き付いたまま離れようとしない。  
突き放す事の無い自分自身のお人好しっぷりに呆れていると、  
 「……てよ……」  
 炎の胸に顔を埋めていた真理亜が、小さな声で炎に言った。  
 「は?何、言ってんだよ」  
 真理亜の言葉がいまいち理解できない炎が尋ねてくると……  
 「抱いてって言ってるでしょ!!」  
 顔を真っ赤にしながら、真理亜は声を荒げて炎に言った。  
 
 この思わぬ事態に炎は驚き、そして信じられなかった。  
あの真理亜がこんな事を言うなんて……  
 ようやく真理亜を自分から離すと、向き合って尋ねる。  
 「お前、どっかの変態お化けに取り憑かれたんじゃねぇのか?」  
 「馬鹿にしないでよ!いくらオカルト好きだって言われても、そこまで馬鹿じゃないわよ!」  
 真理亜は顔を真っ赤にし、怒りを露にしながら炎を睨む。少々涙目になりながらも、  
真っ直ぐに自分を見つめるその瞳に、炎は嘘でも冗談でもない事を確信した。  
 「……ホントなんだな…ホントに良いんだな……俺なんかで……」  
 「……うん……こんな事、他に頼める人なんていないし」  
 照れながらも意志を確かめる炎に、頬を赤らめ、俯きながら真理亜はそう答えた。  
 「言っとくけど、慰謝料払える余裕なんて無いぜ」  
 「いらないわよ、そんなの…」  
 一瞬、顔を横に逸らしながら言うと、再び炎の方を向き、瞳をゆっくりと閉じた。  
炎もまた、真理亜の両腕を掴み、少し自分のもとに引き寄せると、自分もまた瞳を閉じた。  
間も無く、2人は誰もいない廃墟の中でキスをした。  
 
 これから愛を求め合う炎と真理亜だが、その周りに人っ子一人いないのが幸いだった。  
先程まで、激が真理亜に花束を渡そうとやって来たが、炎が真理亜と一緒にいるのを見て、  
泣きながら走り去って行ったのだ。もちろん2人は、その事を知らない。  
 
 廃墟の壁に背中を合わせる真理亜。壁は炎の背丈より高い。  
真理亜が力を抜いた感じで壁にもたれていると、炎の手が、ブレザーの下にある  
ブラウス越しから、真理亜の胸を揉みしだいでいた。  
 「…やだ……」  
 小さく拒絶の言葉を吐くが、それは本心ではないようだ。その証拠に、一切の抵抗を  
行なう事無く、炎の愛撫になされるがままになっている。  
 「今まで馬鹿にしてたペチャパイが、今日は何故かとても可愛く感じるぜ」  
 「どう言う事、それ?」  
 炎の軽はずみな一言に、真理亜は愛撫に対する甘受を取っ払い、炎を睨んだ。  
 「どうせ、ペチャパイですよ〜だ」  
 真理亜は炎から顔を逸らしながら拗ねた。すると炎は、  
真理亜を壁に押しつぶすようして抱き締めた。  
 「や、やだ……炎…」  
 「悪かったよ、真理亜……」  
 炎は真理亜に謝りながら、左手を真理亜のスカートの中に忍ばせた。  
次の瞬間、真理亜は下の辺りから来る異様な感触に驚いた。  
 「ちょっと、炎…変なとこ、触らないでよ!」  
 「あれぇ〜、まだ濡れてなかったのかよ」  
 「バッカじゃないの!まだ始めたばかりな…!」  
 顔を真っ赤にして怒る真理亜の口を、突然、炎はキスで塞いだ。炎の舌が、隙間を通って  
真理亜の口の中に侵入する。真理亜の舌に炎の舌が執拗に絡みつく。しかし、真理亜は抵抗する  
どころか、目を半開きにして炎を見つめると、間も無く瞳を完全に閉じ、炎と抱き締め合いながら、  
互いの舌を絡ませた。  
 抱き締め合う炎と真理亜だが、互いの手が相手の大事なところに触れていった。  
炎の手が真理亜のスカートを捲り、中にある白いショーツを指でなぞった。  
真理亜の手は、炎のジーパンのジッパー部分を丁寧に撫でた。  
炎の手が真理亜のショーツから湿り気を感じ取ると、真理亜の手も、炎のジーパンの中から  
何かが張ってくるのを感じた。その間、2人はディープキスを続けた。舌の絡み合いに飽き足らず、  
炎は溜まった唾液を真理亜の口に流し込み、真理亜も唾液を炎の口に流し込んだ。  
 
 真理亜を抱き締めていた炎の片方の手が離れ、真理亜の白いブラウスのボタンを  
一つ一つ丁寧に外した。ブラウスの中から、真理亜の胸をガードするブラジャーが現れた。  
炎の指がブラジャーのフロントホックを外すと、真理亜の裸の胸が顔を出した。  
お世辞にも巨乳とは言えない胸を、炎は片手で揉む。  
 「ちょ、ちょっと……嫌だ……」  
 ようやくディープキスから解放された真理亜が、小さな声で炎に言う。しかし、炎は何も言わず、  
片手で真理亜の胸を、もう片方の手でショーツの中をまさぐり始めた。  
 「あ!や……やだ……やだってば……!」  
 拒絶の言葉を吐く真理亜だが、炎の片手に侵入されたショーツの中から…  
 
 ニチャ、ニチャ……  
 
 と、嫌らしい音が聞こえてきた。  
 「もう感じてきたみたいだな…」  
 炎はニヤリと笑う。真理亜の胸を蹂躙していたもう片方の手は、目の前でつんと立っている  
蕾を見つめていた。親指と人差し指で、固くなった蕾とコロコロと転がす。  
 「馬鹿……炎の馬鹿ぁっ……!」  
 顔を真っ赤にしながら真理亜は言うと、炎を突き放した。炎が不機嫌な表情をすると、  
真理亜は炎の前でしゃがみ込んだ。ボタンを外されたブラウスを直す事無く、炎のジーパンの  
ジッパーに手をかけた。  
 「炎ばっかりずるいわよ!」  
 そう言うと、真理亜はジッパーを一気に下ろし、トランクスの中で固く張っていた炎のものを  
さらけ出した。外気に晒された炎のものを咥えると、真理亜はそれを前後にしゃぶった。  
 
 「んっ、んっ……!!」  
 
 ズブッ、ズブッ……!!  
 
 真理亜のうめき声と、炎のものをしゃぶる唾液混じりの嫌らしい音が二重奏を奏でる。  
炎のものの先端を、口の中で、舌でじっくりと舐め回し、前後運動で心地よい刺激を与える。  
 「くっ……すげぇ……気持ちいいぜ……!」  
 快感を感じながら、炎は真理亜の頭を両手で優しく抑えた。真理亜は無我夢中でフ○ラを  
続ける。すると、炎の腰から微かな痺れが生じ始めた。  
 「やべ……いっちまう……!」  
 小さな声で炎がうめく。そのうめき声を聞いた真理亜は、突然、炎のものを口から離した。  
炎のものの先端と真理亜の舌の間に、唾液の橋がかかる。  
 「おい、何でやめるんだよ!この大事な時に……!」  
 「そう簡単にはいかせないわよ」  
 「こいつ…調子に乗りやがって!」  
 意地悪く言う真理亜に、炎は怒りながら、真理亜を押し倒した。  
 「ま、待って!!」  
 真理亜は大声を上げながら、炎を制止した。炎の目の前で、真理亜は怯えた表情を見せる。  
 「初めてなんだから……優しくしてよ……」  
 頬を赤らめ、小さな声で言う真理亜に、炎も思わず顔を赤らめた。  
そして、真理亜にまたキスをする。  
 「可愛いぜ、今日の真理亜は……」  
 そう言うと、炎は自分の愛撫で濡れた真理亜のショーツを優しく脱がせた。  
 
 先程の廃墟の壁と真向かいの壁に、真理亜は手をかける。  
そこは真理亜の腰程度の高さで視界が利く。恥ずかしそうに周りを見渡す。  
 「ねぇ……誰も来ないよね……」  
 「ここまで来て、何言ってるんだよ。やる気満々のくせに」  
 ニヤリと笑いながら、炎は目の前に突き出た真理亜の尻を見ていた。  
赤いミニスカートに覆われているが、大事なところは蜜で濡れぼそっている。  
そこへ、先程からお預けを食らっていた炎のものがあてがわれる。  
 
 チャ、チャッ……  
 
 蜜を擦る嫌らしい音が小さく聞こえてくる。羞恥心から、真理亜は固く瞳を閉じる。  
 「いくぜ……」  
 背後から炎の声が聞こえてくると…  
 
 ズッ……!!  
 
 「くぅっ……!」  
 炎のものが音を立てて、ゆっくりと侵入してくる音が聞こえてきた。  
と、同時に、真理亜を激しい苦痛が襲った。真理亜は歯を食いしばり、その苦痛に必死に耐える。  
真理亜の苦痛を考慮してか、炎は一気に突っ込もうとせず、  
ゆっくりと、しかし確実に真理亜の中に入っていく。  
 
 ズ……!  
 
 「あ……!!」  
 
 ズズ……!!  
 
 「あ、くぁ……!!」  
 
 炎のものが動く度に、真理亜は声を上げる。  
 
 (真理亜の中、温かくて、気持ちいい…!)  
 心の中でそう言いながら、炎は自分のものを、真理亜の中、奥へ奥へと突き進ませる。  
そして…  
 
 ズズッ…!!  
 
 「あぁぁぁんっ!!」  
 炎のものが完全に真理亜の中に入ると、真理亜は大声を上げてぐったりした。  
壁にしがみ付きながら項垂れ、ハァハァ…と大きく呼吸する。  
 
 「おい、大丈夫か!」  
 「だ、大丈夫よ……炎が戦ってる時の痛みに比べれば、大した事ないもん……」  
 「お前……」  
 真理亜の健気な言葉に心打たれると、炎は背後から真理亜を起こし、  
右手で真理亜のあごを自分の方に向かせると、ディープキスをした。  
紅潮した頬、半ば虚ろな瞳を見せながら、真理亜は炎の口辱にされるがままであった。  
 真理亜の中に自分を入れた炎は、それを少し引きながら、また再び真理亜の中に突っ込ませた。  
 「あんっ、あんっ……!!」  
 炎が腰を前後に動かす度に、真理亜は声を上げ、喘ぐ。  
 「んあぁぁっ……そこ、凄い……!!」  
 途切れ気味に言う真理亜の中で、固く張っている炎のものは、  
絞まっている真理亜の中を力一杯に擦っていた。  
 
 ズブ、ズブ……!  
 
 真理亜の中で、怒張と蜜が絡み合う音が小さく聞こえてくる。  
 「すげぇ……真理亜の中、すげぇ気持ちいいぜ……!」  
 そう言うと、炎は動きを一層速めた。より一層の刺激が2人を襲う。  
 「んあぁぁっ…んあぁぁんっ……!凄い……もぅ…もう、ダメぇ……!」  
 真っ赤な顔で真理亜が声を上げると、炎は上から真理亜にのしかかった。  
そして片手で、外気に晒された真理亜の胸を揉む。背後からの刺激に加え、  
下からの愛撫と心地よい刺激が、真理亜を容赦無く襲う。  
 「え、炎……も、もうダメって言って……あぁん!!」  
 固くなった蕾を転がされ、真理亜は炎への抗議を止めて喘ぐ。  
 「ま、真理亜……俺…もう、そろそろ…いくぜ……!!」  
 そう言うと、炎は愛撫を止めて、ラストスパートへ向けて動きを強める。  
 「あん、あん、あぁぁん……来て、来て、早く来て……アタシ、アタシ、もう……!」  
 強まる炎からの刺激に、真理亜は身を震わせ、自らの限界を告げる。  
 「真理亜、真理亜……くぅっ……!!」  
 炎が真理亜の名を呼びながらうめくと…  
 
 ドプ、ドプッ……!!  
 
 真理亜の中で鈍い音が響いた。炎の中から、欲望の奔流が真理亜の中に吐き出された。  
 「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」  
 その瞬間、真理亜は声を上げて仰け反った。  
 「ハァ、ハァ……」  
 真理亜はぐったりしながら壁から手を離し、地面にもたれながら大きく息をした。  
炎もまた、真理亜の中に自分の欲望を吐き終えると、力無く膝を屈した。  
 
 
行為を終えて30分後、炎は真理亜を背負いながら、廃墟を後にした。  
ご丁寧に、ぐったりしている真理亜の服を元の状態に戻した。  
 「炎の背中、温かくて大きい……」  
 「んな事言うなよ。照れるじゃねぇか……」  
 うっとりした感じで言う真理亜に、炎は思わず照れながら言い返した。  
 「そのまま家まで送ってやるよ」  
 「ありがとう」  
 「その代わり……家に着いたら2回戦だぜ」  
 「な、何言ってるのよ!ガクがいるのよ!」  
 「はは、冗談だよ!」  
 顔を真っ赤にして怒る真理亜に、炎は笑った。しかし、真理亜は炎の背中に顔を埋めると…  
 「……負けたら承知しないわよ」  
 「わかってるよ」  
 小さな声で励ます真理亜に、炎はキリッと勇者の表情を見せた。  
 

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