俺は今まで、あいつの事をネクラで変な奴だとばかり思ってた。でも、今は違う。  
あいつは本当は可愛くて、誰よりも優しくて、そして時々天使でもみているような気分  
になってしまう。俺はあいつに完全にノックアウトされてしまった。もちろん、あいつ  
以外の女の子と接した事はあったけど、こんな気持ちは初めてだ。  
 もう、我慢できない。俺のありったけの気持ちをぶつけよう……  
 
 俺は螢を家に連れて来た。一緒に勉強するのが口実だ。蛇足だが、今日は父さんも母  
さんも仕事で家には帰らない。  
 俺と螢は、部屋で一緒に宿題を片付けた。螢は順調に宿題を片付けていくが、俺は  
時々螢の顔をちらちら見ているせいか、中々はかどらない。  
 「……どうしたの?……」  
 螢が心配そうに、俺の顔を見つめる。  
 「…はは…いやぁ〜、俺、頭悪いから、苦戦してるんだ、はは……」  
 思わず作り笑いをしたが、そんな俺に、螢は宿題を片付けるのを手伝い始めた。今、  
俺と螢は至近距離にいる。一緒に宿題を片付ける振りをしながら、螢をちらちらと見  
る。ぱっと見わからないが、螢は最近、胸が膨らみ始めた。近付いて見ると、清楚な  
白いブラウスが微かに出張っているのが見て取れる。螢は宿題に集中して隙だらけだ。  
でも……  
 
 結局、宿題は全部片付いた。螢が部屋を出ようとした時……  
 「待てよ」  
 俺の言葉に、螢が振り向いた瞬間、俺は螢の唇に口付けをした。ほんの数秒だったが、  
俺にとっては長い時間のように思えた瞬間だった。螢の唇の感触は柔らかく、そして  
温かかった。俺が唇を離すと、螢は驚いた表情で唇を両手で覆った。唇から、「やだ…」  
という言葉が微かに漏れて来た。  
 「わりぃ……その……宿題のお礼がしたくて……」  
 しどろもどろに言い訳をする俺。でも、チャンスは今しかない。意を決して、俺は言った。  
 「最後のお願いだ……螢、抱かせてくれ!」  
 俺の言葉に、螢は固まってしまった。戸惑い、怯えながらじっと俺を見つめている。  
 「高杉君…どうして……?」  
 螢の言葉に、俺は深い罪悪感に苛まれた。しかし、罪悪感に苛まれながらも、俺は螢の細い  
両腕を握り締めた。  
 「俺……螢、お前の事が……だから……頼む!」  
 螢は体を震わせながら、目を閉じている。やはりダメかと思った瞬間、螢は首を静かに縦に  
振った。そして……  
 「私…何もわからない……何故だかわからないけど……こわいの……だから…優しく…して」  
申し訳無いと言う気持ちを内に秘めながら、俺は言った。  
 「大丈夫さ。俺に任せてくれ」  
 
 
 
 
 
「あぁぁぁぁぁぁぁっ………」  
 ありったけの声を出しながら、螢は絶頂の声を上げた。俺は思わず、自分の欲望を螢  
の中にぶちまけた。薄暗い部屋のベットの上、螢は俺の体と重なるようにして、力尽き  
ながら横たわっていた。透き通るような汚れの無い白い肌、膨らみ始めた胸、幼さが  
微かに残る肢体、そして、頬を赤らめながら虚ろな表情を浮かばせる顔……  
 螢の処女を奪う事に、最初は期待に胸を膨らませていた俺だったが、今は満足感どころ  
か、とてつもない罪悪感に苛まれている。汚れを知らない天使や聖女を蹂躙したような  
気持ちで全く浮かばれなかった。  
 「……高杉君……」  
 そんな俺の気持ちを知ってか、螢が俺に話しかけてきた。  
 「螢……ごめん……」  
 すかさず俺は螢に詫びた。しかし螢は、怒る様子も悲しむ様子も見せなった。螢がその  
白く輝く肢体を、俺の体に寄り添う。  
 「…謝らなくても…いいのよ……私…大丈夫……」  
 俺は突き放す事も出来ないまま、ただただ固まっていた。  
 「星史…君……私…貴方の事が……」  
 螢はそう言うと、瞼をゆっくり閉じて、そのまま眠りについた。俺は螢をそっと  
寝かせたまま、螢の暖かい体の温もりを感じ取っていった。  
 

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