「い〜い天気だなぁ…」  
空は快晴、桜も満開、絶好の入学式日和だ。ここ厳光寺からは遥か遠くの水平線まで見渡せる。  
「俺ももう高校生だぜ?お前と出会ってから4年も経つんだよなぁ…」  
 
4年。周囲も大きく変わっ……てないか。まぁ緑中の友達と違う学校だったり根元さんが昇進したり父さんがまた転勤したりはしたけど。  
でもダチとは今でも遊んでるし根元さんは相変わらず派出所勤務、父さんなんて平和な分だけ前より帰ってくるようになったぐらいで、何より『つくし』は今もうちの隣にある。  
「もう!やっぱりここにいた!」  
「おーうひかるー」  
「入学式から遅刻したらどうするのよ!おばさまもいらっしゃるんでしょ?」  
「チャリなんだから平気だろ?」  
「いいから行くわよ!もう、結局高校でもこうなるの!?」  
「へいへい。…じゃ、また来るよダ・ガーン」  
 
そういやこいつが「幼なじみ」から「彼女」になったのも一応変化か。まぁそれは正式に告ったって話であって、前と何か変わったわけじゃないんだけどさ。朝起こされたり休日に買い物行ったり弁当作ってもらったりとか。  
ダチ曰く『それで付き合ってないと思ってたお前が異常』らしいけど、昔からやってる事なんだし仕方ないじゃん。  
『こら〜!そこの二人乗り!止まりなさい!』  
「おはよう根元巡査部長殿!朝っぱらからご苦労さん!」  
『星史くん!二人乗りはダメだとあれほど……』  
「遅刻しそうなんだから勘弁勘弁!」  
根元さんのパトカーも、もうダ・ガーンじゃない。今でもたまに寂しくなるけど、ダ・ガーンは勇者の石になって今もきっと俺達を見守って「星史くん!もう予鈴なってるよ!」  
「うわやっべ!飛ばすぞひかる!」  
 
帰り道  
「はぁ……やっぱり星史くんと一緒だとこうなるのね……」  
「だから反省してるって」  
滑り込みセーフだし問題ないと思うんだけど言うとひかるは怒るから言わない。う〜ん我ながら成長したなぁ。  
「ところでさ!せっかく早く終わったんだからどっか遊びに行こうぜ?」  
「何言ってんのよ?大量の宿題に入学後すぐのテスト。遊んでる暇なんかないでしょ。家に帰って勉強よ」  
「え〜?」  
「え〜?じゃないの」  
「………それって『ごほうび』は?」  
「……っ!…馬鹿っ……!」  
ごほうびってのは二人で決めた合言葉。どういう意味かと言うと……まぁそれはいいじゃん。  
「さて、ヤる気も出たし、いっちょ頑張るかな!」  
「ちょっと!まだ私はいいなんて……もお!」  
 
俺の部屋に入ると同時に一気にひかるを押し倒す。こいつって意外と押しに弱いんだよなぁ。ただし度を越すと蹴りが飛ぶので要注意。  
「ちょっと!勉強が先でしょ!?」  
「そんなに我慢出来ないよ。なぁ、いいだろ?」  
「だ、だって……星史くん絶対後からじゃ勉強しないでしょ?」  
「夜にやりゃいいだろ」  
声に力がなくなってきたらこっちのもの。ホントにイヤな時はもっと強気だし、ダメな時もちゃんと言ってくるしな。そこらへんの匙加減は伊達に幼なじみやってないさ。  
「おばさまやおじさまは……」  
「母さんはあのまま直接局に、父さんは出張中」  
言いながら手早く脱がす。そのままってのも悪かないけど、汚したりしわ付けたりでもしたら鉄拳が唸るか弁当に響くかだし。  
着痩せするタイプだからわかりにくいけどこいつってなかなかスタイルいいんだよな。引き締まってるけど出るとこ出てるタイプ。ある意味俺の努力の成果。  
「でも……だって……」  
「なぁ、いいだろ?」  
「…………うん」  
許可も出たところで下着以外全て脱がす。テニス部であるひかるは日焼けによる肌荒れが気になると言うが俺にはどこらへんが荒れてるのかよくわかんない。余り日焼けもしてなくて、俺は十分にキレイだと思うけどなぁ?  
潤んだ瞳で見上げてくるひかるに優しくキス。優しくとは言っても舌はしっかり入れる。こいつもしっかり答えてくれるしな。  
「ちゅ……んむ……」  
どうやらひかるはキスが好きらしい。困った時の最終兵器にも使えてなかなかに便利。さすがに以前学校でしようとした時は股間に膝蹴りを決められたけど。  
 
舌を絡ませながらブラも取り去る。胸はそこそこにデかいからいじりがいもデかい。上から這わせてきた舌と手を使って敏感な突起を念入りに攻める。  
「あっ……ああっ、そこ……!」  
弱点の把握もカンペキ。どこをどうされるのが好きかが声ではっきりわかるのはやりやすい。……やっぱしそれで胸ばっかり揉んだからこうなったのか?  
「うぅ…私ばっかりズルイ!えい!」  
「のわぁ!?」  
そんなことを考えてたら、ひっくり返されてさっきまでとは逆に今度はこっちが下に。あっちも慣れた手つきでズボンのチャックを下ろして俺のを……  
「んむっ…ほぉむほぉはほっひのふぁむなむふぁから(今度はこっちの番なんだから)」  
「く、くわえながら喋るなって!何言ってっか全然わかんねーよ……」  
「えへへ……はむ……んん」  
くぅっ!さすがは幼なじみ。俺の感じるところをよくわかって……  
「れろれろ…んむ、んぅ〜」  
ってそんなことよりやべぇ、もう出そうだ…  
「あ、ダメ」ギュ  
「いっっでぇぇぇ!!!」  
にぎっ、握るなぁぁ!!お〜、いて。ん?ひかるさん?さりげなく押し倒してくるのはもしかして………  
「相変わらず口でされると速いなぁ星史くんは。まだちょっとしかしてないでしょ?」  
「……あ、あの〜ひかるさん?目が座ってらっしゃるんですけど〜……」  
「おばさまが帰ってくるまで十分に時間あるんだよね?ゆっっっくり楽しもうよ、ね♪」  
「い、いやぁぁぁ!!」  
やっちまった。カンペキ地雷踏んだ。確かに最近ご無沙汰だったのは事実なんだけど、なんだかんだでひかるも溜まってたんじゃねえかよ。  
 
…体…持つかな……  
 
「くちゅ…んむんむ、ぷはぁ……星史くんのずいぶん苦しそうね」  
「なぁひかる〜、とりあえず一回出させてくれよ」  
「ダメよ。勿体無いじゃない」  
うぅぅ…こいつ普段は受けのくせに一度スイッチ入るとSっ気バリバリなんだよなぁ……俺はMっ気なんて無いんだけど……  
「ねぇ、私のも舐めて?」  
そう言うとひかるは尻をこっちに向ける。う〜ん、この角度エロいなぁ…とりあえずここで主導権を取り戻さないと……  
「れろ、ぴちゃ、ぺちゃ」  
「んっ!んむ、んん!」  
やっ、やっぱムリだ!だからひかる、俺そこ弱いんだって!  
「あ!ダメ!」  
「うっ………!!」  
「ん!んんー!!」  
ふう、やっと出せた……のはいいけど思いっきり口の中にだしちまった。ちょっと苦しそうだけど大丈夫か?  
「わるいひかる。えっとティッシュティッシュ……」  
「…………ゴクン」  
……こいつ飲み込みやがった。  
「だ、大丈夫か?なんで飲むんだよ。苦いだろうが」  
「え?だって勿体無いじゃない」  
……これも俺のせいなんだろうな。最初はフェラさえ嫌がってたのに。おかげで俺の下半身の再起動は完了済みだよ。  
「私はあんまりしてもらってないけど……星史くん、行くよ?」  
「ひ、ひかるっ…!!」  
ひかるはあっさりパンツを脱ぎさると俺の上にまたがって、いわゆる騎乗位になる。ゆっくり腰を振るのに合わせて胸もゆっくり揺れているのはたまらなくエロい。  
「どお、星史くん。気持いい?」  
「あ、ああ。締まっててめっちゃ気持いいよ…」  
こいつ締まりがいいんだよなぁ。手とも口とも違う感触に、俺も下から積極的に突き上げる。  
「ふぁ、ふぁぁぁ…」  
声に余裕のなくなってきたひかるを追撃するように胸に手をかけると、重ねてきたひかるの手にも力が篭っていた。顔を真っ赤にしたその表情は、この上なく艶かしい。  
「あ、あああ、あぁぁん!」  
上半身を起こして抱きしめながらも腰の動きは激しいまま止めない。正直これで本当にひかるが気持いいかわかんないけど、本人も腰振ってるし良しとしよう。  
「あぁっ、せーちゃん!せーちゃん!!いいよ、いいよぅ!!」  
「俺……もう…!」  
「来て…!来て……!!」  
半ば絶叫に近いひかるの嬌声に俺も余裕が無くなって行く。真っ白な感覚の中で、最後はほとんど無意識に愛する人の名前を呼んでいた。  
「イクぞ!ひかる!」  
「せーちゃぁぁん!!!」  
 
 
ふぅ………現在二人してベットに転がって休憩中。もちろんひかるのお気に入りの一つ、腕枕つき。  
「なぁ、思っきり中に出しちまったけど大丈夫か?」  
「ん〜…ちょっと危ないかも?」  
「げっ、マジかよ……」  
「ウ・ソ。でもそんなに困った顔しなくたっていいでしょ?」  
「いや、だってほら、俺達まだ高校生だし……」  
「まぁいいわ。そのかわり明日の朝まで頑張ってもらうからね?」  
………やっぱりかよ。最初と言ってる事逆じゃねぇか。  
「あ、あの…勉強は?」  
「あぶなくなったら見せて上げるわよ。だからその分頑張ってよね?せーちゃん♪」  
 
 

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