痛痒感が体中に蔓延していくような不思議な感覚。
それが快感に繋がり、快感を直接的な刺激で満たして貰えないもどかしさ。
こんな感覚は今までに味わったことなどなかった。
(ああああ・・・へんよ・・・ジョーじゃない・・・?・・・どうして?・・・)
目を開けてみようにも、甘美な錘が瞼を塞いでしまっていた。
(んんん・・・だめ、どうしたら・・・いいの・・・・・・)
考えを纏めようとしてみたが、身体に巣食う官能の熱に焼かれて思考がまとまらない。
そればかりか、”能力”の力もスイッチが入らない。
ただの”ニンゲン”になってしまっている事におぼろげな思考で気がついてしまった。
(ひっ!!!)
無防備なサイボーグ・・・そう思ったら恐怖にもにた不安が襲って来た。
(どうしたの?アタシの身体・・・、ジョー・・・・助けて・・・そばに来て・・・)
不安と官能に苛まれているフランソワーズの頭を優しく撫でる手を感じた。
最初はビクっと身を強張らせたが、髪を優しく梳いてくれる暖かい手は敵を感じさせなかった。
フランソワーズは安心して身体の力を抜いた。
しばらくそうしたままでいると、今度は忘れかけていた性感がまた高まって来た。
(あああ・・・また・・・来たワ・・・・おかしくなっちゃいそう・・・)
(耐えなきゃ・・・状況も分らないし・・・でも、この手は?)
落ち着いて神経を研ぎ澄まして、五感・・・最低の機能を活動させてみた。
すると、この” 手 ”はどうやらジョーの手だはなさそうだった。
しかしその優しい手のお陰で落ち着いたのか、瞼が開きそうな感覚があった。
恐る恐る目を開けてみると、目の前に仲間、ピュンマの顔があった。
どうやらピュンマが髪を撫でてくれてるらしかった。
「落ち着いたかい?」
囁くようにピュンマが言った。(ここは?ジョーは?)と尋ねようとしたが、声がでなかった。
「まだ喋れないよ、フランソワーズ。キミはレムの血のエキスジュースを飲んだから、
その作用で、眠り、言葉が暫く出ないんだ。」
(何故?誰が?)訊こうとしても声にはならなかった。
少しづつ意識が覚醒し始めた。
やっと周囲を見られる余裕が出てきた。
いくぶんかぼんやりとした眼を凝らして見回した。
「ヒッ!」
フランソワーズは、まだ出ない声で息を呑んだ。
なんとフランソワーズが横たわっていたのは村の長老達に囲まれた祭壇の中心であった。
しかも両手と両脚を固定されて、寝台に横たわっていたのだ。
篝火の明かりに照らされて長老達は歌ともまじないともとれるような、そう、まるで呪文を
唱えているようだった。
(こ、これは・・・)
ピュンマの目を見て、無言で問いかけた。
ピュンマは悲しそうな目をしていた。
(一体、どういうコト?何がはじまっているの?・・・教えて、お願い・・・)
質問が届いたのか、フランソワーズの耳元に絞りだすような声でピュンマが答えた。
「金色の呪いを解くために・・・祈祷師が呪術を始めた・・・・」
(呪い?・・・昨日そんなコト言ってた・・・)
「村の言い伝えで、呪いを解くためには呪われた使いを・・・」
(呪われた・・・使い?・・・)
「『呪い返し』と言う呪術があって、災いを起しているものと共通のものを・・・」
(共通?)
「共通する呪われた使い、つまり金色の動物を生贄に捧げる・・・」
(金色の動物って・・・!!あ、アタシ?!!)
「金色の髪のキミが生贄に選ばれた・・・」
(そ!そんなっ!!!い、嫌あぁぁぁ!!!)
頭を思い切り振って叫んだつもりだったが、実際は力なく首が微かに揺れただけだった。
(ピュンマはいいの?アタシが生贄になっても・・・仲間じゃないの?)
「でも、キミ達を傷つけたくない。まして迷信なんかに・・・負けない!」
目をギュッと瞑ったピュンマの頬を一筋の涙が零れた。
「でも、彼らも大切な同胞なんだ。古い考えに囚われたままのかわいそうな同胞なんだ」
(そう・・・アナタにしてみれば彼らもワタシ達も違う意味での仲間なのね・・・)
フランソワーズはピュンマの涙の意味が分った気がした。
(でも、どうすれば・・・ああ、ジョーさえいてくれたら・・・)
「一つだけ方法がある。ただ、キミには申し訳ない事になるが・・・」
(ワタシ?な、なんなの?・・・)
「キミが食べたお供えのパンにはクヤブヤシの実が入っていた。」
(クヤ・・ブヤシ・・・)
「クヤブヤシは・・・媚薬なんだ。キミは媚薬を食べさせられたんだ。」
フランソワーズは先刻の身体の火照りが媚薬の所為だと悟った。
「それと、レムの血でキミの身体は自分ではコントロール出来なくなっている」
確かに声も出せず、身体も自由に動かない。
しかし、身体の中から沸き起こる官能のうずきは止まらない状態だった。
「村の長、勇者が生贄を屈服させられれば呪いは解かれる、これもまた言い伝えだ」
(えっ、屈服って・・・ピュンマと戦う・・・の・・・?)
「そう、これから始める事はある意味、キミとの戦いでもあるんだ。でもキミを憎んでする訳じゃない。
いや、むしろキミを・・・」
ピュンマはそう言うとそっとフランソワーズの両手両脚の枷を解いた。
が、相変わらずフランソワーズの身体には力が入らなかった。
フランソワーズの不安は解き放たれないまま、煌々と篝火の中で
呪詛のような歌は途切れることなく続いていた。
ピュンマは決心したように自然な動きでフランソワーズの胸に手を伸ばした。
ピクンとフランソワーズの身体が跳ねた。四肢は動けないものの、刺激に対しては
反射的に反応する性質の媚薬らしかった。
(あン・・・あ、ダメ・・・また、来たワ・・・やめて・・・ピュンマ・・・)
白い薄絹のような服の下はなにも着けていなかった。
おそらく此処に運ばれる前に着替えさせられたのだろう。
儀式用の礼装であるのかもしれないが、身体の線がハッキリ浮かび上がり、
尖った乳首はその存在を誇示するかの様に影を刻んでいた。
ピュンマは手の平全体で豊かに波打つフランソワーズの乳房を揉みしだいた。
手の中心に硬くなった乳首がコリコリと反発していた。
(あん・・・ダメ・・・やめて、ピュンマ・・・)
眉間に深い皺を刻んで、なんとか耐えようと目を固く閉じた。
(助けて・・・ジョー・・・早く帰ってきて!・・・)
体が意思を受け付けず自由にならない。フランソワーズはメンバーの中で
一番生身に近い。それゆえに媚薬も常人に近いくらいに効いてしまっていた。
それでもフランソワーズは自分の意思を持ち続けようとした。
(負けない、アタシは屈服なんてしない、絶対に!)
ピュンマは生贄であるフランソワーズをなんとしても” 男 ”として屈服させばければならなかった。
それこそが古い因習に囚われた村人と仲間を救う唯一の道だと思っていた。
ここでフランソワーズを儀式の名の下に傷つけられたら・・・改造人間・・・サイボーグだと
分った時点で村人達はパニックになってしまうだろう。
そして、その先を考えただけでも恐ろしかった。
仲間を失い、故郷も失いかねない状況だった。
ピュンマは指の間にしこった乳首を挟んで揉みたてた。
(んっ・・・いや・・・乳首を捻ったりしないで・・・)
痛いくらいにしこり立った乳首をねじ切らんばかりに刺激されると
新たな官能の焔に焼かれて乳房全体が熱くなってしまった。
普通の人間なら両脚を開いて、早く貫いてと懇願しているだろう。
しかしフランソワーズは朧気ながら残っている理性を奮い立たせた。
(だめよ!こんなことで…負けられないワ…こんなことのためにアフリカに来たんじゃないもの)
唇を噛んで耐えている顔を見て、ピュンマはゾクっとした。
眉間に皺を寄せて耐える彼女を美しいと思った。
そして組み敷いているこの白人の女、金髪の美しい女を征服したいという
強い狂気に支配されていった。
「フランソワーズ…キミを傷つけたくない…でも、村を救いたい。愚かな迷信に囚われた人々でも、
大事な部族なんだ…解ってくれ…僕は本気でキミを…」
ピュンマはフランソワーズに言っているのか、自分を納得させるために言っているのか自信がなかった。
しかし、この美しい女を組み敷かせて自由に出来るんだったら最早どちらでもかまわないと思っていた。
フランソワーズの上半身はすでに祭祀用の薄絹をはだけられていた。
ピュンマはとうとう可憐な乳首を露出させて、大きくなったそれを口に含んだ。
(あうっ!ダメっ!やめてっ!…あぁぁぁ…)
指での刺激とは変わって、柔らかな唇と舌の蹂躙に尖りきった乳首はまた新たな官能に震えた。
(あああっど、どうしてカンジてしまうの?アタシの体は…)
こってりと薄桃色の乳首を舐め回わされるとピクンピクンとフランソワーズの体は面白いように反応した。
「んふっ…んんっ…ぁぁ…ん…」
喘ぎ声を洩らすまいと固く口を閉じていても、鼻からは押さえきれない喘ぎが洩れてしまった。
それに気づいて「ひっ!」っと短く悲鳴をあげようとするが、ピュンマの乳首への刺激に再び喘いでしまうのだった。
徐々に思考能力を奪われていく気がして、フランソワーズは少し自由になった両手を動かしてみた。
ピュンマを突き飛ばしてでも止めさせようとした、が、両手は思ったようには動いてくれなかった。
(い、いや…胸だけでこんなに感じてしまうんだから………)
(ダメよ!ダメだワ、そんなコト考えちゃ……)
しかしフランソワーズの意思とは裏腹に体は更なる刺激を求めるかのように、腰が勝手にくねくねと
淫靡な動きを始めてしまっていた。
ピュンマは突然愛撫を止めて、膝立ちになってフランソワーズを見下ろした。
(ん?えっ!)もどかしさを感じてフランソワーズは目を開けた。
自分を見下ろすピュンマと目があった。
(ど、どうしたの…かしら?…やめ……る?…の?いえ、やめてくれるのかしら…)
ホッとして深く息を吐き、ピュンマの動向を探るように見上げると、唇の端をちょっと吊り上げて
ニヤッとピュンマが笑った。
「もう、そろそろいいようだな…」
そう言ってピュンマはパンツを脱ぎ、漆黒の凶器を開放した。
ぶるん!という音でも聞こえてきそうな感じでピュンマのペニスが飛び出した。
(えっ!)
いまだかつて見たこともない男性器だった。大きさもジョーとは比べ物にならないのでは、
と思えるほど圧倒的な存在感であった。
(お、大きい…なんて大きさ…なの?…だめよ!無理だワ!止めて、お願い!)
フランソワーズの目に浮かんだ恐怖の影に気づいたピュンマは肉凶器をしごきながら言った。
「心配ないよ、フランソワーズ。クヤブヤシの実でキミの体は普段以上に柔らかくなってるはずだ」
ふふふっ、とほくそ笑みながらペニスをフランソワーズの胸の真ん中にもっていった。
「あれはね、特に局部の筋肉とか筋を麻痺させて、苦痛がなくなる悪魔の実なんだ」
そう言いながら両手でフランソワーズの乳房を両側から寄せて、ペニスを挟み込んだ。
「少し僕のも気持ち良くしてくれ」
ふくよかな胸が作る隙間をピュンマの黒いペニスが出入しはじめた。
(いやぁっ!そんなコトしないでぇっ!)
フランソワーズの汗ですべりがよくなっているのか、にゅるっにゅるっと硬いペニスが顔を覗かせたり、
乳肉に埋まったりするのを間近に見せられ、自分の乳房が犯されているような気がした。
「ううっ!い、いいっ!フランソワーズ、キミのおっぱいは柔らかくて気持ちいいよ」
腰を繰り出しながらピュンマは呻いた。
ピュンマはフランソワーズの両手を掴み、乳房を挟むように持たせた。
自分の意思で動かない両手を包み、まるでフランソワーズの意思で寄せているようにして。
ピュンマの両手で固定されているにも拘わらずフランソワーズは自分が進んでパイズリを
してもらっているような錯覚に陥ってしまった。
それは体の奥底につけられた官能の炎のせいに他ならなかった。
白い乳房から、黒い凶器が突き出して来ると、鈴口から先走りがキラリと光った。
(あ…ピュンマが感じてるワ…ピュンマの…しずくが…)
「ああっ、いいぃ…最高だ」
ピュンマは片手を離し、その手で両方の乳首を摘まみあげた。
(あっ!いやっ!!)忘れかけていた乳首への刺激がまたフランソワーズを襲った。
「ほぉら!どうだ!キミのおっぱいの先っちょはこんなに硬くなってる」
(そんなこといわないでぇ…ああぁ…)
言葉に出して言われると羞恥がつのり、また官能の焔に火が灯ってしまう。
フランソワーズはいけないと思いつつもピュンマのペースに引き込まれてしまった。
段々と抜き差しのストライドが大きくなり、ピュンマの長大なペニスはフランソワーズの顔に付きそうに
なってきた。まるで大蛇が獲物を前にして舌を出すように、可憐なフランソワーズの唇を窺っていた。
ピュンマはあの小屋から覗いた、ジョーとフランソワーズの口戯を思い出して、なんとか自分の性器を
フランソワーズの唇に咥えさせようと思っていた。
徐々にピストンを大きくゆったりとしてフランソワーズの唇にとうとう触れた。背筋がゾクッと震えた。
そして、唇付近で小さく動かしてピンクの唇を黒い性器の先で嬲りはじめた。
(あぁん…やめて…ピュンマのなんか咥えたくないワ…ジョーに悪いもの…)
フランソワーズもあのジャングルでのジョーとの口腔性交を思い出していた。
(ああぁぁ…あの時のジョーったらアタシの口を性器みたいに使ったワ…イヤらしかった…)
ピュンマの性器が吐き出した先走り汁がヌラヌラとフランソワーズの唇をぬめらせていった。
(ああ…苦い…ピュンマのお汁も苦い…でも…ジョーのより青臭い…男の匂い…)
いくら唇を閉じていてもピュンマの汁は口の中に少しずつ入ってきてしまった。
それをフランソワーズは知らず知らずのうちに味わってしまっていた。
あまつさえ、愛しいジョーのそれと比較していた。そこに気づいた時、
(アタシ…こんな…ことって…)
困惑し、自分の気持ちと肉体のバランスが崩れているのに気付かされてしまった。
その間隙を縫ってペニスを口中にこじ入れられてしまった。
「おおぅ!熱い!フランソワーズの口の中、熱い、溶かされちまいそうだ」
「んんっぶぐぅ」
言葉とも呻きとも知れない声がフランソワーズから漏れた。
しかし噛み切られたりはしなかった。
ピュンマには多少の自信があった。何故ならフランソワーズがすでに感じているのは明らかだった、
それに先ほどから何かをねだるように腰が震えていたのも見逃してはいなかったからだった。
内腿を擦り合わせるような動きをしたり、腰を引いたり、突き出すようにしているが
おそらく自覚はないのだろう。
クヤブヤシの催淫効果の表れだろう、分泌された愛液は股間を夥しく濡らしている。
歯を立てられないことに安心したピュンマは咥えさせたまま、腰をうかせて
フランソワーズの乳房の上に浅く腰を下ろした。
口中の男根が抜けない程度に尻肉でフランソワーズの乳房をくるくると回しながら肉座布団を堪能しはじめた。
フランソワーズは口を犯され、あろうことかお尻で乳房や乳首を愛撫されるとは思いもしなかった。
酷いことをされているという気持ちが強くあったが、同時に初めての性技に興奮もしてしていた。
フランソワーズがさほど強い抵抗もしなかったのでピュンマは本格的に口腔性交をはじめた。
金髪の美しい髪ごと頭を掴んでじゅぼっじゅぼっと口を性器に見立てて挿送を繰り返す。
イラマチオが激しくなってフランソワーズの唾液も、ピュンマの先汁も混ざり合って恰好の潤滑油になり、
フランソワーズの頭が揺さぶられて上品な金髪が乱れた。
その様は金色のフレアを漆黒の肉槍で突き通すかのようで、村の長老達は呪文を唱えながらカッと目を見開いていた。
ある者は喜々とした光の目で、ある者は神聖なものを見る目で、また、比較的若い部類の長老は少しばかり
卑猥な輝きを宿した双眸で、そして、それ以上に興味を抱きつつ、事の成り行きを確認しようと。
まさに異様な雰囲気の中心で蹂躙されるフランソワーズ。
なびく金髪の中で赤いカチューシャが悲しげに揺れていた。
最早、抵抗もできないまま、いつもは上品に食事をするフランソワーズの可憐な唇は漆黒の
肉凶器に穢されていった。
ピュンマの出し入れが激しくなった。
「ああ、いくっ!出すぞっ!フランソワーズっ!!」
ピュンマが泣き出しそうな目をして言い放つと同時に口中のペニスが蠕動した。
どぷっ!っと最初の一撃がフランソワーズの口中に発射され、ピュンマのペニスは射精の勢いで
ジュポンッ!と跳ねて口から飛び出し、そのまま第二第三の飛礫を放った。
フランソワーズの金髪や上気した顔に白く濁った精液がかかる。
「おおおぅっ!」
ピュンマが思わず呻いた時、一段と呪詛が大きくなった。
フランソワーズは巨肉が去っても、その大きさに口が馴らされてしまったのか口を閉じられずにいた。
口が自由になったにもかかわらず、息が苦しかった。
精液が、口の中に溜まって口を閉じられずにいたからだった。
精液混じりの涎が可憐なフランソワーズの口端から零れるのを見て、
はぁはぁと息を荒げたピュンマが片手で動物の口を開けさせるようにフランソワーズの口を
開けさせたまま固定して、無慈悲に言う。
「ほら、溢しちゃダメだ、折角の儀式だ、呑むんだ」
さらに、少しばかり硬度を下げた肉棒で顔に飛び散った精液をかき集め、フランソワーズの
口中に押し込める。
(ああぁいっぱい・・・スゴイ量…これ・・・飲むの?…アタシ…)
心の中では様々な思いが交錯し、疑問も次々に湧いてくる。
だが、それも次々に消えて逝き、残っているのはもっと高次の快楽を望む思念だけ。
股間は相変わらず熱を帯び、水分が全て愛液に変わって染み出すかのように
ジュクジュクと溢れてくる。
最早自制も効かなくなって来ている。
早く女としての悦び、肉の愉悦を味あわせてくれとばかりに陰部が充血しきっている。
(――アタシ・・・もう・・・ダメ・・・・・・ジ・・・ョ・・・−・・・)
ゴ ク ッ やけに大きく聞こえる音でフランソワーズはピュンマの精液を嚥下して行く。
(…いいヮ…ジョーの精液だと思えば…)
この村に着く前ジャングルでジョーにしてあげた事が脳裏をよぎった。
(…でもピュンマのコレ、凄い量だワ…それに…不思議な味…)
しかし、クヤブヤシの実を飲んだ男の精液が更なる媚薬効果を齎す事を知っているのは、
村の男達だけであった。
「…そうだ、それでいい…」
ピュンマは暗い微笑を浮かべ、肉凶器をフランソワーズの顔中に擦り付け続ける。
呪文はいよいよテンポアップして来た。
まるで、挿入を、生贄の屈服を急かすように。
フランソワーズの顔中にナメクジが這ったような跡が篝火を煌々と反射していた。
一方、フランソワーズからはピュンマの瞳に涙がキラリと光ったように見えた。
その光はフランソワーズの心の深い処に刺さった。
(…親兄弟を失くしたピュンマの気持ちは解るワ…アタシも…兄さんを…)
そんな同情心からフランソワーズの目にも涙が溢れて来た。
(フランソワーズ…そんな目で見ないでくれ…儀式に乗じてキミを蹂躙しようとしてる僕を…)
「フランソワーズ…こんな馬鹿げた儀式がまだココには残ってるんだ…」
ピュンマも葛藤していた。
「許してくれ…それでも村を古い因習に囚われた人達を守りたいんだ…
彼らを守るためなら僕は悪魔になる…今だけ…我慢して協力して欲しい、
絶対にキミにも、ジョーにも手出しさせない…ジョーにも内緒だ…だから…このまま
儀式を最後まで…」
切々とピュンマは囁き続けた。
どんな卦が出ようとも村人は儀式の結果に結びつけると。
ココでは全ての事象が受け入れられるのは彼らのやり方でしか認めないと。
「だからこれは夢だと思ってくれ…夢だと、悪夢だと思って言う事を聞いてくれ。
僕にもクヤブヤシが効いて…」
フランソワーズの目をじっと見詰めながら語るピュンマに対して愛する人を亡くした者同士の
連帯感と相憐れむ感情が溢れ出して来た。
同時にピュンマの目の輝きも失われて行った。
(―――儀式…?)
けだるい体と、覚束ない頭で、考える事がとても億劫に感じた。
周囲の篝火や、脳の思考回路を阻害するような呪文。
愛?戦い?裏切り?戦友?仲間?それら全てが如何でもよい事に分類されて行く。
今はこの火照った体の欲求にどう応えるか、熱い官能の焔を鎮めるには如何すべきか。
それだけが大事な事だともう一人の自分が頭の中で繰り返し叫ぶ。
それは当然の事だと叫ぶ。
それを受け入れたようにフランソワーズの体から力が抜けてきた。
同情と媚薬による『欲望』がフランソワーズの中で激しく渦巻き始めた。
彼を裏切ってしまった、どこまでも純粋な彼の想いを踏みにじっているのか?
不貞を働いているのか?そんな自責の念も沸き起こった。
同情と欲望の混沌に、背徳が加わり、それらは一体となり、変化していった。
官能の業火に。
ジュクンッ!!!
音を立てて自分の股間が濡れた気がして、思わず腰が震えた。
(あん!いやぁ!…)
彼女を跨いでいたピュンマの両足にフランソワーズの腰の震えが伝わったことで
最後の仕上げが近づいた事を彼は悟った。
フランソワーズの脚の間に体を割り入れて、白くて丸い両膝に手をかけて思い切り開いた。
そこには頭髪より少し濃い目ではあるが見事な金色の恥毛が息づいていた。
体を離し、金の叢を周囲に晒してシャワシャワと掻き乱す。
逆毛を立てたように陰毛がボリュームを増す。
わしっ!っと掴んでプチプチと抜いて、上に伸ばした手から金髪の陰毛を撒く。
ハラハラと光を受けながらフランソワーズの白い胸から腹に舞い落ちる。
と、長老達の唱える呪文が変わった。
そして、それが合図でもあるかのようにピュンマはフランソワーズの股間に顔を埋めた。
(―――あぁぁぁ…見ないで…)
秘部を間近で覗き込まれた恥ずかしさよりも、みっともない位に夥しい愛液に濡れている
のを見られる方が恥ずかしかった。
「すげぇ!凄い濡れようだ…フランソワーズ」
あきれたような口調でピュンマが言った。
(あああっ!見られてる…いや…脚を閉じさせて…)
脚を閉じたくても思うように力が入らない、ピュンマが脚の間にいるから。
フランソワーズはそう思った。しかし、ピュンマの一言で彼女はショックを受けた。
「よけいに大きく脚を開いちゃって…そんなに欲しいの?」
(な、なんてこと!うそ…嘘だワ…」
「フランソワーズのココ…パックリ開いちゃってる…」
(いやぁ!そんな…く、薬のせい…だ…ワ…」
言葉に反応して次々に溢れ出す愛液を見て、ピュンマはニヤリと笑っていた。
微かに首を振って否定しようとする彼女に畳み掛けるように言う。
「クリトリスも真っ赤に剥けてる…」
トクン……案の定また白っぽい愛液が湧く。
(清楚なフランソワーズの股にこんな淫らな性器があるなんて…)
ピュンマの昂ぶりは更にヒートアップして来た。
充血した陰唇は開ききって紅い内部を露呈している。
「ああいやらしい…フランソワーズの…丸見えだ」
ふうっと息を吹きかけると淫華の花弁が、くにっ!と蠢いた、誘うように。
「ひっ!!」
声が微かに出た。
「声が出るようになったか…体も少しは動くはずだ、でもまだ完璧じゃないよ」
「あああっ…んんっ…」
返事の代わりに嬌声が出てしまう。
「儀式の仕上げが終わる頃には脚も自由になるから…」
フランソワーズはコクリと頷いてしまった。
(えっ…アタシ…受け入れて…)
「ずっと…夢見ていた…フランソワーズ…キミと…こうするのを…そして…」
「そして…キミの…フランソワーズの…おまんこを…」
フランソワーズの体に震えが走った。
これほど卑猥な言葉、知ってはいたが自分の秘密の場所を直接言われたのは
初めてだった。なんと猥褻な言葉、なんと妖しい響き。
「舐めるぞ…」
意地悪くピュンマは言葉にして言う。
いちいち言葉に出して言われると恥ずかしさが増幅する。
ピュンマの舌が性器に触れる。
「あ―――っ!」
くちゅ…くちっ…ぴちゃっ…わざとらしく大きな音を立ててピュンマはしゃぶりつく。
外側の花びらも、内側の畝も、全てを舐め尽くす。まるで性器を掃除するように。
それから遂に頂点にある完全に顔を覗かせて待っているクリトリスを一気に吸い上げた。
「あひ―――っっっ!!だめぇっ!」
悲鳴にも似た呻き声をあげてフランソワーズはまたしても絶頂った。
フランソワーズが逝っても悪魔の舌は休まずにしゃぶり続けていた。
一向に休ませようとはせず、より敏感になった核をころがしている。
「あああぁ…だめ…おかしく…なっ…ちゃう…んんっ!」
「いいんだ、おかしくなるんだ!それが今は正常なんだ」
「ひゃ…う…ん …そ…ん…な…ああぁぁ…」
恥部を晒し、舐め上げられ、股を濡らす、しかも相手は愛するジョーではない。
それに何人もの男達に見られながら。
(―――い、一体アタシはどうなってしまったの?いくらジョーが居ないからって…、
こんなコト…ああっ…そこはっ、いけない、ジョーが…ジョーに…ひぃっ!ソコが…
いいの…そこが感じるのぉっ!ダメ、だめぇ…ごめんなさいアタシ…ジョーっ!!!)
心の中でジョーに謝り、懺悔する。
しかしフランソワーズはすでに気付いていた。
背徳の昏い悦びが快感を増幅しているのだと。
ピュンマの舌が与えてくれる刺激を逃すまいと、快楽の本能は腰を押し付けさせて
いやらしく腰をうねらせる。
そんなフランソワーズにピュンマは、
「さぁ、どうして欲しい?フランソワーズ」
口の周りをベタベタにして意地悪く訊く。
すっかり術中にはまったフランソワーズは思わず、
「いいヮ…しても…皆を救うためなら…」
傍らの長老達に一瞥をくれながら呟く様に答えてしまった。
「おいおい、何をどうして欲しいのか大きな声で言わなきゃ儀式も始まんないよ…」
体を被いかぶせて、黒い極太ペニスを浅くフランソワーズの淫門に遊ばせてピュンマが責める。
(…っ!こ、ピ、ピュンマ…の…が…あた…っ…て…る?)
ピュンマは自分の腰を中心として下半身をフランソワーズの秘所にぐりぐりとこすりつけていた。
(す、すごい…やっぱり、お、大きい…。大きすぎる…)
黒い肉棒はくちゅくちゅと花弁とクリトリスを巻き込むように卑猥な音をたてて、刺激している。
(…ああいいっ!硬いの…が…いい…も…もう…)