ボスらしき男が冷たく言い放った。  
「どうするんだい…ええ?威勢のいい姉ちゃんよぉ」  
 自分を取り囲んだ男達の構えた銃口はすべて自分に向けられている。こちらは唯ひとり。 
多勢に無勢で反撃の機会すら伺えない。  
「…本当に約束を守ってくれる?」  
 美しい顔を苦痛に歪ませて003ことフランンソワーズ・アルヌールはわなわなと震えていた。  
「ああ。こっちはアンタが相手か別な女が相手かそれだけの違いだ」  
 悲痛な顔で後方に停車したままのバスを見る。運転席にはすでに射殺されたドライバーが突っ伏している。  
 血に染まった団長の死体は無残にバスのステップに投げ出されたままだ。  
 バスの後部に集められ仲間のバレリーナが抱き合いながら震えている。恐怖で怯えた嗚咽が絶えず漏れている。  
 バスの中にも数人の男達が銃を構えて彼女達を威嚇していた。  
「銃を捨てるんだ…両手を高く上げろ」  
 唇を血が滲むほど強く噛んだ。アタシがおとなしく従えは…皆は助かるのだ…観念して銃を地面に置いた。 
舐められないように物凄い形相でボスを睨みながら立ち上がる。  
「その気の強そうな顔がたまんないねえ…」  
 一斉にゲラゲラと下品な笑い声があがった。目を背けたいほどの恐怖にフランソワーズはただ耐える。  
 
「ずいぶんと勇ましい格好だがいったいそりゃなんの仮装だ…。バレエってのはそんなの着て踊るのか」  
 
 赤い戦闘服と黄色いマフラー…文化交流で招かれた小さな独立国に入国するのにこのコスチュームを 
身に付ける必要もないだろうと思っていた。この国には国際線の到着する大きな空港すらなく、入国す 
るには隣国からバスでの陸路から国境を越えるしかない…。  
 森林地帯が反政府ゲリラの巣窟になっているという不穏な情報は日本でも耳にしていた。しかしここ 
数年は政情も落ち着いてきている。彼女がプリマドンナを務めるバレエ団全員が国を挙げて友好の証と 
して公演を依頼され招待された。  
 なにも心配することはない…それでも目的地に到着するまでは用心のためにと思って私服の下に自分 
は戦闘服を身に付けていただけのことだった。  
 ところがその悪夢が一団を襲った。国境のゲートを通過し、欝蒼とした森林の中の一本道をただひた 
すらバスが首都を目指して走行していたいたところを突然武装したゲリラの一団に襲われたのだ。  
 警告もなく勢なり外からドライバーが撃たれた。バスの中に悲鳴がこだまする。  
 バスに覆面をした男がドアをこじ開け押し入ってくる。  
「ふせて!皆は隠れて!」  
 フランソワーズが飛び出す。  
   
「団長ははやくバスを出して!」  
 男がバスのドアのガラスを叩き割る。誰かがけたたましい叫び声を上げた。  
(中にはいられたら…いけない!)  
「アタシが出ますっ!逃げてっ!」  
「おいっアルヌール…」  
 団長の制止する声を振り切って彼女はバスのステップからヒラリと飛び降りた。  
「やあっー!」  
 掛け声とともに男をけり倒す。  
(車が2台…相手は8人、こっちにひきつけてバスから遠ざけて)  
「おおっー」  
 ゲリラたちがどよめく。一斉に自分をめがけて銃弾が飛んでくる。  
私服を脱ぎながらジャンプしてすらりと銃撃を交わす。ひとりひとりなぎ倒していく。  
(もうすこしよ、もうすこし!)  
 彼女の目と耳がこちらに近付く軍のジープを見つけていた。  
(軍…よかった味方だわ!)彼女は安堵する。  
 誰の目にも確認できる距離にジープが近付いた。ジープから厳しい声が飛ぶ。  
「動くな!銃を捨てろ!」  
 銃声がやんだ。  
   
(よかったこれで助かった…)  
 フランソワーズはほうっと肩で大きく息をした。ゲリラ達は銃口を地面に向けて立っている。 
あとはこの人達にまかせればいい…。  
「君たちは日本からの…」  
「そうです。公演のために首都へ向かっています」  
 ジープからボスらしき男がフランソワーズに話し掛けてきた。…騒ぎがいったんおさまってしまうと 
この赤い戦闘服は、人に見られるのが恥ずかしい。バスの中の団員だってきっと驚いているだろう。  
 彼女に可憐で清楚な笑みが戻る。  
「アルヌール…」  
 バスのステップから団長が手を振りうれしそうに自分を呼んだ。  
「…団長」  
 突然銃声が響いた。団長がどうと倒れる。フランソワーズが声をあげるひまもなかった。バスの中で 
仲間が絶叫している。数人のゲリラが銃を構えてバスの中に入る。動かなくなった団長は足蹴にされた。 
悲鳴もバスの中の様子も彼女には全てわかる。あわてて駆け出そうとした。  
「…動くな」  
 対面していた男が銃口をこちらに向けている。  
 
「バレリーナってのはこんなにイキのいい女がいるのかな」  
 彼女はあっという間に前後左右と囲まれた。  
「…あなた方は?なぜこんなひどいことを」  
 怒りに打ち震えながら彼女はボスらしき男を睨みつける。  
「ボスは反政府ゲリラの親玉なんだ。だが政府の要人でもある。このゲリラ団は我々とグルでね。 
あなた方は大事な商品だ。待ってたよ」  
「なんですって!」  
 ボスらしき男の言葉づかいはどこか荒く下品だった。  
「ああ…やめろやめろ。立場がわからんのか。君が暴れたらバスの中の連中がどうなるか…」  
 はっとして彼女はバスを見た。仲間が後部に集められている。女性ばかりだ。 
数少ない男性は通路や座席で頭を殴られて倒れていた。  
「姉ちゃんの勇気に敬意を表してここはひとつ提案がある…いい話だと思うよ。 
姉ちゃんは崇高な殉教者の役だ」  
 サングラスで表情はわからないが口元には下品な笑いをたたえている。  
「アンタひとりで俺たちの相手するんだ。今からここで…そうすりゃ残りの連中には手を出さない。約束する」  
 
 あっ…と小さく彼女がうめいた。この連中の卑怯な要求に拳に力が入る。  
 でも…皆は助けなければ。そのためならアタシはどうなっても…!  
「わかったわ…すぐにバスを出してちょうだい。それなら…」  
「運転手がいないんだぞ。それにバスん中の連中だってアンタと仲良く出来なきゃたまんねえや。 
ボスの俺がいなくなったら走り出した後が保証できない。それでもいいのか」  
 彼女が唇を噛んで男を睨む。  
「お前さんが楽しませてくれたら必ずバスごと首都まで連れて行ってやる。 
死んだ連中だって手厚く葬ってやれる。もちろん姉ちゃんアンタも一緒だ」  
 返事が出来ずに苦悶する彼女を男がせせら笑う。  
「日が高いうちにさっさとすましちまおうゼ。 
それともなにか…仲間全員で痛みを分かち合うほうがいいってのか」  
 それだけはできない!彼女は肩をがっくりと落した。  
 
 屈服した彼女の姿に満足した男が全員に声をかける。  
「場所を移動するぞ!側道にはいれ。…姉ちゃん俺たちは歩くんだ。 
きなよ…妙な気起こしたら仲間が死んじまうぞ」  
 彼女の腕を掴み背中に銃を押し付ける。  
 
「いいねえ…自然の森の中でのストリップショーだ」  
 男達が手を叩く。それぞれ指笛を鳴らし口笛を吹く者もいる。 
下品でギラギラした欲望の視線で彼女に取り囲み囃し立てる。  
「自分で脱げよ。その邪魔なマフラーをはずしちまいな」  
 全身が震えていた。瞳を閉じたまま開くことができない。  
「くっ…」  
 悔しそうに唇を噛みうめきながら両手を首の後ろに回す。男達が沈黙した。  
結び目をほどく小さな音までも辺りに響く。  
「いひひひ…いいぞいいぞぉ」  
 涎を垂らした男がすでに息を弾ませている。固唾を飲んで男達が見守る。  
音もなく草むらの茂みにマフラーが落ちる。どっと歓声が上がった。  
「さあさ次だ次!そのおかしな上着はやく脱いじまえ!」  
 
 フランソワーズにとって耐えがたい屈辱の地獄が今まさに繰り広げられようとしていた。 
マフラーが外されると首に風が当たる。自然の癒しの香りに満ちた優しい森の空気… 
しかし今の彼女にとっては灼熱の火焔地獄の中にたたき落された方がまだ納得できた。  
 陽光を優しく遮る樹木の木立の中で、なぜ自分は好奇な男達の視線に晒され嘲笑されなければならないのか!  
「日が暮れちまうぞ…はやく脱げよぉ」  
 彼女に浴びせられる男達の言葉は容赦がない。  
「誰か鞭を持ってこいよ。服を裂いてやらぁ。…いい声も出すぜ」  
 震えて立ち尽くす彼女にボスの言葉が効き目があった。  
「バスの連中に合図するぞ。そっちもはじめていいってな」  
「待って!」  
 彼女は叫びベルトを戦闘服の上着から勢いよく抜き取る。足元に投げ捨てた。  
「ようしよしそうこなくっちゃ…その服だぶだふしてて体型がよっくわかんねぇだよなあ。 
こいつは記念にいただくぜえ」  
 足元に近寄った男がマフラーとベルトを取り上げる。…武器にならないように用心しているのだ… 
彼女の背筋が震えた。上着の下はブラジャーしか身に付けていない。  
「はやく脱いでくれよお」  
 男達の野次が飛ぶ。彼女は口を引き絞るように閉じ眉に皺を寄せ苦悶の表情を見せる。 
今にも泣き出しそうなうめき声を響かせる。  
「ううう…」  
 背中のホックを外しファスナーに手をかけると一気にずり下げた。  
 
「おーっ!いったいったあ!」  
 どっと歓声が上がる。口笛があちこちで吹かれた。 
彼女の上半身を邪悪な視線と銃弾から守ってくれる戦闘服を自ら脱ぐ。 
今生の別れを惜しむかのように胸の前でしっかりと抱き締めた。 
男達のブーイングがすぐに沸き起こる。  
「だめだめ!そんなのストリップじゃねえぞお!」  
「姉ちゃん、服は遠ーくに投げなよお」  
「そんなことしたって背中は丸見えだア!ピンクのブラジャーしっかり前も見せてよお…外す前にねェ」  
「うっ…」  
 涙が溢れた。耐え切れず白い背中を丸く屈める。服を抱えた両手に力がこもる。  
「思い切りが悪いなあ。いいのかよお、やっぱ皆仲良く犯されたいんじゃねえのかあ!」  
 容赦なく言葉で責められると彼女は背筋をしゃんと伸ばした。  
「なんですって…これからよ。ようく御覧なさい!」  
 戦闘服の上着を投げ捨てる。黒いブーツを片足ずつ脱いだ。裸足の足の裏に森の茂みがあたる。  
「えい…えいっ!」  
 好き勝手な方向にブーツを投げ出してすっくと立ち上がる。 
戦闘服のズボンのウエストに手をかけると大声を出した。  
「さあ…これも脱いでやるわ!」  
   
 仁王立ちになったままフランソワーズは男達の絡みつくような視線の中震える手に力を込めてズボン 
を脱いだ。ちょうどトイレに行って用を足す時に同じようなスタイルになるかもしれない… 
誰もいやしないのよ!アタシはどうしてもお手洗いに行きたかったの!仕方がないから森の中に入って… 
現実を認めると今にも倒れてしまいそうで、でたらめな劇をひとり頭の中で製作する。  
「おうおういいじゃねえか!ピンクのパンティ」  
「片足ずつゆーっくり脱いでくれよお、脚は高く高あくあげてね」  
 興奮冷めやらぬ男達の好奇で下品なな視線に晒された中、不思議と肝が座った。 
身を包んでくれていた赤い戦闘服を失ってかえって開き直っていた。彼女は空威張りをしてみせる。  
「いいわよ。ゆっくり脱いだげるわ」  
 男達のどよめきが続く中彼女はゆっくりと脚をあげる。片足ずつズボンを引き抜いていく。 
しかし彼女にもよくわかっていた。ズボンを相手が喜ぶようにして見せてやったところで終わりではない。 
まだほんの準備段階なのだ…。  
 
 バレエのバランスを取るようにゆっくりとフランソワーズは足を上げる。  
華々しいスポットライトも、豪華な舞台装置も、優雅なオーケストラの音楽も何もない。 
相手のダンサーもいない。自分唯ひとりだけの屈辱的な野外の舞台…。 
観客は自分を餌食にしようと付け狙う凶悪な獣…。  
 男達はニヤニヤしながら固唾を飲んで見守っている。赤いズボンが彼女の手に虚しくぶら下がった。 
途端に下品な観衆が活気付く。  
「やったやったあ!いいぞお!」  
「ピンクのランジェリーが好きなのか、姉ちゃん!」  
「すんげーグラマーだな!いやらしそーな体をしてるぜ!」  
「…わあああっ!」  
 あまりの野次に耐え切れず彼女は両手で胸を覆いその場にしゃがみ込む。  
白くて細い肩ががくがくと震えている。  
「なんだよなんだよ、よおっくランジェリー姿も披露してくれよ」  
「そおだそおだ!すぐにとってもらうんだぜ。立ちなよぉ」  
 ゲラゲラと笑い声が立つ。ボスがまた冷たく彼女に脅しの言葉をかける。  
「…それで仲間を助けられると思ってるのか?思い上がるなよ、姉ちゃん!」  
 かっとフランソワーズは目を見開いた。悲壮な決意を固めて自分から立ち上がる。 
腕を胸からおろし拳を作って固く握り締めた。ボスを睨んでいる。  
「そーそ、そうでなくちゃ。怒った顔がまたカワイイよお、姉ちゃん」  
 ボスがサングラスを外して野戦服の胸のポケットにしまい込んだ。  
 
「さあ…あとはそのピンクのランジェリーだけだ。タップリ色っぽく脱いでおくれよお」  
 へへへ、いひひ…あちこちで男達のいやらしい笑い声が耳に聞こえてくる。 
荒い息遣いを耳にするとたまらなくなり大声をあげたかった。 
…しかし彼女にはここからでも見える。バスの中で捕らわれている仲間達が!  
不条理に命を奪われたドライバーと団長のためにもこれ以上犠牲者を出してはならない!  
 殉教者か…神に祈りを捧げる敬虔なカトリックの教えで育ってきた彼女は下品なボスがその言葉を口 
にしたことが許せなかった。しかし自分がこの身を差し出せば… 
殉教者という言葉に彼女は酔った。酔いしれたかった。  
 軽くうなずくと背中に両手を伸ばす。すぐにホックが外される。はらりとカップの部分が前にこぼれた。 
白く豊かで形のよい二つの隆起が晒される。  
「おおっ!スゲエーッ!」  
 ブラジャーを勢いよく自分で剥ぎ取った。片手で高々と差し出す。拍手と歓声が沸き起こった。  
「度胸があるじゃねえか。姉ちゃん、最後の一枚も豪快に頼んだぜ」  
 ボスが近寄り震えている彼女の手からブラジャーをむしりとる。彼女はただボスを無言で睨み続けている。 
ボスはこの上ないいやらしい笑いを口元に浮かべ視線を彼女の腹の辺りに落とし顎をしゃくって見せた。  
 
「さあ生まれたまんまの姿になりな」  
 フランソワーズは目を閉じる。すうっと息を吸い肩を小刻みに震わせている。  
自らの指をパンティの両脇にかけた。  
 
 
「ねえ明日は車で送ってくれるんでしょう。もう休まないと」  
「ボクもついていく。大道具係でも照明担当でも運転手でもなんでもするからさ」  
「駄々っ子みたいなこといわないで…フフ」  
 フランソワーズはジョーと裸でベッドの中でもつれ合っている。 
しばしの別れだとお互い認識しながら体は相手を求めてやまなかった。 
時間の許す限り寸暇を惜しんで体を寄せ合う。  
「大丈夫かなあ。ゲリラとかいるって聞いたよ」  
「ご招待されてるんですもの。平気よ」  
「浮気しちゃやだよ。大統領の息子とかに言い寄られたらどうするんだ」  
「あら…あなたに浮気の心配をされるなんて心外だわ」  
 
 皆…待っている人がいる!帰りたい場所がある!ジョー、あなただって私の立場ならきっと…許して。  
「やったやったあ!」  
「足を上げろゆっくりゆっくり…高く高あくだ!…おおーっ!見えたぞ!」  
「毛がうすいなあ…」  
 悔し涙が頬を伝って落ちた。いくらでもこぼれて止まらなかった。  
 
「よおし、いい子だ。姉ちゃん」  
 下品な観衆に取り囲まれた彼女にボスが近付く。 
唇を引きつらせてうつむいたままの彼女の顎を持ち上げると抱きすくめて強引に唇を重ねた。 
彼女の手から音もなくパンティが足元に落ちる。  
「ううーっ!んんーっ!」  
 彼女が首を振り顔を背ける。力任せで我儘に吸い付きしばらく楽しんだ後ボスはようやく彼女の唇を 
解放した。舌なめずりをして涙を滲ませた彼女の顔を満足そうに眺めた。  
「ククク…楽しませてもらうぜ」  
「ああっ!」  
 彼女の両手首を掴み後ろ手にねじ上げる。彼女は痛みに顔を歪ませる。  
「ロープを持ってこい…吊るせ」  
 
 ロープでフランソワーズは両手首を縛られた。ボスの指示どおり男達は動く。  
大木の枝に彼女を縛ったロープの残された端をかけてジープの牽引用フックにしっかりと固定する。 
膝を少し曲げられるほどの余裕を残して吊るされる。体の自由の利かなくなった彼女を男達が取り囲む。  
 …これから自分は獣たちの生贄になるのだ。フランソワーズは悲痛な表情で唇を噛む。 
歯の根が合わずガチガチと震えていた。  
「ロープの長さは個人の判断に任せる。自分の番になればその都度調節しろ」  
 部下の野卑な笑い声が了解した合図だ。  
「さてオレはこの姉ちゃんの身元調査といくか」  
 ボスがフランソワーズの背面から近寄る。 
いきなり後ろから両手でちぎれんばかりにふたつの乳房を引き掴んだ。  
「あああーっ!」  
 痛みにフランソワーズが悲鳴をあげる。両足をばたつかせる。  
「ずいぶんとこりゃまた膨らんでいるじゃないか…姉ちゃんいくつだ」  
「うううーっ!いやあああ!あああっ!」  
 逃げられない彼女はそれでも体を揺すって抵抗する。 
彼女を羽交い絞めのような格好にしてボスは彼女の白い体をピッタリと捕まえている。 
カマキリが蝶を鋭いカマで捉えたようだった。  
「今更ウソを言っても始まらないぜ。質問にちゃあんと答えな」  
「くくう…じゅう…しち…うううっ!」  
「なあにい、17でこんなにエロい体してんのか!じゃあこっちも相当使いこんでるな?ええ?」  
 ボスの片手が乳房を離れ腹をなぞり彼女の太腿の付け根へ伸びる。  
「いやあああああっ!」  
 絶叫が森の中に響いた。  
 
 ボスの手は太腿をなで擦りすぐに彼女の秘密の裂け目を探り当てた。 
指をねじ込まれると焼け付くような痛みが背筋を走った。  
「なんでぇ…ちっとも濡れてないぞ。面白くねえな…しっかしよぉ、こりゃあいい按配だ。 
ブツブツがすごいなぁ!姉ちゃん」  
「ああああ…あああああっ!」  
 乱暴に指を肉壁の中で立てかけ掻き回す。激痛に耐え切れず白い喉を天に突き出して彼女は悲鳴をあげる。  
「姉ちゃん、今までここに何人の男が突っ込んだんだぁ?ああん?」  
 下品な質問に彼女は口をつぐむ。ボスがさらに指に力を込めて返事を急かす。  
「あああっ!…ひ、ひと…り…」  
「ホントかよ!身持ちが案外かてェじゃねえか!ま…それもこれで終わりだ。  
これから淫乱になるんだからな」  
 ボスをはじめ一同の獣たちが笑っている。悔しくて涙が溢れた。  
「それじゃあ、おカタイ姉ちゃんよぉ、最後にその義理堅いヤツとファックしたのはいつなんだ?」  
 雷に打たれたかのように彼女は体を固くする。なぜこの獣の質問に答える必要があるというのだ…! 
この上ない幸福だったときを今は、今は思い出したくない!ボスが勝ち誇って彼女に言葉を浴びせる。  
「立場を考えな。アンタはオレに従うしかないんだよ。さあどうなんだ」  
 始まったばかりの地獄の責め苦に絶望する。 
地獄の真っ只中にいることをフランソワーズはひしひしと感じていた。  
 
凶悪な異物が体の中をのたうち回る。 
体の前に位置した内壁のザラついた部分をえぐられると焼きゴテをあてられたように激痛が内側から広がる。  
「ああああーっ…あああ!」  
 悲鳴が勝手に上がる。全身から汗が噴出した。ロープで縛られた手首がキリキリと痛んだ。  
「姉ちゃん、最後によがったのはいつなんだよぉ?」  
 息も絶え絶えにうめくように口にする。  
「…に、日本を…出発す…るぅ…ま、前の夜ぅうっ…」  
「ハハハ、おさかんだねぇ!こりゃ相当なスキモノだ!」  
 ボスの声に周囲から野次が飛ぶ。  
「それじゃあ今もコックが欲しくてたまんないにちげぇねぇ!」  
「ボス、はやくヤッちゃってくださいよ」  
「俺たちが持ちませんぜェ」  
「まあ待て…身元調査の次は今度は現場検証だ…湿りが悪いんだよなあ…おい!」  
 彼女を背後から抱き寄せ、乳房を引き掴み、指を膣に潜り込ませたままボスが目の前にいた部下に声をかける。  
「おい、お前。現場検証だ…発情するようにクンニしてやれ。それ以外は許さん」  
   
「すべりが悪いと姉ちゃんも不満になるだろうからな…」  
「はっ!光栄です!」  
 飛び上がるようにして男が彼女に近付く。  
「いやよ…いやああああっ!」  
 彼女は両足に力を込めしっかりと閉じる。 
カマキリに背後から抱きとめられた蝶にできる唯一の抵抗はこれしか残されていなかった。  
「あああっ!イヤッ!」  
 男は蝶の抵抗に動じることもない。彼女の白い内股に両手を滑り込ませて簡単に押し広げた。  
「おおおおおっ!はいっ、スゲェ迫力です…ボスの指がピンク色の割れ目の中に入っております! 
微量ではありますが液体も滲み出てきておりますっ! 
ああっ…この液体のニオイもたまりません!失神しそうです!」  
 男が鼻を近づけて声高に叫ぶ。下品な解説に歓声があがった。  
「いやああああぁぁぁぁッ!」  
 彼女は動かすことが出来る首を力の限り左右に振る。 
暴れる彼女をものともせず、彼女を弄んだままボスはニヤリとした。  
「そうか、では私は一時撤退する。引き続き前方を攻撃しろ。後は任せたぞ」  
「はっボスいつでもどうぞ!」  
   
 ボスは彼女の秘裂から指を引き抜くと、その手で再び乳房を引き掴んだ。 
ボスの指に絡みついた己の体液が肌に触れる。それは鳥肌が立つほど冷たかった。  
 間髪いれず体の中心に悪寒が走る。背筋を駆け巡っていった。  
「ひいいいいいいっ!いやあああああああっ!」  
 動きの自由を奪われているフランソワーズはそれでもあらんかぎりに体を揺すって絶叫する。 
男は白い脚を左右に押し広げて、逃げることの出来ないように彼女の脚を両脇に抱え込んでいる。 
彼女の股間に顔を埋めている。四つ足の動物が舌で水をすくって飲むように頭を前後に揺すっている。  
 やがてビチョビチョと水の撥ねる音が辺りに漏れ始めた。 
それに応じ観客のくぐもった笑い声がいやらしく響く。  
「やめてっ!…ああッ!やめて…いやあああッ!」  
 彼女の必死の叫びを無視して男はわざと大きな音を立てて彼女の敏感な肉芽に吸い付く。 
さらに歯を立てて甘噛みする。肉の花弁をチロチロと舌先で押しながら舌の先をすぼめて花芯の入り口 
に差し込む。入り込んだ舌を中で広げて肉壁を舐め回す。  
「ああああっ!ううう…あああああーっ!…ううう」  
 男がようやく顔をはなした。苦悶の叫び声をあげ顔を歪ませた彼女ががっくりとうなだれる。  
「はああっ!窒息しそうであります!しかし成功しました!放水状態です」  
 彼女の太腿に透明な体液が伝い落ちてくる。それは木立の陽光にキラキラと照り映えていた。 
観客が歓喜してこの男をたたえる。  
「ご苦労」  
 彼女の両の乳房を弄んでいる両手を休めることなくボスが声をかけた。  
 
「それでは、始めさせてもらうぞ!姉ちゃん」  
 ボスはばっと彼女から身を離した。すぐさまズボンのフロントを開けておぞましい凶暴な造形物を外 
へ開放する。彼女が吊るされているロープがぐるりと弧を動く。  
「あああっ!」  
 彼女が短い悲鳴をあげている間に、体の向きは変わり立ったままでの向かい合わせとなった。 
ボスはためらうこともなく彼女を一気に刺し貫いた。  
「!アアアアアアアアアッ!アアアアーッ!」  
 フランソワーズの凄まじい悲鳴があたりに轟く。  
「いけいけぇ!やっちまえ!」  
「いいぞいいぞぉ!大迫力だぜぇ!ナマは最高だぁ!」  
 無神経な観客の野次が飛び交う。彼女の腰をしっかりと引き掴み何度でも突き立ててくる。 
肉を裂かれる激痛が体の内側に走った。ごわごわした野戦服が裸の内股に当たり擦れて痛みが走った。  
「いやっいや…いやああああ!」  
 ボスが腰を動かすたびにつながった彼女の体ががくがくと揺れる。自然の森林にに似つかわしくない 
喧騒さがそこを支配していた。獣たちの饗宴…まさに修羅場がそこにあった…。  
 
「ふんっ!ふんっ…」  
 ボスの荒い息と掛け声とともに彼女の腰に筋肉隆々とした腹が打ち付けられる。  
そのたびに彼女の体の中を凄まじい痛みが電流のように駆け巡った。 
硬直した凶暴で残忍な肉の棍棒は容赦なく彼女の体の奥へと向かってめり込んでいく。  
「…ああッ!ああッ…いやッ!いやああッ!アアアーッ!」  
 突き動かされるたびに彼女は激痛に顔を歪ませる。必死で顔を背け仰け反った。  
 異様な興奮状態に陥った観客の中でさらに惨劇は繰り広げられる。 
さながらそれは美しい蝶が羽をもがれカマキリの餌食になっているようだった。  
「ククク…姉ちゃん、たまらねえよぉ!思ったとおりだ…あんたのプッシーは最高だよぉ。 
よく締まるもんだネェ!」  
 腰を絶えず打ち付け、息を弾ませながらボスはほくそえむ。片方の乳首にガブリと噛みついた。  
「あああああ!いやっ!痛いッ!」  
 両手を上に縛り上げられて男の頭を振り払うことすらできない彼女はただ体を揺すって泣き叫ぶ。 
下品な観客はさらに喜ぶ。  
「なんだぁそんなの痛いもんかよぉ。感じてんだろう」  
「カラダを揺すってよがり狂ってやがる」  
「自分で見てみろよ…ボスのを全部咥え込んでるんだぜぇ」  
「オレ様のデッカイのもぶち込んでやるからな!待ってろよぉ…」  
「おいらの時もイイ声出しておくれよぉ」  
 聞きたくないのに…全て聞こえてしまう!いやよ…そんなこと言わないで! 
彼女の瞳から滝のように涙がこぼれる。  
 
ボスは暴虐の限りを尽くして彼女の体を弄ぶ。両の乳房の先端には交互に噛み付いていた。 
歯を立て吸い付きむしゃぶりつく。愛撫とは程遠い暴力に真珠のように白い乳房にうっ血した歯型の跡 
が赤く点々とついていた。  
「姉ちゃん、まだ俺しか相手にしていないのにそんなにヒイヒイいってりゃ、体が持たないぞぉ…イヒヒヒ」  
 乳房から顔を離してボスが彼女を見上げる。彼女の体に肉茎をすべて含ませて細い腰をしっかりと抱 
え込み、絶えず自分の体を打ち付けている。前後左右、螺旋状、8の字と好きに腰を揺すっている。  
「アアッ!アアアッ…アッ!アッ…アーッ!」  
 そう、まだ一人目なのだ。ここにいる男達全員を体に含ませなければ、バスの中で捕らわれた皆もそ 
して自分も助からない。  
 ボスの言葉に無間地獄の真っ只中に自分がいることを再確認する。  
 こんな獣の顔なんか見たくない…彼女は喉を反らして天を見上げた。 
まだ陽は高い…木立からのぞく青い空と降り注ぐ光を必死で目で追った。 
体の下に取り付いた淫らな忌まわしい下等動物から目を背けた。 
すこしでも体の中に加えられる、肉を裂かれるような激痛を薄めさせる方法を思いつかなかった。  
 
 彼女とつながったままボスが命令する。  
「…ロープを緩めろ」  
 部下はすぐに従う。下品に笑い騒ぎながら数人がロープを取り付けてあるジープに近付く。 
両手首を締めていた痛みが瞬間和らいだ。ボスは彼女を抱えたまま膝立ちになる。 
彼女の尻に芝が当たった。尻餅を着いたカッコウにさせられる。  
「…オーソドックスな体位も試したくてね」  
 にやりと冷たく笑うと彼女を抱えたままどうと自分は前面にうつ伏せに倒れ込んだ。 
彼女を突き倒した格好になる。  
「ああああっ!」  
 背中の全面に森の叢が当たった。両手を上に縛られたままでは受身の姿勢も取れず、圧し掛かられた 
重みに彼女は悲鳴をあげる。ボスはすぐに彼女の膝の後ろを掬い左右に大きく両足を開かせると、屈強 
な体躯を潜り込ませる。すぐさま腰を大きくグラインドさせて何度も反復運動を繰り返す。あたりに淫 
猥な肉の擦れあう音がすぐに漏れた。  
 観客が興奮し大騒ぎして卑猥な歓声を上げる。  
「いいぞいいぞぉ、大きなおっぱいがプルプル揺れてらぁ」  
「楽しんでるかい、姉ちゃんよぉ」  
「ああッ!ああ…ああッ!ああーッあ…ああッ!あああぁぁ…!」  
 彼女は叫び声しかあげることができない。  
 
 …猛禽類の鳥のなかには、獲物の肉を枝に刺して保管する習性のあるものが確かいた…アタシも… 
もうただの肉なのよ。体の中に枝を差し込まれて、刺し貫かれて…それだったらもう痛みも感じことが 
ないわ…。彼女は思い込む。  
 
「あの大きな球体すごいね。君の国のパリにも近代的な建物あるんだ」  
「あの球体…ジェオッドの中は映画館なのよ。あの界隈はヴィレット地区といってねアタシが暮らして 
いた頃はと殺場だったの。再開発されたのね」  
 いつかジョーと日本でテレビで見た。パリの場末の地があんなにも様相を変えたものだと感心して見 
た…アタシは家畜なの…と殺されて、肉になって、吊るされてるの。ただの肉なのよ…。  
 
 何も感じたくないようにひたすら思い込む。自分を貶めてさげすむ。しかし現実はなにも変わらない。 
ボスが今も絶えず激しく腰を動かし自分を貫いたまま息を弾ませて自分を見下ろしている。 
体内をえぐられるたびに響く激痛は止まらない。ボスが歓喜に声をくぐもらせてうめく。  
「かああっ…姉ちゃん、ホントにいい体してるよなあ」  
…ただの肉なのよ、アタシは…。  
 
 欲望に突き動かされて猛り狂ったカマキリは、夢中になって卑怯な方法で捕らわれた美しい蝶のカラ 
ダとココロを無残に引き裂いていく。  
 最初は滞っていた粘液もすべりが良くて陰茎にねっとりと絡みつく。実に心地良い。 
体の奥にまで到達する途中ザラついた部分に擦られると危うくなる。思わずスピードを落して調節する。 
計画どおりだ…ボスはひとり笑いが止まらなかった。ボスの卑怯な企みはまだ全貌を晒していない。 
まして犠牲となったフランソワーズは知る由もなかった…。 
永遠に続くかのような激痛の陵辱にただ耐えるしかなかった。  
 
 ボスには罪悪感のカケラもない。どんな手段を講じても抵抗の意思を見せた彼女を屈服させたかったのだ。 
体を征服したかった。自分の腹の下で悲痛に顔を歪ませて泣き叫ぶ様を是非この目で見たかった。  
「姉ちゃん、名残惜しいんだがな…オレもこれ以上もたねぇよ。さあっ!イッチまおうぜ!」  
「いやっ!いやああああーっ!あああああーっ!」  
 ボスの声にぐったりしていた彼女が弾かれたように叫び声をあげる。  
「それいった…いったぞぉ!」  
 部下たちの歓声が高くなった。  
   
 ボスは彼女の両足首を掴むと大きく左右に開かせる。そのまま両足を上に引っ張りあげる。 
つながっている彼女の部分を頂点に逆三角形を作った。  
「いやあッ!いやああああーッ!」  
 逃げられない彼女がそれでも体を揺すって抵抗する。ボスはそのまま両足を彼女の体の前にピッタリ 
と押し当てた。自分も倒れて彼女に覆い被さるように圧し掛かる。  
「ああああああああーっ!」  
 彼女が喉から引き絞るような断末魔の悲鳴をあげる。  
「さあっすが体が柔らかいなァ、姉ちゃん」  
 そのまま腰を体の奥まで沈めてさらに加速する。ギャラリーの興奮が最高潮に達した。 
蜂の巣をつついたような大騒ぎになる。  
「ホラ姉ちゃん、見てみなヨォ。下を向けヨォ…アンタのキレイなピンクの肉ビラにオレ様のイチモツ 
がめり込んでるゼ。ビラビラがめくれあがってるのが拝めるゼ」  
「いやあああああああああっ!」  
 彼女は泣き叫びながら首を激しく振る。  
 
 森の中に下品な男達の笑い声と野次がこだまする。男達が集まった輪の中央にフランソワーズはいた。 
両腕を縛り上げられて吊るされて無防備に白い体を晒していた。その白い体を覆い隠すように獣が被さ 
っている。彼女の苦悶する悲痛な叫び声は簡単にかき消されてしまう。  
「…見てみろっていってるんだよぉっ!オラアッ!」  
 ボスが片手を伸ばして彼女の髪を引き掴んだ。片手の離された彼女の足は屈強な体で押さえつける。  
「きゃあああっ!!あああ…」  
 ボスの言葉どおりだった。痛みが絶えず引き起こされている場所には赤黒い邪悪な肉の棍棒がぬちゃ 
ぬちゃと音を立てて出し入れされていた。めり込んでいるという表現がぴったりと当てはまる。その棍 
棒によって捲れあがって取り付いている薄紅色の肉のヒダと、棍棒に纏わりつく粘度の高い液体を目にし 
て彼女は決定的に打ちのめされた。…アタシは汚れた、汚れされている…涙で悲惨な光景が滲んで見えた。  
 彼女の衝撃にはお構いなしにボスはさらに激しく腰を動かす。腰を打ちつける間隔がさらに狭くなる。  
「うおおおお…うおおおおおーっ!」  
 猛り狂って獣が咆哮した。  
   
自分を貫いている獣が今達しようとしている! 
本能的な恐怖に襲われてフランソワーズはあらん限りの声を振り絞って絶叫した。  
「いやっ!中は…いやよおっ!やめて…やめてええええっ!いやあああああ!」  
 彼女の必死の哀願すらギャラリーは笑い飛ばす。  
「なぁにいってやがるぅ、誰がいうこと聞くもんかぁ」  
「そいつがイチバンの楽しみなんだ」  
「アンタの頼みを聞いてくれるヤツなんていないさ」  
 残された体力を極限まで使い、必死に体を揺すって抵抗するが、羽根をもがれた瀕死の蝶に覆い被 
さったカマキリには何の効き目もない。  
 ボスの腰を動かすリズムと彼女の悲鳴が同調した。  
「あッ!アアッ…あああッ!あ…あッ!あああぁぁぁぁッ!」  
「オオオオオオオオオーッ!」  
 獣もまた絶頂に達し轟くような雄叫びを上げる。…ボスの動きが止まった。 
彼女はぐったりとして体を投げ出してしまっている。涙が頬を伝い落ちていた。  
「やった!やったああああ!」  
 森の中を拍手と下品な歓声が支配する。ボスは彼女とつながったままだ。  
彼女の体から離れようとしない。凶悪な欲望の権化である液体をすべて彼女の中に注ぎ込んでいる。  
 
「へっへへ…よかったゼ」  
 ようやくボスが彼女を開放した。勢いを失った男茎をブラブラと振りながらズボンに納める。 
ボスの体が放されると、彼女の前面に押し倒されていた両足は勢いよく茂みの地面にどうと音を立てて落ちた。 
放心状態の彼女は微動だにしない。股間からは白濁した液体が逆流して茂みに流れ出ていた。 
その様子を見下ろしボスは冷たく笑う。  
「ようし…私はバスの中にいる。出発まで好きにしろ。終わったヤツからバスの中の連中と交替するんだぞ」  
「了解!」  
 男達の威勢のいい返事があちこちから返って来る。ボスは勝ち誇って彼女をまた見下ろす。  
「姉ちゃん、あとの連中も頼んだぜ」  
 彼女はボスの言葉に反応しない。  
 
「さあ、やっとオレ様の出番だ」  
 ぐったりとして両足を投げ出したままの彼女に、ベルトを緩めながら嬉々として男が近寄る。 
両膝の頭を掴み易々と押し開く。彼女は抵抗しない。涙が溢れた青い瞳はただ天を見上げている。  
「ああぁん?まるっきり反応無しかよ。ボスゥ、この女もう昇天しちまってますぜ。人形みたいだぁ」  
「…ぶち込んでやったらすぐによがってみせるさ」  
「ちげぇねぇ!へっへ…いただきまぁす」  
「ああっ…!」  
 花芯の入り口に再び加えられた激痛にこらえきれず彼女は悲痛な声をあげる。  
「おおっホントだ。スケベな姉ちゃんだねえ…おらおらぁ、もっと鳴けよぉ!」  
 圧し掛かった男は彼女の体の奥を目指して腰を深く埋めていく。 
両の乳房を引き掴むと歯を立ててむしゃぶりつく。  
「ああッ!ああッ!いや…いやあぁ…」  
 フランソワーズはすでに悲鳴をあげる体力すら消耗し、体の内側から響く痛みに哀れな喘ぎ声をあげ 
ることしかできなくなっていた。  
 彼女の絶望とは反比例して獣たちの興奮はさらに高まっていく。 
喧騒を遠巻きにして眺めながら、満足した様子で頷きボスは副官らしき男を呼んで耳打ちした。  
「…例のものを」  
 
例のもの…?一体なんのこと?彼女の耳はボスと副官の会話を聞き逃さなかった。  
しかし今の彼女には、自分の上に圧し掛かっている男の相手をすること以外には何もできない。 
副官が頷いた。ボスはバスに向かう。  
「いひひひ…すげぇなぁ!姉ちゃんのマ○コ!オレのチ○ポに絡み付いて離れねェよ! 
かああああっ!たまんねぇ!」  
 口元に涎を浮かべ下品な言葉で彼女に絶えず腹を打ち付ける。 
ずちゃずちゃと音を立てて、この下品な獣が体の奥まで突き入れてくる。  
「うっ!うう…ううーっ!」  
 突かれる度に彼女は掠れた弱々しいうめき声をただ漏らす…これでまだ二人目。  
気の遠くなるような絶望感にフランソワーズは苛まれていた。  
 男が顔を上げ仲間に大声を出した。  
「おううい、このまま引っ張りあげてくれぇ!」  
 何をするつもり…彼女は恐怖で顔をこわばらせた。  
「へへへ…ちょいと体位を変えるだけだよぉ」  
 彼女とつながっているまま男は笑っている。  
 
 男は獰猛な視線で彼女を見下ろすと、舌なめずりをして見せた。彼女は歯の根が合わなくなり震える。 
ガチガチと音を立ててただ震える。  
「いいかあ?」  
「やっとくれ!へへ…ゆっくりとなぁ」  
 彼女は激痛にただ絶叫した。  
「!ああああああああああ!ひいいいいいいい!」  
 ロープで縛られていた両手首が引っ張りあげられる。男は彼女の体を貫いたままだ。  
自分の体重と男の体重が両手首に全て掛かる。  
「いやあああっ!痛いっ!いやああああーっ!」  
 どこに体力が残されていたのかというくらい彼女は声を振り絞って絶叫し体を揺する。激痛は両手首 
だけではなかった。男とつながっている体の中心にも内側から肉を裂かれるような焼け付く痛みとばら 
ばらにされるような圧迫感が彼女を襲った。  
 彼女は男を含んだまま膝立ちになって向かい合わせの形となった。  
「ぎゃはははは!そんなにイイかあ!ホラア、もっと泣き喚け!」  
 男は彼女の尻の肉を引き掴んで腰を打ち付ける。  
「うううっ!うう…ああッあああッ!」  
 彼女の頬を涙が止め処もなく流れた。  
「おうい…固定してくれ。それからよぉ誰かこの姉ちゃんのケツの穴のご機嫌を伺ったらどうだぁ… 
尻もムチムチしてやがるぞぉ」  
 
 凶悪な誘いにすぐ別な男が下半身を露にして近寄った。  
「おう、オレはそっちが好みだ」  
 フランソワーズは戦慄する。  
「いやっ…いやいやっ!やめてええええっ」  
「いーじゃねえか、姉ちゃん。ケツの穴も使ったらよぉ、すこしははやく“はける”ゼ」  
 ぺちぺちと腹を打ちあてながら、体の前に取り付いた獣が笑う。この獣はもう一匹の獣のために彼女 
の尻から手をはなした。がさつでごわごわした感触の手が腰の両脇を引き掴んだ。  
「へへへ、そーゆーこと」  
 今度は背後から近付いた男が無防備に晒された尻の肉をぐいと引き掴む。  
「きゃあっ!」  
 瞬時に悪寒が走り、彼女は思わず叫び声をあげた。  
「ほほう…ムッチリしてよく締まった肉付きだな…こりゃあこっちの穴も期待大だ」  
 男は息を弾ませてニヤニヤ笑いながらふたつの肉の隆起を手のひらに納め乱暴に揉みしだく。  
「やめて…やめてえええっ!」  
 
 彼女の哀願など最初から耳を貸すつもりのない男は力任せに、ふたつの肉の丘の谷間に太い指をねじ 
込んだ。そのまま左右に肉の丘を掻き分け押し開く。  
「ひいいいいい!はあああああっ!」  
 屈強な獣に前後を挟まれ、逃げることのできないフランソワーズはただ絶叫するしかなかった。 
背後から膝立ちになり獣は普段人目に晒されることのない彼女のアヌスをしげしげと眺める。  
「…こりゃあきれいなもんだ。ピッタリと閉じていてホントにキクの花みたいだ。 
へへへ…ってことは全然使ったことねぇのか、姉ちゃんよぉ。ぶち込まれたことがねえんだな。 
…調教のしがいがあるってもんだねぇ」  
 彼女の返答など期待していない男は言葉で彼女を貶める。  
「初物なんてうれしーじゃねえか。さっさとやっちまえよ」  
 前でいまだに彼女を突き上げ続けている男が煽る。  
「ああ。姉ちゃんにはちいとキツイかもしれねえがな、なにすぐに気持ちよくなるぜ。病み付きになるぞぉ」  
「…いや…いや!ううっ!うっ!やめて…」  
 さらに加えられる暴虐に恐怖し彼女はただ言葉で抵抗する。  
 男は指を二本晒された彼女のアヌスにズブリと突き刺して引っ掛けた。 
そのまま強引に左右に押し広げる。  
「アアアーッ!アアアアアアアアアアアア!」  
 彼女のつんざくような悲鳴があがった。  
 
「おい姉ちゃん、指だけでそんなによがってどーすんだ」  
 背後から襲っている男は力を緩めることなくグイグイとアヌスのひだを押し広げていく。 
ギャラリーからは面白がっているとしか思えない下品な笑い声と野次が飛ぶ。  
「変態プレイに欲情しているんだぜ」  
「ロストバージンがうれしいんだろうよ」  
「しっかり調教してもらいなよぉ」  
 体の全身に肉を裂かれるような激痛が内側から広がる。悲鳴が勝手に上がる。  
「あああーッ!あああああああああッ!…は…ぁはぁ…あああッ!」  
 突然彼女がビクリと体を震わせた。アヌスのひだに硬い固体が当たるのを感じて彼女は総毛立った。 
からめ取られて動けない体を懸命に揺すり抵抗する。しかし美味な獲物の前後にとりついた獣にとって 
は微力な抵抗などかえって凶暴な欲望を煽るだけのものだった。  
「そんなに動いてくれるなんて…気持ちがいーんだな。うれしいねぇ」  
 前でヴァギナを貫いている男が冷たく笑いさらに腰を動かす。  
「おい、さっさとはじめちまいな」  
 前の男が後ろの男を急かすように声を掛ける。  
「おう準備万全だ」  
 修羅場を一瞬沈黙が支配した。  
「それ…それぇ!」  
 男の掛け声と同時にフランソワーズも絶叫する。  
「いやああああっ!あああ…あああああああっ!ああっ!いやっ!あぁぁぁあっ!」  
 
「すんげー!最高のアナルセックスだったぜ。姉ちゃん」  
 陰茎で彼女の直腸を引っ掻き回していた男が昇天した。彼女の背中に生暖かい液体がドクドクとかけられる。 
精液がセミロングの髪の毛にまで飛び散る。生臭い独特のアルカリ臭のニオイが鼻をつく。 
ドロドロとした液体が背中から下に伝い落ちていく。  
 すでにフランソワーズは自分の足で立っていることができなくなっていた。  
全身をロープに預けて、ぐったりと両膝を付きうなだれている。  
 二人の男にしばらく前後に挟まれてヴァギナとアヌスを同時に犯された。前に取り付いていた獣は後 
ろの獣より先に達していた。この男も欲望の忌まわしい液体を好きな場所にあたり構わず吐き出した。 
子宮に向かって撒き散らした後は彼女の顔に、亜麻色の髪にも精液がかけられた。乳房にも腹にも白濁 
した液がべっとりとこびりついている。  
 まだ…これでまだ三人…。これから相手をしなければならない獣は残っている数のほうが圧倒的に多い。  
「な…?ちょっと…何をしているのっ!」  
 突然彼女はばっと顔を上げバスに向かって叫んだ。  
 
「おとなしく言うことを聞け。そのクスリをてめぇの体に差し込むんだ」  
 バスの中ではボスが仲間に強要していた。嗚咽を漏らし体を震わせているバレエ団の仲間達。 
銃で脅されている彼女達の手のひらには座薬らしきものが握らされている。  
「何をするつもりなのよおっ!」  
 フランソワーズが体を揺すって叫ぶ。 
ボスに耳打ちされた副官がいぶかしげにバスと暴れる彼女を交互に見やった。  
「…姉ちゃんは見えるのか?エスパーか手品師かなにかか?」  
 
「さっさとてめえの穴にそいつをぶち込め!撃ち殺されてぇのか!」  
「ひいいい…」  
 ボスに一喝されて怯えながら団員たちは身に付けている衣服に手を伸ばした。 
もぞもぞと手を動かしてクスリを差し込む。  
「よーしいいコだ。皆…天国が待ってるゼ」  
 ボスが下品な含み笑いをこぼす。  
 
「よし、次はオレだ」  
 呆然としているフランソワーズに副官の男が近付く。  
「きゃあああ!」  
 副官は背後から近付くと乳房を引き掴んだ。彼女の胸の感触をしばらく楽しむ。  
「オレはバックから責める。ロープをもうすこおし緩めてくれ」  
 ギャラリーの男達はすぐに命令に従う。重力でストンと勢いよく彼女の体が地面に落ちてくる。 
副官は彼女を両膝立ちにさせると彼女の尻を引き掴み高く突き上げさせた。  
「あああっ!」  
 背後から秘密であるべき場所を名前も知らない男に視姦されている…そしてこれでようやく四人目… 
全身が震えた。  
「これはこれは…色もキレイな肉の洞窟だな…」  
 副官はまず指をねじ込んだ。  
 
「アアーッ!アアアッ!」  
 副官の指が肉の内壁をのたうちまわる。焼け付くような痛みに耐え切れず、彼女は体を揺すり、すで 
に何度あげたかわからない悲鳴を森の中に響かせる。  
「…クンニリングスしてよぉ姉ちゃんのマン汁味わってはみたいんだが… 
他人のザーメンなんて舐めたくはねえからな」  
 さらにもう一本指を差込むと好きに中で動かした。  
「ヒイイイイーッ!」  
 彼女は両手首を縛られて前面に投げ出し両膝立ちのうつ伏せの状態にさせられている。腰を引き寄せ 
られて後ろから捕まえられた彼女は、逃げることが出来ずただ体を揺すっていた。地面に先端を向けた 
乳房が押しつぶされる。乳房に茂みが当たる。地面が擦れてえぐれ、冷たい土の感触が乳房に当たった。  
「まあ…アンタは可愛がられてるからヌレヌレだよなあ…具合は最高だ」  
 副官が指を音を立てて引き抜いた。わざと音を立てて指にしゃぶりつく。 
チューチューと音を立てて吸い付く。  
「さあっ!ハデによがって鳴いておくれよおっ!」  
 
「いやああああああっ!あああーっ!あっ…あああああーっ!」  
 彼女の腰を引き寄せ背後から副官が凶暴な分身を突き立てる。副官が腰を揺するたびに野次馬のボル 
テージが上がっていった。口笛や指笛が飛び交う。下品な笑い声と野次が彼女の耳にいやでも聞こえてくる。  
「おおっ入ってく…入ってくぞおっ!」  
「随分スベリがよさそうだな、え?」  
「ここまでヌチャヌチャ音が聞こえるぜ!淫乱姉ちゃん!」  
「姉ちゃんおツユが垂れ流しですヨォ」  
 すでに枯れた筈の涙がまた溢れてきた。体を弄ばれるしかないとあきらめたはずなのに悔しくてたま 
らない。何も感じたくないのに激痛が体の奥に絶えず響いてくる。…尻に副官の腹が当たった。  
「咥え込んじまったぜ…姉ちゃんよ、ああん?ほらよぉっ!」  
 副官がリズミカルに腹を打ち付けてくる。その度に勝手に声があがる。観客がさらに興奮して大騒ぎになる。  
「ヒッ!ハァヒイッ!アアッ…アアアッ!イッ…イヤ!イヤッ…イヤアアッ!」  
 思わず縛られている両手の指を地面に突き立てた。爪の間に土が入り込む。  
 
「かあーっ!アンタの具合は最高だよ!バレリーナの淫乱姉ちゃん! 
ひょっとして男を咥え込んでよぉ、腰振ってるんじゃねえかあ」  
 刺し貫いたまま副官の男が息を弾ませて彼女を貶める。 
周囲を取り囲む野次馬達からもゲラゲラと笑い声が立つ。彼女の瞳から悔し涙が溢れた。  
「うっ!うう…うううっ!あっああっ!ああ…」  
 もはや彼女は副官が動くたび、自分の体の奥深くまで凶悪な肉の棍棒を突きたてるたびに響く激痛に 
呼応してうめき声をこぼすことしか出来なくなっていた。  
「こんなにバレリーナっていい体しているんだ…こりゃあ残りも期待大だな」  
 副官がひひひと下衆な笑い声を漏らしながらつぶやく。はじかれたように彼女はドキリとした。 
思わず背を反らして男を見上げる。  
「なんですって…?どういうこと…!アアッ!」  
 副官がひときわ大きく腰を揺すった。  
「へへへ…気持ちよく相手をしてくれてるからな…教えてやろう。 
姉ちゃんよ、貧乏な独立国ってのがやっていくにはなぁ産業がないといけねぇんだ」  
「アッ…アアッ…アアア…」  
 副官の分身を体に含ませたまま彼女は喘ぐ。  
「わが国は豊かな自然のおかげでね…昔から製薬が盛んなんだよ… 
薬は毒にもなるというわけでいろんな薬があるんだ。 
さっき姉ちゃんバスを見て騒いでいたろう…そろそろ時間だ」  
 彼女の目と耳がバスの中の信じられない光景をとらえた。  
「みんな!…何をしているの…?やめて…やめてええええっ!」  
 
 彼女の目と耳はバスの中の信じられない光景を目の当たりにしていた。  
「そ…そんなやめて…ナツミ…ユリカ?み…みんな、一体何をしているのよおっ!アアッ!」  
 我を忘れて取り乱す彼女を激しく副官が突き立てた。彼女は仰け反る。 
副官は腰を揺らしたままで不思議そうにバスを見た。  
「ホントに見えてるのか?… 
でもよぉ姉ちゃん、自分の立場をわきまえなよ。姉ちゃんの相手はオレだぁぁっ!」  
「ああッ!あああッ!いやッ…やあぁぁッ!あああッ!」  
 フランソワーズは衝撃を受け、完膚なまでに精神を叩きのめされた。彼女が自分の体を楯にして、た 
とえ犠牲になってでも守り抜こうとした団員たちが…バスの中で下半身を露にして痴態を晒している。 
バスの中の兵士たちは誰一人銃を構えて彼女たちを脅してはいない。兵士たちはそれぞれ団員たちと体 
を縺れ合わせてお互いの肉欲をぶつけ合っていた。ある者は団員の上に圧し掛かり、ある者は団員を跨 
らせ…男の相手がいなくてあぶれた彼女の仲間はオナニーにふけり自分で自分を慰めている。  
「やめてぇぇぇぇぇぇ!いやああああああ!」  
 自分を犯している男に対する拒否なのか、仲間への憤りなのか…誰に対しての懇願なのかわからない 
悲鳴をあげてフランソワーズは泣き叫んだ。  
 
「へへへ…待ちなよ。オレもさっき出したばっかでよお、せかすなって」  
 先刻までフランソワーズを犯した男がバスの中で彼女の仲間のひとりを跨らせている。その両手は、 
ブラウスの前をはだけさせてさらにブラジャーをずりあげて露になった乳房を力任せに揉みしだいていた。  
「いやーんっ…はやく…はやくぅ。あッ…あああぁんッ」  
 彼女は自ら腰をくねらせて男を誘っていた。  
 
「姉ちゃんはアナルに慣れてるな…仕込まれた穴をしてるぜ」  
 フランソワーズのアヌスに暴虐の限りを尽くした変態趣味の男が、彼女の仲間のひとりのスカートを 
捲り上げている。下着は片方の足首にまるまってとどまっている。彼女をバスの座席の上で四つん這い 
にさせて視姦する。  
「アアッ!見ているだけじゃイヤアッ…ネエッお願いッ!」  
 涎を口元に垂らしながら彼女は背をそらせる。  
 
「ハアッンッ…アアア…アアァンアン…イイ、イイわあああっ!アッ!」  
 そしてフランソワーズに卑劣な要求をし、陵辱したボスが彼女の仲間のひとりをバスの座席に腰掛け 
た状態で背後から突き立てていた。彼女は歓喜の声をただあげて髪を振り乱しながら体を揺らす。両の 
胸は掴まれ乱暴に弄ばれている。  
「どうだね…我が国の新薬の出来は…」  
 ボスは冷たく笑いながら腰を動かしていた。  
 
「へっへ…ボスゥこちとら引く手あまたで困っちまいますよぉ…くあああっ!」  
 両脇にすがつく団員ふたりのヴァギナに指を差込みずちゃずちゃと音を立てながらゲリラの一人が宙 
を仰いだ。股間にはまた別の団員が頭を潜り込ませている。  
 
「ねえっーん、もう待てなぁい!アアッ、ちょうだぁい…」  
「はやく太くて熱いモノ私にも入れてちょうだい…あああ」  
ひとり股間の裂け目に指を伸ばして喘いでいる団員もそこかしこに見受けられる。あるものは座席に前 
屈みになってひとり息を弾ませている。また別なものは座席に横たわりうつ伏せになって足をばたつか 
せている。  
 
「ウ…ウソつきぃぃぃぃ!ア、アタシひとりだけだと約束したのにぃぃぃっ!」  
 フランソワーズは悲憤の涙をこぼしながらバスの中で仲間を弄んでいるボスに向かって叫び声をあげた。  
「なにいってんだ、姉ちゃんよぉ」  
 後ろからフランソワーズを貫いている副官がうそぶく。  
「アンタの仲間が勝手に欲情したんじゃねえか…」  
 彼女は懸命に背をそらして副官をきっと睨み付けた。  
「そうそう俺達の仲間はアンタの淫乱な仲間に誘われたんだ」  
「姉ちゃんだけが楽しんでいてちゃあきっと面白くねぇよな」  
「はやくすませられるんだぜェ…仲間に感謝しなよ」  
 嘲りが次から次へと彼女に容赦なく浴びせられる。  
 
 フランソワーズは怒りを露にして懸命に声を振り絞んで叫ぶ。  
「なによっ!クスリを使って従わせるなんて卑怯な…うぐっ!」  
「ちょいとばかしうるさいよ、姉ちゃん。黙りな」  
「ふぐうううううっ!」  
 フランソワーズは呼吸が苦しくなり首を左右に振った。別な男が彼女の前に仁王立ちになると、そそ 
り立った己の分身を無理矢理に彼女の口にあてがいそのまま中に強引に含ませた。男はそのまま彼女の 
後頭部を掴んで自分の腹にぐりぐりと押さえつける。  
「噛んだらただじゃすまねえぞ。垢を舌で優しく舐め落としてくれ」  
「んんんんっ!うぐっ!」  
 抵抗の意志を見せ彼女は首を振る。  
「べつに俺はかまわないんだよぉ。お前が相手をしないならアンタの仲間が相手をするだけだ」  
 彼女がはたと首を振るのをやめた。  
「姉ちゃんの口で俺が昇天したほうがいいと思うがね。ひとりでもマ○コ使う野朗減らしたほうが賢く 
ないか?え?どうだい?」  
 震えながら彼女が瞳を閉じた。自ら舌を使って口の中に居座る凶悪な異物を舐めまわしては吸い付く。 
吐き気に教われた。間髪入れず男が歓喜の声をとどろかせる。  
「うおおおおっ!こりゃあいい…姉ちゃん、すごいぞぉ!」  
「どの穴もご機嫌な姉ちゃんだなぁ」  
 尻を引き掴んでさらに副官が後ろから突き立てる。どっとギャラリーから歓声ががあがった。  
「ふぐうっ…ウウッ!ウッ…ウウーッ!」  
 口を閉ざされたままでくぐもった悲痛なうめき声をあげながら彼女は涙をこぼす。  
   
 
 
 
 
 

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