「…う、うぅん?」  
「ーどうやらお目覚めのようだな」  
 フランソワーズはけだるげな声を出し目を開いた。頭がずきずきしている。  
「!あっー!!」  
 瞳を大きく見開いた。口元だけを残したマスクの男が下品な笑いを浮かべて自分にのしかかっている。 
この服装には見覚えがある。新・黒○幽霊団の兵士だ!慌てて逃げようと体を揺するが全く動かない。  
「ああッ!」  
「へん…賭けに負けちまってよ…オレは相棒の次だ」  
 別な声に気付き頭上を見上げた。彼女の両腕を同じ服装の兵士が押さえつけている。 
体を必死に揺すって抵抗する彼女を尻目にのしかかった男は両手を伸ばし力任せに無防備に晒された彼 
女の白い豊かな双丘を乱暴に掴み感触を楽しんだ。フランソワーズを悪寒が襲う。すでに自分は一糸纏 
わぬ全裸でこの男達に組み敷かれている!男は両手を弄んでいた乳房から放し空しい足掻きを続ける彼 
女の両膝の頭をしっかりと掴んだ。ぐいと力を込め簡単に両足を左右に開かせる。  
「へへ…楽しませてもらうぜ」  
「!きゃああああああッ!」  
 新・黒○幽霊団の作り出した美と快楽の帝国アフロディーテ島…ここで彼女のあげた悲鳴は健気にも 
これだけであった…。  
   
   
 中央制御室に眼鏡で表情の読み取れないスキンヘッドの男が入ってくる。  
僧侶の法衣のような長い上着の裾が床に触れそうだ。この男が声を発した。  
「…どうだ首尾は」  
「これは総統閣下…上々です。ただいま三組目の相手をしております。 
これで警備の兵士達も十分英気を養うことができるでしょう」  
 責任者らしき技術者はスキンヘッドの男を閣下と呼び話の相手をした。  
「…まさか集めた美女の中に我々の前身の組織を裏切った開発サイボーグのナンバースリーがまぎれて 
いるとは思いませんでした。…例の手術の時に判明したのです」  
「彼女に取り付けた受信機は今は作動しておらんのだろう?」  
「はい閣下。あの部屋にはシールドを張っております。ナンバースリーの視聴覚能力でも外部は索敵不能です」  
「ククク…裏切りの代償は彼女に己の体で償ってもらおう。たっぷり屈辱をあびせてな。 
今は兵士達にすすんで奉仕させなくともよい」  
 総統の言葉に部屋の全員がほくそえむ。  
「立体映像(ホログラフィー)で現在の様子を見ることはできるかね?」  
「はっ…おい、ここに投影しろ。集音マイクも設置しております…」  
部屋の中央に突然三人組の淫らな性交している姿が現れる。  
 
フランソワーズは膝達に兵士二人に前後に挟まれて抱きかかえられて犯されていた。  
男達は彼女のヴァギナとアヌスに欲望の塊と化し硬直したシンボルを同時に突き立て彼女の二つの穴を 
刺し貫き好きに腰を揺すっている。男達の体が彼女の体に打ち付けられる音が響く。つながった部分か 
らもネチョネチョと硬い肉の棒が柔らかい肉と絡み合い擦れ合う淫猥な音が絶えず漏れ聞こえる。アヌ 
スからは微量の鮮血が滲み出ていた。  
「おい相棒…このスケお高くとまってるよなぁ。全然声もたてなきゃ涙もみせねぇ」  
アヌスを貫いている男がぼやくようにいった。  
「いいじゃねぇか気が強くて…オレ達の前にも先客の相手をしてるんだ。 
娼婦が勝手に持つプライドなんて関係ない」  
「それもそうだ…しっかしいい体だなあ。腰がトロケそうだ。おい、立つか」  
掛け声とともに男達は立ち上がった。つながらされたままでの振動の苦痛に彼女は顔を歪める。 
それでも歯を食いしばり声を立てない。  
「おらよぉ泣き喚けよ、いやです助けてって叫んで見せろよぉ… 
まあ頼まれても時間までは止めたりしないがなぁ」  
息を弾ませながらヴァギナを犯している前の男がいきなり頬に平手打ちを浴びせた。  
「くっ…」  
小さくうめき声をあげるとフランソワーズは彼を睨んだ。  
「チッ!かわいくねぇなぁ…まあいいか。体は喜んでオレ達を受け入れてるんだ。淫売め」  
男たちの野卑な笑い声が部屋にこもる。  
 
 体の自由を奪われていては赤く腫れた頬をかばうこともできない。口を真一文字にしっかりと引き結 
びフランソワーズは上を見上げた。高い…ジャンプしても届かない。部屋は円錐形の形になっていて天 
井の頂からモニタカメラが取り付けられている。継ぎ目のない金属の壁。シールドで覆われているのだ 
ろう。自分の耳と目を澄ましても部屋の外は何も伺えない。床はすべてピンク色のスプリングのきいた 
ベッドのマットレスだ。壁の四方に取り付けられたどぎつい赤いライトが今の自分達を照らしている。 
…マットには忌まわしい男達の吐き出した生臭い液体や自分が流した粘液があちこちに飛び散っていた。  
 
総統が眉をひそめた。  
「…直腸から出血しているぞ」  
「はい。どうやらアナルセックスは未経験だったようで。今日の予定がおわれば治療します」  
「思ったより生身の部分が残っているのだな。男には好都合だ。今日の別な録画分を出してはくれないか」  
「はっ…こちらもいいデータがとれます。改造人間同士の性交データなどありませんから」  
 
「くぅーっ!たまらんねぇこの締め付け」  
懸命に首を振り抵抗する彼女にのしかかり腰を引き寄せている兵士。  
 
「なあんだ、こっちの穴は処女かよぉ」  
よつんばいにされた彼女は必死に歯を食いしばり震えている。 
男茎をねじこまれ無理矢理開かされたアヌスから床に鮮血がポタポタとこぼれた。  
 
「オラオラァ、今度はこっちを向け」  
彼女を壁に手をついて立たせ後ろから犯している男が背中を掴むと向かい合わせになった。 
彼女の片足を高く上げさせるとすぐに挿入する。  
 
「へへ…いいパイオツだなあ…」  
向かい合わせにあぐらを組んで座り男はフランソワーズを跨らせている。  
鐘のように膨らんだ形のいい乳房のピンク色の先端に噛み付く。 
腰は下から上へ動かし絶えず彼女を突き上げている。  
 
「…気丈な女だな。途中からはなすがままか。相手を認めたくないというわけか。安っぽい現実逃避だな。 
しかし…興味をそそられる。この女があの部屋から出て中央制御装置の性本能刺激電波を受信したらど 
うなるか…」  
 総統が冷たく笑った。  
 
 絶えず襲われる激痛に必死でフランソワーズは耐える。街へ買い物に車で出かけた時に誘拐された記 
憶も取り戻していた。相手は新・黒○幽霊団だ。きっと仲間は気付き助けに来てくれる!それまでこの 
ケダモノ達をこれ以上喜ばせることなどしたくはない。声をあげてはいけない、泣いてもいけない… 
ケダモノを見下し無視する、それしか今の自分を見失わせない方法を見つけることはできなかった。 
ただひとつ気がかりなのは…。  
(ジョーがきっと助けてくれる…ああ…でも彼は受け入れてくれることができるかしら…今のアタシを)  
ふいに目頭があつくなった。泣いてはいけない!彼女は涙を必死でこらえた。  
 
「おい、時間だ」  
 継ぎ目のない壁からドアが一瞬開かれる。外の明かりがまぶしい。 
ここに来てどのくらい時間がすぎたのか。ここはどこなのか…シールドで全くわからなかった。  
「選手交代だ」  
「へへ時間は有効に使えよ。このアマ、具合は最高だからな。相当な淫乱だ」  
 四人の兵士達から下品なあざけりの言葉が自分に向けられる。次なるケダモノが近寄り自分を捕まえる。 
今まで自分を陵辱していたケダモノが手を放し部屋から去っていく。音を立て空しくドアが閉まった。  
「本当に美味そうだなあ。…ああん?なんだぁこのスケ精液まみれなのにエラそうに睨んでやがる」  
 彼女はこの時限のない地獄の中でただ自分を励ましていた。苦痛に耐え辱めの行為に下品な嘲笑にた 
だ耐えた。どぎつい赤い照明の下で全裸の自分と下半身の欲望を露にした二人組みの男。これで何人目 
の相手だろうか。  
「決めたとおりだ。オレが先だぞ」  
「仕方ねぇなあ兄貴。弟はソンだよ」  
 兄貴と呼ばれた男が乱暴に彼女を後ろ向きにさせて尻を引き掴んだ。  
 
彼女はよつんばいの格好にされると高く尻を引き寄せられる。指で強引に秘密のひだを押し開いた。  
「ほええっピンク色だ。生身の女とアソコは変わんねぇなあ」  
「兄貴さっさとやってくれよ」  
「うるせえ!てめぇはもう少し待ってろ…くああーっ!こいつは締め付けがたまんねぇ」  
 男は感嘆の声を上げた。大きく腰をグラインドさせ一気に挿入する。彼女の乳房が振動でぷるぷると揺れた。  
「すげえっ!こいつぁ最高だ!」  
 男は分身を全て彼女の中に侵入させると彼女の腰をしっかりと引き寄せてパンパンと自分の腹を彼女 
の尻に打ちつけた。  
「うおっ…うおおおっ!すげぇーっ!」  
「…もう我慢できねぇ、おいっ舐めろ」  
 傍で見ていた弟のほうが下を向いていたフランソワーズの髪の毛を掴む。彼女の目の前に屹立して大 
きくなった自分のイチモツを指し示す。無理矢理にそれを堅く閉じられた唇にあてがった。  
「舐めて気持ちよくさせろ…ひっぱたかれてぇのか!」  
 下半身に凶悪な分身を突き立てられ揺すられながら彼女は無言でもう一人の男を見上げる。  
「なんだその目は」  
 男は逆上して彼女をぶった。彼女はそれでも男を睨んで目の前のおぞましい肉の棒を口に含んだ。  
   
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!」  
 部屋中に突然地面を揺るがすような凄まじい断末魔の叫び声が響いた。  
 
「なんだ?どうした…」  
 総統が質問する。立体映像を見入っていた男たちが騒然となる。  
「大変です…アクシデントが」  
「だからどうした」  
「それが…」  
 総統は部下の指差す立体映像を見てはっとした。しかしすぐにくぐもった笑い声を響かせる。  
「…たいした女だ…気に入ったよ。ナンバースリー。はははは…」  
 
 股間から血を流し男がのたうちまわっている。後背位で彼女を犯していた男は腰を動かすのを止めて 
呆然としていた。彼女はぺっと顔をしかめて口から何か吐き出した。哀れにも兵士の数少ない生身の部 
分であろうシンボルがしぼった雑巾のようにベッドにその残骸を横たえている…。  
 
「!このアマ…なんてことを!」  
 ばきぃっ…しばし呆けていた兄貴とよばれていた男が彼女の背中を両手でたたきつけた。彼女はマッ 
トの床に崩れ落ちる。ぬるぬると光沢を放つ彼女の液体を己に付けたままで男はマスクからのぞく口元 
を烈火のごとく赤くして怒号を浴びせる。  
「股を裂いて殺してやる!このスベタがぁ」  
 傍で弟となのっていた男が悲鳴をあげている。  
「あ…兄貴、いてぇ…いてぇよおぉぉぉ」  
 ざまあみろ、いい気味だわ…フランソワーズはせせら笑った。でも…これでアタシも殺されるわね。 
殴られた背中がずきずきと痛む。意識も朦朧としてきた。  
「…ジョー…」  
 閉じられた唇から懐かしい恋人の名が小さく漏れた。あの時買い物に出かけずに釣りあげたお魚を 
待ってればよかった…彼女は目を閉じた。  
 
「やめんか!たわけめ!」  
 総統の声が部屋に響く。部屋のマットの床は鮮血がこぼれ照明と同じ赤い色になっていた。 
悶絶してわめききらす男を尻目にさらに総統の声が響く。  
「コントロールされていない女がしかもお前達と同じ改造人間がおとなしくレイプされるとでも思って 
いたのか…油断したのか大うつけ者どもよ」  
「はい…閣下」  
 のたうちまわっている男が担架で運ばれていった。残された男が片膝をつきガクリとうなだれてみせた。  
 
「閣下…本気ですか?」  
 総統に注射を射ちながら不安そうに医師が尋ねる。  
「無論本気だ」  
 総統は手早く身なりを整える。  
「総統が我が組織の技術を信じてはいけないのかね?」  
 医師は返事をしない。  
「私はあの女が気に入った。他の美女たちと同じ場所に出す前に…“安全”かどうか私自ら実験したい 
のだ。総統としての本分だよ」  
 医務室を出ると総統は身を堅くした。  
「アフロディーテ…」  
「閣下ともあろうお方がずいぶんゲスな趣味にご執心ですこと。私は残念でございます」  
 美と快楽の帝国そして武器市場(マーケット)のデモ会場としてこの島を建設することを発案した女 
司祭がものすごい目で睨んでいる。  
「機械が組み込まれた昔の改造人間なんて…」  
「何事も試してみるのが肝心だ」  
 総統は静かに笑い女司祭の横を通り抜けた。  
 
 自分の部屋のドアの前には歩哨が立っている。歩哨は勢いよく敬礼する。  
「…彼女は運んであるのか?」  
「はい閣下」  
「ご苦労」  
 眼紋チェックを終えるとすぐにドアが開く。  
「さて…」  
 豪華な内装が施してある部屋の奥には天蓋の付けてあるベッドが置かれていた。明るく照らされた部 
屋の明かりで薄い絹ごしに人が横たわっているのがわかる。その影はゆらゆらと動いていた。伸び上が 
り体を縮め揺すっているのが見て取れる。  
「あぁ…あぁぁぁぁんっああっ…はぁっんっ…」  
 すすり泣くような艶のある女の声が外に漏れていた。  
「心配するほどのことではないではないか…十分受信しておる」  
 総統は笑いを噛み殺した。  
「はぁぁぁぁん!はあっ!…あぁぁぁぁぁんっあぁん…」  
 女の悩ましげなせわしい声は次第に大きくなっていた。  
 
 この島に誘拐されて集められた美女たちは全員視床下部に中央制御装置から発信される電波を送られ 
てくる受信器を埋め込まれる。  
 この受信器に送られてくる電波で性本能を刺激され美女たちは進んで相手をするようコントロールさ 
れている…女司祭アフロディーテが組織の団員の忠誠心を不動のものにするために考えついたまさに人 
間の本能に根ざした作戦だった。  
「いうなれば性奴隷…肉欲の虜よのぉ。だが女たち自身も楽しめる。快楽の虜というわけだ。 
…裏切り者に快楽を与えてもと思ったのだが」  
 総統は天蓋から垂らされた絹の布をバサリと開いた。  
「あああああ?」  
 潤んだ瞳を輝かせ頬を紅潮させたフランソワーズが総統を見上げて微笑んだ。  
「…悪くはないな」  
 総統がクククと笑う。  
「己の視聴覚能力を使うことも忘れてマスターベーションにふけっていたのか」  
 コクリと彼女は頷いてみせる。  
 
 総統は彼女の全身を頭から足の先まで見回した。ほうとため息を付く。  
「昔改造された女とはとても思えんな…」  
 彼女は薄い絹の服を身に付けているだけだった。袖のないタンクトップというよりは太腿を隠す程度 
の眺めのキャミソールだ。ウエストを同種の紐で縛っている。古代ギリシャのいでたちと言えばいいの 
だろうか…連れてこられた女達は皆この服装で過ごしている。下着は身に着けていない。  
「いつでも快楽の行為ができるというわけか…」  
 薄い絹ごしに豊かな乳房が形よく二つの丘を隆起させている。先端の乳首もその周りの乳輪ですらは 
っきりとわかる。  
「その姿で自分を慰めるのも不自由であろう」  
「…んんっんん…はい…」  
 総統の言葉にまたフランソワーズは頷く。彼女は両手首に変わった形の手錠をはめさせられていた。 
ビニールのように輝くエアークッションのようだ。  
「私はこの組織の総統だ…その手錠は液体金属で出来た新開発の手錠だ。痛いかね?」  
「いいえ…あぁ!んんっ…」  
 フランソワーズは首を振る。手錠をはめられたまま彼女はオナニーにふけっていたのだ。服の裾を腹 
までめくりあげ両手を太腿の付け根まで持っていき総統の目の前でも彼女は自分の指を体の中に差込み 
反復運動を繰り返しているのだ。すでに彼女の亜麻色の茂みは露が落ちてしとどに濡れている。  
「お前がおとなしくするのなら手錠を外してやるぞ…」  
 
「…んんんっ!ウゥンッ…!ハアァァァァァン…」  
 総統の問いかけにまともな返事をせずフランソワーズは荒く息をしながら身もだえしてみせた。 
首を振り体をくねらせヒクヒクと体を振るわせる。細く白い手の指先を自らの股間に埋めている。  
「…気持ちがいいのかね?」  
「んんっ…はい…総統…閣下…」  
 頬を紅潮させて彼女は総統を見上げる。瞳は潤み声を震わせている。  
 演技ではないのか…私をだまして手錠が外せたら反撃するつもりなのか?  
 
「普通の生身の女なら中央制御装置の性本能刺激電波を拒否することはありえません…  
しかしナンバースリーは視聴覚を強化した開発タイプです。受信器に拒絶反応を起こすか… 
あるいは機械同士が同調してさらに増幅させるかは我々にも予想が出来かねます。 
…あの女を御身が試されるのは危険です。総統閣下」  
 
「増幅されているとしたら…結構なことだが」  
 総統はベッドに上がった。  
 
 総統は膝立ちになると彼女を抱き起こした。手錠をはめられた彼女の両手首を優しく自分の腕に取る。 
引き抜かれた彼女の指は己の粘液にまみれそれがてらてらと輝いている。  
「あ…?」  
 総統はその指をゆっくりと自分の口元に運び口に含む。舌を吸い付けて丹念にしゃぶる。  
「ああああ…」  
 彼女は声を震わせて小さくうめく。すでに全身性感帯になっているのか…総統は笑いを噛み殺した。  
「気の毒だがこの手錠は罰なのだ。しばらく外すことはできない。君はひとりの男の人生を台無しにしたのだ…」  
「はい…閣下…」  
 素直に彼女は頷く。全くこんなにおとなしそうな顔をして勃起した男性自身を噛み千切るとは… 
総統は彼女の行動力に感心していた。  
「よぅし…素直ないい娘だ。…そのかわり今夜は夜通し私の相手をするのだ…不服があるかね?」  
 彼女の顔が輝く。  
「もったいないことでございます閣下…あっあああああん…」  
 彼女が喘ぐ。総統が布越しに彼女の両の乳房をまさぐり敏感な乳首を指でつまむ。 
彼女は上半身をゆらゆらと揺する。  
「あぁぁぁん、あん…はぁん」  
 弄ばれてすぐに乳首がしこりピンと起ちあがった。彼女の体を包んでいる薄い絹の布は透けていて布 
地に張ったその先端を隠さずに見せている。総統はゆっくりと彼女の両肩からキャミソールのストラッ 
プをずり下げた。  
 真珠のように白い肌が惜しみなく総統の前に晒される。彼女は大きく首を振った。プルンッと豊かに 
熟れたふたつの果実が揺れる。  
「あぁあ…どうか…じかに…触ってください…閣下…はぁぁん」  
 彼女の懇願が終わらぬうちに両手が伸ばされる。総統の手の中で形が変わるほど柔らかかった。 
思わず感嘆の声を漏らした。  
「…これが…人工のものか…信じられんな」  
 さらに力を加え感触を楽しむと彼女はまた体を揺らす。指で尖った乳首をしごき立てると彼女は甘え 
た声で手のひらに己から身を寄せる。  
「もっと…どうぞ…お好きになさって…はぁあああん」  
 どうやらコントロールされておるようだな…それならば!  
 総統は片手をはなしベッドの傍のキャビネットに伸ばした。  
 
 サイドテーブルとして置かれていたキャビネットの中には怪しい道具が入っていた。金属の触れ合う 
ガチャガチャとした音がする。  
 ギザギザのついた大きなクリップを総統は掴んだ。彼女の前にかざしてみせる。片方の手は彼女の乳 
房をずっと弄んでいる。  
「お前は私の命令ならどんなことでもきくのだな」  
「はい…」  
「お前は私の性奴隷だ。何をされてもいいのだな」  
「はい閣下…仰せのとおりに…!ああッ!」  
 突然彼女は小さく声をあげ眉をひそめた。背中を反らせる。乳首をクリップで挟まれたのだ。  
「ああああぁ…あああ」  
 額に汗を浮かばせ彼女はうめく。体を引きつらせビクビクと震えている。  
「血が滲んでこないな…やはり人工のツクリモノだ。どちらもそうなのだろう」  
「アアア…ハアッンッ!」  
 総統は冷たい笑いを浮かべながら両の乳房の乳首の根元をクリップで挟んでしまった。 
彼女は荒く息をする。先端のクリップがぶらぶらと揺れる。  
「痛いのかね…?」  
「ああ…い…いいえ…カンジますぅ…閣下…かっかぁああ」  
 彼女は健気に首を振った。口元から涎がだらしなくこぼれている。  
「ははははははは!」  
 声を立てて総統が笑った。  
 
 
目覚めたとき彼女は自分の名前すら思い出せなかった。どうしてここにいるのかも今まで何をしていた 
のかも記憶にない。豪華なベッドの天蓋が目に入る。  
「ん…んん…ああっ?」  
 突然の刺激に背中を反らせ声を漏らす。頭の中が痺れ血管がドクドク脈打っている。 
熱い…体の中が燃えるように熱い…。  
「ああ?」  
 横たわったまま声をあげた。体の前に両手首には手錠がはめてある。見たこともない形をしている。 
表面は金属のような光沢を持ち絹のように柔らかそうだ。  
 それでいて両手をいくら動かしてもびくともしない。  
 どうしよう…お手洗いに行きたいのかしら…それに似た感覚ではあるが違うことは恥ずかしながらわ 
かっていた。  
 …熱い…体の奥が溶け出しそうに熱い!  
「はぁぁぁんんっ…はあっ」  
 だめ…我慢できないっ!  
 彼女は拘束されて不自由になっていた両手首を伸ばし布越しに己のデルタ部分をさすっていた。 
亜麻色の茂みを自ら撫で付ける。布越しでもすこしチクチクした。  
 
「ああんっはぁんあん…」  
 彼女は頬を紅潮させ息を荒く吐きながら両手でキャミソールの裾を腹の上部へひっぱりあげる。  
「…ンッ!ううぅ…はぁ」  
 やはりここが…濡れている。彼女は目をつぶって息を弾ませた。細い指をすべらせ秘裂をすぐに探し 
当てる。すでにねっとりとした粘液が秘裂からあふれていた。彼女の指が己の粘液でべたつく。  
「うぅぅぅぅぅん…はぁぁぁんっ」  
 それでも構わず彼女は両手の人差し指をゆっくりと肉のひだに這わせていた。  
そして意志をもっているかのように指はさらに奥へと進む。己の体は侵入者を拒みはしない。  
「アッアアァァァーン…いぃ…いいわぁんっ」  
 彼女は首を振り体をベッドにのたうちまわらせた。絹の感触を持つ不思議な手錠が腹に擦りつけられる。 
白い左右の人差し指を可能な限り体の奥へ進めて反復運動させる。ヌチャヌチャと自分の指が音を立て 
て自分の肉壁を擦りあげえぐるように動いていた。  
「はあああっはぁああんっ」  
 
 せわしく声をあげながら彼女は一人の快楽に酔いしれていた。彼女の指はついにザラザラとした感触 
を持つ肉壁の場所にたどりついた。  
「ーンンッ!」  
 小さくうめき彼女は顎を反らせる。懸命に体を前に曲げて指がさらに奥まで入るようにする。熱い蝋が 
さらに溶け出してきた。指にからまる。秘裂からさらに蝋が外に漏れ出してきた。彼女は涎をこぼし喘ぐ。  
「ううっ…欲しい…」  
 彼女は熱に浮かされたかのようにうわ言を漏らす。  
「…コックが欲しい…」  
 これが儚さを持ちながら凛とした強さを隠し持つサンボーグ003ことフランソワーズ・アルヌール 
の姿とは彼女を知る者にはとても信じられなかいだろう。  
「…太い…コックが欲しい…」  
 これが性本能刺激電波を受信した結果であった。  
 
 オナニーにふけり異性との情交を渇望し身を焦がす彼女の前に総統と名乗る男が突然現れた。  
 彼女は期待に胸を膨らませ瞳を輝かせる。さっそくこの男は自分の肌に触れてきた。ああなんてうれ 
しいったら!もっともっと!体が燃え上がるように熱い!  
 両の乳首はクリップに挟まれてさらに固くなり宙に向かって起ちあがっていた。金属に挟まれた痛み 
による疼きが背筋にぴくぴくと伝わる。  
「あ…あぁぁ!ああ…」  
 彼女は総統と向かい合わせになった今でもなお己の指を股間に這わせ蜜を垂れ流しながらその中に指 
を差し込んでいた。  
「お前は…私にどうしてほしいのだ…」  
 冷たく笑い彼女を見下した表情で総統がたずねる。両足をMの字の形に開きその中心に己の指を突き 
立て白い乳房の先端にクリップをつけて体をのけ反らせた彼女は目を潤ませている。  
「どうぞ…なんなりと…閣下のお気の召すままに…そして…アタシを…イカせてください」  
 
「よしいいだろう…ただし命令するのはこの私だ。お前はそれに従うのだ」  
 勝ち誇った笑いを口元に総統は浮かべる。  
「うぅぅ…はい…閣下…あっあぁ」  
 フランソワーズは髪を振り乱して首を振る。己の指はずっと秘密の裂け目に忍び込ませたままだった。 
総統の瞳が眼鏡の奥でギラリと輝く。  
「…そのまま続けろ」  
「はい?」  
 彼女ははじかれたように総統を見上げた。  
「オナニーを続けろ。自分で自分を犯すのだ。そして…私にお前を欲しいと思わせろ! 
そうすればこれをやる」  
 総統はベッドの上ですくと立ち上がり身に纏っていた上着をバサリと脱ぎ捨てた。  
「ああああ…!」  
 彼女は呆けたように感嘆の声を上げた。仁王立ちになった総統の分身は硬く硬直し棍棒のようにそそ 
り立っている。彼女はうれしそうに駆け寄りさもいとおしげに股間に顔を埋めた。手錠のはめられた両 
手で優しく男根に触れその先端を口に含む。  
 途端に総統は彼女を突き飛ばした。彼女がベッドに倒れこむ。  
「誰が触って良いといったか!」  
 
「閣下…」   
 かぼそくうめき今にも涙をこぼしそうな切なげな顔を彼女は向ける。  
 ほう…なかなか可愛い仕草ではないか…一喝した後で総統の口調が優しくなった。  
「これはお前が私に欲しいと思わせることができればいくらでもやろう…  
わかったな。それに…私は持続力がある…遅いぞ。覚悟しておけ」  
 総統の言葉に彼女は喜んで頷いてみせる。実は今夜のことには自信があった。医師団の開発した薬物 
注射で海綿体を刺激しここへと望んでいる。  
 私もゲスな趣味がある…それほどこの女に興味をかき立てられるているのだ…総統はひとりでほくそえんだ。  
「お前にもタップリ自分を慰めてもらおう…それには」  
 総統は膝立ちでベッドを移動しサイドテーブルに近寄る。全裸の総統の動きを涎を垂らしながら彼女 
の視線が追う。今度はキャビネットから鍵のようなものを取り出した。  
「手を出すのだ」  
 総統が手錠にその鍵を差し込むとすぐにぐにゃぐにゃと柔らかくなってするりと彼女の手首から抜け落ちた。  
 
 手錠を外してやると総統は一瞬息を飲む。  
ーこの女は演技をしているのか?それとも…。  
 しかし総統の彼女への不審はすぐに杞憂だとわかった。おずとおずと彼女は手を無防備に総統の前に 
差し出し両足を開いたままで頭を垂れる。  
「あ…ありがとうございます…閣下」  
 従順な態度を示す彼女に総統は腹の底から痴情を湧きあげていた。  
ーこの女を徹底的に貶めてやる…!  
「…続けろ。私にお前を欲しいと思わせるのだ」  
「はい、閣下…」  
 彼女は頷き上半身をベッドの上に横たえる。豊かな二つの丘は鐘のように形よく隆起しうつ伏せにな 
っても崩れなかった。両の丘の突起に取り付けられた先端のクリップが金属的であまりにもそぐわなか 
った。異様であった。  
 彼女はそのクリップを気にすることもなく自由になった両手で自分の乳房をそれぞれ下から支えるよ 
うに持ち上げてまさぐる。息がすぐに乱れてきた。  
「あああ…あぁ」  
 彼女は首を振る。白くて柔らかい乳房に同じ白い指を食い込ませて喘ぐ。  
「はぁぁんっああっ…あああ」  
 片方の手が総統の目の前で惜しみなく開かれた足の付け根へ伸びる。  
「!んんっ」  
 彼女は小さくうめくと瞳を閉じ顎を突き出す。  
 
「はぁ…はぁぁぁ…あはぁぁん」  
 彼女は指で秘密の唇を撫で回した。指で挟み唇をめくりあげる。  
さきほどからの愛撫でとうに潤っていた彼女の裂け目は透明でねっとりとした芳醇な蜜が溢れかえって 
いた。彼女の指を簡単に受け入れる。裂け目からのぞく洞窟は美しい薄紅色だった。指が入っていくさ 
まは薄紅色の肉の洞窟に白蛇が身をくねらせて入っていくようだった。  
「ああああっ!かっ…閣下ぁぁ」  
 彼女が尖った喘ぎ声を上げた。総統が突然手を伸ばしクリトリスを摘んでいたのだ。熟れて実が入り太 
った豆のような肉の突起物をぐりぐりと指で摘んでははじく。口元に笑みを浮かべ総統は冷徹に言い放つ。  
「そのまま続けろ」  
「ああぁぁっん!はいっ…ああああ!」  
 頬を紅潮させ首を振り背中をそらせながら彼女はうめく。  
 
「…ここは生身らしいからあまりひどいことはしたくないな」  
 総統はニヤニヤと下品な笑いを浮かべ言葉とは裏腹に指で彼女の敏感な肉芽を執拗に責め何度も摘み 
上げては力強くこねくり回す。  
「あああッああッ…はぁはぁはぁ…」  
 クリトリスをピンと指でつまびくと面白いほどに飛び上がり彼女は背を反らせた。彼女の片手はしっ 
かりと己の片方の乳房をなぶっている。そしてもう片方の手はすでにベッドに蜜を滴らせている花芯に 
姿を埋めていた。彼女の唇からは涎がこぼれ瞳の焦点は定まらず恍惚とした表情を浮かべていた。  
…いい表情だ。そそられる…でもまだ遊ばせてもらうぞ。意地の悪い笑みを総統は浮かべ冷徹に言い放つ。 
指は彼女の肉芽を未だに弄んでいる。  
「今度は後ろ向きになってそのままオナニーしろ」  
「…はい閣下」  
 彼女は全く反抗しない。素直に頷くと起き上がった。  
「私によく見えるようにな」  
 
 名残惜しそうに総統から身を離すと彼女はゆっくりと四つん這いになった。尻を高く上げ両肘をベッ 
ドに押し付ける。総統の目の前に露に濡れそぼった肉の花弁が指し示される。花芯の入り口はヒクヒク 
と収縮し奥から露が溢れていた。露の甘酸っぱい香りが鼻につく。  
「これは外してやろう…」  
 総統は彼女の背中に両手を伸ばし脇から乳房を掬うと先端のクリップを外す。落ちたクリップを乱暴 
に横に払うとしばらく彼女の乳房を揉みしだいた。  
「はぁぁぁんっ…ああっああぁん…」  
 彼女が体を前後に揺する。柔らかな乳房が総統の手のひらに捕らわれたままプルプルと揺れた。 
総統はゆっくりと彼女の乳房から手をはなす。  
「さあ…続けるのだ」  
「…はい閣下…んんんっ!あああ…あぁんっ」  
 彼女は片手を腹の下に通し体の中心に持っていく。白い指で花芯の入り口を撫で回すように探した。 
粘液で潤ったそこは簡単に探し当てられた。  
 彼女は迷わずに細い指をねじ込むと甘美な声を漏らしうめいた。  
「そうだ続けろ…自分を犯せ」  
 総統の言葉に彼女は従って指の反復速度を上げる。  
「…はいっ…あッ…ああッあああッ」  
 
「目が離せないとはこのことだな」  
 総統はふふんとせせら笑うと彼女の広げられた股間に顔を近付けた。ピチョッ、ピチャ…眼鏡に彼女 
が溢れさせ己の指で弾けさせた露が点々とかかる。  
「…行儀の悪いことだな」  
 笑いながら眼鏡を外す。  
「!あッ!あああッ!閣下ぁ…」  
 彼女はビクンと背を反らせ息を荒く弾ませた。総統は指が入ったままの彼女の花芯の周辺をベロリと 
舐め回した。  
「続けるのだ」  
 冷徹に言い放ち唾液を滴らせながらジュルリッ…と大きく音を立てて全体を舐め回す。舌先をすぼめ 
て花弁をツンツンと叩くように押し当てる。花芯を出入りしている指にも舌を当てその露をチューチュ 
ーと吸い取る。  
「あッ!アッ!アァァァァーンッ!」  
 耐え切れないとばかりに彼女は切ない声をあげ体を揺すった。 
痙攣でも起こしたかのようにひくひくと震わせている。  
「…垂れ流しだな。滝のようだぞ」  
 総統がようやく自分の舌から彼女の花芯を開放し音を立てて舌なめずりしながら冷たい笑顔を見せた。  
「はっ…はい閣下…うう」  
 彼女は顔を赤らめ肩で息をしながら返事をする。  
 
「ようしここでお前に褒美をとらせよう」  
 総統はまたキャビネットからゴソゴソと怪しげな道具を取り出した。  
ジーッジーッキュイーンキュイーン…機械の動作音が小さく響く。  
「こちらを見るな…お前の仲間にはコレをつけた者がいるのかな?」  
 仲間?これまでのことを何も思い出せない今の彼女には総統が何を言っているのかわからず黙っていた。  
「お前が人生を台無しにした男には同じモノを装着するのだよ…仕上がり具合をおまえ自身で確かめて 
もらおう。我が組織の傑作品だ」  
「!あッ!ああぁぁぁぁぁ…」  
 総統は突然彼女のアヌスを指で強引に押し開き手にした男性器の張り型を挿入した。彼女は体を硬直させる。  
「どうだね?お前と同じ人工の皮膚でツクリモノだ。ちゃんと動くしよくできておるとは思わんか? 
お前が逃げた組織もなかなかのものだろう」  
「はぁはぁはぁ…はあぁぁぁん」  
 額に汗を玉のように浮かべながら彼女は苦悶しているような表情を見せる。  
しかし苦痛に喘いでいるのではなかった。眉をしかめ涎をこぼしながら瞳を輝かせる。  
「は、はい閣下…カンジていますぅっ!んんっ」  
 
 白い豊満な尻の間に男性器の張り型を突き立てられ小さな音が辺りにこぼれる度に彼女は腰を揺する。 
その度に先端は固く尖り疼いている乳房は揺れた。ウエストのヒモで縛られているため中心にはだけて 
集まった絹のキャミソールが無残で卑猥な印象をさらに醸し出す。  
「そうか…快感なのか。それはよかった。おい、手は休めてはいかん」  
 彼女の体の中で動きの鈍くなった指の動きを見て取ると総統はすぐ咎める。  
「はっ。申し訳ありません…閣下…アアッアアーンッ」  
「それにこれはちゃんと模擬の精液も飛び出る優れモノなのだ。お前の口にもくれてやろう…それ」  
 背中から総統が彼女の口元に別な張り方を持っていく。彼女は自ら口を開く。  
涎と唾液にまみれた可憐な唇が開けられた。躊躇することもなく彼女はそれを口に含む。  
「はむぅ…うう」  
「実に良い眺めだぞ。ナンバースリー…はははは」  
「…ううっ!?」  
 しばらくして口を塞がれた彼女が突然驚きの声にならない声をあげた。  
 
「…どうしたのかね」  
 総統が冷たく笑う。彼女は切なげに瞳を総統に向ける。  
「いっただろう。それは摸擬精液が装填できるのだ。口の中に発射されたのだ…全部飲め」  
 コクンと頷き彼女は懸命に飲み干す。  
「あっー」  
 突然彼女はは小さくうめき張り型を口から落とした。ガクガクと震え残された片手を白い喉に運び懸 
命にかきむしった。ゼエゼエと息を弾ませる。  
「はあっ!はあはあはあ…熱い…体があつ…いぃ!閣下ぁ!」  
 苦しそうに喘ぐ彼女を後ろから総統が冷たく笑う。  
「ははは…お前が今飲んだのは催淫剤入りだ…さらに敏感になるぞ。もっと気持ちが良くなるぞ! 
もっと悶えてみせろ!」  
「はぁはぁはぁ…はい…閣下ぁ…かっかぁ…」  
 焦点の定まらぬ瞳で熱病に浮かされたうわ言のように彼女は総統を呼び続ける。  
 
「性本能刺激電波の受信の上に催淫剤だ…もうこの女の精神はすでに崩壊してしまっておるのかも知れんな」  
 総統は冷たく笑う。総統の言葉に構わず彼女は痴態を晒す。  
「アアッ!ああぁんっ…フゥゥゥゥンッ」  
 豊かな乳房をベッドで押しつぶしその胸の谷間には自分の片手を通している。その伸びた片手は腹の 
下を通り薄紅色の肉の洞窟に忍び込ませ絶えず動かしている。膝立ちで美麗な白い尻を総統の目の前に 
高く突き出している。  
 尻の可憐な菊の花を思わせる肉のすぼまりは無残に押し広がらされて男性器と同じ形態を持つ異物を 
差し込まれていた。機械の動作音が小さく響くたびに彼女は尻を揺らす。  
「アアアーッ!おおぅっ…閣下…閣下ぁぁぁ…ア、アタシは…もうっもう…我慢が…できませんっ 
…ううっふぅぅん」  
 せわしく息を弾ませ嗚咽をこぼしながら彼女があごを突き出し哀願する。  
   
「どうした…ナンバースリー」  
 総統はわざと彼女をナンバーで呼んだ。しかし名前もわからず肉欲の虜となりただ性交に執着する彼 
女には自分の呼称などもはやどうでもいいことであった。だらしなく涎をこぼしうつろな瞳で首を振る。 
額には汗を浮かべている。  
「はっきりいってみろ。なにが我慢できないのだ」  
 彼女の身も心も陥落させたことに征服欲を満足させた総統は勝ち誇った様子で威厳ある言葉を投げかける。  
「はぁぁぁ…あああ!ううう…」  
 彼女は指を己の花芯に差込みゆっくり動かしながらうめく。  
「ハァァァァンッ!アアアアアッ!」  
 彼女がのけぞった。総統は強引に自分の指を彼女の花芯にねじ込む。グリグリと乱暴に中で動かす。 
彼女の体の中心に二匹の蛇が身をくねらせて入り込んでいる。  
「…どうしてほしいのだ。頼み事がある時はそれなりに場をわきまえて発言しろ」  
「ンンンッ…アタシは…閣下の…」  
 吐き出すように彼女はうめく。  
「なんだ?」  
「…閣下の…ふっ太くて、熱い…コックが欲しいのでありますぅ…アアッ」  
 
 愉快そうに総統は笑う。  
「あきれたな…なんとお前は淫らな女なのだ。己の指だけでこの様になっておるのにまだ満足できんのか?」  
「…はっはい…閣下…あうっ!」  
 総統は差し込んだ指で肉壁を引っ掻く。  
「そんなに私が欲しいのか」  
 言葉と指で彼女をさらに貶める。彼女はひたすら懇願する。  
「はい…閣下お願いですぅ…ああっ!」  
「もうすこし丁寧に私に懇願できないのか…淫らな私を犯してくださいといってみろ」  
 躊躇することなく彼女は総統に言われるがままの言葉を普段であれば品位ある唇から漏らす。  
「あぁぁぁ…はい閣下…かっ閣下ぁ…お願い…いたします…どうぞ淫らなアタシを…犯してください…ハアッ」  
 彼女の卑猥な哀願はさらに続く。  
「…閣下の逞しい分身をどうぞ…アタシの中に入れて…ください。閣下の太くて長い… 
熱ぅいコックで淫らなアタシの体の奥まで激しく突いてください…ど…うか…お願い…します…ううう」  
 彼女の尻を目の前にし、晒された秘密の裂け目に指を刺し貫いたまま総統は野卑な満面の笑みを浮かべた。  
 
「はははは…そうか!それがお前の望みなのだな」  
 総統は己の指をヌチュリと音を立て引き抜きさらに同じ洞窟に入り込んでいた彼女の指も引き抜いた。  
「はっはい…あああん…ああああーんっ…閣下ぁ…」  
 間髪いれず甘えた声を彼女が響かせる。総統はピチョピチョと音を立て彼女の裂け目を舐め回した。 
すでに愛液がとめどもなく溢れ洪水を起こしているかのように濡れそぼった彼女のそこはいつでも受け 
入れる体制で総統の分身の侵入開始を今か今かとひたすら待っている。  
 秘密であるはずの美しい肉の花芯の入り口は惜しげもなく総統に晒されぱくぱくと動いていた。  
 総統はひとしきり美味な密の味を楽しむとまた彼女を貶める。  
「ふん…どうしようもない淫売だな」  
「はい…アタシ…は…自分でもどうにもならないほどの淫らな女ですぅ…ですから… 
は…はやくぅ…かっ閣下…アァァァァァァーン」  
 彼女は腰を振り悩ましげな声を漏らすと背中越しに総統に熱いまなざしを向ける。  
「閣下…どうぞ…おはやくぅ」  
「…それではお前の望みどおりにしてやろう」  
 総統が彼女の腰を両側で引き掴んだ。歓喜に彼女は喘ぎ体をブルブルと震わせる。  
「はぁっ…はやくいらして…かっ閣下ぁぁ!奥まで突いてェ…」  
 
 切なくそして甘美な声を彼女はあげる。  
「…はあああああっ…ああああ…ふぅぅぅんっん」  
 総統の頭と同じスキンヘッドの分身は潤った花芯の入り口にあてがわれると奥へとなんなく呑み込ま 
れていった。潤滑油の役目をする花の蜜が総統の分身にねっとりと纏わり付きいくらでも絡みついた。 
蜜の甘酸っぱくそして淫猥な香りがふたりを押し包んだ。  
「…ああッあああ…閣下ぁ閣下…」  
 四つん這いになり彼女は腰を揺すりながら総統を迎え入れる。 
動きに合わせて亜麻色の髪の毛が彼女の背中でバサバサと揺れて乱れた。  
 すごいな…吸い込まれていくようだ。あれだけの数の男に強引に突っ込まれていてもすこしも緩みが 
ない…そのくせよく締まるものだな。  
 おっと…この私としたことがゲスな表現しか思いつかん。大した女だ…総統は口元に笑いを思わず浮かべる。  
 立体映像で見た兵士たちに組み敷かれあらゆる体位で犯されていた彼女を頭に浮かべた。苦痛に耐え 
必死で口を真一文字に引き結んでいた彼女の口からは今淫らなそして歓喜に満ちた音色が流れていると 
思うと征服欲が満たされていった。  
「あッ…あああんッ…あッ…あはぁんっ…」  
 総統の男根は柔らかな肉の洞窟への侵入をゆっくりと進める。その歩調に合わせて彼女も声をあげる。  
 
 彼女の形のよい締まった尻に総統の腹がぴったりと押し当てられる。  
「どうだ…気分は」  
「最高です…閣下…閣下ぁ…!ああッ!」  
 彼女が仰け反った。総統の腹でアヌスに差し込まれていた男性器の張り型もすべてアヌスの中に潜り 
込んでしまっている。総統が笑った。  
「今は生身だけで楽しむとするか…」  
「はっ…はい…閣下。あああーっ!」  
 彼女は眉をひそめる。総統は指で彼女の括約筋を強引にこじ開け押し広げてゆっくりと張り型をアヌ 
スから引き抜いていった。  
「ああああああああ」  
 彼女の額には汗が滲み口元が歪む。うめき声が漏れる。それでもゆっくりと冷たい笑いを浮かべ総統 
は張り型を引っ張る。  
「ああああああああ」  
 すべてが引き抜かれると彼女はベッドに突っ伏した。どぴゅっ…。  
同時に張り型から白い液体が飛び出した。彼女のアヌスに飛沫が勢いよく飛びだらだらと二人がつなが 
っている結合部に滴り落ちていった。  
「…催淫剤入りの摸擬精液…私もこれでおかしくなるだろう」  
 総統の体もまた汗ばんでいた。  
 
 薬物の効果で肉体の限界はない。飽くことなきオスの肉欲に任せて総統は彼女を激しく何度も突いた。  
 総統に後ろから刺し貫かれた彼女もまた性本能を刺激されたメスに成り下がっていた。総統のそそり 
立った肉の棍棒を体に含み絶えず喘ぐ。自ら腰を動かし総統を奥へと誘う。  
「アッアアンッ…ハァフゥゥンッ…閣下ぁ…ああっ…イイッ…はあひぃ」  
 総統に体内の肉壁をえぐられるように擦られると艶のあるよがり声をあげて乳房を揺らした。  
 膝が当たりシーツのこすれる音、総統の腹が彼女の尻に打ち付けられる音、陰茎が反復して粘液にま 
みれて水の撥ねるような音…すべての音がさらに淫らな雰囲気を醸し出す。  
「はぁ…はぁあああんっ…もっともっとぉ!閣下ぁ!ああっ」  
 総統が突き上げる速度を上げると面白いほどに彼女が体を激しく揺らした。  
「そうか…こうしてほしいのか」  
「アアアアアッ…イイっ!閣下ぁ…かっかあ〜」  
 
 総統はつながったまま両手を伸ばして彼女の乳房を引き掴むと力任せにも揉みしだいた。 
すでに硬くなった乳首をさらに引っ張り刺激する。  
「うぅっああっ!ひぃいいっ!ああぁんっ…あん」  
 彼女の豊かに膨らんだ乳房に指を食い込ませてその柔らかい感触を楽しむ。  
「…起き上がって…もたれてくるのだ」  
「はい…あっ!ぁぁぁあああああ」  
 彼女は刺激される位置が変わったことでまた歓喜に満ちた声をあげてたまらないとばかりに激しく首 
を振った。総統は彼女とつながったままで仰向けに背中から倒れる。彼女が総統の上に仰向けで乗りか 
かった状態になった。ふたりとも両足を大きく扇のように開いている。  
「腰を動かせ…私の腰の動きに合わせろ」  
「はっはい…アッ!アアッ!閣下ぁ…はあっ!」  
 総統は下から上へ彼女を突き上げた。彼女は尻を総統にぴったりと押し付け弧を描くように動く。 
総統の両手は彼女の乳房を弄び舌を彼女の耳に差込みベロリと舐め回す。耳に息を吹きかけた。  
「…お前は大したものだ…」  
「は、はい閣下…アアッ!アハァァン…ハアッ!」  
 
 淫らな肉体の饗宴は果てしなく続く。ふたつの異なった肉体は凹凸をぴったりと整合させたいかの様 
に激しくつながり合さりあった。  
 総統はあらゆる体位を駆使して彼女を犯した。性欲の虜となり総統の肉奴隷と化した彼女は肉欲の行 
為に溺れ淫らな快楽を得るために総統のどんな命令にも従った。  
 彼女は体の中から愛液を絶え間なく溢れさせてあらん限りに奉仕した。  
 
 両足を開き自ら腰を振って総統を迎え入れた。  
 
 柔らかい唇で総統の分身を舐めまわし吸い付き愛撫した。  
 
 豊かな乳房の谷間に総統の分身を挟み込みもした。  
 
 総統の上に馬乗りになり総統を含むと自ら腰で弧を描きながら落していった。  
 
 つながったまま腹の上でぐるぐると回転もした。  
 
 跨ることも圧し掛かられることも背中を見せることも秘裂を晒すことも羞恥心をかき立てる事にはな 
らなかった。すべてが快感だった。激しい肉をえぐる刺激であった。  
「あああああっ!はあひいいいっ!イイ…イィ、閣下ぁ…閣下あ!かっかああああ!」  
 総統の名を呼びながら彼女は何度も体の中に含んだ総統の分身を締め付けた。  
 
 薬物によって飽く事のなかった凄まじい総統の肉欲にもそろそろ限界が近付いていた。彼女は腹の下 
で喘いでいる。脚を総統の背中に乗せている。動くたびにふくらはぎが当たった。  
 すこし突くリズムを落した。彼女が気付き目を潤ませて不審そうに見つめる。総統はニヤリと笑って見せた。  
「…そろそろ達したいんだがね。お前はどうだ…イキたいか」  
 彼女はコクリと頷く。  
「私は閣下のおかげで今夜はすでに何度も達しております…閣下どうぞお好きになさってください」  
「そうか…それではお前の希望をきいてやろう…どうして欲しい」  
 彼女は目を輝かせる。  
「…私の子宮の中を閣下の熱い液体で満たしてください。淫らな私をイカせてください」  
「よし…愛いヤツよのお…それぇ!」  
 今までにない激しい突き上げを総統は開始する。彼女は顎を突き出し白い首を反らせる。 
喉の奥から淫らな声を搾り出す。  
「ああッ!アアアッ…はあんっハアッ!かっ、閣下…ス…スゴイですぅ! ああああーっ!」  
 
 総統は何度も硬直した肉の棍棒で彼女を突き立てた。子宮の入り口にまで熱い分身が到達し何度も突 
き上げられると彼女の体の奥からは潤滑油が溢れ絡みつき決して離そうとはしなかった。激しく柔らか 
い肉の体壁を擦られ胎内をえぐられると彼女は歓喜の淫らな声をあげてただ獣のように吼える。  
「あッああッああ…あああんッ…アッアアッアアアアーッ!」  
 総統とつながり陰茎を出し入れされている彼女の肉びらは大きな肉の棍棒をねじ込まれているために 
めくれあがり露で照り輝きいやらしい水の撥ねる音をぐちょぐちょと絶えず立てていた。  
 涎をこぼしながら喘いでいた彼女が絶え間ない律動にあわせうわ言のように同じ言葉を繰り返す。 
腰を振り体の奥へと深く総統を誘いながらぴくぴくと痙攣したかのように震える。  
「…イク…イクゥ…イクウウゥッ!はぁ…あぁぁああんっ!ああああああーっ!」  
 彼女が海老のように腰を曲げると仰け反った。 
総統もさらに激しく腰を動かし続けると凄まじい声をあげて咆哮した。  
「うおおおおおおおおおおおーっ!」  
 
「アアッ…!閣下ぁ!」  
 彼女の胎内にマグマのような熱い液体が吐き出された。肉の棒はドクドクと脈打っている。 
彼女は頬を紅潮させ恍惚とした焦点の定まらない目で総統を仰ぎ見る。  
「閣下…あ、あつぅいです。閣下の液…」  
「量が多くて止まらないな…顔にかけるぞ」  
「はい…」  
 総統は分身をつながっていた秘裂から引き抜くと欲望の白濁した液体を彼女にびちゃびちゃとかけた。 
うっとりとして彼女は口元を緩ませて噴水のように顔に髪に乳房に腹へと精液をかけられている。 
独特のアルカリ臭が部屋に立ち込めた。彼女の股間の秘裂からもおびただしい量の精液が逆流して滝の 
ように伝い落ちていた。  
 総統は彼女の体を挟んで膝立ちになると優雅な頬絵を浮かべた唇のまん前につい先刻まで彼女の体内 
をえぐっていた凶暴な分身を示した。  
「掃除をおねがいできるかな…」  
 精液にまみれてぎとぎとに濡れた彼女はこくりと頷く。  
「はい閣下。仰せのとおりに…」  
 彼女はうれしそうに微笑むと赤黒い肉の分身に細い手を添えて口に含んだ。  
「…お前はこれからも我が組織に忠誠を誓いこの体で奉仕するのだぞ。わかったな」  
「うううっ…ふぁい…はっはあ…」  
 肉奴隷フランソワーズが今ここに誕生した瞬間だった。  
 

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