エースデパートへようこそ!その5  
 
――Starry night♪ All feeling♪ in my heart is singing〜♪  
 
ウオーーーーーー!!  
マイちゃん達のライブが始まると、屋上の特設ステージは熱狂の渦に包まれた。  
「行っくよおー!」  
ウオーーーーーー!!  
まぶしいレモン色のドレスを揺らしてマイちゃんが歌い、踊る。  
その脇ではアイさんがギターを、ミイちゃんがキーボードを鳴らしている。  
ライブと聞いた時、正直僕はデパガのちょっとしたお遊戯的なものを想像していた。  
しかし屋上を埋め尽くす大観衆の中、舞台でこうして躍動する三人はアイドルそのものだ。  
ミイちゃんのノリノリビートにアイさんの超絶ソロテクニック。そこにマイちゃんの透明感ある歌声が乗ってくる。  
「ふたりー♪のー♪ゆーびーがー触ーれー♪流れ込んでくーるーよー♪」  
マイーーーー!!  
マイたーーーん!!マ、マーッ、マアアーッ!!マアーッ!!  
僕はあふれる熱気に圧倒されながら、ファン達の絶叫をひたすら背中で聞いていた。  
客席の中で、僕が誰よりも前に立っていたからだ。  
福引の景品だった超特別席は前も前、マイちゃんの息がかかるぐらいステージのすぐ下にあった。  
一般客とは柵で隔てられた完全な『僕仕様席』である。  
はっきりいって落ち着かない。ファン達の羨望と嫉妬に満ちた敵意が背に突き刺さる。  
「両手ーひーろげー♪ちからいっぱい抱ーきーしめたいー♪」  
マイちゃんがステージの端に来た。汗の粒が降り注ぐ。  
ほとんど真下から覗く格好になって、フリフリスカートの中のスパッツが丸見えだ。  
かわいいお尻にむっちりと食い込んでなめらかに黒光りしている。  
僕は顔にかかった汗のしずくを舐め取りながら、ステージに身を乗り出した。  
そうだ、あの汗まみれスパッツとお尻は僕一人のものだ!他の奴らに渡すものかっ!  
「い・つ・か♪き・っ・とwith you〜♪」  
「ウオーーーーーー!!」  
マイちゃんが指を突き出してポーズを決めた時、僕も声のかぎり絶叫していた。  
 
「みんなー最高だったよー!ありがとうございましたーー!!」  
演奏が終わり、マイちゃんが手を振っても歓声はまだまだ止む気配を見せなかった。  
かくいう僕も至福の眺めをたっぷり堪能し夢心地で手を振り返している。  
「また会おうねー!!」  
その時である、三姉妹のいる舞台が突然グラグラと揺れ始めたのは。  
僕は目を疑った。――ステージが浮いている!  
「お客様!乗って!」  
マイちゃんに手を引かれあたふたと上によじ登ると、僕を待っていたようにステージが高度を上げた。  
「上へまいりま〜す!!」  
そのままステージは屋上を飛び立ちはるか天高く舞い上がった!  
「こ、これはっ!?」  
「当店自慢のプレミアエレベーターでございまーす!」  
驚く僕の横でマイちゃんが笑っている。  
エレベーターはとてつもない勢いで速度をあげながら雲という雲を突き抜けていく。  
「ぬおおおおおおお!!」  
加速に伴う強烈な下へのGに、たまらず僕はしゃがみ込んだ。目をあけていられない!――  
どのくらい上がったろうか、ふっと体が軽くなり目をあけると、すでに空の青は消え去っていた。  
視界にあるのは一面の黒、そして……  
「お客様、到着いたしました」  
「――ああっ!!」僕は叫んでいた。  
さっきまでの空色が下に……僕らの住む青の惑星が眼下に見えていたのだ!  
「こちらが超・最上階!宇宙でございま〜す!」  
 
それは到底信じられない光景だった。  
見渡す限りの闇とその中で輝く星々、ひときわ大きく見える太陽。手の届きそうなところに月がある。  
おそるおそるステージの下をのぞくと水の星がゆるやかな曲線を描いている。  
テレビや写真でしか見たことない球体のカーブ。雄大とか壮大とかの言葉ではとても表せない迫力だ。  
どうやら本当に僕は、地球の衛星軌道上あたりにいるらしかった。  
「ビックリしました?」  
口が開きっぱなしの僕を見てマイちゃんがクスクス笑っている。  
僕はハッとして喉に手をやった。  
「いっ息は?息はっ?」  
「ご安心下さい、エレベーター全体が透明なドームでちゃんと覆われてます。これ自体が宇宙船みたいなもので」  
随分とあっさりそう言ったが、すごい、すごすぎる技術じゃないか。  
こんな技術をなぜ一介のデパートが?――と細かいことを気にすると息が苦しくなりそうなのでやめた。  
「そうです、安心して楽しんじゃって下さいお客様」  
ミイちゃんがツインテールを揺らして言った。彼女もなんだか楽しそうだ。  
「ここで私達のライブ、第二部開演ですわ」  
アイさんはずっと妖しい微笑みを浮かべている。  
「お客様……」  
マイちゃんが潤んだ瞳で僕を見上げた。頬は赤く染まり、深い呼吸で胸が上下している。  
さっきのステージの興奮がまだ残っているようだった。  
「マ…マイちゃんっ!」  
切なげに誘うその瞳に我慢できず、僕はマイちゃんの肩を荒々しく抱き寄せ唇を吸った。  
 
「――んんっ!」  
マイちゃんはびっくりしたのか少し肩をすくめたが、舌でこじ開けた唇の中はもうとても熱くとろけていて、  
すぐに甘いため息をついて僕の腕の中で力を抜いた。  
熱くて甘くてやわらかい舌を転がすごとに「んっ、んっ」と声をもらして体をピクピク震わせる。  
僕はエレベーターでした時みたいに、ドレスの中のお尻に手を伸ばした。  
ライブ中は目の前にありながら届かなかったマイ尻が、今はスルリと僕の指を受け入れる。  
極薄スパッツの中には何もつけていないようで、すべすべした生地の中にも地肌のもっちり感が伝わってくる。  
弾力あるスパッツはしっとりと湿気をおびていて指に吸い付いてくるようだ。  
「あ、ん…お客様…っ……」  
「痛い?」  
鼻先を交わらせながら僕が聞くと、マイちゃんは少し恥ずかしそうに目を伏せた。  
「いえ…もっと…さわって下さい……」  
彼女のあらゆる仕草がかわいくて、こっちも燃え上がってくる。  
僕は目の前の薄い唇をよりいっそう強く吸い、両手でお尻を揉みしだいた。  
尻肉を掴む手つきが乱暴に、激しくなっていくのを止めることができなかった。  
「んん…ふう、ふああ……!」  
「マイちゃん…マイちゃんっ…!」  
僕はみっともないほどに硬くなったペニスを無遠慮に彼女のふとももに押しつけていた。  
 
「――ほらほらマイちゃん、ひとりじめはだめよ?」  
と、僕らを見ていたアイさんが、ゆっくりマイちゃんの背後に忍び寄ってきた。  
「!?…あんっ!」  
僕の両手の間の、彼女の秘部を愛撫し始めたのだろう、マイちゃんが大きく身をよじらせた。  
「おっ、おねえちゃ……」  
「お客様、こっちももっといじってあげて下さい…こんなふうに、ね?」  
「あぅう!」  
アイさんの言う通りに、僕はマイちゃんのお尻の谷の奥へと指を滑り込ませた。  
そこは一際熱く湿っている。汗だけではないかもしれない、粘度の高い湿り方だ。  
「お客様のここも…もうこんなに苦しそう……」  
マイちゃんの体を少し横にずらしてから、アイさんが僕の前にひざまずいた。  
張りつめた股間をさすりながら手際よくベルトをはずしズボンを下ろしていく。  
僕のペニスは簡単にアイさんの目の前にさらけ出されてしまった。  
「素敵ですわ……」  
純白手袋の細い指が、ねっとりした動きでペニスを弄ぶ。  
しなやかな指先で竿を撫でられると、手袋のスルスルした感触が電流みたいに僕の全身を走る。  
「アイ…さんっ……!」  
せっかくの純白を汚してはいけないと思いつつ、言うことをきかない肉棒はトロリとよだれを垂らしてアイさんに甘える。  
アイさんは僕の甘えん棒の頭を優しくナデナデすると、その先端にピンクの舌を這わせた。  
 
「う……ああ!」  
舌と唇が亀頭を挟み、ざわめく口内に吸い込まれていく。  
「んふぅ…っ……」  
恍惚の表情を見せながらそのままゆっくりと唇を進ませ、肉茎の全部がぎゅっと抱き締められた。  
熱くぬめった口の中で肉厚の舌がネロネロうごめくのを感じる。  
「あぁアイさん、それ…っ……!」  
あまりの気持ちよさに思わず腰が引けそうになるが、彼女がそれを許さない。  
深い位置をキープしたままじわじわ頭を前後させて僕を高まりへ導こうとする。  
垂れる髪を耳になおし、どこか挑発するような視線を僕に送りながら……。  
「お客様ぁ……」  
右手が止まっている僕の耳元で、マイちゃんが甘えた声を出した。  
股を閉じて僕の指をきゅうきゅう締めつけ、愛撫を催促してくる。  
急速に登りつめようとする射精感をごまかすため右手の指先に意識をやると、マイちゃんはまた高い声で反応した。  
「ぅんんっ、もっと、もっとぉ…」  
「マイちゃん、かわいいよマイちゃん…!」  
「――もう!ずるいよお、ふたりとも〜!」  
すっかり乗り遅れたミイちゃんはずっと僕らの行為を見せつけられていたが、ふっと何か思いついたように僕の背後に回った。  
ちらっと見えたメガネの奥で物欲しげな目が光っていた。  
何だろうと思った直後、尻にゾクリとしたものを感じて僕は思わず声を上げた。  
「ミ、ミイちゃん!」  
 
首をひねって振り向くと、あろうことか僕の尻に顔を突っ込んでいたミイちゃんがこっちを見上げた。  
「えへへ、ここ気持ちいいですか?お客様?」  
「うあっ……!」  
こそばゆさと恥ずかしさの混じった何ともいえない感覚に身をよじるも、ミイちゃんは構わずペロペロ舐めてくる。  
その顔はとっても無邪気だ。完全に僕の反応を面白がっている。  
「ふふっ…ミイちゃん、しっかり抑えといてね」  
前の方にも面白がっている人がいた。パンパンにふくらんだ僕のペニスを頬張りながら、アイさんが笑う。  
「はぁい、じっとしてなきゃだめですよ〜お客様ぁ」  
ぬるぬるで柔らかい舌先が肛門を刺激して、会陰からペニスへ快感が一直線に走っていく。  
僕はこみあげるものをこらえることができなかった。  
一刻も早くあの至福の瞬間を迎えたい、そう全身が欲していた。  
「出そうですか?いいですよ……」  
僕の限界を敏感に察知したアイさんが、収縮した玉袋を手のひらでコロコロ揉みながら肉竿を深く咥えこんだ。  
それを合図に、僕は思いきり腰を突き出して溜まりきった精をアイさんの口中に吐き出した。  
「ア、アイっ…!さぁあんっ――!!」  
「んぅ!んふぅう……!」  
「わ、わ、すごい!お客様、いっちゃってます…!アイお姉ちゃんのおクチで…すごぉい……!」  
眉を寄せて鼻息を漏らすアイさんを見て、ミイちゃんが声を上げた。  
二人に挟まれた会陰が何度も激しく脈動してアイさんに白濁汁を注ぐ。  
同時に僕の右手にも力が入って、スパッツを破らんばかりにマイちゃんのクリトリスを強く刺激する。  
「は!あ、あ――!」  
僕の絶頂感が伝わったかのように、マイちゃんもその身を震わせた。  
アイさんはずっとペニスを離そうとせず、奥まで挿入したまま僕のを受け止めていく。  
ごくっ、ごくりと喉が鳴り、同時に飲みきれなかった汁がこぼれて口唇を白く汚した。  
「うふふ、いっぱい……」  
たっぷりと余韻まで味わったあと、やがて名残り惜しそうに鈴口にキスして、アイさんが顔を上げた。  
その瞳はきらきらと熱くほてっていた。  
 
僕は息をついてステージに腰を落とした。すっかり力が抜けてしまっている。  
「もうおしまいですかぁ?」  
精力を使い果たしたような僕を見て、ミイちゃんが残念そうに言った。  
「ご、ごめん、ちょっと休ませて」  
僕とてここでおしまいにするつもりはない。せめて一回は彼女達の中に精を放たなければ男がすたるというものだろう。  
「…ではお客様、どうぞ横になってお休み下さいませ」  
マイちゃんが言った。  
笑顔で平静を装っているがまだ昂ぶりを残した感がある。あれだけ激しく愛撫すれば当然か――  
「あれ?」  
と、いつの間にかステージ上に大きなベッドが置かれているのに僕は気づいた。  
「さ、あちらで横になって…」  
いや、置かれたんじゃない。舞台の一部がパカッと割れて下からせり上がってくる仕組みだ。  
なんという気の利いたギミックだろう。  
僕は足元に絡みつくズボンを剥ぎ取り、残る服も全部とっぱらって早速ふっかふかのベッドに飛び込んだ。  
仰向けになるとドームの向こうに宇宙だけが広がっている。  
こうして産まれたままの姿で宇宙に包まれていると、生命の神秘というものを感じずにはいられない。  
この遠大なる空に僕という存在のなんとちっぽけな事であろうか……。  
…………  
 
「――お客様、お客様」  
ぼーっと天井を眺めている僕を、マイちゃんが見下ろしていた。  
「んっ!?」  
うとうと眠ってしまっていたのか?気づくとマイちゃんは、ひざ立ちで僕の胸をまたぐ格好になっていた。  
白いソックスに包まれた彼女のひざが僕の脇のあたりにあって、二人分の重みで沈んでいる。  
「マイちゃん、何を…?」  
「お客様、私……」  
顔を真っ赤にしてつぶやいたと思うと、ベッドをフカフカ前に進んで僕の顔をまたいだ。  
ドレスのスカート部分に覆われて、視界が一面真っ白になる。  
ドーム状の空間の中に黒く太いラインが二本、中央に向かって伸びている。  
マイちゃんの肉付きのよいスパッツふとももだ。  
夜空の天の川を色反転させたようなコントラストがなんとも美しい。  
そしてふとももはドームの屋根で合流している。肉の裂け目をひとつ作って――。  
「私もう、がまん…できません!」  
マイちゃんがゆっくり腰を落としていく。裂け目が僕に近づく。  
それはまるで全てを飲み込む漆黒のブラックホールだ。  
僕はそこに凝縮された彼女の匂いに引き寄せられ――ついにコンタクトを果たした。  
 
「んっ!…あ、はぁ……!」  
薄布一枚を隔ててマイちゃんの秘部とくちづけすると、くすぐったそうな声が遠くから聞こえた。  
壮観だ。視界にはマイちゃんの恥丘しかない。  
今こそあの歴史的名言を書き換える時だ――「恥丘は黒かった!」  
ムチムチと肉の詰まったマイちゃん圧が僕の鼻先にミシミシかかる。  
「お客様…苦しいですか?」  
苦しい、とても苦しい、だけどそれ以上に圧倒的に恍惚だった。  
なんならこのまま押しつぶされたってかまわない。  
僕の視界と感覚は外界から切り取られひとつの世界を形作っていた。  
もはやこの汗と愛液にまみれたスパッツの黒こそが僕にとっての絶対的宇宙に思えた。  
「最高だ!最高だよマイちゃん!」  
「あん、お客様の息が…熱いぃっ」  
「マイ!マイっっ」  
しゃべっているつもりが、僕の声は裂け目に吸い込まれてしまって何やらモゴモゴ言うだけだ。  
それがまたくすぐったいらしくてマイちゃんが腰をよじる。  
スパッツごしでもしっかりとクリトリスが勃起しているのがわかる。  
唇をとがらせてそこを吸ってあげると「ひゃんっ」と声をあげて背中を反らした。  
 
マイちゃんの体液を口いっぱいに味わって、僕はすぐに股間の肉茎がふたたび頭をもたげていくのを感じていた。  
その様子を横で見ていたらしいアイさんとミイちゃんの歓声が聞こえる。  
「ふふ、元気になってきましたわ」  
「もう〜アイお姉ちゃん、今度は私だよぉ」  
二人分の指と、二人分の舌が、僕のペニスを忙しく這い回る。  
僕の味をもうよく知っている姉の舌は竿を横からネットリとくわえて。  
初対面の妹の舌は初々しく亀頭にキスを交わして。  
二人がかりで僕のペニスを大きくふくらませていく。  
「う、うぁ……」  
また急速に高まっていく快感に身悶えしてしまう。  
二人を止めようにもマイちゃんに顔面をがっちり固められていて動けない。  
できるのはせいぜい手を出すぐらいだが……僕は両手で、ペニスにがっついている姉妹の頭を撫でてやった。  
そうだ、僕には二人を止めることなんてできない。  
誰より僕自身がそれを望んでいないのだから。  
僕自身がもっともっと快楽に身を落としたいのだから……。  
「アイさん、ミイちゃん…そんなにしたら…また出ちゃうよ…っ」  
「待って、待って下さい」  
頭上のマイちゃんが言った。  
「今度は私に…お願いします……」  
 
「ねっ、いいでしょ?おねがい」  
マイちゃんは脚を上げて、僕の腰に食いついている二人に改めて言った。  
視界を覆っていた白のスカートが去って、再び僕らのベッドが目に入る。  
「え〜っ。そんなのずるいよぅマイお姉ちゃあん」  
「まあまあミイちゃん落ち着いて」  
不満げな顔のミイちゃんを、アイさんがなだめた。  
「マイちゃん、ここは公平にお客様に選んでもらいましょう」  
「お客様に……」  
マイちゃんがつぶやいて僕に目を向けた。僕の顔はマイ汁でベトベトだ。  
「いいですか?お客様」  
アイさんに言われて僕はようやく起き上がった。  
鼻奥にまだマイちゃんの圧と匂いが残っていて頭がぐらぐらする。  
「――お客様っ!」  
マイちゃんの切実な声がした。  
見るとベッドの上で四つんばいになってお尻をこっちに向けている。  
「お、おね、おねがいします…。お客様のが、ほ…欲しいの……」  
潤んだ瞳でそう言うと、腰に手をやりスパッツをひざまで下ろした。  
「マイちゃん……!」  
ついに現れたマイちゃんの生尻は息を呑むほど白くて、僕はすぐに飛びつきそうになってしまった。  
それを見て二人も負けじとタイトスカートをずり上げパンツを下ろす。  
「お客様、私に下さぁいっ!」  
「私ですわ。ね?お客様……」  
僕の目の前にアイさん、マイちゃん、ミイちゃんとお尻がみっつ並んだ。  
どうする?――僕はほとんど迷わずに、真ん中のマイちゃんの肉丘に吸い込まれていった。  
 
そこはもう十分に濡れていて僕のものを待ち望んでいた。  
ガマンできない、なんてはしたないことを言うのもうなずける気がする、そんな熱さだった。  
かわいい肉唇がひくひく動いて僕を誘っている。  
僕はひざ立ちになって、真っ白い尻を抱えるとその谷奥へペニスをあてがった。  
「マイちゃん、いくよ…」  
「んっ――!」  
返事を待たずにグッと一気に深く挿し込んだ。  
「んぁあ、あー……!」  
マイちゃんが喜びの声を上げた。ペニスを入れただけで中のヒダがうねうね痙攣している。  
ずっと待っていたんだこの肉壷は、僕のが入るのをずっと……!  
さっきまでのフェラの刺激に加えての、膣内によるやわらかくも情熱的な愛撫。  
今までのプレイ全てを貯蔵したみたいな強烈な快感が脊髄を駆け抜ける。  
僕はもうガマンをしないことに決めた。  
今まで騎乗で押さえられていた分を取り戻すように、夢中で腰をグラインドさせる。  
「あっ!あうう、ふあぁああ!」  
「マイ!マイぃっ!好きだ!好きだあぁあ!」  
宇宙に包まれながらみっともなく愛を叫ぶ。叫ぶごと気持ちよくなっていく。  
ペニスを出し入れするたびにベッドが揺れ僕らの結合音がステージに響く。  
じゅぶ、じゅく、じゅっ、ちゅっ、ライブの熱狂が甦ってくるようだ。  
僕とマイちゃんの合わさる音を聞いているとあっという間に射精感が立ちのぼってくる。  
「ひゃわ、ひゃぁうぅうう!」  
よくわからないわめき声を上げるマイちゃんの肉体はもう絶頂を迎えているようだった。  
 
「あーあ、いいなあ、マイお姉ちゃん…」  
僕は腰を動かしながら、ブーたれてるミイちゃんのかわいいお尻に右手を伸ばした。  
「ひゃ!?」  
股の愛液を指で拭ってから、尻穴をいじってやる。さっきのお返しだ。  
「やんお客様っ、そこは……!」  
そう言いながら小さい穴は割と簡単に僕の指を受け入れた。  
ちゅっちゅっといやらしい音をたてて腸内がグニグニ動き、指を締め付けてくる。  
苦しそうで切なそうに肛門を収縮させながら、ミイちゃんの表情はとろけていた。  
「お客様ぁ……」  
残る左側ではアイさんが悩ましげな表情を浮かべている。  
僕はすぐにそっちにも手を伸ばしその淫穴に二本、指を突っ込んだ。  
「ふぁ……っ!」  
遠慮なく、容赦なく中をかき回すと膣壁がビクビク震えて応える。  
アイさんはそれでもまだどこか足りないみたいに尻を振っている。  
それならと指をもう一本加えて三本にしてやる。  
窮屈だけれどかまわずに激しくピストンしていると腰全体が痙攣しだした。  
「ひぁあ、あ!あ――!」  
左手でアイさん、右手でミイちゃん、そして真ん中でマイちゃん。  
三姉妹分の絶頂を一身に浴びて、僕の脳内も決壊した。  
「マイ、みんな…大好きだ…っ――!!」  
「あはぁああっ――!!」  
僕はマイちゃんの膣奥にこすりつけるようにペニスを突き入れて射精した。  
びゅっ、びゅ、びゅっ――脈動ごとに僕と彼女達の快感が作用しあって、さらなる快楽へ登っていく。  
それは宇宙をはるかに越えて、もっと、もっと上へ……!  
 
 
 
 
とある街の一角にたたずむビル、それがエースデパートだ。  
そこではエレベーターに乗るといい。金網のような扉が開くと美人三姉妹があなたを待っている。  
三姉妹はにっこりとあなたに笑いかけ、声を合わせるだろう――  
 
「上へまいりま〜す!」  
 
<完>  
 
 

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