エースデパートへようこそ!その2
めくるめく体験から数日……僕はまたエースデパートにやって来ていた。
あの日のアイさんの痴態を思い出すと、いてもたってもいられなかったのだ。
今日はお腹の調子もすこぶる良い。あの時みたいな……いや、
できればあの時以上の展開を期待して、胸をふくらませながら中に入った。
「いらっしゃいませー」
エントランス脇のカウンターで、アイさんが客を出迎えていた。
初めて見た時と同じ笑顔だ。思わず股間もふくらんでくる。
「あら、お客様……」
僕の姿に気付いて彼女が微笑んだ。
僕は軽く会釈しつつカウンターに近寄り、机の向こう側に身を乗り出すようにして彼女の下半身を確かめた。
清潔感ある青のスカートとそこから伸びる脚。その肌はきちんとパンストに包まれている。
カウンターの下には誰もいない。とりあえず「お詫び」の真っ最中ではなかったようだ。
「お客様?どうかなさいましたか?」
アイさんが白々しくとぼけるように言った。見るといたずらっぽく笑っている。
「いや、あのー……先日は……」
僕は口ごもった。ここからどうやって前以上の展開に持っていけばいいんだ。
無茶なクレームでもつけて、なんとかお詫びしますって流れに……
「お待ちしておりました。あちらの方へどうぞ」
予想外の言葉に僕はたじろいだ。――待っていた?僕を?
「あちらにエレベーターがございますので、お乗りになっていただいて、係の者に一階とお申し付け下さいませ」
「一階?ですか?」
「はい、先日の……お詫びの続きをさせて頂きます」
「はあ……」
お詫びの続き。
魅惑の言葉にドキドキしつつ、僕は、
「エレベーターで一階、エレベーターで一階……」
とアイさんが言ったことをぶつぶつ確認しながらエレベーターの方へ向かったのだった。
「下へまいりま〜す、下でございま〜す」
エレベーターホールにて、金網のようなドアが開いて僕を出迎えたのは、
ピンクの制服に身を包んだかわいらしいエレベーターガールだった。
胸元に配された、制服と同系色の大きなリボンが目に留まる。
頭にちょこんと乗った帽子の両脇から、やはりリボンでまとめられた髪が横に垂れている。
メガネの奥の瞳は小動物みたいに潤んで、一見して彼女のおっとりした雰囲気が伝わる。
服のピンクに対して手袋やニーソックスはまぶしいほどの純白で、
乙女心あふれるコントラストを形成している。
「お客様?ご利用階数をお申し付け下さいませぇ」
箱の中に入ってもぼーっと見とれている僕に、彼女は舌足らずな口調で声をかけた。
「あっすいません、えーと……。一階で……」
僕がおずおず言うと、彼女は、
「あの、お客様、こちらが一階になっておりますが……」
と、不思議そうな顔をした。至極当然の反応である。
「いやその、受付のお姉さんがそう言えと……」
しかし僕がそう続けたところで、ハッとしてこっちを振り向いた。
「アイお姉ちゃんが――」
お姉ちゃん?するとこの子はアイさんの妹さんなのか。
名札にはミイとある。
「――かしこまりました、一階ですね……」
やがて何か決心したように言うと、ミイちゃんはゆっくりと閉のボタンを押した。
金網がけたたましい音を立てて閉まる。
「で、では、一回、どうぞご利用下さいませ……」
僕は目を疑った。
ミイちゃんが自らスカートをめくって小さなお尻を僕に差し出したのである。
エレベーターは動かない。
ただの箱は一瞬にして僕ら二人のためのご休憩室に変わった。
「ごっご利用って……つまりその……」
僕はミイちゃんのお尻を覆うパンティの純白さに圧倒されながら言った。
「で、ですから、あの、私のこっ、ここをっ」
彼女も相当あたふたしているようだ。動揺と緊張が痛いほど伝わってくる。
そりゃそうだ、見ず知らずの男にお尻を見せるなんて誰だって恥ずかしい。
「ここをご利用下さい――あっごめんなさい!」
なぜか突然彼女が謝った。
ビックリして、まだ悪いことしてないぞ!と的外れな事を口走りそうになる。
「パンツ下ろすの忘れてました〜っ!」
「おふっ!?」
ミイちゃんはお尻を突き出したままエイッとばかりにパンティを脱いでしまった。
まだ幼さの残る秘部がいきなり僕の目に飛び込んでくる。
みずみずしい白桃が外気にさらされてかすかに震えている。
触らなくてもわかるみずみずしいスベスベのお尻。
その谷の奥に一片の汚れもない性器と肛門が、羞恥に耐えるようにヒクヒク動いている。
それらの下にはうっすらと、ほんの申し訳程度の陰毛が見える。
「ど、どうぞ!ご利用下さいませ!」
「ミイちゃん……いいの?」
今すぐご利用したいのは山々だけれど、思わず聞いてしまう。
「あの、私まだ新人で、なかなかお仕事に慣れなくって失敗ばっかりで……、
お姉ちゃんたちにも怒られてばっかりで……」
そういえば彼女の袖には『研修中』の腕章がついている。
初々しいのも当たり前だ。パンティを下ろすのにどれほどの勇気がいったろう。
「でも、でも、お客様に満足してもらうようにがんばります!」
彼女のいじらしさに、不覚にも胸が熱くなる。
「ミ……ミイちゃんっっ」
僕はミイちゃんの後ろにひざまずき、左右の肉丘を鷲づかみにして中の果実にむしゃぶりついた。
「ひゃあわ!」
いきなり激しくしすぎてしまったのか、ミイちゃんが悲鳴に近い声をあげる。
だけど僕は自分を止める事ができない。それほどに彼女の股間の味は魅力的だった。
アイさんの成熟した大人の匂いとはまた違う、若くて青い香り。
うんとミルキーな石鹸みたいにとろとろ甘い香りだ。
嗅いでると僕の脳ミソまでとろとろになってくる。
性器はどこもかしこもかわいらしいミニサイズ。
逆さのクリトリスにはしっかり包皮がかぶさっていて、その上に天使の翼みたいな小陰唇が。
膣口も狭くて僕の舌のほんの先っちょしか受け入れてくれない。
「はう、はうぅう〜っ!」
僕の顔をうずめたままミイちゃんのお尻がフリフリ揺れる。
イヤイヤしてるのか、それとも感じ始めてるのか……
穴の中で舌に絡み出したミイちゃん味の粘液が、その明白な答えだった。
「気持ちいい……?」
あえて聞いてみる。
ミイちゃんはボタンパネルにもたれかかるようにして向こうをむいている。
その表情は見えない。今は見せたくないのかもしれない。
「イヤ?」
質問を変える。
彼女が首を振った。ツインテールが左右に揺れた。
ちらりと見えたホッペタが赤く染まっているのを見て、僕の胸に言い知れぬ感動がこみ上げてきた。
「ミイちゃん!かわいいよミイちゃああん!」
僕は無我夢中になってミイちゃんの幼穴を攻め立てた。
「ふやあ、やあっ!ふあぁ〜〜んんっ!」
声が高くなるごとに、愛液の味が濃くなっていく。
女の子としての準備は着々と整ってきていた。
ここで僕は、ずっと目の前で収縮を繰り返していたミイちゃんの肛門に舌を伸ばした。
「やっ、そこ、そこは――」
さすがに彼女の声色が変わる。
そう、冷静に考えれば肛門なんてウンコの出る穴でしかない。
かくいう僕だってそう思っていた。
あの日トイレを求めてさまよっていた時なんかは特に、
このいまいましい穴をセメントで埋められたらどんなにいいだろうと。
だけど今ここに目の当たりにしているミイちゃんのピンクの肛門は、
男を誘ってやまない第三のお口――第二の性器に他ならないのであった。
「そんなとこ……汚いよおっ!」
まさにお約束といった感じのセリフを無視して、舌を這わせる。
「だめだよっ、だめだようぅ……」
ミイちゃん液にまみれた僕の舌は意外とすんなり受け入れられた、上の口とは違って。
シワのひとつひとつ丁寧に舐めてあげると、プリプリした弾力を返してくれる。
たっぷりほぐしてから舌先を穴の中に侵入させる。
未知の感覚にミイちゃんの全身が硬直する。
「はう!はあうぅう……!」
お尻に異物が通る嫌悪感は、すぐに陶酔感へ姿を変える。
肛門の内ヒダを執拗に舐め回してたら、そのうち上の口も「だめ」と言わなくなった。
下の口、つまり膣口もすっかりとろけてしまって、あふれた愛液がニーソックスの淵を汚している。
僕はいよいよズボンのベルトに手をかけて、ふと考えた。
第一の性器、第二の性器――はたしてどっちをご利用するべきか?
上下に居並ぶ二つの穴を見比べる。
膣口はオーソドックスだ。熱いやわ肉が僕のペニスをぎゅっと抱き締めようと、
小さな口をいっぱいに開いて待っている。
対して肛口はアブノーマル。決してペニスを入れるためのものじゃないが、
その背徳を乗り越えれば未知の快楽とともに直腸のヒダに包まれるだろう。
ズボンとパンツを下ろした僕は本気で考え込んだ。
迷っていても答えは出ない。ならば両方だ!
「行くよ、ミイちゃん……!」
僕はまず下の、オーソドックスな方の穴にペニスの先端をあてがった。
「あっ、は……!」
ミイちゃんがアゴを上げる。
入口は相当に狭くて、ゆっくり進めていかないと傷つけてしまいそうだ。
先っぽだけがヌルリと撫でられている感じで何とももどかしい。
ピリピリくる感覚に耐えながら、彼女の呼吸に合わせて少しずつ挿入する。
「ふう……、う……、ふあ、ふああ〜……」
「痛い?痛かったら言うんだよ」
ミイちゃんがまた首を振る。
「お客様……とっても、やさしいから……。うれしいですぅ……」
あまりのかわいさに、一気に深く突き入れて思い切り抱き締めたい衝動にかられる。
だが僕は耐える、耐えねばならぬ。
己の勝手な欲望のためにこの子の体に傷をつけるわけにはいかないのだ!
僕ははちきれんばかりに膨張するペニスをなだめながら、三歩進んで二歩退がり、
彼女のヒダ一本一本の粘度を確かめるように腰を沈めていった。
エレベーターの中はもうすっかりミイちゃん汁のにおいでいっぱいになっていた。
やっとのことで根元近く、僕の陰毛が彼女の肛門をくすぐるくらいの位置まで達した。
ペニス全体が彼女に包まれて……けれど不思議と落ち着いた気分でもある。
荒々しくこすったりしない、ゆっくりとした接触はまったく別種の快楽を運んでくる。
眼下に見えるミイちゃんの背中も、さっきからずっと小刻みに震えている。
軽いオーガズムに達してるみたいだ。熱い息遣いがそれを示している。
「ねえ……顔、見せて?」
僕が言うと、ミイちゃんは駄々をこねる子供みたいに首を振った。
行為が始まってから僕はずっと彼女の後頭部しか見ていない。
「はず……はずかしい、ですう……」
僕のペニスを膣肉全部で感じている彼女の顔が見たい。
彼女の膣肉をペニス全部で感じながら見たい。
「はずかしいとこなんて、もう全部見られちゃってるよ?」
僕は意地悪を言った。
「はぅう……」
ミイちゃんは観念したのか、上体を起こして僕のほうを振り向いた。
その表情は快楽にとろけきってふにゃふにゃになってしまっていた。
僕は彼女の細い首に腕を回して抱き寄せた。
甘い吐息のもれる、ほの赤く色づいた唇を強く吸う。
「んっ、んんん〜っ……!」
その時、彼女の手がどこかボタンに触れたのか、ふいにエレベーターが動き出した。
見るとB1のランプが点いている。
「んはあっ……は、ああああっ!」
下に向かって加速する間、体は上へと引っぱられる……まるで天に昇るように。
強烈な浮遊感と同時に、今まで溜まりに溜まっていた快感が一気にハジけた。
「はう、すごいぃ!上にっ!上にいっちゃうぅぅうう!!」
ミイちゃんが声を上げ、膣壁を大きく収縮させる。
ほどなく僕も、全てを搾り取られるように、ミイちゃんの奥に射精してしまっていた――。
永遠のように思えた絶頂の時間が終わり、箱は減速に向かう。
ペニスを抜くと、ミイちゃんは全身の力が抜けたようにへたり込んでしまった。
僕のと彼女のがまじった汁が床に垂れる。
すぐ地下一階に着いて、僕はあわてて閉のボタンを連打した。
「ありがとう、ございましたあ……」
なんとか落ち着いたところで、ミイちゃんがパンティを戻しながら言った。
「とってもいい経験になりましたぁ」
「あっ、お尻は――」
言いかけて口をつぐむ。
もうお尻の方でする余力なんて残ってない……僕にも彼女にも。
「お客様、だめですよ」
「えっ」
「今日のご利用回数は、一回ですから。お客様が言ったんですよ?」
子供を諭すような口調で言うので、僕は笑ってしまった。
それにつられて彼女も笑う。
もう動揺も緊張もない、最高にかわいい笑顔だ。
「ところで……ミイちゃんはどっちでした方がよかったの?」
僕が聞くと、ミイちゃんはまた頬を赤らめて、メガネを上げた。
「もうひとつの方は……今度また、ご利用してくれますか?」
……また来よう、絶対。
<終わり>