「ハヤテ」
「なんでしょうか、お嬢様?」
「さっき学校内を歩いていたら、こんな手紙を拾った」
「ええと、『三千院へ 今夜、お宝をもらいうけます ルパン三世』ええええぇえぇえ!!??」
「敷地面積は練馬区の65%、単純計算で26キロ平方メートルもあるのかよ。おいおいとんでもない広さだな」
「それよりあそこのどこかに、本当にアレがあるんだろうな?」
「ああ、次元、五右衛門、手はず通り頼むぜ」
「しかしお嬢様、お宝とはいったい何のことなんでしょうか?」
「全くわからん。……は! まさか私が持っている希少同人誌の」
「違います。先日、本家からナギに送られてきた……」
「それではみなさん、たぶん役に立たないでしょうけど頑張って護衛してくださいね」
「マリアさん。SPの人たち泣いてますよ」
「なんだよ、おい、このロボットどもは、銃が利かねえじゃねか。三千院じゃ兵器も開発してるのか?」
「戦闘ロボ、デハナイ、介護ロボダ」
「ウソつけ!」
「なんなのよ〜、このトラは〜。ルパ〜ン、助けて〜」
「おれの中の忘れかけた狩猟本能に従い、……あの女をなめまわす!」
「くっ、僕の(唯一の体当たり)技をよけられるなんて……」
「また、つまらなものを斬ってしまった」
「へ? ……うわ! 僕が素っ裸に!?」
「あら〜、こんなところにかわいこちゃんが一人、悪い狼に襲われちゃうぞ〜」
「はじめましてルパンさん。わたしは三千院家に仕えるメイドのマリアと言います」
「マリアちゃんっていうのか、それで、おじさんに何か用かな?」
「ええ。早く出て行ってもらおうと思いまして……」
「ふぅ〜、やっとロボットどもをまいたぜ。それでお前はだれだガキンチョ」
「マリアもタマもいないから眠れないと思ったら、お前が泥棒か? アゴヒゲ」
「アゴヒゲっておい」
「……」
「なんだ?」
「どうやって攻めろというのだ!!」