桃尻姫 〜薬鬼編〜  
 
 
 鬼退治の旅に出た桃子と家来たちは、荒波を乗り越えついに鬼ヶ島へと辿り着きました。  
砂浜に生き物の影は見えず、ひどく寂しげです。見上げると島の奥に邪鬼王の居城があり、  
天守閣の縁が大きなツノのようにどす暗い空へ伸びています。まるでまん丸のお月さまを  
突き刺すかのように……。  
「あそこに邪鬼王がいるのね……」  
 まだ見ぬ敵に、桃子はきっと唇を結びました。  
「姫さま、僕がちょいと様子を見てきましょう」  
 雉がそう言って塀の方に飛んで行きました。城をぐるっと囲んでいる塀はとても高くて、  
鳥でもなければ越えられそうにありません。  
「俺は何すればいい?」  
 遠ざかる雉の背中を見ながら猿が言いました。  
「そうね……バラバラになるのは危険だわ。ここで雉さんを待ちましょ」  
 猿は口をとがらせました。いらいらしたようすを隠し切れません。  
「でもよ、ボーッとしてたら敵に見つかっちまうぜ」  
「まあまあ、そうあせるなよ」  
 くってかかる猿を犬神がなだめました。猿の顔がみるみる赤くなります。  
「あせってなんかねーよ!」  
「いいや、あせってるね。なんせ姫さまの役に立ってないのはお前だけだからな」  
「なにっ!」  
「お前は雉くんみたいに空も飛べないし、わたしみたいに憑依合体もできない。違うか?」  
「合体ぐらい俺だってできらぁ! 見てろ!」  
 猿はいきなり飛び上がって桃子に抱きつきました。  
「ひゃあぁっ」悲鳴をあげる桃子を無視して乳房をいじくり回します。  
「やあ〜ん、離れてぇ!」  
「ゲヘヘヘ、相変わらずモミごたえのあるオッパイしてやがる」  
「お猿さ……っ、もん、じゃあ……だめぇえっ」  
「ええか、ええのんかあ! 俺との合体ええのんかあ!」  
「いやぁー!」  
 
「……やれやれ、どっちが敵だかわからんな」  
 犬神はため息をついて、猿を止めようとしました。ところが、足をうまく動かせなくて  
コロリと転んでしまいました。あれ? と思うのと同時に、急速に意識が遠くなるのを  
感じました。  
「犬神さん?」桃子の声はもう届いていません。  
 桃子の肩にしがみついていた猿の体からふいに力が抜けてズルリと地面に落ちました。  
「お猿さん!」  
 はっきりとした異変でした。猿はぶんぶん頭を振って桃子を見上げました。  
「や、やべえ……こいつは……攻撃、されてるぜ……、もも……気……を……」  
 ももたん気をつけろ、そう言えないまま猿も気を失ってしまいました。  
「攻撃……!」  
 桃子はハッとしてまわりを見回しました。いつの間にかあたり一面、不気味な紫色の  
ガスに包まれていたのです。  
「ウ……」桃子の視界がぼんやりとゆがみ、たまらずひざを折りました。  
(……ぐっふぉっほっほっほっほっほっ……)  
 ぐらぐら揺れる地面の先に何かが立っています。何か耳に障る低い音を発していて、  
しばらくしてようやく、それが笑い声だということに気づきました。  
 世界がどうしようもなくぼんやりとして、時間の流れが速くなったり遅くなったり、  
そんな不規則の中で自分の心臓の音だけが奇妙にはっきりと聞こえます。  
(……ほぉら、体が熱くなってきた……)  
 低く湿った声が桃子の鼓膜にねとつきます。その不快感はすぐに脳ミソまで達して  
桃子の意思に関係なく肉体を反応させてしまいます。  
「あつい……、からだが……、あつい……」  
 桃子は息を乱しながらつばを飲み込みました。飲み込んでから、のどがカラカラに  
渇いていることに気づいてさらに大きく息をつきました。  
(……ぐふっふっふ、人間の小娘ごとき、わしの媚眠薬にかかればこの通りよ……)  
 敵の声がします。敵の声、鬼の声、倒さなきゃ、戦わなきゃ、犬神さん、お猿さん、  
思考ばかりがグルグル回ってあせればあせるほど頭の中がシチューみたいにトロトロに  
なってゆきます。  
(……この薬鬼さまがひとつ、かわいがってやるでおじゃるよ……)  
「やっ、き……!」  
 桃子は歯をくいしばって顔をあげ、鬼の姿を見ました。下品な薄桃色の体はひどい  
肥満で、着流しがはちきれんばかりになっています。醜く裂けた口の中で、鋭い牙と  
太い舌が糸をひいています。薬鬼は悠然とキセルをふかしながら、でっぷりふくらんだ  
腹をさすって桃子に近づきました。  
 逃げなきゃいけない。わずかに残った意識のかけらで桃子は思いましたが、肉体はもう  
完全にこの醜く太った鬼に組み伏せられていたのでした。  
 
(……熱い、熱い、体が熱い……。  
 体が熱くてなぁんにも考えられない……。  
 なぁんにも考えなくていい……。お前はもうなぁんにも考えなくていいんだ……。  
 この声……。いま聞いているこのわしの声……。それだけに集中していればいい……。  
 息を深ぁく吸って……。ゆっ……くりと吐いて……。わしの声を頭に響かせるんだ……。  
 そうすれば……どんどんと体が……。快楽に包まれてゆくから……。  
 怖がらなくていい……。もう怖がることなんてなぁんにもないんだ……。  
 わしの声だけを聴いていればいいんだ……。  
 わかったか……? うなづけ……。  
 わかったか……? そうだ……うなづいたな……いい子だ……。  
 お前はわしの声が大好きだ……。そうだな……?  
 よぉし……いい子だ……。お前はいい子だ……)  
 
 薬鬼の足もとにひざまづいたまま、桃子は薄笑いをうかべました。大きな手でやさしく  
頭をなでられると、愛情たっぷりにしつけられた犬のように幸福そうな瞳を鬼に向けました。  
しかし同時に、自我をなくしたその瞳は色を失っています。  
 薬鬼はゆがんだ口もとをさらにゆがませて、キセルの煙を吐き出しました。  
 
(……渇く、渇く、体が渇く……。  
 体が渇いてたまらない……。  
 お前の渇きを癒せるのは……誰だ……?  
 お前の渇きを癒せるのは……わしだ……。わしだけだ……。  
 お前は欲しくてたまらない……。  
 渇いた口をうずめる肉が……。わしの肉が……。欲しくてたまらない……。  
 それがどんなに臭かろうと……。どんなに汚かろうと……。  
 いやらしいお前の口は欲しくてたまらない……。  
 むしろ臭いほど……汚いほど……幸せな気分になる……。  
 お前はわしの臭くて汚いものが欲しくてたまらない……。そうだな……?  
 うなづいたな……。よぉし……。  
 いやらしい子だ……お前はほんとうにいやらしい子だ……。  
 さあ……口を開けるんだ……)  
 
 ぽっかり開いた桃子の口内はヌメヌメ潤っています。物欲しげに息を荒げて、唇の端から  
よだれをこぼしながら光の失せた瞳を中空に漂わせています。  
 薬鬼が着流しの帯をほどいて脱ぎ捨てました。紫のガスにひどい臭気が混じりました。  
 
「ぐふふふ……ちょろいもんでおじゃる」  
 薬鬼は満足そうに目を細めて桃子を見下ろしました。かわいらしい人間の娘が醜い鬼を  
求めてだらしなく舌を出しています。せつなそうにあえいで、今にも薬鬼の股間にかぶり  
つきそうな顔をして、  
「欲しいの……欲しいのお……」うわ言のように繰り返しています。  
 薬鬼が、持ち主によく似てずんぐり太った肉棒に手を添えて、桃子の鼻先へ導きました。  
強烈な臭気が桃子の全身を貫きます。それは今の桃子にとってはこれ以上ない媚香でした。  
犬みたいに鼻を濡らして、くんくん嗅がずにはおれません。ゆるみっぱなしの口元も、もう  
ヨダレでびしょびしょです。  
「どうだ……臭いか……?」  
 薬鬼がささやくと、桃子はうっとりしながら、  
「くさァい……」  
 舌をのばして、先っぽからにじみ出る透明な液を舐めとろうとしました。  
「おっと、まだ中に入れてはいかんでおじゃるよ」  
「まだあ……?」  
「舌できれいにしてもらうでおじゃる……」  
「したれ……。きれえ……」  
 桃子の頭の中が薬鬼の声でいっぱいになります。声のままに自分の舌先を、毒々しい  
色をした鬼の亀頭へ触れさせました。そのまま舌腹でなでるように動かして、まだすこし  
かぶさっている包皮をめくってあげると、いっそうひどいにおいが舌に広がりました。  
「んふう……」  
 鼻息を荒くして、露出したカリ首に舌を這わせます。その愛撫に応えるように、薬鬼の  
キセルのガン首も上下しています。  
「おぉ……なんという甘い舌……」  
 肉棒がだんだんと硬度を上げてゆきます。口に入れてしまわないように注意しながら、  
唇で裏すじをくすぐられたり亀頭にキスされたりしているうちに、いよいよ薬鬼の方も  
たまらなくなってきました。  
「ぶふふふ、いいぞ、いいぞお……」  
「きれえ……。きれえ……」  
「そうだ、もうすっかりきれいだ、いいぞお」  
 薬鬼はそう言って桃子の頭をなでてやりました。それからその頭をぐいっと引き寄せて、  
大きく張りつめた性器をいよいよ桃子の口の中へ挿し入れました。  
 
 いきなり強引にやったにも関わらず、桃色の唇はもうヌルヌルに開いていたので、鬼の  
肉棒はあっさりと口内に吸いこまれました。  
「んぐっ、ぐ……っ、くはっ、あはあ……っ」  
 桃子が目を見開いて、ぶるぶると体をふるわせました。もちろん喜びの合図です。  
「おふっ、ふおお……、これは聞きしにまさる体だ、たまらないでおじゃる」  
 熱くやわらかい舌に包まれて、肉棒の硬度がさらに上がります。  
「あハ……おくち、おくちいっぱアい……」  
 桃子はその感覚にすっかり夢中になりました。口いっぱいにほおばりながら、中では舌を  
絶え間なくうごめかせて、亀頭の割れ目やらカリ首やらをこれでもかと刺激します。  
 薬鬼は思わずのけぞりました。  
「おほお、甘い、この甘さはなんだっ」  
 桃子の唾液が海綿体に染みこんで、その甘さで性器全体がとろけてしまいそうです。  
 辛抱たまらず薬鬼は、両手で桃子の頭をつかんで押さえ、そのまま力まかせに腰を動かし  
はじめました。  
 突き出た腹がつっかえるのも構わずに、強く、激しく、思いきりスライドさせます。  
「ぐふっ、ぐふふ、お前ほど具合のいい女は初めてでおじゃるっ」  
「んごっ、ごふ、っは、激し……ごぼっ」  
 根元まで入るたび桃子ののどの奥から水音ともうめき声ともつかない音がします。  
「この薬鬼さまが本気で犯してやる、奥の奥まで犯してやるでおじゃるよ!」  
「ア、アがは、はがっ、ぁあアぁぁあアっ」桃子の声はもう言葉になりません。  
 苦しさに涙がこぼれて、途中で鼻水やヨダレとまじって胸元へドロドロ落ちてゆきます。  
深く犯されれば犯されるほど桃子の快感も深くなります。芯から体が反応して、ずんずん  
深く、高く。  
 臭くてたまらないにおいや体液をいやおうなしに飲みこまされて、自分が汚いものに  
支配されてゆく。それは今の桃子にとって、何よりの快楽でした。  
「……お前はもうわし無しではおれんっ、そうだな?」  
「はァ、あが、っは、はアいっ」  
「わしのを奥まで突っこまれてよがるいやらしいメスだ、そうだな!」  
「はアい、桃子はァーやァらしいいメスうっ、メスううっ」  
 薬鬼は息もつかせずピストンを続けました。のどちんこをコツコツ突かれるごとに、  
気が触れんばかりの気持ちよさが桃子を襲いました。  
 
 そんな時、紫のガスの上空では、偵察から帰ってきた雉が旋回していました。  
「なんだこの煙は……いったい何があったんだ? 姫さまー!」  
 桃子を呼ぶ高い声は、不気味に広がる紫に吸い込まれて消えました。  
「あれは!」  
 目をこらして探すと、紫の中にふたりの影があります。桃子ともうひとり誰かの人影は  
ひとつの大きなかたまりに合わさって見えます。雉は直感しました。  
「鬼に襲われているっ!」  
 そう声をあげると、そのまますぐに羽をたたんで桃子のもとへ急降下しました。しかし、  
ぶ厚く立ちはだかるのは鬼の眠り薬。視界が紫に包まれると、一瞬にして気が遠くなって  
しまいます。  
 ふらふら飛ぶ雉に気づいた薬鬼が、まるで虫けらを払うように地面に叩き落としました。  
「がは!」  
「まだ仲間がいたか、邪魔をしおって……」  
 醜く太った鬼はそう言って、転がる雉を冷たく見おろしました。  
「みんな……っ」雉がうめきました。すぐそばに犬と猿が倒れています。そして桃子は、  
起きてるのか眠ってるのかわからない目をして鬼の肉棒をくわえています。  
「姫、さま……! も……ももたんっ……!」  
「きじ、さん……?」  
 なくなったはずの桃子の意識のはしっこに、雉の声がかろうじて届いたようでした。  
 桃子の瞳にふと、本来の光が戻ったのです。  
「ぐふふっもう遅い。そこで見ておるがいい、お前の主人がみだらに果てるところをなあ」  
 しかし薬鬼はそう言ってまた腰を振りはじめました。  
「うぐ! ぐううっ!」正気の戻りかけた桃子が再び快楽の渦に落ちてゆきます。  
「やめ……やめろおお……!」  
「注いでやる、たっぷりと、鬼の子種をっ! その口で味わうでおじゃるよ!」  
 桃子の頭を下腹部にめりこむほど深く押さえつけて、ついに鬼は射精しました。  
「姫ぇー!」  
「オごっ……ごぶ、ごぼっ!」最初の脈動こそなんとかのどを動かして飲みこんだものの、  
大量に放出される精液に桃子の体は耐えられず、激しく吐き出してしまいました。  
 顔じゅう真っ白のベトベトにして、それをぬぐうこともできないまま、桃子はその場に  
倒れこみました。その表情は、恍惚と苦悶のいりまじったものでした。  
 
「姫っ……姫さま! 立ってください!」  
 暗闇の中で、どこからか雉の声が聞こえます。桃子はぼんやりと答えました。  
(だめよ……)  
「姫っ!」  
(私……汚されちゃった。汚されちゃったの……)  
「そんなことっ」  
(見てたでしょう? 私はね……鬼に犯されて気持ちよくなっちゃうメスなのよ……)  
「ちがう!」  
(そんな私が鬼退治なんて……)  
「今からでも遅くありません! 立つんです!」  
(……遅くない……?)  
「そうです! 鬼を、敵を倒すんですっ!」  
(まだ……戦えるの……?)  
「僕だって、犬だって猿だって、みんなあなたについてゆく! どこまでもっ!」  
(みんな……? みんな、いるの?)  
「いるさ! いつだって、あなたのおそばに!」  
(みんな、いる……!)  
「さあ立つんだっ! ももたん!」  
 桃子がうなづくと、雉の首輪がまばゆいばかりの光を放って、暗闇を打ち破りました。  
 
「ぐふぇっふぇっ、さあ、まだまだ終わらせないでおじゃるよ……」  
 薬鬼がさらなる陵辱のため桃子に手をのばすと、突然その体が光りだしました。  
「むうっ!?」  
「……ありがとう、雉さん……」  
 桃子はふらつきながら、しかし、自分の足でしっかりと立ち上がりました。目には  
正義の光が宿っています。  
「桃キューーン! メーークアップ!!」  
 桃子が叫ぶと、かたわらで眠りに入っていたはずの雉が嘘のように飛び上がって、  
力強く首をもたげました。  
 ケーーーーーーーーーン!  
 高らかな鳴き声とともに、雉の尻尾が緑の大炎に包まれて桃子に合わさりました。  
 雉神の力を得て、桃子のコスチュームが変化してゆきます。羽根のように軽い白の  
ブーツとスカート。胸部は青で覆われ、肩から腕にかけてのいくつもの装飾パーツも  
まるで浮いてるみたいに重さを感じません。髪は緑のツインテールになり、その髪を  
なでるようにして、背中から大きな純白の翼が広がりました。  
「雉神憑依っ!!」  
 
「ぬうう雉神の力とは、こしゃくな! また眠らせてやるでおじゃる!」  
 薬鬼が別の薬ビンを取り出す隙に、桃子は翼を大きくはばたかせて空へと舞い上がり  
ました。ものすごい風が巻き起こり、紫のガスがみるみるうちに消し飛ばされてゆきます。  
 はるか上空から、はじめて桃子が薬鬼を見おろしました。  
「覚悟していただきますわ!」  
 翼が緑に燃え、桃子の手に輝く弓矢があらわれました。桃キュンソードが姿を変えたもので、  
あらゆる邪を破る正義の矢です。  
 あたふたとうごめく鬼に狙いを定め、弓を引きしぼりました。  
「観念しなさいっ!」  
 放たれた矢はあっというまに薬鬼の胸を貫いて、あとにはかすかな光が糸をひいたように  
残るだけでした。  
「がはっ……!」  
 倒れた拍子にビンが割れ、気味の悪い色の液体にまみれながら薬鬼は滅しました。  
「やったわ!」  
(……やりましたね、姫)  
 雉神の声が聞こえます。苦しい戦いが終わり、桃子は息をついて地上へと降下しました。  
「雉神さんのおかげですわ」雉神と合体している間は、上品なしゃべり方になってしまうようです。  
(いえいえ、家来として当然のことですよ。……彼らとは違ってね)  
 地上に犬と猿が見えています。いびきをかいて眠っている二匹を見て桃子は笑いました。  
「ちゃんと起こしてあげなきゃいけませんわね」  
 
 地面に降り立った桃子は、どこからかパチパチと手を打つ音を聞きました。  
「ブラーヴォ、ブラーヴォ。すばらしい戦いぶりだったよ」  
 色とりどりの雅な装束に烏帽子をかぶった奇妙な男が、桃子に拍手をしているのでした。  
「あなたは? 人間ですわね……」  
「僕はイケメン火愚矢。よろしく」  
 自らをイケメンと言い切るその男の名を、桃子は知っていました。  
「カグヤさん? あなたが!」  
 驚いた拍子にか、それとも単に神通力が切れたのか、その時いきなり憑依合体が解けて  
しまいました。元に戻った桃子の全裸姿が火愚矢の瞳にバッチリ映っています。  
「ひゃぁああっ」さっきまでのりりしい姿はどこへやら、情けない声を出してへたりこみました。  
火愚矢がまた拍手をはじめます。満面の笑顔です。  
「なんてすばらしいハプニングだ、会って15秒で全裸とは」  
「みっみっ見ないでえっ」  
「しかもなんてすばらしい女体なんだ、まったくすばらしい」  
「やあーんっ」  
 拍手と悲鳴と家来たちのいびきの音が、あたり一帯にしばらく響きました。  
 
(つづく)  
 
 

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